【2024年最新】ダイヤモンドの価格相場の推移 今後の見通しも徹底解説!

ダイヤモンドはロシアやオーストラリアなどで多く発掘されますが、コロナや戦争の影響もあり価格高騰が気になるという方も多いのではないでしょうか。ダイヤモンドやプラチナのような貴金属は自然災害や戦争などの外的要因による影響を受けやすいので注意が必要です。

本記事では、ダイヤモンドの価格相場の推移について詳しく解説していきます。これまでの推移に加えて今後の見通しについてもご紹介するので、最後までご覧ください。

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そもそもダイヤモンドとは?

ダイヤモンドは紀元前4世紀頃からインドで取引が始まったとされています。しかし当時は非常に貴重な石ということもあり、王族や富豪といった限られた一部の人だけしか手に入れることができませんでした。

それから時が経ち、1800年代に南アフリカで巨大な鉱山が発見されたことでダイヤモンドの技術進化が加速していきます。この技術進化から現在のダイヤモンド市場が始まりました。

現在は産出量が最も多いロシアを筆頭に、ボツワナコンゴの3カ国が世界三大ダイヤモンド産出国とされています。オーストラリア南アフリカカナダでもダイヤモンドが産出されており、上記6カ国で、世界のダイヤモンド産出量の約9割を占めているといわれています。

ダイヤモンドの概要についてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。


ダイヤモンドの価値の決まり方

ダイヤモンドの価値は、主に以下の4つの要因から決められています。

  • 4C
  • 海外為替相場
  • 流通コスト
  • 需要と供給

それぞれの要因について詳しく解説します。

ダイヤモンドの4C

4Cとは「カット(Cut)」「カラー(Color)」「クラリティー(Clarity)」「カラット(Carat)」の4単語の頭文字から名付けたもので、ダイヤモンドの品質を決める指標です。

① Cut(カット)

Cut(カット)は輝きの指標で、バランスや研磨状態、対称性の観点から原石の美しさをどれだけ加工で引き出しているかを評価します。評価基準は、主に以下の5段階です。

  • Excellent
  • Very Good
  • Good
  • Fair
  • Poor

ダイヤ本体の品質を示す他の指標とは異なり、カットは職人の技術による評価であるのが特徴です。

② Color(カラー)

Color(カラー)は文字通り色の指標であり、基本的に無色透明であるほど高い価値があります。評価基準は、大きく分けて以下の4段階です。

  • D〜F(完全な無色透明)
  • G〜J(無色)
  • K〜M(わずかに黄色)
  • N〜Z(薄い黄色から黄色)

黄色みが強くなるほど透明度の評価は下がりますが、色の濃い黄色などの美しいカラーのダイヤモンドはファンシーカラーという別の基準で評価されます。

③ Clarity(クラリティ)

Clarity(クラリティ)は透明度を表す指標で、不純物や傷が少ないほど高い評価を受けます。評価基準は、大きく分けて以下の6段階です。

  • FL:10倍の拡大で無傷
  • IF:10倍の拡大で微小な表面の欠点
  • VVS1/VVS2:10倍の拡大でごくわずかな内包物
  • VS1/VS2:10倍の拡大で多少わかりにくい内包物
  • SI1/SI2:10倍の拡大なら発見は容易だが肉眼では困難
  • I1/I2/I3:肉眼でもわかる欠陥

④ Carat(カラット)

Carat(カラット)は重さを表す単位で、重いほど価値は高くなります。1カラット=0.2g(直径6.4mmほど)なので、1gのダイヤモンドは5カラットということになります。

ダイヤモンドの指輪を購入する際によくカラットを重視される方を多く見受けますが、実は他の項目とのバランスが重要で、総合的な判断からダイヤの品質が決定されます

海外為替相場

日本ではダイヤモンドを発掘できないので、輸入品を購入する必要があります。そのため取引の際には、日本円ではなく海外通貨を用意する必要があります。

ダイヤモンドを購入する際には為替相場のチェックが必要になるので、注意が必要です。

流通コスト

上記でも解説したように、日本でダイヤモンドを購入する際は海外からの輸入品に頼ることになります。その際、採掘場から消費者の手に届くまでの過程で人件費や運送費といったさまざまな流通コストが発生します。

