エルメスのエヴリンを買取してもらおうと考えている方の中には、高価買取をしてもらうためにどのようなことをすればよいのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、エルメスのエヴリンに関する基本的な情報から、エルメスが高値で取引される理由、エヴリンの高価買取を実現するために事前に行っておくこと、査定時のチェックポイントまでを詳しく解説していきます。
エルメスを代表するショルダーバッグのエヴリンは、サイズ・カラー展開が豊富なことから人気があります。とくにエブリンの中でも「エトゥープ」は需要がありリセール率が高い傾向にあります。エブリンの買取実績は下記ページから確認できるので、こちらも併せてご覧ください。
目次
エルメスのエヴリンとはどのような特徴のバッグ?
エルメスのエヴリンはそもそも、どのような特徴を持つバッグなのでしょうか?ここでは、基本的な特徴について解説していきます。
長い歴史のあるシンプルなバッグ
エルメスのエヴリンは、機能性とデザイン性を兼ね備えたシンプルで軽やかなショルダーバッグです。
1978年に登場し、2回のマイナーチェンジを行いながら40年以上も愛され続けているバッグで、馬の蹄鉄(ていてつ)をイメージした縦長の丸みのあるフォルムが印象的といえるでしょう。
エヴリンは、エルメスの中でも比較的カジュアルに持つことができ、軽くて使いやすいバッグのため人気も高く、入手するのが困難なバッグの1つとなっています。エヴリンは、マイナーチェンジごとにモデルが変更されているため、現在は3つのモデルにわかれており、年式によって違いがあるのも特徴的です。
現在までにさまざまなカラーやサイズが販売されている
長年愛され続けているエルメスのエヴリンは現在、4種類のサイズが取り扱われています。スマートフォンや小さめのお財布などが入るミニマムなサイズから、小さめのPCや多くのものを入れられる大きなサイズとさまざまです。
カラーバリエーションもブラックやオレンジなど代表的なカラーから枝分かれし、豊富にそろえられています。さまざまなカラーとサイズが展開されていることから幅広い用途に使える、定番人気のバッグです。
馬具部門のデザイナーが馬好きのために作成
エルメスは、1837年にパリのバス・デュ・ランパール通りでティエリ・エルメスが開いた、小さな馬具工房から始まっています。その後、高級馬具工房として名が知られるようになり、革製品も手掛けていくようになります。
そして、1978年に「エヴリン」が発売されました。当時、エルメスの馬具部門のデザイナーとして活躍していたエヴリン・ベルトランによって、馬好きの人たちが、乗馬用具を持ち運ぶために考え、作成されたショルダーバッグだといわれています。
そのため、「H」の形のパーフォレーション(一定の間隔であけられている穴)は、馬のブラシ等を乾かすためにデザインされたものです。このショルダーバッグの「エヴリン」という名前は、デザイナーのエヴリン・ベルトラン自身の名前から取られています。
エヴリンの代表的なサイズは4種類ある
先ほども触れたように、現在取り扱われているエヴリンの代表的なサイズは、4種類です。それぞれのサイズにどのような特徴があるのか、詳しく解説します。
エヴリン TPM
エヴリンの中で最も小さいサイズなのが「TPM」です。縦が約18cm、横が約16cm、マチが約5cmのバッグとなっています。
ミニマムなサイズで、スマートフォンや小さな財布など、必要最低限の荷物で出かけるシーンに適しており、さまざまなコーデのファッションにも合わせやすいのが特徴的です。
TPMサイズのエヴリンは上品にもカジュアルにも持てるうえ、トレンドのミニバッグということもあり、「ミニエヴリン」と呼ばれる程人気が高く、入手しにくいサイズとなっています。
エヴリン PM
次に小さいサイズが、「PM」で、縦が約30cm、横が約29cm、マチが約10cmです。TPMより大きいため、長財布や水筒なども入れることができ、お出かけ時に必要なものは大抵収納できます。
小さすぎることも、大きすぎることもない丁度よいサイズ感のため、実用的に持つことができるバッグとして人気が高いのが特徴的です。
さらに、日本人女性の体型に合いやすいサイズ感であることから、TPMのサイズについで、入手しにくいサイズとなっています。
エヴリン GM
