
宝石といえば買う時は高いけど、売るときは安くなってしまうという話を聞いたことはないでしょうか。
たしかに一昔前までは多くの宝石が採掘出来たこともあり、質の良くない宝石などは二束三文で買い取られていました。
またインターネットが普及する前までは、宝石の情報を一般の方が知ることがほぼ出来なかったこともあり、相場を知らない方は買取店で買い叩かれていたのも事実です。
しかし現在は気軽に宝石に関しての情報を得られることや、買取店が増えてこともあり、自然と価格競争になることから高値で売れる時代になりました。
また宝石が鉱山で採れなくなってきたことや、投資目的として所持される方が増えてこともあり、宝石需要が昔に比べると高くなっています。
もしお手元に使われていない宝石があるのであれば、今が高値で売れるチャンスです!
本記事では4大宝石と今注目の3つの宝石の価値、高値で売るための店選びの方法とコツについてご紹介していきます。
お手持ちの宝石の価値について気になる方は、是非ご一読をお願いいたします。
目次
1 宝石の買取が今アツい!宝石需要が高まっている2つの要素
出典:https://cameojewelrysupply.com/
宝石は無限に採掘できるわけではないので、世界的に今質の良い石が採れなくなってきています。
そのことから宝石の需要が以前に比べると高くなり、そこに目を付けた投資家達が宝石を所持し始めたことから、買取金額は昔に比べると高くなってきました。
1-1 宝石が枯渇してきているので需要が高まっている
宝石は長い年月をかけて地球の内部で作られるもので、例えばダイヤモンドであれば1.5億年以上もの年月を経てこの世に誕生します。
ジュエリーを身に着ける文化は今から3000年ほど前から存在していると言われており、綺麗なものは高値で売れることもあって、世界中の鉱山から多くの宝石が採掘されました。
その結果、現在は世界規模で希少価値の高い宝石が枯渇してきています。
そのため現在販売されている宝石の多くは、30~50年前に使われていたリングやネックレスなどの宝石を再利用して販売されるほどです。
あなたが持っている宝石も、実は何百年も昔に採掘されてものかもしれませんね。
1-2 投資として所持する人が増え始めている
前述でもご紹介した通り世界規模で良質な宝石は取れなくなっているので、それに目を付けた投資家達は値が今以上に上がってしまう前に、投資目的として購入する方が増えてきています。
なぜ金や時計ではなく宝石なのかというと、宝石はメンテナンスが不要で、高値になる種類や産地、品質などを抑えておけば堅い投資になるからです。
例えば最高品質のコロンビア産のエメラルド2カラットの場合、10年前の小売りは500万円程度で購入できたのですが、現在は1,000万円程と、価格が2倍に上がりました。
エメラルドはダイヤモンドに比べると流通量は1/20程度しかなく、高品質な石は採掘しきってしまったこともあり、価値が上がることはあっても下がることはありません。
また宝石は丁寧に扱えばバッグや洋服のように品質が損なわれることが少ないので、新品と中古の価格差が少なくなります。
そのことから日常的にジュエリーとして楽しみ、合わせて投資目的としても所持できることこから、今注目されている投資方法の1つとして確立されてきました。
2 宝石別の高値で売れるものと特徴について
宝石の数は200種類以上あり、主に流通されている数は30種類程度です。
その30種類の宝石すべてに価値があるわけではなく、中には価値0という悲しいものもございます。
ダイヤモンドを除いた宝石は、採れた産地によって査定額は大きく変わりますので、もし鑑別書をお持ちであれば確認してみてください。
ちなみに鑑別書に産地が記載されているのは海外で発行されたもので、国内のものは記載がありません。
ただ鑑別書がなくても、プロの査定士は宝石の色によって大方の産地を判別することができるので、もしわからなければ店頭に持ち込んでみて聞いてみましょう。
