
世界中で人気のあるアパレルブランド「ルイ ヴィトン」。
ブランドに疎い人でも、バッグや財布などのデザインを容易に思い浮かべられるかと思います。
ルイ ヴィトンというブランドはどうやって誕生し、どのような道のりを経て、ハイブランドとしての地位を手に入れたのでしょうか。
この記事では、ルイ ヴィトンの歴史と人気のラインを紹介しつつ、商品購入後のお手入れ方法についても解説していきます。ぜひ参考になさってください。
目次
1 ルイ ヴィトンの歴史~ブランド誕生のきっかけはトランク制作~
この章では、ルイ ヴィトンがどんな歴史を歩み、ブランドとして現在どのような立ち位置にあるのか掘り下げて説明していきます。
1-1 創設者の『ルイ・ヴィトン』はトランク職人
1821年のフランスで、ブランドの創始者である『ルイ・ヴィトン』は誕生しました。
ルイは16歳の頃、パリでトランク職人として働きはじめ、その後、33歳になる年に独立し、世界初の旅行用トランク専門店をオープンしました。はじめは小さな工房でしたが、これがのちに世界的に有名なルイ ヴィトン社となります。
当初、ルイはトランクの素材に豚革を使用していました。19世紀当時、トランクといえば重いものばかりだった中、豚革を使用したルイのトランクはとても軽く、さらに防水加工も施していたため、水に浮くトランクとして世間で話題になりました。
上の写真は、ルイ ヴィトン初期の「グリ・トリアノン・キャンバス」というトランクです。この頃のルイ ヴィトンの製品は、モノグラム柄や錠前のないシンプルなデザインでした。
このトランクには、「沈没したタイタニック号から引きあげられた際に、トランクの中がいっさい濡れていなかった」という伝説的なエピソードがあります。当時からルイ ヴィトンの製品の品質と技術が高かったことがよくわかりますね。
そして、1857年には、のちにルイ ヴィトン社を大きく成長させる、息子の『ジョルジュ・ヴィトン』が誕生します。
1-2 世界初!ルイ ヴィトンが鍵つきのトランクを開発
ルイ ヴィトンのトランクは「軽量かつ丈夫」で人気だった反面、「軽くて盗みやすいもの」として盗人からの注目も集めてしまっていました。その上、当時のトランクは中身を守るための錠前がついていなかったため、盗難が多発していました。
1886年、ルイは息子のジョルジュとともに、2個のスプリング式バックルと5枚羽根を使用した錠前を開発します。その結果、ルイ ヴィトン製のトランクの盗難は激減し、ルイ ヴィトンはますます世間の人気を獲得することとなりました。
1890年にはルイ ヴィトン社オリジナルの錠前「ボワティエ」が完成し、ルイは特許を取得しています。
この錠前の頑丈さを証明するため、ルイは当時脱出王として有名だったマジシャン『ハリー・フーディニ』に、自社のトランクの中から脱出してみせるよう挑戦状を出しました。
しかし、フーディニはその挑戦をみずから辞退しました。
高明な彼が挑戦を「受けなかった」ことが話題になり、ルイ ヴィトンの錠前の機能性がさらに高く評価される結果となったのです。
1-3 モノグラムとダミエの柄は日本の伝統的な模様がモチーフ
1870年代、ルイ ヴィトンのトランクはフランスで非常に人気になり、それを真似たコピー商品が大量に出回っていました。
1885年、ルイの息子ジョルジュは模倣品・偽造品対策として新しいデザインを発案しました。それが、現在もルイ ヴィトンの定番デザインとして人気の「ダミエ・ライン」です。
【ダミエの柄】
【ダミエ柄を使用した初期のトランク】
実は、ダミエのデザインは、日本の市松模様をモチーフに考案されたものです。
1878年開催のパリ万国博覧会で日本の美術品・工芸品が展示された影響で、当時、パリでは日本文化がブームとなっており、「ジャポニズム」と呼ばれ持てはやされていました。
ジョルジュもジャポニズムに感銘を受け、日本の市松模様をもとにダミエのデザインをつくったと言われています。
【市松模様】
ダミエの生地には、コピー商品対策として所々に「LOUIS VUITTON」というロゴが入っています。しかし、このダミエのトランクも徐々に偽造品が出回るようになってしまいます。
1892年、ルイ ヴィトンはトランクだけでなくハンドバッグの販売も開始します。その年に創始者のルイが亡くなり、ジョルジュがルイ ヴィトン社の代表取締役となりました。
ルイの死後、ジョルジュはさらにブランドの人気をあげるため、模倣品対策もかねて新しいデザインを考案します。これが、現在もルイ ヴィトンの代名詞となっている「モノグラム・ライン」です。
【モノグラム柄】
【モノグラムを使用した初期のトランク】
モノグラム柄も、日本の家紋からインスピレーションを得てデザインされたと言われています。
当時のモノグラムの生地は、職人によってひとつひとつ手作業で描かれており、模倣品をつくることは非常に困難だったため、ルイ ヴィトン社は偽造品の生産を激減させることに成功しました。
1-4 LVMHグループが誕生!ヴィトンがファッション業界でトップに君臨
皆様は「LVMH」をご存知でしょうか?
