皆さんはKAWS(カウズ)というアーティストはご存知でしょうか?
なんとなく名前は聞いたことがある、ブランド名なんじゃないの?というような方も中にはいるかもしれませんね!
そもそもKAWSというのはアーティストネームであり、本名はブライアン・ドネリーという名前の現代アーティストです!
この記事ではそんなKAWSというアーティストについて、過去の歩みから人気の理由、コラボレーションまで網羅しご紹介させて頂きます!
目次
現代アート界で世界的な人気を誇る「KAWS」ことブライアン・ドネリーの歩み
まず初めに簡単にアーティスト「KAWS」こと、ブライアン ドネリーについてご紹介させて頂きます!
ブライアン・ドネリー(1974年11月4日)、通称「KAWS」は、ニューヨークを基盤にして活動している画家、グラフィックデザイナー、彫刻家、トイ作家、ファッションデザイナー、ストリート・アーティストです!
インスタグラムのフォロワー数は340万人で、現在最も人気のある現代アーティストの一人と言っても過言ではありません!
KAWSの作品では目がXXが特徴のキャラクター「コンパニオン」をはじめ、初期のキャリア時代に作りだしたキャラクターやモチーフが繰り返し使われています。
おもに、アニメーションや漫画、ポップカルチャーに大きな影響を受けており、彼自身が創作したキャラクターもあれば、後ほど詳しくご紹介させて頂きますが、ディズニーやセサミストリートなど既存のキャラクターを再構築したものもあります。
まずこの章ではそんなKAWSというアーティストがどういった人物なのかという点について、その歴史に焦点を当てご紹介させて頂きます!
10代の学生の頃からKAWSを名乗り活動を開始
アメリカ、ニュージャージー州に生まれ、高校に通っている10代の頃に「KAWS」というタグを作り、高校の授業中に外から見えるように建物の屋根に描いたのが彼のアーティスト人生の始まりでした。
今や世界的アーティストのKAWSの歴史は、学生時代のラクガキとも呼べるものからスタートしていたのです!
昼はディズニーの映画製作に携わり、夜はストリートのグラフィティアーティストとして活動
昼間はアニメーター、夜はグラフィティ アーティストとして活動します。
KAWSは、友人でありグラフィティ アーティスト仲間でもあるバリー・マギーからプレゼントされたスケルトン・キーを使って、ビルボード、バスシェルター、電話ボックスなどに落書きをはじめました。
なお、このころにのちにトレードマークとなる、二本の骨が交差し、目がバッテン印のソフトな印象のスカルマークを創造したといいます。
しかし、その後すぐに「KAWS」というシンプルなタグから、バスの待合所や公衆電話ボックスの広告に漫画のようなキャラクターを書き加えるなど、企業広告を改変して全く違う意味にする手法「Subvertising(サブバータイジング)」を使う独特なスタイルに移行していきました。
後に、KAWSはこれらの初期サブバータイズ作品をスクリーンプリントリトグラフにして複製しています。
ブルックリンでのグラフィティにおける活動は2003年ころまで続き、KAWSの知名度が上がるにつれて、書き換えられた広告はすぐに探され盗まれるようになりました。
KAWSはアメリカだけでなく、パリ、東京、ロンドン、ベルリンなど世界中でサブバータイジングの作品を残しています。
他のアーティストとKAWSが異なるのは、初期美術キャリアにおいてギャラリーで作品発表することを好まなかったことです!
グラフィティ アーティストの頃についてKAWSは当初は政治的な動機もあったが、それよりも単純に自己発信のモチベーションが強かったといいます。
「グラフィティをしているときの自分の考えはただ知ってもらいたいだけ、世界でこの視覚的言語を使って知ってもらいたい。人々に届かないのであれば、絵を描くことは私にとって何も意味がありません」と語っています!
平面のアートだけではなく、立体やファッションなど様々な作品を展開
ファインアートでは、ゲルハルト・リヒター、クレス・オルデンバーグ、チャック・クローズなどの伝統的な画家たちから影響を受けており、当初はグラフィティなど平面メディアで描かれていましたが、のちに、トイやフィギュア、バルーンなど立体作品へと発展していきます。
KAWSは一般的な現代美術家のようにギャラリーで作品を発表するのはなく、グラフィティのアーティストやブランドとのコラボレーション作品から作品制作をはじめたこともあり、現代美術業界だけでなく一般庶民層まで幅広く認知されています。
このようなトイ、ファッションなどとファインアートの境界線が曖昧なスタイルから、ポップアートで世界的に有名なアンディウォーホルと比較されることが多いのです。
そして、彼の作品はアンデウォーホルと同じくコレクターからの人気が非常に高く、ギャラリーや美術館で展示されるほか、公共機関のパーマネントコレクションとして所蔵され、音楽プロデューサーのスウィズ・ビーツ、ラッパーのファレル・ウィリアムス、韓国のグループBTSのメンバーなどの著名人が熱心に収集しています!