海外輸入となると必然的に流通工数は増えるので、ダイヤモンドの価格は上昇します。

需要と供給のバランス

ダイヤモンドに限らず、一般的には需要が増えるとその分市場に流通する量が減り、価格は上がります。

デビアス社では、これまでダイヤモンドの価格が急に暴落しないよう供給量を調整してきました。需要によって供給量を操作することで供給過多を防ぎ、ダイヤモンドの価格をコントロールしているのです。


2009年~2023年までのダイヤモンドの価格推移

1960年から2020年までのダイヤモンド価格推移を表したグラフ

出典:Ajediam

ベルギーに本社を構える企業AJEDIAMによると、1960年以降ダイヤモンドの価格は年々上昇しており、特にここ20年で上昇スピードがさらに加速しています。

現在でも増加の一途をたどっているダイヤモンドですが、ここでは2009年から2023年までの価格推移を数年ごとにご紹介します。

2009年から2012年のダイヤモンド相場

2009年から2012年までのダイヤモンドの価格推移は、以下の通りです。

2009年

2009年といえば、前年に世界的な金融危機のリーマンショックが発生し、国内外の経済が混乱していた時期です。しかし、世界中の株価や価格が大きく下落し人々の生活に大きな影響を及ぼしていた中でも、ダイヤモンドの価格はわずかな減少に止まりました。

大きな理由としては、リーマンショックの後すぐに金融緩和がされたことで、富裕層の資金が比較的早くダイヤモンド市場に戻ってきたことが挙げられます。その結果、ダイヤモンド価格は上昇し、2010年には2008年を上回る過去最高価格を記録しました。

2011年

2011年は中国やインドなどの新興国の需要が増加したこともあり、ダイヤモンド市場自体は上昇の傾向にありました。しかし日本では東日本大震災、ヨーロッパでは債務危機が発生し、これらの影響を受けた先進国ではあまり需要が伸びませんでした。

2012年

2012年のダイヤモンド相場は、中国、インドなどの需要が引き続き増加し、全体的に需要が堅調でした。一方で、前年に発生したヨーロッパ債務危機の影響がまだ響いていたヨーロッパでは、引き続き需要が低迷していました。

2015年から2018年のダイヤモンド相場

2015年から2018年までのダイヤモンドの価格推移は、以下の通りです。

2015年 

2012年から2015年までは、ダイヤモンド市場は比較的緩やかな上昇率を記録しました。しかし日本は円高状態だったため、ダイヤモンド市場自体の伸びに比べて、それほど大きな伸びは見せませんでした。

2018年

2018年のダイヤモンド市場は、需要が堅調であった一方、価格相場は前年度と比べてやや低調な傾向が見られました。理由としては主要な鉱山での生産が増加し、供給過剰に陥ったことが影響したことが挙げられます。

2020年から2021年のダイヤモンド相場

2020年から2021年までのダイヤモンドの価格推移は、以下の通りです。

2020年

2020年のダイヤモンド市場は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞や需要の減少などの影響を受け、厳しい状況に直面しました。

ただし、2020年の終盤には需要回復の兆しも見られ、アメリカや中国などで徐々に価格相場が回復する動きも見られています。

2021年

2021年のダイヤモンド市場は、コロナ禍の影響が続く中、需要面で徐々に回復するとともに価格面でも高騰が続きました。これには、鉱山での生産量が限られていることや、パンデミックにより生産が停滞していることなどが影響しているとされています。

2022年から2023年のダイヤモンド相場

2022年から2023年までのダイヤモンドの価格推移は、以下の通りです。

2022年

2022年のダイヤモンド市場は、コロナによる影響が徐々に薄れて需要が高まりました。さらに、ロシアのウクライナ侵攻問題による世界からの経済制裁やインフレ、数十年ぶりの円安ドル高水準など複数の要因が重なり、価格相場も高騰しました。

2023年

2023年前半は、前年に引き続きロシア・ウクライナ情勢の影響により、ダイヤモンド市場は堅調に推移していました。ダイヤモンド最大の産出国であるロシアが経済制裁を受けている影響で、市場に流通する天然ダイヤモンドの数が少なくなったことで、相場の高騰を招きました。

しかし、2023年後半に、ダイヤモンドの相場は急落します。これは、合成ダイヤモンド(人工ダイヤモンド)の流通が増えたことが影響しています。天然ダイヤモンドを供給するデビアス社(De Beers)の原石コントロールにより11月頃に価格は下げ止まりましたが、今後の相場の動向が注目されています。


【2024年最新】ダイヤモンドの価格は今後どう推移していく?