ここからご紹介するのは4大宝石+希少価値の高い3つの宝石についてご紹介いたします。
【4大宝石】
- ダイヤモンド
- エメラルド
- ルビー
- サファイア
【稀少価値の高い宝石】
- アレキサンドライト
- パライバトルマリン
- タンザナイト
上記宝石の高値になるものと特徴をまとめましたので、お手元の宝石とぜひ見比べてみてください。
2-1(無色)ダイヤモンド
宝石の代表でもあるダイヤモンドは地球上で最も硬い鉱物なので、採掘や加工に多額の費用がかかることから、他の宝石に比べると高値で取引されています。
全てのダイヤモンドが高いわけではなく、石の色や質によって同じサイズのダイヤでも5万円~100万円以上の価格差があります。
ここからは価値のあるダイヤモンドの違いについてご紹介していきます。
4Cの基準が高く、ラウンドブリリアンカットが高い
ダイヤモンドは4Cと呼ばれる評価基準で価値が決まってきます。
4Cとは
- Carat ~カラット~(重さ)
- Clarity ~クラリティ~(透明度)
- Color ~カラー~(色)
- Cut ~カット~(質)
の、それぞれの頭文字のCから取った名前で、評価が高いものが高値になります。
またダイヤモンドのカットは30種類ほどあり、主に流通しているのは下記の10種類です。
出典:https://www.laurenbjewelry.com/
この中で一番高値になるのは、左上にある定番のラウンドブリリアンカットです。
ダイヤモンドが最も綺麗に輝く形状ということと、リングやネックレスへの再加工がしやすい形ということもあり、高値で売却することができます。
ダイヤモンドは基本的に無色透明であればあるほど価値があると言われ、黄色みがかっているものは安くなります。
ただし黄色味がかなり強いものはイエローダイヤモンドという、別名ファンシーカラーダイヤモンドと言われます。
黄色以外にもピンクになっているものをピンクダイヤ、他にはブルーやグリーンといったカラーダイヤモンドがございます。
ファンシーカラーダイヤモンドは、流通しているダイヤモンドの0.01%未満ほどしか出回っていないので、もしお持ちであれば買取がかなり期待できます!
また滅多に採れないこともあり、その希少性から投資目的として所持される方も増えてきています。
買取事例
例えば同じサイズのラウンドブリリアンカットでも、4Cの評価によって買取金額は100万近く変わることもございます。
①
Carat ~カラット~:1.0ct
Clarity ~クラリティ~:IF
Color ~カラー~:D
Cut ~カット~:Excellent
査定金額:110万円
②
Carat ~カラット~:1.0ct
Clarity ~クラリティ~:VS1
Color ~カラー~:H
Cut ~カット~:Verrygood
査定金額:50万円
③
Carat ~カラット~:1.0ct
Clarity ~クラリティ~:I1
Color ~カラー~:J
Cut ~カット~:Fair
査定金額:5万円
4Cの評価でダイヤモンドの価格がすべて決まるわけではありませんが、その他のさまざまな要素(産出国や品質を保証している機関など)が考慮され、査定額がでます。
もしざっくりの金額を知りたい場合は、ブランドリバリュ―のHPで価値を調べることができるので、鑑定書がお手元にあるのであれば参考程度に確認してみてください。
ブランドリバリュ―:https://kaitorisatei.info/
2-2(緑色)エメラルド
ダイヤモンドに次ぐ高い人気を誇るエメラルドは、世界4大宝石に君臨する鮮やかな緑色が特徴の宝石。
内包物(インクルージョン)が多い宝石で、光に透かすと草や木々が生えている庭のように見えることから「天国の庭が見える石」と呼ばれています。
コロンビア産が高い
エメラルドは主にコロンビアやブラジル、ザンビアなどの鉱山で採掘され、その中でもコロンビアで採れるエメラルドの質は高く、世界の60%以上の産出量を占めています。
