グッチの歴代デザイナー一覧|現在のデザイナーも紹介

「Gucci(グッチ)」は、1921年に創業してから100年以上にわたって世界中から愛されるブランドへ成長しました。グッチほどのブランドになるとデザイナーの就任・退任が大きな話題となり、影響力の高さが伺えます。

本記事では、そんな長年グッチを牽引してきた歴代デザイナーを一挙ご紹介します。後半では現在のデザイナーについても解説するので、最後までご覧ください。

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グッチの歴代デザイナー

着任期間メンズレディース
1921〜1988年グッチ一族グッチ一族
1989年ドーン・メロードーン・メロー
1990〜1993年ドーン・メロートム・フォード
1994〜2003年トム・フォードトム・フォード
2004年ジョン・レイアレキサンドラ・ファキネッティ
2005年ジョン・レイフリーダ・ジャンニーニ
2006〜2014年フリーダ・ジャンニーニフリーダ・ジャンニーニ
2015〜2022年アレッサンドロ・ミケーレアレッサンドロ・ミケーレ
2023年〜現在サバト・デ・サルノサバト・デ・サルノ

Gucci(グッチ)は1921年にイタリアのフィレンツェで、旅行バッグや馬具などを扱う高級レザー製品店として誕生しました。そこから現在に至るまで、グッチ一族を除いて7人のデザインディレクターによってブランド価値が築き上げられることになります。

本章では、グッチを支えてきた歴代デザイナーについて詳しくご紹介します。

グッチ一族(1921〜1988年)

グッチのブランド展開に携わったグッチ一族は、以下の4名です。

  • グッチオ・グッチ(創業者)
  • アルド・グッチ(2代目)
  • パオロ・グッチ(3代目)
  • マウリツィオ・グッチ(4代目)

グッチオ・グッチ

グッチの創業者は、イタリア・フィレンツェ出身の「グッチオ・グッチ」です。グッチオは元々高級ホテルに勤務しており、そこで貴族やセレブと間近で触れ合ったことがきっかけで、1921年に高級レザー製品店を開業したとされています。

その後、第二次世界大戦の影響で革製品の製造ができなくなってしまったことから、日本から輸入した竹で作った「バンブーシリーズ」を製造することになりました。このバンブー製品は後に大人気シリーズとなり、現在でも多くの人から支持を集めています。

アルド・グッチ

2代目デザイナーのアルド・グッチは、創業者グッチオ・グッチの三男にあたる人物です。今やグッチの代名詞ともいえる「GGマーク」を創作したことで有名ですが、海外進出や新事業の展開などグッチの新規開拓にも多大な影響を与えました。

1953年には海外1号店としてニューヨークに出店したアルドは、ローヒールのビットモカシンを販売したところニューヨーク中で大流行し、年間2万足以上の販売を記録します。

また女性顧客へのアプローチも積極的に行い、香水と時計ラインを新たに展開しました。この2ラインはグッチを支える事業となり、現在では女性だけでなく男性顧客にも愛されています。

パオロ・グッチ

3代目デザイナーのパオロ・グッチは、アルド・グッチの実子にあたる人物です。優れたデザインセンスを持ち、それまで主にバッグなどに使われていた「GGマーク」をアパレルにも採用するなど、エレガントかつ実用的なアイテムを数多く作り出しました

しかし、ラグジュアリー思想の叔父ロドルフォ・グッチと対立したなどの理由で、低価格思想を掲げていたパオロはグッチブランドから追放されてしまいます。そのほかにも実父のアルド・グッチを脱税の容疑で提訴するなど、パオロはグッチの中でも異端児として語り継がれることが多いようです。

マウリツィオ・グッチ

4代目デザイナーのマウリツィオ・グッチは、ロドルフォ・グッチの実子にあたる人物です。パオロ・グッチが開拓したプレタポルテ事業を成長させたり、革新的なデザインにより新しい顧客層を獲得するなど一定の功績を収めます。

しかしマウリツィオが一族のトップに立って間もなく逝去し、グッチ一族による経営は突如終焉を迎えました。

ドーン・メロー(1989〜1993年)

突然ともいえるグッチ一族による経営の幕切れによりバトンを受け取ったのは、副社長に就任したドーン・メローです。ドーン・メローはまず市場に飽和した商品から種類を限定し、モダン的なアレンジを施してリリースしました

この改革が世界的な話題となり、数年続いていた経営不振から少しずつ回復することに成功します。

トム・フォード(1990〜2003年)

