3月の誕生石「アクアマリン」の意味とは?石言葉や特徴を徹底解説

3月の誕生石「アクアマリン」の意味とは?石言葉や特徴を徹底解説

3月の誕生石でもっとも有名な宝石であるアクアマリン。その名の通り海を思わせる澄んだ水色が魅力で、男女問わず人気があります。

当記事では、3月の誕生石であるアクアマリンについて詳しく解説します。アクアマリンの特徴や見分け方だけでなく、石言葉や価値についても紹介します。

これからアクアマリンを購入したい方はもちろん、お手持ちのアクアマリンの価値を知りたい方はぜひ参考にしてください。

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1 3月の誕生石アクアマリンってどんな宝石?

3月の誕生石アクアマリンってどんな宝石?

爽やかな水色が人気のアクアマリンは、ギリシャ神話の時代から人々に愛されてきた歴史ある宝石です。

ここでは、アクアマリンの特徴や歴史をはじめ、アクアマリンがどんな宝石かを解説します。

1-1 アクアマリンの特徴

アクアマリンの特徴

アクアマリンの最大の特徴は、やはり美しく透き通った水色です。その美しさから「海の宝石」「人魚石」「天使の石」などの別名があります。

アクアマリンは「ベリル(緑柱石)」という鉱物の一種です。ベリルの中でも、水色のベリルがアクアマリンと呼ばれます。ベリルは多彩な色があり、緑色のベリルはエメラルド、ピンク色のベリルはモルガナイトなど、色によって名前が異なります。

ベリルはもともと無色透明の鉱物ですが、0.5〜2%の微量の鉄元素が入ることで、アクアマリンの美しい水色が生まれます。色の美しさを引き出すため、多くのアクアマリンは加熱処理が行われます。アクアマリンは加熱処理が一般的に行われていることもあり、処理の有無だけで大きく価値が変わることはありません。

宝石の硬さを表すモース硬度は7.5~8.0で、傷つきにくくアクセサリー向きの宝石です。内包物やクラック(ひび)も比較的少ない物が多く、透明度の高さも魅力です。

また、アクアマリンは白熱灯やろうそくの灯りを美しく反射するという特徴を持っています。ヨーロッパの貴族は夜会の灯りに映えるアクアマリンの輝きを好み「夜の女王」と呼んで、よく身に着けていたそうです。

1-2 アクアマリンの歴史

アクアマリンの歴史

アクアマリンの歴史は非常に古く、古代ギリシャ時代から始まります。

アクアマリンは海の神ポセイドンが海水から作った聖なる石で、ギリシャ神話の一節にある「海の底に住む海の精の宝物が、荒波で浜辺に打ち上げられたもの」がアクアマリンといわれています。

アクアマリンは古代ローマの王族や貴族にも愛されていたほか、海の力をもつお守りとして、船乗りたちが身につけていたそうです。

11世紀頃の中世ヨーロッパで、キリスト教の司祭マルボドゥスが書いた『宝石誌』という本の中には「アクアマリンを持つと富と名声を得ることができる」という記載があり、中世ヨーロッパではアクアマリンが神聖視されていたことがわかります。

また、フランス王妃だったマリー・アントワネットは、宝石の中でも特にアクアマリンを好んでいたという話があるほか、アクアマリンは歴史のさまざまな場面に登場します。

 

大公夫人が身につけたアクアマリン

大公夫人が身につけたアクアマリン出典:Christies

この豪華なアクアマリンのティアラは、かつて北ドイツに存在したメクレンブルク=シュヴェリーン大公国フランツ4世の花嫁、アレクサンドラ王女に贈られたものです。

大粒で透明度の高い最高品質のアクアマリンを9石使用し、ダイヤモンドを贅沢にあしらったティアラは、やがてコレクターの手に渡り、クリスティーズのオークションで1,035,000スイスフラン(日本円で約1億5000万円)で落札されました。

世界最大級のアクアマリン

世界最大級のアクアマリン出典:National Museum of Natural History

アメリカのワシントン国立自然史博物館に展示されている「Dom Pedro」と呼ばれるアクアマリンは、カットされたアクアマリンで世界最大級の大きさを誇ります。

1980年代にブラジルのミナス・ジェライス州で採掘されたこのアクアマリンは、重さが約2キロ、高さは約36センチもあるオベリスク状のカットに加工されました。カラット数に換算すると、なんと10,363カラットもあるそうです。

