【エルメス】バーキンの偽物を見分ける方法とは？プロの鑑定士が解説！

なぜバーキンは偽物がつくられてしまうほど人気なのでしょうか？
まずは、バーキンがどんなバッグなのかということと、人気の理由について解説します。

出典：エルメス

バーキンのはじまりは、イギリスの女優『ジェーン・バーキン』がエルメスの会長『ジャン＝ルイ・デュマ』と飛行機の中で偶然知り合ったことがきっかけです。

当時、母親になったばかりだったジェーンは、荷物がいっぱい入る母親向けのおしゃれなバッグがないと嘆いていました。

そこで、エルメスはジェーンのために新しいバッグをデザインします。
それが世界でひとつめの「バーキン」になりました。

その後、バーキンは一般の方向けにも販売されることとなり、現在に至るまでたくさんの人を魅了しています。

バーキンの人気の理由は、上記のような伝説的なエピソードがあることに加え、とても高級な革を使用していることです。

出典：エルメス

エルメスはもともと馬具メーカーだったこともあり、革に強いこだわりを持っています。
厳選した革しか使用しないため、バッグの素材自体が高額なのです。
さらに、ほかのブランドと比較しても、製作工程が緻密であることから、バーキンの価格は最低でも120万円はします。

このように、エルメスのバーキンは非常に高品質なので、バッグを愛する世界中の人から人気を集めているのですね。

どうしてバーキンの偽物が大量につくられているのでしょうか？
ここでは、偽物が多い理由と、万が一買ってしまったときの対処法について解説していきます。

バーキンの偽物が多いのは、以下の3つがおもな原因と考えられます。

・エルメスが一部の顧客にしかバーキンを販売していないこと
・バーキンの生産数が少ないこと
・本物が非常に高額であること

「エルメスは一見さんに高級バッグを売ってくれない」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか？
実は、バーキンのバッグもこれに当てはまります。
エルメスでは、はじめて店舗に来た人や、あまり馴染みのない来店者には、バーキンを見せてさえくれないのです。

また、前述したように、バーキンに使用される革は希少性が高いため、生産数が少なく、限られた人しか買うことができません。

バーキンを欲しくても、立場や経済的な理由で購入できない人がたくさんいます。
このような現状を理解した上で、違法業者は偽物のバーキンを製造しています。
彼らは、手軽に購入できる場所で偽造品を売るため、つい買ってしまう人が後を絶たないのです。

では、実際にどのような場所で偽物が売られているのでしょうか？
よく売買が行われているのは以下の3か所です。

・通販サイト
・フリマサイト
・ネットオークション

悪質な通販サイトの中には、本物と見紛うほどよくできた偽造品を販売しているところもあります。
安いからといって、安易に手を出すのは絶対にやめましょう。

また、フリマサイトとネットオークションは、一般の方でも出品することができるため、偽物と知らずに売りに出してしまっているパターンもあります。

万が一、偽物を購入してしまったときはどうすればいいのでしょうか？
そうした場合は、以下のいずれかの行動を取ることをおすすめします。

・購入したショップ・出品者に返品を申請する
・弁護士か消費者センターに相談する
・警察に被害届を提出する

通販やフリマサイトで買ったのであれば、返品するのもひとつの手です。
「特定商取引法」で、商品到着から8日以内なら返品ができると定められています。
なお、返品できる条件はショップによって異なるため、かならず先方と連絡を取ってから、返品の準備を進めましょう。

そもそもの前提として、コピー品はブランドの商標権を侵害しており、製造すること自体が違法です。
ブランド品といつわって偽物を売っているショップを見つけた際は、警察や弁護士に相談するのがもっとも適切です。

ここまで、バーキンの偽物が多い理由や流通場所について説明してきました。
オンラインでの購入を検討していた方にとって、参考になりましたら幸いです。

中には、すでにネットでバーキンを買ってしまったが、本物かどうかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
次の章では、偽物の見分け方について詳しく解説していきます！

お手元にあるエルメスのバーキンが、本物かどうか自信がないという方もいらっしゃいますよね。
ここからは、鑑定士がバーキンを見る際にチェックするポイントを、5つに分けて紹介していきます。

1つめのポイントは、刻印の有無です。
エルメスをはじめ、ほとんどのブランドバッグには、どこかしらに刻印が施されています。
刻印が示すのは「製造年、製作者、アトリエ名」であり、保証書のかわりになります。

この刻印が見当たらない場合は、偽物である可能性が高いと言っていいでしょう。

しかし、嘘の刻印が彫られている偽造品もまれにあります。
不安であれば、バッグに印字されているブランド名も確認してみましょう。
偽物の場合は、ブランド名が歪んでいたり、インク染みができていたりします。

