ロレックスの時計は、デザインや機能面の観点からでもメンテナンス次第で長く使用できることができます。そのことから、使用期間が長くなることで箱やギャランティーカードなどの紛失が高まっていきます。
もしも、商品だけしかない場合、本当に買取してもらえるのか悩んでしまう人も多いはずです。
基本的に、ギャランティーカードがなくてもロレックスの売却自体は可能です。
その理由として、ギャランティーカードの役割はあくまで本物であることを確かめるアイテム。なので、自信がある時計鑑定士であれば、ギャランティーカードがなくてもロレックスを査定することができるのです。
ですが、ここで気を付けていただきたいのが、査定金額の差が出てしまうこと。
ロレックス購入時に付属される箱やギャランティーカードといった付属品は、すべてロレックスの付加価値を高めるもので、査定時に提示することで買取金額が高くなります。逆に、一緒に査定しなければ金額は低く見積もられてしまいます。
先述にもあるように、再発行されないロレックスのギャランティーカードは、信憑性がとても高く5年の保証期間が過ぎていたとしても本物という証明となるのです。
ここで当社の買取事例を取り上げますと、デイトナの116520であれば保証書の有無で10万円以上、サブマリーナの16613であれば30万円以上買取金額に差が出る場合があります。
このことを踏まえると、ギャランティーカードがいかに重要であるのかが分かると思います。
・名前が消されたギャランティーカードに効力はある?

これまでギャランティーカードの重要性を紹介してきましたが、ここで少し疑問が残ります。中古でロレックスを購入したとき、購入者などの情報が塗りつぶしてあるギャランティーカードです。
そもそも、なぜ塗りつぶされているのかというと、個人情報保護の観点から販売店側の配慮として名前部分を塗りつぶしています。
ギャランティーカードの取り扱いや規定にとても厳しいロレックスですが、名前の部分が塗りつぶされていたとしても、保証書としての効力は変わることはないのです。
なので、名前が塗りつぶされていたとしても、効力が失われることはなく減額されることはありません。
ですが、海外のバイヤーや一部の買取業者は、購入者名が塗りつぶされたギャランティーカードを嫌う傾向にあります。
なぜなら、他国から仕入れたロレックスのギャランティーカードは、空白であることがほとんどで塗りつぶしているのは日本だけ。このことから、同じ販売価格のロレックスであったとしても売れ行きに左右されてしまうので、名前が塗りつぶされたギャランティーカードは疎遠される傾向にあります。
上記のことから、もしもロレックスの売却をするときは1社だけではなく複数の業者で査定することをおすすめします。