現在はセリーヌのクリエイティブディレクターとして活躍するエディ・スリマンは、かつてSaint Laurent(サンローラン)やDior Homme(ディオール オム)でもデザイナーとして注目を集めた輝かしい過去があります。
本記事では、そんなエディ・スリマンとはどんな人物なのか詳しくご紹介します。現在の詳細やサンローランやディオール オムでの名作も紹介するので、最後までご覧ください。
目次
エディ・スリマンとはどんな人物?
エディ・スリマンとは、現在セリーヌでクリエイティブディレクターを務めるデザイナーです。かつてはサンローランやディオール オムでもディレクターとして活躍しており、21世紀を代表するデザイナーの1人といわれています。
名だたるブランドのデザインを担ってきたエディ・スリマンですが、高校は世界でも屈指の名門校「パリ政治学院」を卒業し、大学時代はルーブル美術学校で美術史を専攻していたなど、学業に秀でていた学生時代を過ごしていました。
学校教育では美術史の勉学に励んでいたエディでしたが、その一方で服作りに関しては正規の教育を受けておらず独学で学んでいました。
ルーブル美術学校を卒業後、1990年から3年間「ジョゼ・レヴィ」でファッションディレクターを務め、1994年から4年間「ジャン・ジャック・ピカール」の下でアシスタントを任されるなど若くしてその才能を遺憾なく発揮します。
以降数多くのブランドでのディレクター歴については、2章で詳しくご紹介します。
エディ・スリマンのディレクターとしての歩み
本章では天才、鬼才、秀才など様々な呼ばれ方をしているエディ・スリマンがどのようなディレクター人生を歩んできたのか迫っていきます。
1997〜2000年:イヴ・サンローラン
エディ・スリマンは、ほぼ無名だった1997年にイヴ・サンローランのメンズクリエイティブディレクターに就任します。就任当初からブランド改革を掲げていたエディは、独自のデザインを展開しメンズラインを活性化させました。
1998年からはジーンズライン「サンローラン」を手がけるなど順調にメンズラインを展開していきましたが、2000年にGUCCI(グッチ)グループに買収されたと同時にディレクターの座を退いてしまいます。
2001〜2007年:ディオール オム
イヴ・サンローランから退任したエディ・スリマンは、2001年にディオールのメンズライン「ディオール オム」の初代クリエイティブディレクターに就任しました。
エディはこれまでのデザインを一新し、黒を基調にしたレザーのタキシード、ジャケット、スキニーパンツなどをコレクションで発表します。当時はストリートが流行だったこともあり、エディのコレクション発表には驚きの声が上がりました。
ストリートとは対照的な細身のロックスタイルが特徴的なコレクションですが、これが新しい風となり瞬く間に多くの人気を集めることになります。
そのような活躍もあり、2002年にはCFDA(アメリカファッション協議会)により毎年1人選出される「デザイナー・オブ・ジ・イヤー」に選ばれました。さらに2003年には、メンズフレグランスラインも兼任で手がけることになり、退任する2007年まで「ディオール オム」のブランドイメージを築き上げてきました。
2012〜2016年:サンローラン【再就任】
2007年にディオールを退社してからはフォトグラファーとして活動していましたが、2012年にSaint Laurent Paris(サンローラン・パリ)のクリエイティブディレクターに就任しました。2000年にイヴ・サンローランを退いて以来、12年の時を経て再就任が実現しました。
これまでは主にメンズラインを統括していましたが、サンローランではメンズ・レディースともに統括することになります。
エディはまず、以下の「ブランド改革」を敢行しました。
- ブランド名を「イヴ・サンローラン」→「サンローラン・パリ」に変更
- 「カサンドラ(YSLを組み合わせたロゴ)」の廃止 → シンプルなヘルベチカフォントを採用
- コレクションに「バイカージャケット」「ミリタリーパーカー」「ミニスカート」「ブーツ」などを追加
特にブランド名やロゴの変更に関しては「伝統への敬意がない」などと反対の声が多く上がりました。しかしエディが採用したロゴは創業当初のロゴと同じものであり、むしろ伝統に対する敬意がこの改革の一因となったようです。
またサンローランは、エディが再就任した当時はラグジュアリーブランドとして展開していたため、バイカージャケットのようなロック風のアイテムを取り入れたことに驚きの声が頻発しました。しかしディオール オムと同様に新たな風を吹き込んだことでより多くの人気を集めることに成功し、売り上げも前年度から大幅に上昇しました。
2018〜現在:セリーヌ
2016年にサンローランを退いてから2年間デザイナー業から離れていましたが、2018年にセリーヌのクリエイティブディレクターに就任します。セリーヌはそれまで一度もメンズコレクションを発表していなかったため、ロック調のデザインを得意とするエディの着任には驚きの声が相次ぎました。