【偽物の印字】

2つめのポイントは、ファスナーのつくりです。

【本物】
・飾り革の角度がファスナーに対して平行
・スライダーの肩口がハの字形に曲線を描いている
・スライダーの根本にHマークがある

【偽物】
・飾り革がファスナーと平行にならず、垂れさがっている
・スライダーの肩口がハの字形になっていない
・スライダーの根本にHマークがない

本物であっても、ヴィンテージ品の場合は、飾り革がくたびれてきているものもあります。
しかし、粗悪な偽造品は、新品でもこのあたりのつくりが甘いので、見分けやすいポイントとなっています。

3つめのポイントは、カデナ（南京錠）の形です。

【本物】
・ブランド名の刻印がはっきりしている
・カギ穴がM字型
・ふちに3本のラインがある
・カデナに彫られている番号とキーに彫られている番号が一致する

【偽物】
・ブランド名の刻印がはっきり見えない
・カギ穴がM字型になっていない
・ふちにラインがない
・カデナに彫られている番号とキーに彫られている番号が一致しない

金の加工には難しい技術が必要です。
違法業者は高度な加工技術を持っていないので、カデナの部分で手が抜かれているものがほとんどです。

4つめのポイントは、革の表面に見える溝の深さです。
本物に使用されている質の高い本革だと、この溝に深さがあります。
しかし、偽物には安い革が使われているので、溝が浅くなっています。

出典：Pinterest

バーキンの多くは「トゴ」の革でできています。
「トゴ」は雄子牛の革のことで、柔軟性があり、ひとつひとつの溝が深いのが特徴です。

中にはトゴ以外の革でできているバーキンもあるので、ほかのチェックポイントもあわせて見てみてください。

5つめのポイントは、底鋲のつくりです。
底鋲とは、バッグの底面についているスタッズのことです。

出典：Pinterest

【本物】
・横から見ると台形型をしている
・スタッズのふちがなめらか

【偽物】
・台形型でなくいびつな形
・スタッズのふちが角張っている

底鋲は、プロの鑑定士もよくチェックしているポイントです。
ぜひ底鋲の表面を触って確かめてみてください。

ここまで、バーキンの偽物の見分け方を解説してきました。
今持っているバーキンが本物かどうか知りたい方にとって、参考になりましたら幸いです。

しかし、近年は、本物にそっくりの偽造品が増えている傾向にあります。
細かくチェックしてもまだ本物か確信が持てない場合は、プロに頼んで見てもらうのがおすすめです。
次の章では、プロの力を借りる方法について紹介していきます。

困ったら、やはりプロの鑑定士に依頼するのがいちばんです。
コピー品にもさまざまなものがあり、よくできているものとそうでないものがあります。
その出来栄えについては、以下のようなランク分けがされています。

【コピー品のランク】
・N品：本物そっくりにできている
・SS品：本物にかなり似ている
・S品：本物と区別がつきやすい
・A品：一目で偽物だとわかる

N品は「スーパーコピー品」とも呼ばれており、素人では偽物か判断することはほとんど不可能です。

では、実際にプロに頼んでみたい場合は、いったいどこに依頼をしたらいいのでしょう？
ここからは、プロへの依頼の仕方、お店選びのポイントを解説していきます！

ブランド品の鑑定士がいるのは以下のようなお店です。

・買取専門店
・質屋
・リサイクルショップ

しかし、こうしたショップはあくまで中古品の売買を行っており、鑑定のみの依頼は受け付けていません。
よって、鑑定をしてほしいときは、査定もしてもらうつもりでバッグを見せるとよいでしょう。

ちなみに、バッグが本物だった場合は、スタッフから査定額が提示されます。
偽物だった場合は「基準外」であると言われ、査定額が提示されません。

せっかくなら、知識量が豊富な鑑定士に鑑定をお願いしたいですよね。
前述したお店にはどこも鑑定士がいますが、ブランド品について詳しい鑑定士に依頼したいなら「買取専門店」がおすすめです。

買取専門店には、コピー品に関して膨大な知識を持っている鑑定士がいます。
なぜなら、買取実績が売上に直結するため、誤って偽物を買い取ってしまうと、大きな損失をこうむってしまうからです。

また、エルメスの買取実績が多いお店を選ぶのも重要です。
ぜひ買取店の公式サイトなどで実績をチェックしてみてください！

ここまで、バーキンの偽物が多い理由と、偽物を見分けるポイント、プロに判断を頼む方法について解説してきました。

お手元にあるバーキンが本物かどうかわからないという方は、鑑定士に見てもらうのが得策です。
もうあまり使わないバッグであれば、鑑定のついでにそのまま売却してしまうのもよいでしょう。

弊社は、ブランド品の買取専門店「ブラリバ」を運営しています。
お品物の鑑定・査定を無料で承っておりますので、気になる方はぜひお気軽にお越しいただければ幸いです。

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2016.08.05

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