【2026年最新】ディオールの歴代デザイナーと現在のディレクターまとめ

「Christian Dior(クリスチャン・ディオール)」は、1946年に誕生してから80年近くにわたり、数多くの実力派デザイナーが歴任しています。

2025年には、長年ディオールのクリエイションを支えてきたキム・ジョーンズとマリア・グラツィア・キウリが相次いで退任。同年の4月には、ジョナサンアンダーソンが全コレクションを統括するアーティスティック・ディレクターに就任しました。

こうした大きな節目を迎えた今、改めてディオールの歴史を振り返ることで、ブランドの個性は歴代デザイナーそれぞれの解釈によって形作られてきました。

この記事では、創設者のクリスチャン・ディオールから現在のジョナサン・アンダーソンに至るまで、ディオールを支えてきた歴代デザイナーを時系列で紹介します。


ディオールの歴代デザイナー

就任期間デザイナー
1946~1957年クリスチャン・ディオール
1957~1960年イヴ・サンローラン
1960~1989年マルク・ボアン
1989~1996年ジャンフランコ・フェレ
1989~2000年パトリック・ラヴォワ
1996〜2011年ジョン・ガリアーノ
2001〜2007年エディ・スリマン
2007〜2018年クリス・ヴァン・アッシュ
2012〜2015年ラフ・シモンズ
2016年〜2025年マリア・グラツィア・キウリ
2018年〜2025年キム・ジョーンズ
2025年〜現在ジョナサン・アンダーソン

ディオールは、1946年にフランスのパリでレディースのアパレル製品をおもに扱うファッションブランドとして誕生しました。

そこから現在に至るまで、12人のデザイナーによってディオールのブランド価値が築き上げられることになります。

ここからは、ディオールを牽引してきた歴代デザイナーのうち、主要な人物たちについて詳しく紹介します。

クリスチャン・ディオール(1946〜1957年)

ディオールの創業者は、フランス・ノルマンディー地方出身のクリスチャン・ディオールです。

創業した1946年は戦後間もない時期で、当時は紳士服のようなミリタリールックが女性の間で主流でした。

しかしデザイナーのクリスチャンは、ウエストを細くスカートを広げた女性らしいシルエットをデザインし、当時の女性たちを瞬く間に魅了していきました。

この女性らしいデザインが後に「ニュールック」と呼ばれることになります。

ファッション界において様々な改革をしますが、彼は1957年に心臓発作により急逝してしまいました。

イヴ・サンローラン(1957〜1960年)

クリスチャンが急逝したことで、突如バトンを受け取ったのは当時21歳だったイヴ・サンローランです。

イヴはクリスチャンが最初に弟子として迎えた人物としても知られており、師の在任中からそのデザインが実際のコレクションに反映されていました。

そんなイヴの代表作は、ウエストを絞れば女性らしさを強調し、絞らなければゆったりとした可愛らしいデザインが特徴の「トラペーズライン」。クリスチャンが作り出したニュールックへの敬意を感じるデザインは、女性たちの間で話題となりました。

クリスチャンの後を継ぐ形でブランドの発展に尽力していましたが、就任からわずか3年後の1960年にアルジェリア戦争へ徴兵されたため、退任することになります。

マルク・ボアン(1960〜1989年)

1960年にマルク・ボアンがイヴ・サンローランの後任として主任デザイナーに就任し、その後1989年まで約30年間にわたりディオールを支え続けました。

マルクはタイトなデザインが特徴の「スリムルック」を発表し、ヨーロッパやアメリカなどファッションの中心地で話題となりました。

細身でスリムなスタイルを強調できるようなコレクションで、過去のディオールが生んだアルファベットコレクションを彷彿させるようなデザインとなっています。

またマルクは子ども向けのライン「Baby Dior(ベビーディオール)」、メンズ向けのライン「Dior Monsieur(ディオール ムッシュ)」を新たに発表しており、ブランドの発展に大きく貢献しました。

ジョン・ガリアーノ(1996〜2011年)

1996年にジャンフランコ・フェレから主任デザイナーのバトンを受け取ったのは、イギリス人デザイナーのジョン・ガリアーノです。

就任翌年のコレクションデビューでいきなり織部賞を受賞するほどの実力の持ち主であり、ディオールの伝統とトレンドを交えたデザインが世界中で人気を集めました。

代表作である「サドルバッグ」はジョンが退任した後に一度廃盤になりましたが、2018年に復活を果たし、現在でもその独創的なデザインで高い人気を誇ります。

エディ・スリマン(2001〜2007年)

2001年にディオールのメンズライン「Dior Homme(ディオール オム)」の初代デザイナーに就任したのが、前年までイヴ・サンローランで活躍していたエディ・スリマンです。

エディはそれまでのデザインを一新し、ブラックをベースにしたレザーのタキシード、ジャケット、スキニーパンツなどを発表します。

それまでのディオールとは対照的な細身のロックスタイルが特徴的なコレクションですが、これがディオールに新しい風を吹き込むこととなり、世界中で話題になりました。

そのような活躍もあり、2002年にはCFDA(アメリカファッション協議会)により毎年1人選出される「デザイナー・オブ・ジ・イヤー」に選出されました。

さらに2003年には、メンズフレグランスラインも担うことになり、幅広いジャンルでディオール オムを支え続けてきました。

エディ・スリマンについて詳しく知りたい方は、エディの人物像や名作アイテムを紹介している以下の記事をご覧ください。

ラフ・シモンズ(2012〜2015年)