コロンビア産の特徴は、他の産地で採れたエメラルドに比べると内包物(インクルージョン)が少なく、色が濃くて透き通っています。
さらに他の産地では見られない、「三相インクルージョン」と呼ばれる個体が存在します。
通常宝石の内包物は液体(水分)と気体(気泡)の2つです。
しかしコロンビアで採れたものは液体と気体に加え、個体(塩)の3つの内包物が見えるのが最大の特徴です。
なぜ他の産地にない個体(塩)が内包されているのかというと、30億年前のコロンビアは海の中にあり、その時に塩の結晶が内包されたことで、珍しい三相の内包物(インクルージョン)のエメラルドが誕生しました。
もしお手元に鑑別書があれば、コロンビア産の三相インクルージョンのエメラルドなのか確認してみてください。
国内で発行された鑑別書には産地の記載がありませんが、三相包有物と書かれていれば価値あるコロンビア産のエメラルドなので是非確認してみてください。
そしてさらにその中でもムゾー鉱山で採れたエメラルドは、通常のものに比べると深みのある緑色で、柔らかな風合いがあることから希少価値が高く、査定額は高くなります。
買取事例
エメラルドは内包物が少なく色濃いものが高値になり、色があまりにも薄いものや、インクルージョンがあまりのも多すぎるものは安くなります。
例えばコロンビア産以外で、色が薄くインクルージョンがたくさんあるものだと、10カラットほどある大きなエメラルドでも買取は30万円程にしかなりません。
逆にコロンビア産で色が濃く内包物が少ない5カラットのものだと、200万円以上の値がつきます。
またエメラルドは他の宝石に比べると硬度が低く、少しの衝撃や急激な温度変化によって割れや欠けが起きやすい宝石です。
表面に傷や欠けがあると査定額が30万円以上落ちてしまうこともあるので、取り扱いには十分に注意してください。
2-3(赤色)ルビー
赤色が特徴のルビーは女性から支持されるされることが多い宝石の一つで、4大宝石の一つとして古来より重宝されてきたこともあり、時にはダイヤモンドよりも貴重とされていました。
主な産地はミャンマー(ビルマ)やタイ、スリランカのアジア諸国で採掘され、産地によって特徴がことなります。
実はルビーとサファイアは同じコランダムと呼ばれる同一の鉱物で、含まれる不純物の違いによって発色が赤になるのか青になるのか変わってきます。
基本的にルビーの原石で発色の良いものや透明感のあるものは少なく、それぞれの良さを引き出すために大半が加熱処理を行っています。
加熱処理が行われているから天然のルビーではないと言われることも多いですが、それは誤った情報です。
ただ中には加熱処理を施さなくても鮮やで透明感のあるもの採れますが、流通しているルビー全体の5%以下なので、その希少性から価値は非常に高くなっています。
鮮血のように濃い色のピジョンブラッドは高い
価値あるルビーの特徴として、ピジョンブラッドと呼ばれる鳩の鮮血のように真っ赤で透明感のあるものは、流通量が少ないことから非常に高値で取引されています。
ピジョンブラッドはミャンマー(ビルマ)で多く採掘されていましたが、現在は枯渇しており質の良いルビーはほとんど出回ることがなくなりました。
買取事例
ルビーも他の宝石同様、深みのある色と透明感の強いものに価値があります。
ただ写真の一番右のルビーのように、あまりにも深い赤色の場合は黒味も混ざっていることもあり、価値は高くありません。
高いのは一番左のような透明感と深い色のバランスが取れたルビーです。
もし10カラット以上のサイズであれば、300~450万円ほどの値段になります。
2-4(青色)サファイア
4大宝石最後の宝石は、神秘的な青色が特徴のルビーです。
サファイアと同じ鉱物で、赤色がサファイアでそれ以外をルビーと呼びます。
なのでサファイアはブルーだけではなく、ピンクや緑、オレンジなども存在し、それらはファンシーカラーサファイアと分類されます。
その中でもスリランカで採れるパパラチアサファイアという、オレンジとピンクの中間色の宝石が滅多にとれないことから、ファンシーカラーサファイアの中では非常に価値が高いです。