正式名称は「LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」で、パリを拠点とした巨大な複合企業です。
LVMHは、1987年にルイ ヴィトン社とモエ ヘネシー社の両社が合併して設立されました。ちなみに、モエ ヘネシーは酒類のブランドを取り扱っている企業です。
LVMHは、ルイ ヴィトンを語る上でその存在をはずすことはできないほど、世界に大きな影響を与えているグループ会社です。現在、LVMHの傘下に入っているブランドは60社を超えています。
LVMHの中でとくに有名なブランドを一部ご紹介します。
- ルイ ヴィトン
- ディオール
- ジバンシィ
- フェンディ
- セリーヌ
- ゲラン
- ブルガリ
- ティファニー
- モエ エ シャンドン
- ヘネシー
ハイブランドの名前がいくつも見当たりますね。このような巨大な複合企業の設立の一端を担うほど、ルイ ヴィトンは強い影響力を持っているブランドなのです。
ここまで、ルイ ヴィトンがどんな歴史のあるブランドなのかを解説してきました。次章からは、ルイ ヴィトンの人気のラインやアイテムを紹介していきます。
2 ルイ ヴィトンの人気のラインを紹介
皆様はルイ ヴィトンと聞いてまずどんなデザインの商品を想像しますか?人気のモノグラムやダミエを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ルイ ヴィトンは意外にもラインの数は少なく、おおまかに分けると、4つの定番ラインとその他のラインで構成されています。この章では、ルイ ヴィトンの代表的なラインをそれぞれ紹介していきます。
2-1 100年以上の歴史がある「モノグラム」
モノグラム柄は、創業者であるルイ・ヴィトンのイニシャルであるLとVに星と花の模様を組み合わせた、ルイ ヴィトンの象徴的なデザインです。
ネヴァーフル GM 販売価格:¥253,000
モノグラムの素材には、エジプト綿を塩化ビニールでコーティングした「トアル地」という生地が使用されています。トアル地は水に強く、生地に弾力があるため、本革のように定期的にメンテナンスをしなくても長く美しさを保つことができます。
2-2 市松模様がモチーフになった「ダミエ」
ダミエの素材には、モノグラムと同様にトアル地が使用されています。一般的にダミエのブラウンとホワイトは女性向け、ブラックは男性向けとして販売されています。
スピーディ25 ダミエ・エベヌ 販売価格:¥179,300
スピーディ25 ダミエ・アズール 販売価格:¥179,800
PDV PM ダミエ・グラフィット 販売価格:¥220,000
過去にはピンク、ブルー、イエローなどのパステルカラーのアイテムも販売されていたため、珍しい色のものが欲しい方は中古品で探してみてもいいかもしれません。
2-3 ふんわりとした型押しが特徴的な「クッサン」
「クッサン」はフランス語でクッションという意味の単語で、その名が表すとおり、ふんわりとした立体感が特徴的なコレクションです。
クッサン PM 販売価格:¥572,000
素材にはソフトで肌触りのよいラムスキンを使用しており、カラー展開も豊富で、明るく可愛らしいイメージのラインです。
2021年に発表された新しいラインですが、すでに高い人気を誇っており、今後ルイ ヴィトンの定番コレクションとなることが予想されます。
2-4 シックでスタイリッシュな「エピ」
最後に紹介するメインラインは「エピ」です。エピはフランス語で「麦の穂」という意味で、揺れている麦の穂をイメージして制作されたデザインです。
ポルトフォイユ・ブラザ 販売価格:¥91,300
素材には本革が使用されています。表面が顔料でコーティングされており、革の丈夫さが特徴です。エピでとくに人気があるのは財布ですが、バッグもいくつか販売されており、とても人気のあるコレクションです。
