
衣替えで久しぶりにクローゼットから出したダウンジャケット。気がつけばボリュームがなく、ぺちゃんこに見えてしまったり、なんとなく臭いが気になったり…。そんな経験をしたことはありませんか?
「クリーニング代を節約したいから、自宅で洗ってみようかな」と考える方も多いはず。けれど実は、ダウンジャケットはすべてが自宅で洗えるわけではありません。
そこでこの記事では、自宅で洗えるダウンジャケットの見分け方や正しい洗濯方法、注意したいポイントをわかりやすく解説します。着る前のお手入れはもちろん、シーズンオフに収納する前のケアとしても役立つ内容です。お気に入りの一着を長く楽しむために、ぜひチェックしてみてください。
目次
洗濯機での洗い方

自宅の洗濯機を使えば、手間をかけずにダウンジャケットを清潔に保つことができます。
ただし、通常の衣類と同じように洗ってしまうと、羽毛が傷んだり型崩れの原因になることもあります。
基本的には、脱水以外の工程は手洗いがおすすめです。
なぜかというと、洗濯機で強い水流にさらすと生地が傷んだり、中の羽毛が片寄ったり、縫い目から羽毛が出てきてしまうおそれがあるためです。
そのため、洗濯機を使う場合は「押し洗いに近い優しいモード」を選び、脱水のみ短時間で行うのが理想的です。
ここでは、洗濯機で安全にダウンジャケットを洗うための正しい手順を紹介します。おしゃれ着洗剤やネットの使い方、乾燥のコツまで一通り押さえておきましょう。
汚れが気になる部分には、おしゃれ着洗剤を塗布する
まずは、襟元や袖口など汚れが目立つ部分に、おしゃれ着用の中性洗剤を直接塗布します。スポンジで軽く叩くようにしてなじませると、皮脂汚れが落ちやすくなります。強くこすらないよう注意しましょう。
ファスナーやボタンを閉じて洗濯ネットに入れる
洗濯前にファスナーやボタンをすべて閉め、ダウンジャケットをたたんで洗濯ネットに入れます。生地同士の摩擦を防ぎ、型崩れや破損を防止できます。
ぬるま湯(30℃程度)を張り、洗剤を混ぜる
洗濯機にぬるま湯(約30℃)を張り、洗濯用洗剤を適量混ぜます。ダウンがしっかり浸かる程度の水量を目安にします。
「沈める」「浮かせる」を繰り返し押し洗いする
ダウンジャケットを水に沈めては浮かせる動作を繰り返し、やさしく押し洗いします。目安は30回ほど。摩擦を避けることで羽毛の傷みを防げます。
洗ったら洗濯機で1分ほど脱水する
洗い終わったら、1分ほどの短時間で軽く脱水します。長時間の脱水は生地や羽毛を傷める原因になるため避けましょう。
きれいな水ですすぎ、柔軟剤を使う場合は2回目で投入
すすぎはきれいな水で行い、1分ほど脱水します。柔軟剤を使う場合はこの段階で加えると、生地の仕上がりがよりやわらかくなります。
すすぎと脱水を2回繰り返す
泡や洗剤残りがないよう、すすぎと脱水をもう一度繰り返します。これで洗濯工程は完了です。
脱水後はすぐに取り出し、形を整える
脱水が終わったら放置せず、すぐに取り出して形を整えましょう。放置するとシワや型崩れの原因になります。
ハンガーにかけて乾燥させる
自然乾燥の場合は、風通しの良い日陰でハンガーにかけて吊るします。
洗濯機で脱水を行ったあとは水分がある程度抜けているため、吊るしても型崩れしにくく、効率的に乾かせます。もしも乾燥機を使用する場合は低温で短時間設定にし、テニスボールを一緒に入れると羽毛がふっくらと元に戻ります。
手洗いでの洗い方