ビルマ産やカシミール産が高い
サファイアが最も採掘されるのはオーストラリアですが、価値ある宝石と認定されているのは、ミャンマー(ビルマ)で採れたものです。
ビルマで採れたサファイアは熱処理を行わなくても良いほど発色がよく、透明感のある美しさが特徴なので、市場では高値で取引されています。
他にはカシミール産のサファイアも非常に価値が高いです。
カシミール産のサファイアは全体の1/500ほどしか流通しておらず、1800年代後半に発見された以降、多く採掘してしまったことから、現在はほとんど採ることができなくなってしまいました。
そのことから現在流通しているカシミール産のサファイアは、当時採れたものをリユースしたものが一般的です。
買取事例
サファイアも他の宝石同様、色が濃くて透明感のある石が高値で売ることができます。
上記が画像であれば、一番左のロイヤルブルーと呼ばれる色合いのサファイアが最も高く、値段もしっかりとつきます。
サファイアはダイヤモンドの次に硬度が高いのですが、傷や欠けが入ってしまうと大幅に査定額が下がってしますので、取り扱いに注意してください。
2-5(緑←→赤)アレキサンドライト
アレキサンドライトは1830年に発見された、宝石の中では比較的に歴史が浅く、日中と夜に見える色が違うことから、二面性の魅力があると言われています。
太陽の下では青みがかった緑色で、夜のロウソクの火で灯すと赤紫色に見える特殊な宝石です。
色が変わることを変色効果と言い、変色が強ければ強いほど希少価値が高くなっています。
1カラット以上のブラジル産が高い
アレキサンドライトの主な産地はスリランカやブラジル、ロシアです。
スリランカは大きな石が採れるのですが、変色効果があまりないことから高値にはなりません。
ロシア産も色味が良いことから高値になるのですが、最も高値になるのはブラジルで採れたものです。
ブラジルでは上質なアレキサンドライトが枯渇してきていることもあり、1カラット以上のサイズのものは非常に高値で取引されます。
買取事例
アレキサンドライトは0.3カラット以下のものは比較的流通量が多いことから、あまり高く買取することができません。
変色性が強く、内包物が少ないものが高値になります。
他の宝石は色濃いものが高値になる傾向ですが、アレキサンドライトは色の濃淡よりも明暗の方が重要です。
上記写真であれば、一番←のような暗すぎず、明るすぎない中間の明度のものが高値になります。
2-6(ネオンブルー)パライバトルマリン
今回紹介する宝石の中で最も歴史が浅いパライバトルマリンは、1987年に発見されたまだ30年と少ししか歴史がありません。
1990〜1991年の間に良質なものが大量に採掘されてしまったこともあり、現在はほとんど採れなくなってしまいました。
産地が少なく、希少性と他の宝石にはない色味が相まって、カラットあたりの相場はダイヤモンドよりも高く、近年の宝石業界の中で最も熱い宝石の1つです。
また最近、TBS放送の『マツコの知らない世界』でも、世界三大稀少石として紹介されたこともあり、今最も熱い宝石と言っても過言ではありません。
ブラジル産のネオンブルーは高い
パライバトルマリンは青や緑に発色するのが特徴で、人気があるのが青色です。
鮮やかなネオンブルーは、他の宝石にはない輝きを放つことから、非常に高値で取引されています。
パライバトルマリンは採掘される鉱山が少なく、ブラジルとアフリカの一部だけです。
最も良質なものが採れるのがブラジルで採れたもので、アフリカで採れるパライバトルマリンに比べると発色が比べ物にならないほど鮮やかで綺麗です。
アフリカでも採れるのですが発色が弱く、ブラジル産と比べ物にならないほどですが、世界的に枯渇しているので高値で売ることができます。
買取事例
パライバトルマリンは他の宝石同様インクルージョンが多い宝石ではありますが、流通量が少ないことから査定額は大きく影響を受けません。