これほどの大きさのアクアマリンが分割されずに宝石としてカットされることは珍しく、宝石としての価値はもちろん、鉱物としても貴重な標本として一般公開されています。

アメリカ大統領夫人に贈られた巨大なアクアマリン

アメリカ大統領夫人に贈られた巨大なアクアマリン出典:Franklin D. Roosevelt Library and Museum

世界最大のアクアマリンとして有名なのが「エレノア・ルーズベルト・アクアマリン」と呼ばれるアクアマリンです。ブラジルで採掘された原石の重さはなんと1.3kgもあり、そのうちのひとつが1,298カラットのレクタンギュラーステップカットの宝石に生まれ変わりました。

その後、この世界最大のアクアマリンは、1936年にアメリカのルーズベルト大統領夫妻がリオデジャネイロを訪問した際、友好の証としてブラジル政府からルーズベルト夫人に送られました。この貴重な宝石は現在で、ニューヨークのフランクリン・D・ルーズベルト大統領図書館および博物館で一般公開されています。

1-3 アクアマリンの産地

アクアマリンの産地

現在のアクアマリンの主な産地は、ブラジル・ナイジェリア・モザンビークです。19世紀初頭まではロシアでも採掘されていましたが、今はロシア産のアクアマリンはほとんど流通していません。

ここでは、ブラジル・ナイジェリア・モザンビークで採れるアクアマリンの特徴を解説します。

ブラジル産アクアマリン

ブラジルはアクアマリンの産地としてもっとも有名で、高品質のものが採れる国です。ブラジルのアクアマリンは水色が非常に美しく、大粒で傷が少ないのが特徴です。

ブラジル産のアクアマリンは傷や内部のクラックが少ないため、加熱処理が可能です。加熱処理を施すことで石の緑色を取り除くことができ、より美しい水色になります。加熱処理済みのアクアマリンは経年で色が変わることもほとんどないため、ブラジル産のアクアマリンは価値が高いとされています。

ナイジェリア産アクアマリン

ナイジェリア産のアクアマリンは、ブラジル産と比べて傷が多く、加熱処理が難しいという特徴があります。天然のまま流通するため、品質や色合いにばらつきがあり、ブラジル産ほど高品質のアクアマリンは少ないです。

モザンビーク産アクアマリン

モザンビークは、1991年から採掘が始まった、アクアマリンの新しい産地です。モザンビーク産のアクアマリンは色が濃く、高品質のものが多いとされています。

しかし、色が濃すぎる分、透明度が低かったり、色味がグレーっぽく沈んだものが多いなど、アクアマリン本来の澄んだ水色の宝石はあまり見られません。

1-4 アクアマリンの効果

アクアマリンの効果

アクアマリンは、古代ローマ時代から不思議な力を持った宝石として大切にされてきました。

古代ローマでは、人体に含まれる水分が濁ることで病気になると信じられており、清らかな水をイメージさせるアクアマリンは、心身を健やかに整える力があるとされてきました。

中世ヨーロッパでは、アクアマリンは船乗りの安全を守る石とされ、それが転じて「人生の荒波を乗り切るお守り」と信じられるようになったそうです。

また、光を多く取り込んで輝くというアクアマリンの特性から「迷ったときに希望の光を導く」という言い伝えもあります。

1-5 アクアマリンの石言葉や意味

アクアマリンの石言葉

 

アクアマリンは、ラテン語の「海水」が語源です。

アクアマリンは古くから海の力が宿った宝石として愛されており、幸運や富をもたらし、冷静で強い心に導くとされてきました。

このことから、アクアマリンの石言葉には「幸福」「富」「聡明」「勇敢」「沈着」などの、前向きでポジティブな言葉が多く与えられるようになりました。

アクアマリンのパワーストーンとしての意味も、水の流れや癒やしを感じさせるものが多いです。

  • 良好な人間関係を維持する
  • おだやかな気持ちでいられる
  • 安らぎといやしをもたらす
  • ネガティブな感情や悪運を取り除く

アクアマリンにはこのような意味があり、持ち主を幸運に導いてくれるという言い伝えがあります。

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2 アクアマリンは水色だけじゃない!アクアマリンの様々な種類

アクアマリンは水色だけじゃない!アクアマリンの様々な種類

薄い水色のイメージが強いアクアマリンですが、実はアクアマリンの色の種類はさまざまです。ここでは、薄い水色以外のアクアマリンについて紹介します。

2-1 アクアマリンの本来の色は?