セリーヌでは初めてとなるメンズコレクションの展開を担うことになったエディは、以下のような改革を成し遂げます。
- ブランドロゴを「CÉLINE」から「CELINE」に変更
- エディ節のロック調のデザインを展開
またエディはメンズだけでなくレディースラインも手がけており、バッグや財布などの小物アイテムにおいてもエディの世界観が存分に表れたデザインとなっています。
現在もエディによるセリーヌの改革は行われており、今後更なる進化が期待できます。
エディ・スリマンが手がけた名作アイテム
本章では、エディ・スリマンの名作アイテムをブランドごとに厳選してご紹介します。
※BRING楽天市場店での販売価格を記載しています。買取専門店であるBRINGは販売も行なっており、サンローランやセリーヌなどのアイテムも豊富に取り扱っています。店頭をはじめ楽天市場などのECショップでも販売しているので、こちらもチェックしてみてください。
サンローラン
16AW ライダースジャケット | ワイアット ハーネスブーツ |
BRINGでの販売価格:¥302,500 | BRINGでの販売価格:¥36,300 |
エディが手かげたものとして外せないのが、ロック調のバイカージャケットでしょう。エディの代名詞ともいえる細身でハードなテイストが特徴で、スタイリッシュなシルエットが好みの方にぴったりのアイテムです。
サンローランではジャケットやデニムに目が行きがちですが、ハーネスブーツにも注目してみましょう。こちらは元々トム・フォードがデザインした商品ですが、エディが再解釈しロックなモチーフにアレンジしたものになります。メンズのヒールブーツはサンローランによって広まったといわれているほど、多くの人気を集める商品です。
ディオール オム
04AW メルトンコート | ラムレザー ダブルライダースジャケット |
BRINGでの販売価格:¥56,100 | BRINGでの販売価格:¥116,600 |
「ディオール オムといえばデニム」といわれるほどデニムが有名ですが、他にも数多くの名作があるので今回はデニム以外のアイテムをご紹介します。
画像左は、重厚感のあるメルトン生地のウールコートです。エディ作品ならではのタイトなシルエットが特徴ですが、ロックのテイストは比較的控えめで色もシンプルなデザインになっています。少し薄手ながらも防寒性に優れており、普段使いからビジネスシーンまで幅広い場面で使用できます。
画像右のバイカージャケットは3-1でご紹介したサンローランのものとテイストが近く、デニムシリーズの影に隠れてはいますがこちらも人気商品のひとつです。きめ細やかなカーフスキンを贅沢に使用しており、着用するほど自分の体に馴染むのが特徴です。全体的にロック調のデザインですが、スラックスなどと合わせてエレガントに着こなすこともできます。
セリーヌ
16(セーズ) | トリオンフ PVC レザートートバッグ |
BRINGでの販売価格:- | BRINGでの販売価格:¥176,000 |
セリーヌではアパレルだけでなく、レディースラインのバッグや財布なども手がけています。その中でもとくに人気を集めているのが、16(セーズ)です。女性的な丸みのあるシルエットや独自の南京錠が特徴的で、60年代のアーカイブ作品からインスピレーションを得て、現代風にアレンジしたコレクションとなっています。
またセーズやC(セー)と並んで高い人気を集めているのが、トリオンフシリーズです。パリの凱旋門を囲む「トリオンフの鎖」をイメージしたチェーンが特徴的で、クラシカルな雰囲気が漂います。カラー展開は豊富ですが、そのどれもが汎用性に優れた色なので幅広いシーンで活躍するのも魅力のひとつです。
エディ・スリマンは多くのブランドに影響を与えたカリスマデザイナー
エディ・スリマンは、サンローランやディオール オム、セリーヌと数多くの名だたるブランドで一貫して「ロック」を貫き通してきました。従来のブランドイメージに合わないものであっても、独自の世界観を展開することでより多くの人気を集めた功績は誰にでもできることではありません。
エディが手がけた商品は、ブランドに新たな風を吹き込んだものとして、ブランドに関係なく現在でも多くの人気を集めています。とくに流通量が少ないレアアイテムは希少価値が高く、中古市場でも高値で取引されています。
BRINGではエディが展開したサンローランやディオール オム、セリーヌなどのブランドアイテムの買取に力を入れており、累計ご利用者数は100万人以上と実績も豊富です。
査定料や出張料、キャンセル料などは無料で対応いたしますので、WEB査定やLINE査定、お電話などからお気軽にお問い合わせくださいませ。
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