重要なのは色です。
緑味が少なく色が濃過ぎず薄すぎない、一番左のような蛍光性の強いネオンブルーは非常に高いです。
2-7(青紫色)タンザナイト
タンザナイトは1967年に発見されたゾイサイトの変種でもある、青紫色が特徴の比較的歴史の浅い宝石です。
産地はタンザニアの鉱山のみで、名前の通り地名からタンザナイトと名付けられました。
タンザナイトの名前の由来は、世界的にも有名はハイジュエリーブランドのティファニーが名付けたことは有名な話です。
当時サファイアのような綺麗なゾイサイトをティファニーが販売展開を考え、タンザニアの夜をコンセプトにタンザナイトと名づけ、世に広まりました。
色が濃く変色性が強いものは高い
タンザナイトは角度によって無色や濃い青や紫に見える、多色性の一面をもつ宝石です。
発見当初は変色性の少ない石が高値で取引されておりましが、現在は色が濃く、変色性の強いものが高くなっています。
他には彩度が高く、明度は中間くらいのものが評価は高くなります。
買取事例
市場に出回るタンザナイトの中には希に加熱処理が行われていないものがありますが、現在の宝石鑑定機関では熱処理の有無を鑑定できないこともあり、金額差はありません。
上記写真の一番左のように、色が濃く彩度も高いものが高値になります。
タンザナイトは他の宝石に比べると硬度が低く、欠けやヒビが入りやすくなっていることから、取り扱いは十分に注意してくだい。
3 正しい価値で買い取ってくれるお店の特徴3つ
価値のある宝石がどういったものかは知っていただけたと思いますが、お店選びを間違ってしまうと、安い金額で売ってしまうことにも繋がります。
良いお店選びは事前の下調べで簡単に確認することができるのでご安心ください。
それでは宝石を正しい価値で買取してくれるお店の特徴についてご紹介していきます。
3-1 有資格者が在籍している
ダイヤモンドではなく色のついている宝石は、貴金属やダイヤのようにレートや相場が決まっているわけではないので、宝石の価値が分かる査定士でないと適切な値段が提示できません。
価値が分からないお店の場合、宝石の値段は0円で、リングやネックレスなどの貴金属部分のみの査定額ということもありえます。
そうなってしまわないためにも、宝石鑑定の資格を取得している査定士が在籍する買取店にお願いしましょう。
有名な資格はGIAやFGAといった宝石学会が認定したものです。
これらは世界的にも有名な資格なので、間違いありません。
ただしこれらは取得するまでに26週間の受講と、200万円の費用が必要なので、実際に有資格者が在籍しているお店は多くありません。
なので査定に出す前に買取店のホームページを確認しておくと良いでしょう。
3-2 貴金属の買取価格を公表している
宝石を高く買ってくれるお店選びは非常に重要ですが、それを支える金やプラチナの値段もしっかりとつけてくれるお店を選ぶのがベストです。
貴金属はどこのお店に持って行っても、公表されている買取価格で買い取ってくれるわけではありません。
町の小さな買取店やフランチャイズ展開を行っているお店は、必ずと言っていいほど手数料を取ったり、グラムをごまかしたりと、あなたの足元を見た査定額になりがちです。
宝石の土台部分も高く買い取ってもらうためには、本日の貴金属の買取価格を公表しているお店を選んでください。
宝石や貴金属を高値で買い取ってくれるお店のホームページには必ず掲載されているので、査定をお願いする前に確認しておきましょう。
3-3 目の前で査定してくれ、1つ1つの値段提示してくれる
宝石の価値をわかっている査定士の場合、目の前でジュエリーの重さを測り、石の評価を見極め、価格を提示してくれます。
しかし知識が乏しい査定士の場合、自分の判断で宝石に値段をつけることができないので、宝石を一旦裏に下げてからお値段発表となります。
裏に下げて他に宝石を見れる査定士が店内にいれば良いですが、いなければ本社に写真や映像を送って判断してもらっています。