代表的なアイテムはブラックやネイビーなど暗い色が多く、男性が持っているイメージが強いラインですが、女性向けとしてピンクやブルーなど鮮やかなカラーの商品も販売されています。
ネオノエ BB 販売価格:¥326,700
アルマ BB 販売価格:¥286,000
ウィメンズのアイテムはカラー展開が多く、選択肢も多くなるのがルイ ヴィトンの特徴です。
次項からは、ルイ ヴィトンのメインのラインではないものの、人気のあるラインを紹介していきます。
2-5 その他の現行ライン
ここでは、ルイ ヴィトンのメインのライン以外で、ブランドを支えているラインをいくつかご紹介します。
タイガ
ポルトフォイユ・ブラザ 販売価格:¥99,000
タイガのアイテムにはエピと同じ牛革が使用されており、表面は顔料でコーティングされています。基本的には暗い色のアイテムが多く、男性向けのデザインとなっています。これまで紹介してきたラインと比べると、女性向けアイテムが圧倒的に少ないのが特徴です。
パイソン
カプシーヌ BB 販売価格:¥902,000
名前のとおりパイソン(蛇)の革を使用したアイテムです。ほかのラインより高級感のあるデザインに仕上がっています。
オーストリッチ
ポルトフォイユ・ブラザ 販売価格:¥234,300
オーストリッチ(ダチョウ革)を使用したラインです。柔らかい風合いが個性的なデザインです。
デニム
ジッピー・コインパース 販売価格:¥74,800
革やエナメル素材を使用せず、デニム生地のみで仕上げているラインです。デニム生地の柔らかい質感を生かしながら、アイコニックなモノグラム柄をジャカード織りで再現しています。カジュアルでありながら高級感も兼ね備えています。
ミンク
エシャルプ・ミンク 販売価格:¥249,700
ミンクの毛皮を使用したラインで、おもにマフラーやジャケットなどが発表されています。現在、マフラーの価格帯は20万円〜30万円前後ですが、洋服の場合は200万円を超える商品も多いため、ルイ ヴィトンの中でもとくにラグジュアリーなラインといえます。
マヒナ
ベラ・トート 販売価格:¥594,000
マヒナは2007年に発表されたラインです。このラインでは、ルイ ヴィトンの製品ではじめて牛革のソフトレザーが使用されました。
マヒナの特徴は、革に穴をあけるパーフォレーションという技法でモノグラム柄をあしらっていることです。ルイ ヴィトンの中でも個性的なラインといえます。
以上が、現在のルイ ヴィトンを支えているおもなラインナップです。
ルイ ヴィトンは定番のアイテム以外にも、定期的に新作コレクションを発表しています。今後も人気のコレクションがたくさん生み出されることでしょう。
3 ルイ ヴィトンのアイテムを愛用している芸能人
ルイ ヴィトンは芸能人の間でもとても人気のあるブランドです。
この章では、ルイ ヴィトンを愛用している有名人と、その着用アイテムを紹介していきます。
3-1 ルイ ヴィトンのファンとしても有名なYouTuber『HIKAKIN』さん
チャンネル登録者数が1000万人を超える大人気YouTuberの『HIKAKIN』さんは、ルイ ヴィトンの大ファンとしても知られています。合計額3000万円に及ぶアイテムを大人買いしたり、ルイ ヴィトンと「シュプリーム」とのコラボ商品をまとめて購入したりなど、購入額や所持アイテムの数が多いことで有名です。
ルイ ヴィトンのファンであるとみずから動画で公表したことがきっかけで、HIKAKINさんはルイ ヴィトンのVIPにも選ばれています。
わたくしヒカキン、ついにルイ・ヴィトンVIPになることが出来ました??✨