ダイヤモンドはその時の世界情勢に左右される性質を持つので完璧な予想をすることは難しいですが、2024年以降のダイヤモンド市場は地政学リスクと合成ダイヤモンドの影響が鍵となるでしょう。そのうえで、2024年のダイヤモンド相場は、やや上昇していくと予想されます。

新型コロナウイルスの影響はほぼ終了

2020年から続いているコロナ問題に関しては、脱コロナに成功し、世界中でコロナ前の生活を取り戻している地域が増加しています。ダイヤモンド市場においても2022年以降はコロナ以前の相場に戻っており、新たな要因が発生しない限りコロナによる暴落が発生する確率は低いと考えられるでしょう。

地政学リスクによる価格変動

地政学リスクは、ダイヤモンドの相場に大きな影響を与える要因のひとつです。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、アメリカ大統領のバイデン氏は、ロシアからのダイアモンド輸入を禁ずる大統領令を発令しました。この措置によりダイヤモンド市場への供給量が低下し、2023年はダイヤモンドの価格が上昇しました。

しかし、ロシア・ウクライナ情勢にくわえ、最近ではイスラエル・パレスチナ情勢も不安定となり、世界的に贅沢品の購買欲求が下がりつつあります。このことから、地政学リスクが更に悪化すれば、2024年以降のダイヤモンド相場に悪影響を及ぼす可能性は高いでしょう。

合成ダイヤモンドの影響

合成ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと全く同じ構造を持つ宝石です。研究室(=ラボ)で作られることからラボグロウンダイヤモンドとも呼ばれ、世界各国で生産されています。合成ダイヤモンドの品質の向上は目覚ましく、天然ダイヤモンドの市場に多大な影響を与えています。

2023年後半のダイヤモンドの暴落は、合成ダイヤモンド市場の拡大により、天然ダイヤモンドの価値を守りきれなくなったからとされています。

この先合成ダイヤモンドがさらに一般的になれば、天然ダイヤモンドの相場が下がる可能性も十分にあります。そのため、2024年以降は、合成ダイヤモンド市場の動向に注意が必要です。


ダイヤモンドは資産保全にもおすすめ

近年、資産保全においてもダイヤモンドが注目を浴びていることを皆さんはご存じでしょうか?金と同じようにダイヤモンドにも「ラパポート・ダイヤモンド・レポート」という国際的な相場が存在しています。

金と異なりダイヤモンドは過去60年間ほどで大きな価格変動がなく、常に上昇を続けているのが特徴です。ダイヤモンドは金融市場の変動や通貨のインフレーションなどの影響を受けにくいため、安定的な資産防衛の手段とされています。

実際に2008年のリーマンショック時にも一時的に16%ほど下落しただけで、1年もかからずに元の価格に戻しています。そのため、資産運用のひとつとして、ダイヤモンドを持っておくのもいいでしょう。

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ダイヤモンドの買取を考えている方は、過去から現在までの価格推移だけでなく、今後の展望にも注目してみてください。しかしダイヤモンドの相場を予測することはかなり難易度が高いですよね。そこで相談先におすすめしたいのが「ブラリバ」です。

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ダイヤモンドは安定した価値のある宝石

ダイヤモンド市場は常に上昇し続けています。これまでリーマンショックや東日本大震災など人々の生活を脅かす出来事が発生しても、ダイヤモンドの価値が暴落することはありませんでした。

ダイヤモンドは金融危機などの影響を受けにくい性質を持っているので資産保全にも適しています。

ロシアによるウクライナ侵攻などもあり、現在市場は高騰し続けているので、買取を検討している方は今が売り時です!ダイヤモンドの相場に関することなら、どんなことでもお気軽にブラリバまでご相談ください。

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