PMに比べて少し大きいのが「GM」で、縦が約32cm、横が約33cm、マチが約10cmです。
GMとPMは、見た目に差があまり感じられないため、迷う方が多く、見比べてみないと違いがわかりにくいのですが、GMはA4サイズまで、PMはB5サイズまで入るようになっています。
PMと比べて女性よりも男性に人気が高く、女性でも荷物が多い方などに人気です。
エヴリン TGM
エヴリンの中で最も大きいのが、「TGM」で、縦が約38cm、横が約41cm、マチが約8cmのバッグとなっています。
TGMは、サイズがかなり大きいため個人差はあるものの、身長や体格によっては、身幅を超えてしまい、バッグが扱いづらくなってしまうケースがあるでしょう。
そのため、男性や夫婦、恋人とシェアするような使い方などで人気があります。
小さめのノートPCも入るサイズとなっているため、お出かけに必要となるものはすべて入れられます。TGMはそのサイズ感から、使える方が限定されるため、中古市場でも数が少なく、入手しにくいサイズです。
エヴリンは時代ごとに3つのモデルにわかれている
エヴリンはこれまでに2回のマイナーチェンジを行っています。そのため、時代ごとに3つのモデルにわかれており、それぞれ特徴を持っています。
下記では、その3つのモデル、それぞれの特徴について解説していきます。
Ⅰ(アン)
エヴリンが登場した当初の1978年のモデルが「Ⅰ(アン)」です。作りはシンプルで、ショルダーストラップの調節機能やバックポケットはありません。
しかし、以後でマイナーチェンジされる「Ⅱ(ドゥ)」と「Ⅲ(トロワ)」にはない、内ポケットがついているのが特徴です。
エルメスのほとんどの革製品にある年式の刻印は、「Ⅰ(アン)」の場合、ショルダーストラップの付け根の革部分にされています。現在は、廃盤となっているモデルのため、手に入れるのは難しいでしょう。
Ⅱ(ドゥ)
2006年にマイナーチェンジされたモデルが「Ⅱ(ドゥ)」です。このモデルでは、TPM以外のサイズにバックポケットがつけられるようになりましたが、ショルダーストラップの調整は「Ⅰ(アン)」と同様にできません。
そして、「Ⅱ(ドゥ)」から内ポケットがなくなっています。
年式の刻印は、職人によって違いがあり、「Ⅰ(アン)」と同様の場所に刻印されているバッグと、ベルトの内側に刻印されているバッグがあります。こちらのモデルも現在は廃盤となっていますので、手に入れるのは難しいでしょう。
Ⅲ(トロワ)
現行モデルである、2014年にマイナーチェンジされたモデルが「Ⅲ(トロワ)」です。「Ⅱ(ドゥ)」と同様にバックポケットがあり、デザインに変わりはありません。
しかし、ショルダーストラップの調節機能がついたことで、より身体にフィットしやすく、コーディネートにも合わせやすくなったことから、機能性やデザイン性が上がりました。
年式の刻印は「Ⅱ(ドゥ)」と同様となっています。こちらは現行モデルのため、「Ⅰ(アン)」や「Ⅱ(ドゥ)」と比べると、手に入れやすくなっています。
そもそもなぜエルメスは高額取引されているの?
エルメスは、どの製品においても高額で買取されているイメージがありますが、そこまで人気がある理由はどういったところにあるのでしょうか?ここでは、エルメスが人気を集め、高額取引される理由について、3つ解説していきます。
世界のセレブや王室に長年愛され続けてきたから
エルメスのバッグといえば代表的なのが、「ケリー」や「バーキン」です。
「ケリー」は、1930年代にロベール・デュマがデザインしたハンドバッグで、後にグレース・ケリーがこのバッグを持っていたことから世界中に知れ渡りました。
グレース妃が愛用してくれていたことから、グレース妃への敬意を込めてこのハンドバッグに「ケリー」と名付け、1956年にプリンセスへのオマージュとして「ケリー」が誕生します。
「バーキン」は、ジャン=ルイ・デュマがパリからロンドンに移動している飛行機内で、アーティスト、ジェーン・バーキンと偶然出会ったことからできたバッグです。
ジャン=ルイ・デュマは、ジェーン・バーキンが理想とするバッグをデザインし、そのバッグに「バーキン」と名付け、1984年に「バーキン」が誕生しました。
上記のように、エルメスは1837年に創業されて以来、長きにわたり世界中のセレブや王室、貴族など、高所得者に愛され続けるブランドとして存在しています。
