エルメス バーキンの偽物の見分け方を解説!買ってしまったときの対処法も

世界中の女性にとって憧れのバッグである「エルメス」のバーキン。 生産数が少なく、入手難易度が高いことでも有名ですよね。その人気の高さから、バーキンの偽物が多く製造されています。偽物の中には本物に限りなく近い見た目のものもあり、一目で判断するのはなかなか難しいです。

本記事では、バーキンの偽物を見分けるポイントをブランド買取に精通した弊社が解説します。お手持ちのバーキンが本物か分からないという場合は、こちらを参考に確認してみましょう。

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バーキンの偽物が多く流通している理由

1章では、なぜバーキンの偽物が増加しているのかを「手に入れにくい」「高値で取引されている」という2つのポイントから解説します。

手に入れにくい

バーキンはエルメスを代表する人気ラインで、高品質な素材を使用した美しくエレガントなデザインなのが特徴です。その洗練されたデザインに加え、耐久性に優れたしっかりと作りに仕上げられています。

細部までこだわり抜かれたバーキンは、需要と供給が一致せず購入したくてもできない人が多くいます。バーキンが入手困難な理由はおもに以下の2つです。

【バーキンが手に入りにくい理由】

  • エルメスが一部の顧客にしかバーキンを販売していない
  • バーキンの生産数が少ない

エルメスは一見さんに高級バッグを売ってくれない」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?バーキンのバッグもこれに当てはまります。

エルメスでは、はじめて店舗に来た人やあまり馴染みのない来店者には、バーキンを販売していません。そのためパトロールのようにエルメスの店舗をまわる“エルパト”を行っている方も多くいます。(エルパトについての記事はこちら

また、バーキンは熟練の職人がひとつひとつ作り上げているため大量生産ができません。数が少ない上に入手ルートが限られているバーキンは、希少性が高く入手するのが難しいのです。

高値で取引されている

バーキンは非常に需要が高く、中古市場で常に高値で取引されています。たとえばバーキン25の定価は150万円前後ですが、買取価格は200万円を超えています。なかには定価の倍以上の価格になることもあり、このことからもバーキンの人気の高さが分かります。

違法業者は、バーキンが入手困難なため高額で取引されるという現状を理解した上で、偽物を製造し本物よりも安く販売しているのです。


バーキンの偽物を見分ける8つのポイント

お手元にあるエルメスのバーキンが、本物かどうか自信がないという方もいらっしゃいますよね。ここからは、鑑定士がバーキンを見る際にチェックするポイントを、8つに分けて紹介していきます。

※本章で使用している画像はすべて本物であり、偽物の画像は一切使用しておりません。

革の表面の溝の深さ

まず革の溝の深さを確認しましょう。バーキンの多くは“トゴ”(牛革)でできており、本物に使用されている質の高い本革だとこの溝に深さがあります。いっぽう偽物には安い革が使われているので、溝が浅くなっています。しかし手触りはあまり変わらないことも多いため、素材だけでは偽物と判断が付かないことが多いです。

他のチェックポイントと合わせて確認しておきましょう。

合皮のニオイがしないかをチェック

バーキンは上質な革が使用されていますが、コストがかかるため偽物では合皮を使用していることが多いです。合皮はゴムや石油といった独特なニオイがあるため、ニオイに敏感な方は嗅ぎ分けることもできます。

クロア部分の作り

クロア部分

クロアとはバッグのフラップ(蓋)の留め具のことです。クロア部分は偽物との区別が付きやすいポイントになっています。

本物はクロアの四隅にある鋲が黒ずんでおり、やや出っ張っています。これは背面から鋲を差し込み、不要な部分を切断して加工されているためです。このように、本物のバーキンは鋲の出っ張りにより傷が付かないよう工夫されています。
いっぽう偽物は、金具が一体化しているため鋲の黒ずみがなく、鋲も出っ張っているのが特徴です。クロアの両面を見てしっかり確認しておきましょう。

縫い目

バッグの縫い目にも注目してみましょう。本物の場合、下記のような縫い目になっています。

【手縫い】

  • 表側:右下がり
  • 裏側:右下がり

【ミシン縫い】

  • 表側:右上がり
  • 裏側:平行

しかし偽物は、裏表で縫い目が一致していないことが多く作りが雑になっていることがあります。本来ミシン縫いであれば、表は右上がりで裏は平行になっていますが、偽物だと表側が右上がりで裏側は右下がりと一致していないものがあるので必ず確認しておきましょう。