ドーン・メローが副社長に就任した翌年の1990年にデザイナーに着任したのが、トム・フォードです。そして1994年にはドーン・メローよりクリエイティブディレクターの座を譲り受け、経営不振に陥っていたグッチの救世主となります

トム・フォードは、ラグジュアリーでクラシックな従来のデザインとは異なり、ロックでファッショニズムなテイストを加えるなど、革新的なデザインを施しました。この改革には反対意見も多く挙がりましたが、世界中のセレブたちがこぞって着用するなど、結果として大成功を収めることになります

またあらゆる裁量権をトム・フォードに集約させ、広告やショーの演出、店舗デザインなどもすべてトム・フォードスタイルで敢行されました。その結果「グッチ=ロック」というイメージが瞬く間に定着し、やがてこのスタイルは「フォードスタイル」と呼ばれることになります。

アレッサンドラ・ファキネッティ(2004年)

アレッサンドラ・ファキネッティは2000年にレディースのデザインディレクターに就任し、トムフォードを陰から支えていた人物です。2004年にはクリエイティブディレクターに着任しますが、方針の違いが理由でわずか2シーズンで辞任することになります。

ジョン・レイ(2004〜2005年)

ジョン・レイは、2004年にメンズのデザインディレクターに就任しました。ミラノで開催されたメンズコレクションの舞台などで活躍しましたが、わずか4シーズンでグッチから離脱することになります。

フリーダ・ジャンニーニ(2005〜2014年)

フリーダ・ジャンニーニは2005年にレディースのデザインディレクターに就任し、その翌年の2006年にはメンズラインも統括することになりました。その後は全ラインのクリエイティブディレクターとなると、2008年にはグッチ初の女性用香水「Gucci by GUCCI」をプロデュースします。

デザインのほかにもインテリアや建築面でも自身のコンセプトを落とし込むなど、10年以上にわたってブランド全体を牽引してきました

アレッサンドロ・ミケーレ(2015〜2022年)

10年以上グッチを牽引したフリーダ・ジャンニーニからバトンを受けたのは、2002年からグッチで活躍していたアレッサンドロ・ミケーレです。「鬼才」とも呼ばれていたアレッサンドロ・ミケーレは、低迷期から復活したグッチに更なる追い風を吹き込むことになります。

まずアレッサンドロ・ミケーレが提案したのは、アメカジスタイルです。ロックで色気のある「フォードスタイル」が定着していたため反対意見も挙がりましたが、このアメカジスタイルは結果人気となり、現代のグッチのスタイルに定着しました。

グッチのアメカジスタイルの中でも最も人気を集めたアイテムが、日本の刺繍を採用したスカジャンです。従来のハイブランドにはなかった要素で差別化をすることにより既存の顧客だけでなく、新たな顧客層の獲得にも成功しました。

またアレッサンドロ・ミケーレは、日本の国民的アニメ「ドラえもん」やイラストレーターの「ヒグチユウコ」とコラボしており、日本の要素を多く取り入れたデザイナーとして日本国内でも絶大な人気を誇ります。


現在のグッチデザイナーは「サバト・デ・サルノ」

2022年11月にアレッサンドロ・ミケーレが退任し、その2ヶ月後にはサバト・デ・サルノのクリエイティブディレクター就任が発表されました。

サバト・デ・サルノは「PRADA(プラダ)」や「Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッパーナ)」「VALENTINO(ヴァレンチノ)」など、数多くのイタリアブランドでデザインに携わった経歴を持つ実力派のデザイナーです。

それまではデザイナーとして活躍していたものの、ランウェイなどの表舞台に出てくることはなかったため、世間からの認知度はそこまで高くありませんでした。しかしグッチのクリエイティブディレクターに就任したことでその名は一気に広まり、2023年9月に行われたミラノコレクションでは、デビュー作となる​​「GUCCI ANCORA」を発表しました。

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ブランド価値を築き上げたグッチのデザイナー

本記事でご紹介したとおり、グッチはデザイナーやディレクターが変わるたびにデザインやスタイルも新調され、飽きを感じさせないブランド展開で長年人気を集め続けています。

しかしその一方で、創業当初に誕生し現在でも高い人気を誇るコレクションもあり、ヴィンテージものでも価値が下落しにくいのが特徴です。そのようなアイテムは中古市場でも人気で、高値で買取してもらえる可能性があります。

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