ラピスラズリの意味とは?石言葉や効果、価値基準についても解説

ラピスラズリは、美しい深い青色が特徴の宝石で、古代から高い評価を受けてきました。その美しいブルーは、古代エジプトでは王族のお守りとして大切にされ、歴史的な名品や美術品にも多く使用されてきました。

また、ラピスラズリは心を安定させるともいわれ、穏やかな癒しの力を持つと信じられています。本記事では、ラピスラズリの特性や産地、石言葉などについて詳しく解説します。

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ラピスラズリは9月と12月の誕生石

ラピスラズリは、日本では9月と12月の誕生石として親しまれています。なぜ9月と12月なのかというと、国によって定められている誕生石が異なるためです。

アメリカでは日本と同様に12月となっていますが、イギリスやオーストラリアではラピスラズリは9月の誕生石に定められています。ラピスラズリは9月と12月のどちらの誕生石としても正しく、日本でも2つの月の誕生石として認識されているのです。

なぜ誕生石は国ごとに異なるのか

誕生石は、1912年にアメリカの宝石商組合が、石を各月に当てはめ制定したことから始まります。その後、アメリカで定めた誕生石をベースとして、それぞれの国が土地や文化に合わせた誕生石を制定するようになります。

日本の誕生石は1958年、全国宝石卸商協同組合により、アメリカの宝石商組合が定めたものをベースにして制定されました。この制定時に、日本独自の誕生石として珊瑚(サンゴ)、翡翠(ヒスイ)が追加されています

このように、誕生石にはそれぞれの国の特徴などが反映されているため、国によって若干の違いがあるのです。下記の記事では、5月の誕生石である翡翠(ヒスイ)について解説しています。気になる方は、ぜひご覧ください。


ラピスラズリとは?

2章では、ラピスラズリの由来特徴石言葉などについて解説していきます。

ラピスラズリの由来

ラピスラズリは、ラテン語で石を意味する“ラピス(Lapis)”と、ペルシャ語で空や青を意味する”ラズワード(Lazhward)”に由来しており、和名では”瑠璃(るり)”と呼ばれています。

ラピスラズリの産地

ラピスラズリの主な産地はアフガニスタン、ロシア、チリです。なかでもアフガニスタンは、ラピスラズリの産出量世界一を誇り、バダフシャーン州にあるサリ・サング鉱山では高品質なラピスラズリが多く採掘されています。

ラピスラズリの歴史

ラピスラズリは、世界で初めてパワーストーンとして認められた石として知られています。

ラピスラズリの歴史は古く、新石器時代から採掘されていたといわれています。古代エジプトでは、ラピスラズリは魔除け効果のあるお守りとして大切にされていました。当時は金と肩を並べるほど高価なものとして扱われており、ツタンカーメンの黄金マスクにも使用されていたといわれています。

また、ラピスラズリは絵画用の顔料としても使われていました。ラピスラズリから作られた顔料は”ウルトラマリン”と呼ばれ、画家『ヨハネス・フェルメール』によって描かれた「真珠の耳飾りの少女」に使用されています。

ラピスラズリの特徴

ラピスラズリは複数の鉱物から形成されているのが特徴で、主成分はラズライトです。そのほかにアウィンソーダライトノーゼライトなど複数の鉱物が混合しています。また、金色のパイライト(黄鉄鉱)や、白色のカルサイト(方解石)がマーブル状になっているものもあります。

これらの鉱物の種類や割合によって、色合いが変わるというのもラピスラズリの特徴のひとつです。

ラピスラズリの石言葉

ラピスラズリには以下のような石言葉があります。

  • 真実
  • 健康
  • 幸運

ラピスラズリは”幸運をもたらす石”として知られ、邪気を避けてくれるといわれています。また、正しい判断力を高めたり新しいアイデアが思い浮かびやすくなるともいわれているため、​​人生の岐路に迷ったときにラピスラズリを身につければ正しい方向へ導いてくれるかもしれません。

ラピスラズリの効果

ラピスラズリは邪気を払い、直観力や判断力を高めてくれるといわれています。外からの怒りや嫉妬などの負のエネルギーを退けてくれるラピスラズリは、トラブル回避の効果も期待できますので、不運が続いているというときに身につけるのもよいでしょう。

またラピスラズリは、外からの邪気だけでなく、自分自身のなかにある負の感情も浄化してくれるため、判断力を高めたいときや目標に向かって頑張りたいときなどにもおすすめです。

【ラピスラズリはこんな方におすすめ】

  • 幸運を呼び寄せたい
  • トラブルに巻き込まれたくない
  • ネガティブな感情を手放したい
  • 直観力を高めたい
  • 何かの選択に迷っている

ラピスラズリの価値基準とは?

もっとも質が高く価値があると評価とされるラピスラズリの条件は大きく4つあり、この条件を満たす質の高いラピスラズリは主にアフガニスタン産だといわれています。

  • 天然である
  • ムラのない青色が全体に広がっている
  • 紫味のある青色で深みがある
  • パイライト(黄鉄鉱)やカルサイト(方解石)があまり含まれていない

また、一般的に質が高いとされているラピスラズリは、濃く深みのある青色に、黄金色のパイライト白色のカルサイトがバランスよく含まれているものです。しかし、パイライトが多すぎる場合には、評価が低くなってしまいます。なぜかというと、ラピスラズリに金色のパイライトが多すぎた場合、青色と混ざることで、評価の低い緑色に近い色味になってしまうからです。

さらに、カルサイトが含まれていることによって、白いまだらができてしまっているラピスラズリも美しいとされず、評価は低いです。

ラピスラズリは流通量が多いため、市場では安く出回っていることが多いです。ラピスラズリ単体では価値がつきにくい傾向がありますが、金などと組み合わせたブランドジュエリーとなると高値がつきやすくなります


ラピスラズリのお手入れ方法

4章ではラピスラズリのお手入れ方法について解説します。ラピスラズリの輝きを保つために、普段からしっかりお手入れしておきましょう。

ラピスラズリのお手入れ方法

ラピスラズリの輝きを保つためには、定期的なお手入れが必要です。お手入れをする際は、柔らかく清潔な布で表面の汚れを軽く拭き取ります。それでも汚れが気になる場合は、中性洗剤をぬるま湯に溶かし優しく洗い、柔らかい布で水分を拭き取りましょう

ジュエリーの隙間などに入り込んでしまった汚れは、柔らかいブラシを使用して掻き出すようにして取り除くのがおすすめです。

また、ラピスラズリのジュエリーを着けたあとにそのまま放置しておくと、汗や皮脂などの汚れが蓄積されてしまいます。そのため、ジュエリーを身に着けたあとは、るべく早めにお手入れをするようにしましょう。

ラピスラズリの保管方法

ラピスラズリは太陽光に長時間さらされると退色してしまうこともあります。そのため、保管時は直射日光や紫外線を避けるようにしましょう。

また、ラピスラズリの硬度は5〜6と、ナイフで傷がついてしまうくらいの硬さですので、やや傷つきやすいといえます。保管する際、ほかのジュエリーと同じ場所に収納しておくと傷がついてしまう場合もあるため、専用ケースに入れておくなどの工夫をするのがおすすめです。


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ラピスラズリは幸運を導く人気のパワーストーン

今回、美しい瑠璃色が特徴的な”ラピスラズリ”についてご紹介しました。「最近はなぜか悪いことが続いている」という方は、邪気除けの効果があるとされるラピスラズリのジュエリーを身につければ、幸運が舞い込んでくるかもしれません。

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