高級な材質で作成されているから
エルメスの製品は、長期間使用し続けてもらうことを目的に作られています。そのため、どれも最高級の素材を使用しているのが特徴です。
革製品に関してはとくにこだわりが強く、牛革の場合、背中の「バット」と呼ばれる部分の革しか使いません。その中でも、傷が一切ついていない革を使用しています。
革の保管においても、品質を損ねることがないよう、温度や湿度が徹底的に管理されているのです。
このように、高級な素材でしっかり管理をしているものだからこそ、長期間保存していても劣化しにくくなっており、時代が移り変わっても高値で取引され続けています。
職人が制作しており希少性が高いため
エルメスの製品は職人が手作業で行っており、1人の職人がひとつの製品を作り上げています。そのため、量産がしにくく、より希少性が高くなるのです。
また、作成するためにいくつもの厳しい品質チェックがあるため、バッグが1つ完成するまでにかなりの時間を費やしています。
完成したエルメスの製品には、製造年数や認識番号が刻印されており、この認識番号によって、どのアトリエで作られ、どの職人が手掛けたのかがわかるようになっているのです。
このように、エルメスのバッグはひとつひとつ丁寧に、時間をかけて手作業で職人が制作しているため、ブランド価値が高く、高値で取引がされ続けています。
エヴリンの中でもミニエヴリンは高価取引されている
エヴリンの中で人気が高いのが、TPMサイズです。「ミニエヴリン」と呼ばれるTPMサイズのエヴリンは、持ちやすく、さまざまなコーディネートに合わせやすいアイテム。
さらに、現在はミニバッグがトレンドとなっていることもあり、ミニエヴリンの人気は高く、エヴリンの中で高値で取引されているバッグです。
しかし、その時のトレンドによって、高値で取引されるサイズやカラーは変動します。そのため、買取店に持ち込む前に、その時のトレンド情報をある程度把握しておくことがおすすめといえるでしょう。
エヴリンを高価買取してもらうためのポイントとは?
エヴリンを高価買取してもらうためには、買取店に行く前にあらかじめ知っておいた方がよい情報がいくつかあります。ここでは、エヴリンの高価買取のために知っておきたいポイントを紹介していきます。
付属品をそろえ状態よく保存しておく
付属品がある場合は、すべてそろえておき、バッグもよい状態のまま保存しておけるよう、素材に合ったお手入れをこまめにしておきましょう。
付属品がそろっていてバッグもきれいな状態なら、高値で買取してもらえる可能性が高くなります。エルメスのバッグにはギャランティカードや保証書はもともとついていませんが、外箱や保存袋、タグなどを保管している場合は、査定時に一緒に持ち込むとよいでしょう。
カラーによってはトレンドに合わせて売る
定番カラーであるエトゥープや黒などは、人気が安定していますが、カラーによってはトレンドに左右されて価格が上下しやすくなってしまいます。
トレンドによって生じる価格の差は、数万円から数十万円となることもありますので、トレンドのカラーではない場合、トレンドが切り替わるのを少し待ってみてもよいでしょう。
しかし、時間が経つほどに価格が下がってしまうため、ある程度待ってもトレンドが変わらない場合は、早めに売却をするようにしてください。
ブランド専門の買取店に売る
エヴリンの売却をする際には、リサイクルショップでの売却ではなく、ブランド専門の買取店で売却するのがおすすめです。適正な相場価格を把握していない店舗で売却してしまうと、相場以下の価格で買い取られてしまう可能性があります。
また、ブランド専門の査定員がいる買取店では、ブランドの適正な相場価格を把握しており、ブランド品を高く売るルートを持っているものです。
オークションサイトやフリマアプリなどでの売却は、買手が少なく、高額での売却がしにくくなっていますので、避けた方がよいでしょう。
エヴリンなどエルメスのバッグ売却なら、ブランド買取専門店「ブラリバ」がおすすめです。ブラリバでは品物の価値を見極めるために、エルメスに特化したスタッフが在籍しています。
市場調査を徹底し、最新の価格相場を把握しているので、相場最高額での買い取りも可能です!電話やLINEなどで今すぐ無料査定も受けられるため、ぜひ一度査定にお申し込みください。
エヴリンを高額で買い取ってもらうためには?
