高級腕時計のブランドとして世界的に有名なRolex(ロレックス)。洗練されたデザインと機能性、そしてなによりそのブランド力から、憧れを持つ人も多いでしょう。いっぽうで、「ロレックスは購入してみたいけど、高額で中々手が出せない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなロレックスのなかでも比較的リーズナブルなモデルを安い順にご紹介します。購入の際に注意すべき点についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
現行モデルでもっともリーズナブルな「オイスターパーペチュアル」
世界初の腕時計用防水防塵ケースである「オイスターケース」と自動巻機構にローターを備えた「パーペチュアルローター」、このロレックス3大発明と呼ばれる技術のうち2つの名を冠したオリジナルモデルが「オイスターパーペチュアル」です。
シンプルで洗練された意匠が施されたこのモデルは、1933年に発売されたロレックスの原点であり、エントリーモデルとして世界中の人々に広く認知されています。サイズは直径28mmから41mmまで幅広く展開されており、デザインも多種多様なのが特徴です。
安い順で見る!ロレックスのおすすめモデル
それでは、具体的にリーズナブルな値段で購入できるロレックスのモデルはどのようなものがあるのでしょうか。以下では、ロレックスの中でも比較的リーズナブルな各モデルの価格と特徴をそれぞれご紹介します。
オイスターパーペチュアル34 Ref.124200
オイスターパーペチュアルは1933年に誕生したコレクションですが、124200は2020年と比較的最近に登場した新しいモデルです。シンプルなデザインで、性別も場面も問わない使いやすさが特徴。防水性能は深度100m(10気圧程度)と、高い防水性能を誇ります。
シルバーやブラックなどの定番でシックな文字盤だけでなく、ピンクやブライトブルーなどポップな文字盤も販売されています。デザインや機能性に優れ、ロレックスの現行モデルで唯一100万円以下で購入できるので、ロレックスのエントリーモデルとしてはうってつけの一本です。
定価 | ¥829,400 |
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素材 | オイスタースチール |
駆動方式 | 自動巻き |
ケースサイズ | 34mm |
キャリバー | Cal.2232 |
パワーリザーブ | 約55時間 |
防水性能 | 100m/330フィート防水 |
エクスプローラー36 Ref.124270
オイスターパーペチュアルをベースに、世界ではじめてエベレストに登頂した登山家の装備品として生まれたのが「エクスプローラー」です。オイスターパーペチュアルより堅牢な設計で、文字盤の視認性が高いことが特徴。「探検家」の名を冠するコレクションであるだけに、頑丈さと使いやすさが追求されています。
124270は先代モデルの誕生から11年が経過した2021年に登場したモデルで、文字盤はブラックのみが販売されています。ムーブメントには70時間のロングパワーリザーブを実現する「Cal.3230」を搭載し、独自開発の「クロナジー・エスケープメント」によりエネルギー効率と耐磁性をさらに高めることに成功しました。
定価 | ¥1,036,200 |
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素材 | オイスタースチール |
駆動方式 | 自動巻き |
ケースサイズ | 36mm |
キャリバー | Cal.3230 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 100m/330フィート防水 |
エアキング Ref.126900
エアキングは、飛行機乗りにも使いやすいようにデザインされたオイスターパーペチュアルの一種です。あくまでオイスターパーペチュアルで、「エアキング」はあくまで愛称(ペットネーム)です。エアキングは、ケースサイズが40mmと大きめで、分表示が見やすいこと、そして素材やカラーのバリエーションがないことが特徴です。
文字盤に刻まれた「Air-King」の書体は1950年代当時のモデルのためにデザインされたもの。伝統を重んじるロレックスの姿勢が伺えます。
2022年に誕生した126900は、基本的な外見やスペックは2016年に誕生した先代モデルの116900を踏襲した形となっております。現代トレンドのビッグケースに、大型化したミニッツスケールが特徴です。
先代モデルとの違いとしては、116900で採用していた耐磁インナーケースが廃止され、126900では新たに新世代ムーブメント「Cal.3230」が採用された点です。これによりケースの厚さが約1.5mmほど薄く、重量も約10g軽量化することに成功しました。
定価 | ¥1,065,900 |
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素材 | オイスタースチール |
駆動方式 | 自動巻き |
ケースサイズ | 40mm |
キャリバー | Cal.3230 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 100m/330フィート防水 |
デイトジャスト36 Ref.126200
デイトジャストとはオイスターパーペチュアルをベースに、ロレックス3大発明のひとつ「デイトジャスト機能」を備えたコレクションです。デイトジャスト機能とは、日付表示が0時ちょうどに切りかわるというもの。
優れた機能を有していながら、素材やインデックスのバリエーションが豊富なこともこのコレクションの魅力です。女性にもあつかいやすいレディースも製造されているコレクションでもあります。
ロレックスの入門機としても知られているデイトジャストですが、2019年に誕生した126200はそんなデイトジャストの中でも発売当初から高い人気を集め続けています。
文字盤によっては中古市場において、100万円以上の価格で取引されることもあります。そのため安価で購入できるのに加え、リセールバリューにも優れているのが本モデルの特徴です。
定価 | ¥1,067,000 |
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素材 | オイスタースチール |