何十倍も拡大して遠隔でも確認することはできますが、宝石特有の艶や照りは画面越しでは判断できません。
そうなると安パイな査定額となります。
接客ブースに置けないようなX線検査機器や、特殊な機材を使用しないといけない場合は仕方ありませんが、目の前で査定してくれないお店の価格はあまり期待できないので、査定額は参考程度にしておきましょう。
4 高値で売る為にしておく4つのこと
最後は宝石を高値で売るためにしておく4つのコツについてご紹介します。
これを実践するのとしないとでは、査定額が大きく変わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。
4-1 鑑定書・鑑別書があれば必ず持っていく
鑑定書はダイヤモンドのグレードが記載されており、鑑別書はダイヤを含む宝石の種類や産地、加工処理の方法が明記されています。
これらの証明書はなくても買取は可能だが、あれば次宝石を買われる方が安心して選ぶことができるので、お手持ちであれば必ず持っていきましょう。
4-2 洗浄しておく
宝石は皮脂やホコリを吸着しやすい性質を持っている為、短い時間の着用だけでもくすんだ色に見え、輝きを失ってしまいます。
宝石と地金が接している部分は特に付着しやすく、汚れがついていると色や内包物の有無などが明確に判断できないので、査定額が下がってしまいます。
高価買取をお願いしたいのであれば、必ず洗浄しましょう。
宝石はデリケートです。
熱湯をかけたり硬いブラシで洗浄すると割れや傷の原因に繋がるので、必ずぬるま湯とやわらかいブラシに食器洗剤をつけて洗浄しましょう。
4-3 傷がつかないよう梱包しておく
ダイヤモンドは現存する鉱物の中で最も硬いと言われてはいますが、一定方向からの衝撃には弱く、衝撃を与えると簡単に割れてしまいます。
それよりも硬度の低い宝石はより傷つきやすいので、細心の注意が必要です。
欠けはもちろん傷が入ってしまうと査定額が大きく下がってしまうので、持ち運びする際は専用ケースや緩衝材などでしっかりと梱包するようにしましょう。
4-4 何社か比較する
宝石はバッグや時計のように相場がないため、査定士の判断や販路の多さによって査定額は大きく変わります。
査定士によっては宝石の名前がわからないことや、グレードの判断出来ないようなひどいお店もあるので、必ず3社以上は査定に出してみましょう。
そして必ず見積書の作成をお願いするといいです。
無料ですぐに作成してくれるお店は良心的なお店で、逆に嫌がったり伝えられた査定額があいまいなお店はやめた方がいいです。
あなたが本当に売却をお願いした際に、なんくせつけて金額を下げてくる可能性が高いので、高価買取はあまり望めません。
まとめ
4大宝石と稀少価値の高い宝石3つの、高値で売るための店選びの方法とコツについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
【4大宝石】
- ダイヤモンド:4Cの基準が高く、ラウンドブリリアンカットが高い
- エメラルド:コロンビア産が高い
- ルビー:鮮血のように濃い色のピジョンブラッドは高い
- サファイア:ビルマ産やカシミール産が高い
【稀少価値の高い宝石】
- アレキサンドライト:1カラット以上のブラジル産が高い
- パライバトルマリン:ブラジル産のネオンブルーは高い
- タンザナイト:色が濃く変色性が強いものは高い
現在は宝石全般が世界的に枯渇しており、投資目的として所持される人が増えてきていることから、高値で売却することができるタイミングです。
ダイヤモンド以外の宝石を見れる査定士が少ないことから、高値で売るには店選びは非常に重要です。
ブランドリバリューではあなたの大切にしている宝石を、有資格者が正しい知識と国内外に多くの販路で用いて、高値でお買取をさせていただきます。
宝石の買取を検討しているのであれば、お気軽にご相談ください。
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