また全ての縫い目の食い込みが浅く、糸同士の間隔が開いている場合は、ミシン縫いのみで作られている偽物の可能性があります。こちらも併せてチェックしてみてください。

カデナの形

エルメスのカデナ

カデナとはバッグに付属している南京錠のことです。本物のカデナの特徴は以下の通りです。

【本物のカデナ】

  • ブランド名の刻印がきれいに刻まれている
  • カギ穴がM字型になっている
  • カデナに彫られている番号とキーに彫られている番号が一致している

金の加工には難しい技術が必要です。違法業者は高度な加工技術を持っておらず、カデナの部分で手が抜かれている場合が多くあります。必ずチェックしておきましょう。

ハンドルの付け根の硬さ

ハンドルの付け根部分が、硬くしっかりとした作りになっているものが本物です。付け根部分の作りが雑で柔らかくなっているものは偽物の可能性があるため、注意しましょう。

またバーキンは、前側のハンドルがやや短くなっているため前後で長さが異なります。ハンドルの長さが同じである場合は偽物の可能性があります

刻印

この章ではエルメスの刻印の見分け方を解説します。

シリアルナンバーの刻印

エルメス シリアルナンバーの刻印

出典:FASHIONPHILE

エルメスのアイテムにはアルファベットと数字で構成されたシリアルナンバーが刻印されており、“いつどこで誰が作ったのか”を示しています。

バーキンの場合、2014年以前はクロアの裏側に、2015年以降はバッグ上部のベルト付近に刻印が記されています。該当部分にない場合は偽物の可能性が高いでしょう。

ブランドロゴの刻印

エルメス ブランドロゴの刻印

出典:Madison Avenue Couture

バーキンのブランドロゴはフラップを開けた中央部分に刻まれており、偽物の場合ブランド名が歪んでいたり、インク染みができていたりします。

しかし本物であっても刻印のズレやはみ出していることも稀にあるため、このポイントのみで判断するのは難しいです。

ファスナーの作り

出典:FASHIONPHILE

ファスナーの作りも確認しておきましょう。本物のバーキンのファスナーの特徴は以下の通りです。

  • 飾り革の角度がファスナーに対して平行
  • スライダーの根本にHマークがある
  • 金具にエルメスの刻印がある

    ファスナーが垂れ下がっていたり、スライダーの根本にHマークがない場合は偽物の可能性があります。ただし本物であってもヴィンテージ品の場合は、飾り革がくたびれてきているものもあるため注意しましょう

    底鋲の作り

    底鋲はバッグの擦れを軽減するために、底面に付けられている金具のことです。本物は底鋲の面取り加工がされており、なめらかに仕上げられていますが、偽物は形がいびつだったりザラつきがあったりします。底鋲の表面を触って確かめてみてみましょう。


    スーパーコピーには要注意

    近年は“スーパーコピー”と呼ばれる本物にそっくりアイテムも増加しているため、気が付かずに購入してしまうことがあるかもしれません。3章では、偽物が多く流通している場所について解説するので、こちらを参考に偽物を購入しないように注意しましょう。

    偽物が販売されている場所はどこ?

    バーキンに限らず、ハイブランドアイテムの偽物の売買がよく行われているのは以下の3か所です。

    • 通販サイト
    • フリマサイト
    • ネットオークション

    悪質な通販サイトの中には、本物と見紛うほどよくできた偽造品を販売しているところもあります。しかし商品が届かなかったり、個人情報を悪用されたりと思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことがあるため、購入しないようにしましょう。

    また、フリマサイトやネットオークションでは一般の方でも出品することができるため、偽物と知らずに売りに出してしまっているパターンもあります。

    これらの場所で購入した偽物は、価格が安くても耐久性がなくすぐに壊れてしまったり、壊れても正規品でないため修理を受け付けてもらえなかったりするケースもあるため注意が必要です。


    バーキンの偽物を購入してしまったときの対処法

    いくら気をつけていても本物と見分けがつかず、偽物を購入してしまうこともあるでしょう。万が一、偽物を購入してしまったときの対処法をご紹介します。

    【偽物を購入してしまったときの対処法】

    • 購入したショップ、出品者に返品を申請する
    • 弁護士や消費者センターに相談する
    • 警察に被害届を提出する

    伝票等から販売店の連絡先を確認し、メールや電話などで返品や正規品との交換の督促します。問い合わせした際のメールは保管し、もし返品に応じない場合は消費者センターや警察に相談しましょう

    そもそもの前提として、コピー品はブランドの商標権を侵害しており、製造すること自体が違法です。ブランド品といつわって偽物を売っているショップを見つけた際は、警察や弁護士に相談するのが得策といえます。

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    偽物が多いバーキンは真贋の見極めが重要

    今回は、バーキンの偽物を見分けるポイントや購入してしまったときの対処法などについて解説してきました。人気の高いバーキンは、コピー品が多く出回っているため、偽物を見分けるポイントを覚えておくと安心です。

    ブラリバは経験豊富な査定士が在籍しており、バーキンのみならずエルメスの各種アイテムの真贋の見極めが可です。もし、お手元にあるバーキンの買取でご不安な点がございましたら、ぜひブラリバへおまかせください!

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