
1月の誕生石として知られるガーネットですが、どんな意味や特徴があるのか知らないという方も多いでしょう。誕生日や特別な記念日などにガーネットがあしらわれたジュエリーを贈るという方もいると思います。
ガーネットのジュエリーをプレゼントとして送るなら、石言葉や効果を理解しておけばより心のこもった贈り物として相手に渡すことができます。
この記事では、ガーネットに込められた意味や石言葉、特徴や歴史について解説します。また、ガーネットの種類や本物と偽物の見分け方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧いただきガーネットの理解を深めるのにお役立てください。
目次
1 1月の誕生石ガーネットとは
1月生まれの誕生石であるガーネットは、美しい赤色を持つ宝石として知られています。
そんなガーネットには一体どんな意味が込められているのでしょうか?
1章ではガーネットの基礎知識である石言葉と意味、特徴、効果、歴史について解説します。
1-1 ガーネットの石言葉と意味
ガーネットの代表的な石言葉は以下の通りです。
- 真実
- 情熱
- 友愛
- 実り
- 繁栄
屈折率が高く強い輝きを放つガーネットは、闇を照らし進むべき道を示してくれる石とされています。
ガーネットのなかでも代表的なカラーである赤色は、情熱や血液を象徴しており、中世ヨーロッパでは怪我なく無事に生還するためのお守りとしても使われていました。ガーネットは「実り」「繁栄」という石言葉のとおり生命力を高め、ネガティブなエネルギーからも守ってくれるでしょう。
1-2 ガーネットの特徴
ガーネットはアメジストやエメラルド、トパーズなどと同じケイ酸塩鉱物のひとつに分類されています。
硬さを示すモース硬度は10段階中6.5~7.5と比較的高めの数値です。そのため、ガーネットは普段使いのジュエリーに適した充分な耐性があるといえます。とはいえ、強い衝撃や乱雑な着用はヒビや割れの原因になるため注意が必要です。
また、ガーネットといえば赤色が主流ですが、ピンクやオレンジ、緑などさまざまなカラーがあります。大きく分けると赤と緑の2種類ですが、さらに細かく分類すると30種類以上の色味があるといわれています。
1-3 ガーネットの効果
ガーネットはザクロのような深みのある赤色、ぎゅっと詰まった実を連想させることから和名で「柘榴(ざくろ)石」と呼ばれています。
【ガーネットの代表的な効果】
- 努力を実らせる
- 一途な愛を継続させる
- 変わらない友情
- 向上心や忍耐力を高める
ガーネットは実りの象徴とされているため、大切な試験や就職活動など目標に向かって積み重ねてきた努力を実らせたい方にぴったりです。また、恋愛成就や愛情を長続きさせる効果もあるといわれているため、憧れの人と結ばれたいという方やパートナーと良い関係を長く続けていきたいという方にもオススメでしょう。
1-4 ガーネットの歴史
ガーネットは宝石のなかでもとくに古い歴史を持ち、5,000年以上前の古代エジプトから存在していたとされています。古代エジプトではファラオの首飾りにガーネットが使用され、遺体とともに貴重な財産として首飾りも埋葬されていました。
また、旧約聖書の創世記に記されている「ノアの方舟」にもガーネットは登場しています。この物語では主人公のノアが、神の神託によって大洪水からまぬがれました。そのときにノアが身につけていたガーネットが、暗闇を照らし進むべき方向へ導いたといわれています。
現在もガーネットはジュエリーとして人気ですが、古くから多くの人々を魅了していたことが分かります。
2 ガーネットの種類
ガーネットの種類は大きく分けると、赤系統と緑系統の2種類があります。2章では、なかでも有名な6種類のガーネットをご紹介します。
2-1 アルマンディンガーネット
アルマンディンガーネットは深みのある赤色が特徴です。この宝石はガーネットの中でもっとも歴史が古く、ガーネットの研磨を行ってきたトルコ・アラバンダ地方が名前の由来といわれています。