アクアマリンの本来の色は何色?

実は、天然のアクアマリンの色は純粋な水色ではありません。採掘されるアクアマリンのほとんどは、薄く緑がかった青色をしています。

しかし、アクアマリンは純粋な水色ほど人気が高いため、加熱処理を施されるのが一般的です。アクアマリンの色の濃さはもともと含有されている鉄分量によって決まるため、加熱処理をすることで緑色の成分だけが抜け、色の濃さは変えずに美しい水色にすることができます。

そのため、市場に流通しているアクアマリンの中には非加熱のまま、緑っぽい水色をしたものも存在します。市場価値は下がりますが、柔らかい青緑色のアクアマリンは、手頃な価格として楽しめる宝石として人気があります。

2-2 アクアマリンキャッツアイとは

持っていたらレア!キャッツアイのアクアマリン

アクアマリンの中には、ごくまれに「シャトヤンシー(キャッツアイ効果)」のあるアクアマリンが存在します。アクアマリンキャッツアイと呼ばれるこのタイプの宝石は、猫の目に似た細い光の線が現れるのが特徴で、非常に珍しいタイプのアクアマリンです。

アクアマリンキャッツアイは、シャトヤンシーを引き出すためにカボションカットを施すのが一般的です。

2-3サンタマリアアクアマリンとは

サンタマリアアクアマリンとは

アクアマリンの中で最高品質とされるのが「サンタマリアアクアマリン」です。ブラジルのミナス・ジェライス州にあったサンタマリア鉱山で産出されるアクアマリンが、非常に濃いブルーだったことが由来です。

現在はサンタマリア鉱山が閉山してしまったため、ブラジル産のアクアマリンの中でも特に濃く美しいブルーのものを「サンタマリアアクアマリン」と呼びます。

また、最近ではモザンビークでも濃色で高品質のアクアマリンが産出されるようになりました。これらは「サンタマリア・アフリカーナ」と呼ばれ、こちらも高値で取引されています。

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3 アクアマリンの価値は何で決まる?アクアマリンの価値基準5つ

アクアマリンの価値は何で決まる?アクアマリンの価値基準5つ
アクアマリンの価値は、いくつかの要素を総合して決まります。ここでは、アクアマリンの価値を決めるための5つの基準を解説します。

3-1 色の美しさ 

色の美しさ 

アクアマリンの価値を決める上でもっとも重要な要素は、やはり色の美しさです。天然のアクアマリンは薄い緑がかった薄い水色がほとんどですが、もっとも価値のあるアクアマリンはわずかに緑色を帯びた濃い青色です。

ただし、アクアマリンは水のように澄んだ薄い色合いを好む方も多く、宝石としての価値は多少下がりますが、透明度が高い淡い水色も人気があります。

3-2 石の透明度 

石の透明度 

アクアマリンはもともと不純物が少ない鉱石なので、宝石としてカットされたアクアマリンは基本的に高い透明度があります。肉眼で見ても内包物はほとんどなく、濁りや色ムラもほとんど見られません。

そのため、石の内部にわかりやすい内包物や色ムラなどがあるものは、評価が大きく下がる要因となります。特にモザンビーク産のアクアマリンは色が濃いため、透明度の項目で評価が得られないケースが良くあります。

3-3 カットの美しさ

カットの美しさ

アクアマリンは硬度と透明度が高いため、どんなカットもしやすい宝石です。しかし、アクアマリンは結晶を見る向きによって異なる色に変わる多色性という特性があるため、カットの技術によって美しさが大きく変わります。

そのため、宝石の美しさを最大限に引き出すカットが施されたアクアマリンは価値が上がります。

3-4 石のテリ(輝き)

石のテリ(輝き)