現在、KAWSはニューヨークのブルックリンを拠点にして作品を制作しており、彫刻、キャンバスに描いたアクリル画、スクリーンプリントなどを制作する一方で、商業的なコラボレーションも行っています!
おもに限定版の玩具のほか、衣類やスケートボードデッキなどの製品も手がけています!
KAWS作品 3つの人気の理由
前章ではKAWSがどういった人物であるのかという点をその歩みと共にご紹介させて頂きました。
何故元々、ストリートのグラフィティアートであったKAWSの作品がここまで人気を得ているのか、大きく3つの理由があります。
この章ではその3つの理由に関してご説明させて頂きます!
既存キャラクターのオマージュが多く親近感がある
1つ目は既存キャラクターのオマージュが多く親近感があるという点です!
カウズのキャラクターは、他のクリエイターの既存キャラクターをリメイクしたものが多く存在します!
出典:MIMIC
例を挙げると、彼の人気キャラクターである「companion コンパニオン」も、ミッキーマウスがベースとなっていたり、アメリカの人気アニメのシンプソンズがベースとなっている「KIMPSONS キンプソンズ」という作品があったりと、すでに人々に慣れ親しんでいるキャラクターをうまく利用することで、親近感が生まれ、それ故に様々な人々に受け入れられやすくなっているのです!
またここで驚くべきは彼の綿密に練り上げられた計画性です。
1990年代からストリートで活動を始めたということは、ディズニーでアニメーターとして働いている時期と被ります。
彼の作品には、どこかで見たようなアニメのキャラクターが登場しますが、著作権を侵害しないギリギリのラインで描いています。
これはディズニーで仕事をしている際、アニメーションに関する著作権を学ぶことで身に付けたテクニックでもあります。彼はアニメーターとしてではなく、アーティストとして活動していくためにディズニーで働き、技術やノウハウを学びました。
ストリートファッションを中心としたファッションへの親和性
2つ目はストリートファッションを中心としたファッションへの親和性です!
というのも、KAWSはファッション業界への進出でファッション業界を皮切りに人気に火が付き、その人気を確立していきました。
ストリートアート、アートトイの人気の高まりから、2000年代初頭よりストリートファッションブランドとのコラボレーションを開始します!
そのようなコラボレーションでストリートファッション界での人気を高めていき、2006年にフィギュア制作を行っていた、日本の玩具メーカー「メディコム・トイ」のコラボレーションによってファッションブランド「ORIGINAL FAKE オリジナルフェイク」が誕生します!
「オリジナルフェイク」という名称は、『映画やアニメのパロディをモチーフとして、KAWSによって製作された作品は、フェイク(=偽者、模造品)ではなく、オリジナル(本物)に生まれ変わっている』という意味が込められています!
出典:FRESHINESS
その後、ブランド自体は2013年で終了してしまいますが、その後も現在に至るまで様々なファッションブランドともコラボレーションを行い、ファッションの分野でその人気を高めていきます!
結果、アートとトイを融合したアートトイの先駆者となり、またファッションとアートを橋渡しするための土台を築き上げた存在の一人となっていきます!
様々なブランドとのコラボレーションにる話題性
3つ目は様々なブランドとのコラボレーションにる話題性です!
先程もご紹介した通りファッション業界から特に人気を得たカウズ、ファッションブランドをメインに様々なブランドとコラボレーションを行っています!
後ほどまた改めて詳しくご紹介させて頂きますが、そのような人気ブランドとのコラボレーションによって、知名度が更に高まり、そのブランドのファン層にも人気を獲得していったのです!
厳選コラボレーション5選
前章でもご紹介させて頂きましたが、KAWS人気を押し上げた様々な人気ファッションブランドとのコラボレーション。
この章では歴代の様々なコラボレーションの中から、厳選した5つのコラボレーションに関してご紹介させて頂きます!
×DIOR(ディオール)
出典:HIGHSNOBIETY
まず1つ目のコラボレーションはあの世界的ラグジュアリーブランド「DIOR ディオール」です!
19SSシーズンから元ルイヴィトンのデザイナーである、キムジョーンズがディオールのデザイナーに就任し、ストリートファッションに親交が深く、あのシュプリーム×ルイヴィトンの世紀のコラボレーションを実現させた人物です!
キムジョーンズがディオールに活躍の場を移した際に行った、まさにストリートとラグジュアリーの融合を象徴するコラボレーションがこのコラボレーションだったのです!
発売されたアイテムは即完売、現在でもプレミア価格で取引されているアイテムも多数あります!
×UNIQLO
2つ目のコラボレーションは日本が誇るファストファッションブランド「UNIQLO ユニクロ」とのコラボレーションです!
日本の中では特にこのコラボレーションによって一気に一般層まで知名度が広がったといっても過言ではないのではないでしょうか!
これはUNIQLOのTシャツライン「UT」のクリエイティブディレクターを務める、A BATHING APEやHUMAN MADEを立ち上げ、日本のストリートファッション業界のキーマンの一人の「NIGO」と、KAWSが親友同士である為に実現したコラボレーションなのです!