駆動方式 | 自動巻き |
ケースサイズ | 36mm |
キャリバー | Cal.3235 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 100m/330フィート防水 |
サブマリーナー Ref.124060
1953年に誕生したサブマリーナーは、ダイバーズウォッチの原点と呼ばれるコレクションです。水面下のツールとして開発されましたが、洗練されたデザイン性も評価が高く、高級時計界屈指の実用時計として多くの人気を集めています。
124060は、2020年に製造販売が開始されました。先代モデルよりケースサイズが1mm大きくなり、視認性がさらに向上しました。回転ベゼルの色がブラック、グリーン、ブルーの3種あり、自分の好みにあわせて購入することができます。「オイスターケース」の防水性能は300m(30気圧)まで対応し、作業の経過時間を確認するための回転ベゼルが追加され、リューズはロック可能なねじ込み式です。
定価 | ¥1,318,900 |
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素材 | オイスタースチール |
駆動方式 | 自動巻き |
ケースサイズ | 41mm |
キャリバー | Cal.3230 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 100m/330フィート防水 |
エクスプローラーⅡ Ref.226570
エクスプローラーの機能と堅牢性を発展させたモデルとして1971年に誕生したのが、「エクスプローラーⅡ」です。日付機能が追加されているとともに、24時間針と24時間表示ベゼルが追加されたことで、24時間単位での時刻の把握がわかるようになっています。
226570はエクスプローラーⅡの50周年記念モデルとして、2021年に誕生しました。文字盤のカラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類。ケースサイズも42mmと大きく他のスポーツモデルにない個性的なインデックスが採用されており、視認性も高く使いやすい腕時計です。
白文字盤は特に人気で、状態がいいものは定価以上の価格で取引されているものもあります。
定価 | ¥1,392,600 |
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素材 | オイスタースチール |
駆動方式 | 自動巻き |
ケースサイズ | 42mm |
キャリバー | Cal.3285 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 100m/330フィート防水 |
GMTマスターⅡ Ref.126710BLNR
GMTマスターⅡは、国際線のパイロットの使用を想定し、異なる時差にも対応できるよう1955年にアメリカの航空会社と共同で開発された人気のトラベルウォッチです。短針とGMT針をそれぞれ独立して動かせる機能をもち、ふたつの異なる時刻をひと目で確認することができます。
2019年に誕生した126710BLNRは、ブラック&ブルーのセラミック製バイカラーベゼルが特徴的です。リファレンスナンバーの末尾である「BLNR」はフランス語 で「BL= Bleu(青) 」、「NR= Lunette Noir (黒)」を意味しており、その名の通りベゼルカラーが由来となっています。
発売当初はジュビリーブレスがデフォルトでしたが、2021年にはオイスターブレスが復活したことで話題となりました。中古市場でも人気で、状態がいいものだと定価以上の価格で取引されているものもあります。
定価 | ¥1,540,000 |
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素材 | オイスタースチール |
駆動方式 | 自動巻き |
ケースサイズ | 40mm |
キャリバー | Cal.3285 |
パワーリザーブ | 約70時間 |
防水性能 | 100m/330フィート防水 |
30万円台で購入可能なアンティークロレックス
近年発売されたロレックスは、中古市場においても最低50万円以上するとされています。これよりもさらに安くロレックスを買いたい方におすすめしたいのが「アンティークロレックス」です。
アンティークロレックスとは、1970年代以前に製造されたモデルのことを指します。希少性の高さからプレミアがつくモデルも多数ありますが、中には30万円台で購入可能なモデルもあります。
ただし留意すべき点として、アンティークロレックスはものによっては数十年〜100年前に製造されたものもあるため、修理やパーツ交換が難しくなることが挙げられます。ロレックス本社では基本的に販売モデルの部品を所有していますが、この保有期間は廃盤から25年までと定められています。
そのため修理は可能であっても、純正パーツとの交換は難しいことを頭に入れておきましょう。できれば購入する前に、あらかじめ修理の可否を確認しておくのがおすすめです。
価格重視でロレックスを購入するときの注意点
ロレックスは中古でも高い価格で取引されているブランドです。そのため価格重視で選ぶ方も多いと思われますが、価格ばかり気をつけていたら、つい失敗してしまうことも。ここでは、価格重視でロレックスを購入するときの注意点をご紹介します。
自分の好みやライフスタイルに合った時計を選ぶ
ロレックスを購入する際は、まずそれが自分の好みやライフスタイルに合っているかどうか確認しましょう。例えば「日常的に使用するのか、コレクションとして楽しむのか」「リセールのことを視野に入れるのか」「TPOに合っているか」など価格以外にも重視する点があると、よりいい買い物になるでしょう。
中古品を購入する場合は偽物に注意
中古品であれば、いわゆる「型落ち」のモデルを購入することもできます。しかし需要が高く、高値で取引されるロレックスは偽物も多く出回りがち。値段の安さだけで判断して購入することは絶対に避けましょう。
お気に入りのロレックスを見つけるために
ロレックスはなかなか何本も購入できないブランドなので、購入は慎重に、「お気に入りの1本」を探してみてください。しかしロレックスは年に数回価格改定を行うことがあるので、購入を検討されている方はなるべく早めに買うことが、将来的には安く買うことにつながります。本記事がロレックス選びのお役に立てれば幸いです。