アクアマリンは光を反射して強く輝く性質があります。宝石の輝きのことをテリといいますが、このテリが強く美しいほど、アクアマリンの価値は上がります。

テリのよさは、色・カット・透明度などのいくつもの要素で決まります。そのため、テリのよいアクアマリンは総合的に美しいとして高く評価されます。

3-5 石の大きさ 

石の大きさ 

アクアマリンは比較的大きな結晶が採掘されることが多い宝石ですが、その多くがジュエリー用として細かく分割して加工されます。

そのため、高品質なアクアマリンでカラット数が大きいものは希少価値が高く、高額で取引されます。例えば、同じSクラスのアクアマリンでも、1カラット1万円のものが、10カラットになると10万円を超える価値がつきます。

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4 自分が持っているアクアマリンは本物?偽物?アクアマリンの見分け方

自分が持っているアクアマリンは本物?偽物?アクアマリンの見分け方

アクアマリンは人気の宝石ということもあり、似た石や合成スピネル、ガラスがアクアマリンの偽物として流通しています。

ここでは、アクアマリンの真贋の見分け方を説明します。アクアマリンをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

4-1 アクアマリンと間違えやすい石とは

アクアマリンと間違えやすい石とは

アクアマリンと似た石で間違えやすい石といえばブルートパーズです。ブルートパーズは無色のトパーズに放射線照射や加熱処理を施し、人工的に青い色のトパーズにしたものです。

アクアマリンとブルートパーズの違いは、色の濃さで見分けます。一般的にジュエリーとして流通しているアクアマリンの多くは淡い水色ですが、ブルートパーズはそれよりも濃い青色をしています。

サンタマリアアクアマリンのような濃い色のアクアマリンは見分けが難しいですが、その場合はカラーフィルターや屈折計を使って専門的に調べます。

お手持ちの宝石がアクアマリンかブルートパーズか迷ったら、まずは専門の業者で鑑定することをおすすめします。

4-2 気泡や接着の跡を確認する

気泡や接着の跡を確認する

アクアマリンの偽物の中には、ガラスで作られているものがあります。宝石をルーペで観察したとき、内部に気泡が見られるものはガラスの可能性が高いです。

また、2枚のガラスを貼り合わせた「タブレット」というタイプの偽物も流通しています。タブレットの場合は石を拡大してみると、必ずどこかに接着した跡があります。

4-3 透明度が高すぎるものは要注意

透明度が高すぎるものは要注意

アクアマリンは宝石の中でも内包物が少なく、透明の高さが特徴です。しかし、天然石のため内包物や色ムラがゼロということはほとんどありません。透明度が高く、内包物がまったくない石は、合成スピネルやガラスの可能性が高いです。

4-4 値段が安すぎるものは偽物の可能性大

値段が安すぎるものは偽物の可能性大
ジュエリー用のアクアマリンは、1カラットあたり2,500円から5,000円程度が主流です。それに対して、ブルートパーズは1カラットあたり1,000円前後のものが多く、極端に安いものはアクアマリンではなくブルートパーズやガラス、合成スピネルなど偽物の可能性が高いです。

しかし、中には偽物をアクアマリンとして売っている悪質な業者もいるので、値段だけで判断せず、さまざまな要素でチェックすることが大切です。

4-5 見た目や手触りをチェックする

見た目や手触りをチェックする

宝石を持ったとき、ひんやりした感覚がないものはガラスの可能性が高いです。アクアマリンは熱伝導率が高いため、触ったときに冷たい感覚があります。

また、ガラスはアクアマリンと比べて硬度が低いため、カットした際のファセット(カット面)が丸みを帯びてしまうという特徴があります。本物のアクアマリンは硬度が高いため、ファセット面が鋭く、はっきりとしています。

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5 質の高いアクアマリンは高価買取が期待できる

3月の誕生石であるアクアマリンは、その美しい水色が幅広い層から支持を集め、3月生まれ以外の方にも人気があります。宝石の中では比較的手に入れやすい価格ということもあり、ジュエリーとしての流通量も多いです。

色が濃くて透明度が高いアクアマリンの流通量は年々少なくなっているため、ご自宅に眠っている昔のアクアマリンに思いがけない価値が付くケースもあります。

しかし、アクアマリンは人気が高いため、偽物も多く出回っており注意が必要です。お手持ちのアクアマリンの価値や真贋を調べたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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