今回はヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が手掛ける新生「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズコレクションをゲット??原宿のポップアップアップストア、マジで凄かった?? pic.twitter.com/5WdcUYKwnT— HIKAKIN?ヒカキン 【YouTuber】 (@hikakin) January 11, 2019
ちなみに、ルイ ヴィトンはシュプリームだけでなく、後述する『カニエ・ウェスト』さんや芸術家の『村上隆』さんなど、さまざまなブランドやアーティストとコラボレーションをしています。
3-2 大のルイ ヴィトン好きである元サッカー選手『デビット・ベッカム』さん
元サッカー選手の『デビット・ベッカム』さんもルイ ヴィトンのファンとして知られています。
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出典:ライブドアブログ
息子の『クルス・ベッカム』さんもルイ ヴィトンのパーカーを普段着として着用しています。
出典:FRONTROW
3-3 人気ラッパー『カニエ・ウェスト』さんとはスニーカーでコラボ
ストリート業界で有名なラッパーの『カニエ・ウェスト』さんも大のルイ ヴィトン好きとして知られています。
2009年に、カニエ・ウェストさんはルイ ヴィトンとコラボレーションをして、限定デザインのスニーカーを発表しました。
他社ブランドやアーティストとのコラボ商品は、今後再販される可能性が非常に低いアイテムなので、中古品でもプレミア価格がつくことがあります。そのため、新品で購入するより中古品を購入するときのほうが値段が高くなる場合も多いです。
3-4 私服のヴィトンコーデがかわいい『桐谷美玲』さん
モデルや女優として活躍している『桐谷美玲』さんは、ルイ ヴィトンのアイテムを使用したコーディネートをインスタグラムによく投稿していることで有名です。
桐谷美玲さんの写真とともに、その着用アイテムを紹介させていただきます!
出典:Instagram
ミュルティ・ポシェット・アクセソワール 販売価格:¥310,200
隣に写っているモデルの『河北麻友子』さんが持っているのは、オンザゴーのバッグです。
オンザゴー
※現在、この素材のオンザゴーのバッグは廃盤となっています。
出典:Instagram
モノグラム タンブラン
※この商品も現在は廃盤となっており、希少なアイテムです。
出典:Instagram
ネオノエ M44021 販売価格:¥245,300
桐谷美玲さんが持っているものと同じバッグが欲しい方は、彼女のインスタグラムを定期的にチェックしてみてもいいかもしれませんね!
3-5 ヴィトンファンの夫婦『辻希美』さんと『杉浦太陽』さん
「モーニング娘。」の元メンバーである辻希美さんとその夫の杉浦太陽さんは、夫婦でルイ ヴィトン好きとして知られています。記念日にルイ ヴィトンのプレゼントを贈り合ったりして楽しんでいるようです。
出典:のんピース
ルイ ヴィトンでは、小物類やバッグのタグなどにイニシャルを刻印する「イニシャルホットスタンピング」というサービスを提供しています。刻印できるイニシャルは3文字までと制限があり、また、ものによって刻印できる商品とできない商品があります。
プレゼントとしてイニシャルを刻印したアイテムを贈りたいと考えている方は、ルイ ヴィトンの公式サイトや店舗でたずねてみることをオススメします!
辻希美さんの私物での例となりますが、刻印を入れると以下のような見た目になります。
出典:のんピース
辻希美さんがイニシャルを刻印した商品はこちらです。
ポルトフォイユ・ヴィクトリーヌ ダミエ・アズール 販売価格:¥68,200
ここまで紹介してきたとおり、ルイ ヴィトンは多くの有名人や芸能人から愛されているブランドです。創業から150年以上たった今も変わらず人気を保ち続けているのには、どんな秘密があるのでしょうか?