アルマンディンガーネットは流通量が多く、そのほとんどはインドの鉱山で採掘されています。ガーネットの中では比較的安価で、ジュエリーやルースとして見かける機会が多い石です。
アルマンディンガーネットの基準は暗赤色とされており、葡萄酒のようなカラーがもっとも美しいといわれています。そのため茶色や黒に近づくほど価値は下がっていきます。
2-2 パイロープガーネット
パイロープガーネットの色味はアルマンディンガーネットに似ていますが、バラのような鮮やかな色合いなのが特徴です。この宝石の由来はギリシャ語で「燃えるような」「炎」を意味する「ピロポス(Pyropos)」からといわれています。
パイロープガーネットはアルマンディンガーネットと同様に産出量が多く、現在ではアメリカやイタリアなど各地で採掘されています。また、16世紀から19世紀末までチェコのボヘミア地方が主産地だったことから「ボヘミアンガーネット」と呼ばれることもあります。
パイロープガーネットのなかでももっとも価値が高いのは、薔薇のような真紅の石です。この基準から外れるほど評価は低くなり、茶や黒に近い暗い色味は価値がつきにくい傾向があります。
2-3 ロードライトガーネット
ロードライトガーネットは、アルマンディンとパイロープの2種の成分が混ざり紫がかった薔薇色が特徴です。ロードライトはギリシャ語で「薔薇の石」という意味があり、和名で「薔薇石(ばらいし)」と呼ばれることもあります。
ロードライトガーネットで価値が高いとされているのは、赤紫の発色が強く透明度の高い石です。なかでも紫に近い色味の「パープルガーネット」は希少性が高く高額で取引されています。
2-4 デマントイドガーネット
出典:Gembridge
デマントイドガーネットは、ガーネットのなかでも価値が高いとされているグリーン系のガーネットです。名前の由来は、オランダ語でダイヤモンドを意味する「デマント(Demant)」といわれています。ダイヤモンドに匹敵する光の屈折率を持ち、ガーネットの中でも格別強い輝きを放つため、このような名前がつけられました。
デマントイドガーネットのおもな産地は、発見地であるロシアのウラル山脈や、イタリア、イラン、パキスタンなどです。この石は採掘量が少なく希少価値があるため、価格が高いのが特徴です。
デマントイドガーネットは緑〜黄緑と色の幅が広くあります。このなかでも明度、彩度の高い緑色のものは評価が高くなり、色がくすんでいるものは評価が低くなります。
2-5 グロッシュラーガーネット
出典:ANZA Gems
グロッシュラーガーネットは、アルミニウムを主成分としたガーネットの一種です。由来は、グーズベリーやカラントといったベリー類を指すラテン語の「グロッシュラリア(Grossularia)」といわれています。
【グロッシュラーガーネットの代表的な色と種類】
- 緑色:ツァボライトガーネットやグリーングロッシュラーガーネット
- 薄緑色:ミントガーネット
- オレンジ色:ヘソナイト
- 無色透明:リューコガーネット
グロッシュラーガーネットは色相の幅が広くさまざまなカラーがありますが、代表的なのは緑色のものです。そのなかでも、色が濃く鮮やかなものは高く評価されています。
2-6 スペサルティンガーネット
出典:Wikipedia
スペサルティンガーネットはオレンジや赤色が特徴の宝石です。この名前は最初の発見地であるバイエルンのスぺッサルト地方にちなんで、つけられたといわれています。
【スペサルティンガーネットの代表的な色と種類】
- 鮮やかなオレンジ色:マンダリンガーネット
- 濃いオレンジ色:タンジェリンガーネット
- 赤みの濃いオレンジ色:タンジェリンガーネット
スペサルティンガーネットは赤系ガーネットに分類されますが、宝石の中に含まれる成分によって色が変わるため、色の幅が広いです。なかでもオレンジが鮮やかなマンダリンガーネットは人気があり、多くのジュエリー使用されています。
また、スペサルティンガーネットは宝石の透明度に影響するインクルージョン(内包物)が見られるものが多いため、インクルージョンが少ないものは高値がつきやすくなっています。
3 価値が高いガーネットの特徴とは?