出典:ユニクロ
2016年の初めてのコラボレーションから、数年かけ様々なアイテムが発売されています!
初回では今や「KAWS」を象徴するオリジナルキャラクターになった「COMPANION(コンパニオン)」は、当時の「UT」でも絵柄に登場しています。
その後「KAWS」が描くモチーフとして、米国の人気コミック「PEANUTS(ピーナッツ)」の登場キャラ、スヌーピーを採用、正確には「UT × KAWS × PEANUTS」のトリプルコラボレーションでした。
その後題材を「ピーナッツ」から米国の子供向け教育番組である「Sesame Street(セサミストリート)」に変えてアイテムを発売、それぞれアパレルアイテム、ぬいぐるみ等も展開されどのアイテムもかなり人気を博し、中にはプレ値で取引されているアイテムもあるほどです!
×NIKE AIR JORDAN(ナイキ エアジョーダン)
3つ目のコラボレーションはNIKEのAIRJORDANとのコラボレーションです!
このコラボレーションは特にJORDAN4をベースにKAWSのアイコニックなデザインが随所に落とし込まれており、スニーカー、ストリートカルチャー好きから絶大な人気を集めており、発売当初はもちろん現在に至るまで、数十万円程のプレ値で取引されているアイテムとなっています!
×A BATHING APE(アベイシングエイプ)
出典:HYPEBEAST
出典:StockX
4つ目にご紹介させて頂くコラボレーションはA BATHING APEとのコラボレーションです!
90年~2000年初頭の裏原ストリートの流行時に行われたこのコラボレーションは発売当時も人気が高かったことはもちろん、20年近く経った現在のストリートファッションシーンでもアーカイブアイテムとしてリバイバル、高値で取引されているアイテムも数多くあります!
×SUPREME(シュプリーム)
最後にご紹介させて頂くコラボレーションは、最早ストリートブランドの代名詞的な存在のシュプリームとのコラボレーションです!
シュプリームとも数回に渡りコラボレーションをおこなっており、その中でも2000年初頭に発売されたスケートボードデッキは数もかなり少なかったことから、現在200万円を超える金額で取引されている物もあります!
購入するなら2次流通のブランド専門店がおススメ!その2つの理由
最後にKAWSのアパレルアイテムやフィギュア等を実際に購入する際のお店選びに関してです!
購入出来る場所は多岐に渡り選択肢は数多くありますが、その中で筆者は「2次流通のブランド専門店」での購入を強くお勧めします!
何故そんなにおススメするのか?それにはしっかりと明確な2つの理由があります!
専門知識を持ったバイヤーによる確かな真贋力
1つ目は専門知識を持ったバイヤーによる確かな真贋力です!KAWSのアパレルアイテムやフィギュア等のアイテムはその人気の高さゆえ定価の何倍ものプレ値がついているものも多く、その高額なプレ値により偽物、フェイク品が大量に流通しています。
ヤフオクやメルカリ等の個人売買や、総合リサイクルショップ等のファッションブランド品に特化していないお店はこれらの偽物が特に多く、そこでの購入は絶対におススメしません。
その点ファッションブランド品に特化した専門店では、商品の仕入れ、買取時に専門知識を持ったバイヤーが一つ一つその商品を細かく検品、真贋を行っている為、そこで扱われている商品は安心して購入することが可能なのです!
過去の年代、レアアイテムまで揃う商品ラインナップ
2つ目は過去の年代、レアアイテムまで幅広く揃う商品ラインナップです!
特に人気アイテムは、オンライン上での発売開始から数秒で全て売り切れてしまうアイテムも多く、リアルタイムでの入手は困難を極めます。
しかし2次流通のブランド専門店の場合、その商品ラインナップ、可能性は無限です!過去に発売され即完売してしまったレアなアイテム、もちろん最新のアイテムまで数多くの商品が並んでいます!
そんなある意味、直営店も越える商品ラインナップもおすすめする大きな理由なのです!
KAWSとはアートとファッションの融合
いかがでしたでしょうか?
アートの世界だけに留まらず、ファッションの世界でも人気を博すKAWSについてご紹介させて頂きました!
この記事をおさらいすると、
まずKAWSことブライアン・ドネリーというアーティストの歩みとしては、
- 10代の学生の頃からKAWSを名乗り活動を開始
- 昼はディズニーアニメの製作に携わり、夜はストリートのグラフィティアーティストとして活動
- 平面のアートだけではなく、立体やファッションなど様々な作品を展開
今や世界的な人気を誇るKAWS作品 3つの人気の理由は
- 既存キャラクターのオマージュも多く、親近感がある
- ストリートファッションを中心としたファッションへの親和性
- 様々なブランドとのコラボレーションにる話題性
最後に、KAWSのアイテムを購入する場合、2次流通のブランド専門店がおススメで、その2つの理由は、
- 専門知識を持ったバイヤーによる確かな真贋力
- 過去の年代、レアアイテムまで揃う商品ラインナップ
です!
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