次章では、ルイ ヴィトンが人気を保ち続け愛されている理由を紹介します。
4 ルイ ヴィトンが人気を保ち続けている2つの理由
ここまで、ルイ ヴィトンの歴史と定番のデザイン、愛用している有名人を紹介してきましたが、なぜルイ ヴィトンは長いあいだ根強い人気を誇っているのでしょうか?
ブランド創業から150年以上たった今でも人気が高いわけは、以下の2つの要因が大きいと考えられます。
・物持ちがよいこと
・リセールバリューが高いこと
この2つの理由について、詳しく解説していきます。
4-1 物持ちがよく10年以上長く使うことができる!
物持ちがよいのはブランド品として大事な要素です。ルイ ヴィトンの商品は品質がよいため、丁寧にメンテナンスすれば10年以上使い続けることができます。
贈り物であれば、長くきれいに保つことで思い出の品になりますよね。また、ルイ ヴィトンのデザインはいつの時代も古臭さを感じさせないため、自分の子どもや孫におさがりとして譲ることもできます。
ルイ ヴィトンのアイテムは高額で手を出しにくいイメージがありますが、丈夫であるからこそ、長い目で見るとコストパフォーマンスが高い商品ともいえます。実際に、ルイ ヴィトンのファンの中には、「安いバッグや財布を何度も買い替えるよりも、高価で質のよいものを長く使うほうがよい」と考えている人がたくさんいます。
品質のよさはブランドの“信頼”にも繋がってきます。ルイ ヴィトンは世界的に信頼があるブランドだからこそ、アイテムが不要になったときに高値で売却しやすいのです。
売却に関しては、次項で詳しく解説していきます。
4-2 ブランド品の中でもとくにリセールバリューが高い
ルイ ヴィトンのヴィンテージ品や中古品は、他のブランドの品物と比べると圧倒的に高く売ることができます。
たとえば、「ブルガリ」のバッグなどは、定価が10万円だったとしても、売却する際には2万円前後の価値にしかならないものが多いです。
しかし、ルイ ヴィトンの品物であれば、リセール率が8割になるものもあります。
例として、近年リセール率が高くなっている商品を何点かご紹介します。
※表示している買取価格は「新品・未使用品の買取価格」です。相場は日々変動するため、あくまで参考程度にご覧ください。また、2019年12月現在の定価とリセール率を記載しています。
ジッピー・コインパース:¥52,800
買取価格:40,000円
リセール率:75.76%
ジッピー・ウォレット:¥107,800
買取価格:¥85,000
リセール率:78.85%
ネヴァーフル MM:¥211,200
買取価格:¥165,000
リセール率:78.13%
上記の3つは、とくにリセール率が高い商品です。
リセール率が高い理由は、これらの商品が「モノグラム・ジャングル」という比較的新しいコレクションであることと、個性的で人気のあるデザインであることです。
そのほかに、定番アイテムの中からリセール率の高いアイテムをいくつかご紹介します。
ポシェット・クレ:¥24,200
買取価格:¥18,000
リセール率:74.38%
ミュルティクレ 6:¥44,000
買取価格:¥34,000
リセール率:77.27%
バムバッグ:¥188,100
買取価格:¥140,000
リセール率:77.61%
ここで紹介したのはあくまで一部ですが、とくにリセール率の高い商品は以上となります。
なお、バッグよりもコインケースや財布などの小物類のほうが比較的リセール率が高くなる傾向があります。その理由は、小物類はバッグと比べると安価で、買取店側が再販売しやすいためです。
ルイ ヴィトンのヴィンテージの価値について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください!
ただし、アイテムの売却に関してはひとつ注意点があります。それは、いくらリセール率が高いと言われている商品でも、品物の状態が悪いとリセールバリューが低くなってしまうということです。また、あまりに状態が悪いと、最悪の場合、使うことすらできなくなってしまいます。
できる限り長く美しさを保つため、それぞれの商品に合ったお手入れを定期的にするのがオススメです。しかし、間違った方法でメンテナンスを行うと、シミやカビの発生に繋がる恐れがあります。
次の章では、ルイ ヴィトンのアイテムをきれいに保つためのお手入れ方法について解説していきます。
5 品物の価値を保ち続けるためのお手入れ方法
ルイ ヴィトンのアイテムを使うのであれば、できるだけ長くきれいに使いたいですよね。
そこでこの章では、リセール率をさげないだけでなく、普段も気持ちよく使うことができるように、アイテムのお手入れの方法について解説します。
5-1 革製品の水洗いは絶対にNG!