ガーネットの価値は何と基準として決まるのでしょうか?3章では、ガーネットの価値を左右する重要なポイントについて解説します。
【ガーネットの価値基準が決まるポイント】
- 透明度
- カラー
- 産地
透明度が高く、宝石の奥まで透き通って見えるほど価値が高いです。これはガーネットだけでなく他の宝石にも当てはまることですが、石の透明度が高いと光を反射したときにコントラストがくっきりと見えるため、美しいとされています。
ガーネットは、赤色より緑色のほうが産出量が少ないため価値が高くなっています。その緑色のなかでも評価が高いのがデマントイドガーネットです。
ガーネットはアメリカやインド、アフリカなど世界各国で採掘されていますが、とくにロシアで採れるデマントイドガーネットは品質が高いものが多いため高値がつきやすいです。
4 ガーネットが本物か偽物かの見分け方
ガーネットのジュエリーをお持ちの方の中には、宝石が本物か偽物か気になる方もいるでしょう。この章では、下記のチェックポイントを元にガーネットの本物と偽物の見分け方をご紹介します。
【ガーネットの偽物を見極めるチェックポイント】
- 不純物を含んでいないか
- ひび割れなどの欠陥がないか
- 硬さや透明度、色
- 販売価格は適正かどうか
4-1 不純物の有無をチェック
出典:GIA
本物のガーネットは天然石なので、内包物や結晶、ヒビ割れといった不純物が全くないものはほとんどありません。まれに、純度が非常に高く、不純物がほとんどないガーネットもありますが、そういったものは非常に高額です。
虫眼鏡や顕微鏡で拡大して見たときに、不純物がなかった場合は、ガラスか合成石であることを疑いましょう。
4-2 販売価格をチェック
ガーネットは価格帯の幅が広い宝石のため、注意が必要です。
ガーネットのなかでも不純物が多いものや透明度が低いものは価値が低く、本物でも安価で販売されていることがあります。また、価値が高いとされる透明度が高く色の濃いガーネットがあまりにも安く売られている場合は、偽物の可能性が高いため、購入する際はよく確認しておきましょう。
また、ガーネットはガラスより高い硬度を持つため、ガラスとこすり合わせるとガラスのみに傷がつきます。そのため、ガラスに傷がつかなかった場合は偽物の可能性が高いでしょう。
とはいえ実際にガーネットとガラスをこすり合わせるのには勇気がいりますよね。その場合には、専門機関で真贋の判断をしてもらうのもひとつです。
5 ガーネットの鑑定は専門機関へ
偽物の宝石を見分けるのには技術がいり、素人ではなかなか判断が難しいケースが多いです。
どうしてもわからない場合は、専門の鑑定機関に鑑定を依頼するという方法もあります。
ここでは、有名な宝石鑑定機関を2つご紹介します。
5-1 GIA(米国宝石学会)
出典:GIA
「GIA」は、世界でもっとも権威があるとされているアメリカの宝石研究機関です。
ダイヤモンドの品質評価基準「4C」を制定したことで知られています。
GIAの「カラーストーンレポートサービス」を利用すると、お手持ちの宝石が本物か否かを鑑別してもらえます。
5-2 CGL(中央宝石研究所)
「CGL」は、日本の宝石鑑定機関です。宝石鑑別団体協議会(AGL)に加盟しており、信用度が高いと世界的に評価されています。
お手持ちの石が本物のガーネットかどうかを鑑別してほしい場合は、「色石鑑別書」を依頼するのがおすすめです。
6 ガーネットの買取ならブラリバへ!
ガーネットの鑑定を専門機関へ依頼する場合はやや時間がかかりますが、ブラリバであればスピーディな鑑定と高価買取が可能です。
お持ちのガーネットの「価値があるか分からない」「本物かどうか分からない」という場合でも、宝石の知識が豊富な査定士が対応いたしますのでご安心ください!
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7 さいごに
本記事では1月の誕生石であるガーネットの石言葉や効果、歴史などについて解説しました。ガーネットには、赤色のアラマンダイトや緑色のツァボライトなど、鮮やかな色合いが特徴のものがたくさんあるため、豊富なラインナップからお気に入りのジュエリーを見つけることができます。
美しい輝きを放つガーネットをあしらったジュエリーは、誕生日プレゼントや結婚記念日の贈り物など特別な日にぴったりな宝石です。
とはいえ、ジュエリーをお持ちの方のなかには「デザインが古いから付けなくなった」「新しいものを買って付ける機会がなくなった」という方もいるでしょう。
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