ジョン・ガリアーノの後任として主任デザイナーとして就任したのが、ベルギー出身のデザイナーラフ・シモンズです。

ラフは1995年に立ち上げた自身の名を使用したブランドを展開しながらディオールやPRADA(プラダ)の制作にも関わるという、異色の経歴を持っています。

デビュー作であるコレクション制作の裏側に密着した映像が、後に映画「ディオールと私」として上映されるほど、就任当初から注目を浴びていました。

ラフは当時自身のブランドと合わせて年6回のコレクションを担当しており、多忙を極めていました。

しかしその中でもディオールの伝統に忠実でありながら、モダン的な要素も落とし込んだデザインが世界中で高く評価されました。

キム・ジョーンズ(2018年〜2025年)

2018年にはすでに世界的なデザイナーとして名を馳せていたキム・ジョーンズが、ディオールメンズラインの主任デザイナーに就任します。キム・ジョーンズは就任当初から、ディオールに新しい風を吹き込んでいます。

キム・ジョーンズは、これまでディオール オムとして展開されていたメンズラインの名称を「ディオール」に統一。これにより、メンズとレディースを同一のメゾン名で展開する体制へと移行しています。

また「NIKE(ナイキ)」「Stüssy(ステューシー)」など、ディオールとはまったくテイストの異なるブランドとのコラボも積極的に行い、ストリート好きの層からも注目を浴びることになります。

このようにディオールの伝統や歴史に敬意を示しながら、現代的なユーモアを取り入れることで、既存の顧客から新しく注目し始めた層まで幅広く人気を集めることに成功しました

そして2025年1月、キムは7年間務めたディオールのメンズ・アーティスティック・ディレクターを退任しました。

キム・ジョーンズについてもっと知りたい方は以下の記事もチェック!人物像や、数々のブランドで実現してきたコラボなどまとめています。

マリア・グラツィア・キウリ(2016年〜2025年)

2016年にマリア・グラツィア・キウリが、ディオールとしては初となるウィメンズ・アーティスティック・ディレクターとして就任。創業70周年を迎える年に新任するデザイナーに注目が集まりましたが、初の女性デザイナーが起用されたことで世界中から驚きの声が挙がりました。

マリアはかつてジョン・ガリアーノが生み出した名作「サドルバッグ」を2018年に復活させました。従来のデザインを忠実に再現しつつ、現代風に再解釈したデザインにより、サドルバッグは再び脚光を浴びることになります。同じく2018年には、個性的なデザインが特徴のキャンバスバッグ「ブックトート」を発表します。デザインやサイズ展開が豊富で、ライフスタイルに合わせたエレガントな使い方ができるアイテムとして人気を集めています。

2025年に発表されたコレクションでは、ローマの歴史的建築を舞台に、オートクチュールと演劇的な要素を融合させた演出が話題となりましたゲストは黒と白のドレスコードに従い、ローマ美術やルネサンスの華やかさ、典礼的要素を取り入れた数十体に及ぶルックが披露されました。

そしてキウリは同年5月、2016年から約10年間にわたり担当したウィメンズ・アーティスティック・ディレクターの退任を発表しました。

2026年現在のディオールデザイナーはジョナサン・アンダーソン

2025年4月、ディオール全コレクションのアーティスティック・ディレクターにジョナサン・アンダーソンが就任しました。

北アイルランド出身のアンダーソンは、2008年に自身のブランド「JW アンダーソン」を設立し、シンプルかつ挑戦的なデザインのアイテム達で注目を集めました。

2015年からはロエベのクリエイティブ・ディレクターも務め、11年間にわたりブランドの再生と躍進を牽引。ジェンダーの枠を超えた独自の美意識と、現代的な感性を融合させたコレクションで高い評価を得ています。

2025年6月のパリ・メンズファッションウィークで発表されたデビューコレクションは、歴史的メゾンのコードを再解釈しつつ、新たな視点を提示するスタートとなりました。さらに、2025年10月に発表されたウィメンズの2026年春夏コレクションでは、これまでのアイコン的なレディディオールバッグやブックトートを新しい解釈で再構築。これまでのクラシックな文脈に遊び心と文化的なテイストを加えています。

ジョナサンの新たなクリエイションがディオールにどのような革新をもたらすのか、今後のコレクション展開とファッションウィークでさらにディオールの方向性が明らかになっていくでしょう!

出典:PR TIMES(クリスチャン・ディオール合同会社)

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デザイナーの移り変わりとともに変化していくディオールのテイスト

ディオールはデザイナーやディレクターが変わるたびに、伝統に忠実ながらそれぞれの時代に合わせて再解釈され、飽きを感じさせないブランド展開で長年人気を集め続けています。

時代によってテイストを変える中で、創業当初に誕生しながら現在でも高い人気を集めるアイテムも存在しており、年代が古いものでも価値が下がりにくいのが特徴です。そのようなアイテムは中古市場でも需要が高く、高値で買取してもらえる可能性があります

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