エヴリンを売却したい場合は、よい状態で売却することが重要です。ここではエヴリンを買取店に持ち込む際に、高額買取してもらうためのポイントを解説していきます。
保存用の袋や外箱をそろえておく
先にも解説したように、エヴリンを購入した時についている外箱や保存用の袋、タグなどは必ず保管しておきましょう。これらの付属品が不足している場合、買取価格が下がる可能性があります。
エルメスのバッグ購入時には売却時のことを考えて、すべての付属品を捨てずに保管しておくことが高価買取のポイントです。
できる限り早く買い取ってもらう
売却をすることが決まったら、できる限り早く買い取ってもらうようにしましょう。なぜならブランド買取では、1年売却時期が違うだけで大きく価格が下がってしまうものもあるのです。
バッグによっては、時間が経過することで価値が上がっていくものもありますが、基本的にブランドバッグは製造年代が古くなると価値が下がっていきます。
バッグによっては購入時の在庫の関係で、製造年数と購入年数が違う場合があるため、買取依頼前に刻印を確認しておきましょう。
持ち込む前に簡単に掃除をしておく
エヴリンを買取店に持ち込む際は、事前に簡単な掃除をしておくようにしましょう。ホコリや汚れがついている場合は、乾いたタオルや布で軽く拭きとり、落としておくことが大切です。
掃除をする際は、市販のレザーウォッシュや洗剤の使用、水拭きは避けるように注意しましょう。上記のものを使用して掃除をすると、生地を損傷させてしまう可能性があるため、軽く拭きとる程度にしておいてください。
査定時にチェックされるポイントを解説
エヴリンの買取価格が決まる時にチェックされるポイントは、型やカラー以外にもいくつか存在しています。以下で、査定時にチェックされるポイントについて3つ、詳しく解説していきますので、ぜひ、参考にしてみてください。
刻印(製造年)
エルメスが製造している革製品には、刻印がつけられています。刻印は、2つにわかれており、アルファベット1つで表す製造年と、そのあとにアトリエの番号や職人のイニシャルが記載されています。
この刻印でポイントとなるのは、製造年です。アルファベットで記されている製造年は、年代ごとで下記のような違いがあります。
- 1964年から1970年は、TからZの順で年代ごとに振り分けられたアルファベットのみの表記
- 1971年から1996年は、丸で囲われたAからZの順で、年代ごとに振り分けられたアルファベット表記
- 1997年から2014年は、四角で囲われたAからRの順で、年代ごとに振り分けられたアルファベット表記
- 2015年から2022年は、順番が不規則でそれぞれの年に振り分けられたアルファベットのみの表記
なお、2022年は「U」、2023年は「B」です。査定時には、この刻印された製造年が影響するため、事前に確認しておきましょう。
8-2 素材・材質
エルメスのエヴリンは、牛革以外にもキャンバス生地やフェルト生地のものもあり、種類によって素材や材質が違ってきます。エヴリンの牛革は雄牛の革を使っているのですが、トリヨンクレマンスという素材と、牛革に細かい型押しを施したエプソンという素材にわかれているのです。
トリヨンクレマンスは、エヴリンの中でも人気があり、少しやわらかみのある素材で、年代が進むにつれて馴染んでくるのが魅力。
エプソンは、細かい型押しがされており、汚れや摩擦に強い素材で型崩れしにくくなっており、トリヨンクレマンスに比べて色合いが明るくやわらかな印象となっているのです。
エヴリンの売却時には、人気の高い素材や材質であるほど、評価のポイントは上がっていきます。
状態
バッグ本体や金具部分、鋲部分の傷や擦れ、日焼けの有無や色褪せ、裁断部分(コバ)の割れ、臭いなど、バッグと付属品を合わせて全体の状態が査定に影響します。
表革に大きな傷があると、評価が大きく下がってしまう可能性が高くなるでしょう。コバ割れや、タバコやカビの臭い、香水の臭いなども評価に影響を与えることが多いため、注意してください。
日頃から、気をつけて使用し、風通しのよい紫外線が当たらない場所に保管したり、こまめに拭いたりして、丁寧に扱うように心がけましょう。
エヴリンは中古でも高く売れる人気アイテム
エルメスのエヴリンは、カジュアルなコーディネートにも合い、幅広い年代に愛されるバッグのため、発売から40年以上経過した現在でも高い人気を誇ります。
エヴリンを高価買取してもらうために、適切な場所で保管し、丁寧に扱いましょう。エヴリンの買取査定を検討しているなら、付属品なども捨てずに保管し、ブランド専門の査定員のいる買取店で、早めに買取査定をしてもらうことをおすすめします。
またエルメスのエヴリンの買取依頼なら、ブランドバック高価買取専門店「ブラリバ」にご相談ください。ブラリバなら、エヴリンの全モデルを高価買取中です。すぐに査定価格を知りたい方のために、今すぐ無料で「電話査定」または「LINE査定」が可能。
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