本革は水に弱い素材なので、水洗いは絶対にしないようにしましょう。
とくに、モノグラムバッグの持ち手などに使用されている「ヌメ革」は、濡れるとヒビ割れを起こす可能性が高いです。
また、モノグラムやダミエの表面はレザーでなく塩化ビニールという素材でできており、レザーよりは水への耐性があります。濡れた場合は、乾いたタオルで優しく拭くなどお手入れをしましょう。
5-2 毎日軽く拭くだけでも長持ちする
手のひらには意外と目に見えない汚れがついているものです。アイテムを使用するたびに、汗や汚れなどが徐々に蓄積されていき、気づかないうちにシミになってしまうこともあります。
バッグや財布などは、定期的に柔らかい乾布で拭くだけで、美しさを保ちやすくなり、長持ちさせることができます。
エピやタイガなどの本革を使用しているアイテムに関しては、月に1度保革クリームと防水スプレーでメンテナンスするのもオススメです。防水スプレーはアイテムを水から守るだけではなく、汚れをつきにくくする性質もあります。
ヴェルニのようなエナメル素材の商品は、お手入れ方法がまた少し違ってきます。防水スプレーやクリーナーを使用すると、エナメル加工がはげてしまう恐れがあるため、エナメル専用のクリーナーを使用してください。
5-3 ヌメ革はシミやカビが発生しやすい
「ヌメ革」は、おもにモノグラムのバッグの持ち手や底面に使用されている革の種類です。
上の写真のベージュの部分がヌメ革です。
ヌメ革は、時がたつにつれ艶が出て高級感が出る素材ですが、よく触れる場所であるため、汚れが蓄積しやすい部分でもあります。まずは、ヌメ革の正しいお手入れ方法を説明します。
【ヌメ革のお手入れ方法】
・ホコリや汚れはブラッシングで優しく取り除く
・革の表面を乾いた布で拭く
・しつこい汚れがついている場合は、革の汚れ落とし用の消しゴムやクリーナーを使用する
もしご自身でメンテナンスするのが不安であれば、ルイ ヴィトンのリペアサービスや、革製品のクリーニング専門店を利用するのもオススメです。
続いて、絶対にしてはいけない、ヌメ革の「間違ったお手入れ方法」も解説します。
【ヌメ革の間違ったお手入れ方法】
・水拭きは絶対にダメ!
ヌメ革の水拭きは、カビやシミの発生の原因となります。水拭きをすると一時的に汚れが落ちたように見えますが、その後、革が傷んでしまう要因となるため、絶対に避けましょう。
・ドライヤーで乾かすのもNG!
ヌメ革をドライヤーの風で乾かすと、ヒビ割れや変色が起こりやすくなります。濡れてしまった場合は、乾いた布で拭きとってから、日光の当たらない場所で自然乾燥させるのがオススメです。
・革製品用以外のクリーム・オイルの使用はNG!
ハンドクリームやオリーブオイルなどでヌメ革を拭いてしまい、カビやシミを発生させてしまったという例をたびたび見かけます。ヌメ革をクリームでお手入れしたい場合は、必ずヌメ革専用のクリームを使用するようにしましょう。
以上が、決してやってはいけない「間違ったお手入れ方法」です。
さいごに
ここまで、ルイ ヴィトンの歴史や人気の理由、アイテムのお手入れ方法などを紹介させていただきました。ルイ ヴィトンの商品の購入やメンテナンスの手助けになれば幸いです。
当社ではハイブランド専門の買取店「ブラリバ」を運営しています。使わなくなったブランドバッグやアクセサリーなどがございましたら、ぜひブラリバにご相談ください。
お手持ちのアイテムを簡単に査定できる「LINE査定」もご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください!
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