より丁寧に仕上げたい方や、洗濯機に入れるのが不安な方には「手洗い」がおすすめです。
手洗いなら水流や摩擦を最小限に抑えられるため、ダウンのふんわり感を保ちながら汚れを落とせます。
ここでは、手洗いで失敗しないための温度・洗い方・乾かし方のポイントを順を追って解説します。
時間はかかりますが、仕上がりの満足度は格段に高まります。
ぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かす
洗面器や浴槽に30℃前後のぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かします。熱すぎるお湯は羽毛を傷めるため避けましょう。
ダウンジャケットを沈めて押し洗いする
ダウンジャケットを沈め、手のひらで優しく押し洗いします。揉んだり擦ったりせず、泡が出なくなるまで丁寧に行うのがポイントです。
泡がなくなるまで丁寧にすすぐ
洗剤が残ると臭いや劣化の原因になるため、きれいな水で泡が消えるまで数回すすぎましょう。
タオルで包んで水分を吸い取る
すすぎ後は軽く押して水を切り、バスタオルで包んで水分を吸い取ります。絞るのは厳禁です。
平干しでしっかり乾燥させる
風通しの良い場所で平干しにし、途中で軽く叩いて羽毛をほぐします。裏返して干すと内側までムラなく乾かせます。
手洗いの場合は脱水が弱く、水分が多く残るため、吊るすと重みで生地が伸びたり羽毛が偏ったりすることがあります。
そのため、平干しでゆっくりと乾燥させるのが型崩れを防ぐポイントです。
仕上げに撥水スプレーを使う
完全に乾いたら、撥水スプレーを全体にかけて仕上げます。防水性・防汚性が復活し、次のシーズンも快適に着られます。
ダウンジャケットが洗濯できるかは洗濯表示をチェック!
まずはタグに記載された「洗濯表示マーク」をチェックすることが大切です。水洗い可のマークがあれば、自宅で手洗いや洗濯機を使って洗うことができます。
いっぽうで水洗い不可の表示がある場合は、自宅での洗濯は避けてクリーニングを利用するのが安心です。とくにファー付きや装飾のあるモデルは部分洗いのみ対応とされることもあるため注意しましょう。
洗えるマーク(自宅で手洗い可能)
旧表示(〜2016年11月)
| 洗濯機で洗える |
|
| 手洗いできる | ![]() |
桶に手のイラストと「手洗イ」の文字が入ったマーク。弱い水流で押し洗いできることを示します。
新表示(2016年12月〜現在)
| 洗濯機で洗える | ![]() ![]() ![]() |
| 手洗いできる | ![]() |
洗えないマーク(自宅洗い不可)
旧表示(〜2016年11月)

桶にバツ印が描かれたマーク。家庭での水洗いはできず、クリーニングが必要です。
新表示(2016年12月〜現在)

桶にバツ印が付いた記号。こちらも水洗い不可を意味し、家庭での洗濯は避けるべきサインです。
出典
洗濯表示(平成28年11月30日まで)|消費者庁
新しい洗濯表示|消費者庁
ファー付きダウン・特殊仕様に注意
ダウンジャケットとひと口に言っても、そのデザインや構造はさまざま。フードにファーが付いたものや、止水ジップやシームレス加工を採用した最新モデルなど、個性的な仕様のアイテムも増えています。
こうしたダウンは、一般的な洗濯方法をそのまま適用すると、思わぬトラブルにつながることもあります。素材や加工ごとの特徴を理解し、適切にケアすることが大切です。ここでは、ファー付きダウンや特殊仕様のモデルを扱う際の注意点を詳しく解説します。
ファー付きダウンの扱い方
リアルファーは水に弱く、洗うと毛抜けや型崩れの原因になります。必ず取り外してから洗濯し、外せないタイプはクリーニングに出すのが安心です。
いっぽうでフェイクファーは水洗いできる場合もありますが、毛並みが乱れやすいため注意が必要です。洗濯ネットに入れて短時間で仕上げるなど、慎重に扱うのがおすすめです。
特殊仕様のダウンに注意
装飾のあるダウンやアウトドア系のモデルには、洗濯で気をつけたいディテールが多くあります。
たとえば、刺繍・プリント・ワッペンなどの装飾は摩擦で剥がれたり色落ちしたりしやすいため、部分洗いにとどめるのが安心です。
また、止水ジップは高温や強い摩擦に弱く、コーティングが剥がれるリスクがあります。必ず低温でやさしく洗いましょう。
さらにシームレス構造のダウンは熱圧着で作られているため、繰り返しの水洗いで接着が剥がれてしまうこともあります。このタイプは自宅洗いではなく、専門のクリーニングに任せた方が安全です。
洗濯のタイミングと頻度
ダウンジャケットは毎日着る冬の定番ですが、意外と「どのくらいの頻度で洗えばいいの?」と悩む方も多いものです。実は、シーズン中に頻繁に洗う必要はありません。むしろ洗いすぎると羽毛がつぶれてしまい、ふくらみや撥水性を損なう原因になります。
基本的には、目立った汚れや臭いが気になったとき、そしてシーズン終了後に衣替えをする前の1回で十分です。必要なときだけ適切に洗うことで、清潔さを保ちながらダウン本来の性能を長持ちさせることができます。
ダウンジャケット洗濯時によくある失敗と対処法
ダウンジャケットを自宅で洗うと、思わぬトラブルに直面することがあります。代表的なのは「ぺちゃんこになって膨らまない」「羽毛が偏ってダマになる」「乾いたと思ったのに臭いが残る」といった失敗です。これらの多くは、洗濯や乾燥の方法を少し誤っただけで起こりがちです。
しかし正しい対処法を知っておけば、ほとんどの場合はリカバリー可能です。ここでは、ダウン洗濯でありがちな失敗と、その改善策を具体的に解説します。
ぺちゃんこになる
ダウンジャケットの仕上がりで最も多いトラブルが「ふくらみがなくなってぺちゃんこになる」状態です。原因は乾燥不足にあることがほとんど。
再度低温で乾燥機にかけ、テニスボールを一緒に入れて羽毛を叩きながら空気を含ませると、ふっくら感を取り戻せます。
羽毛が偏ってダマになる
乾燥の途中で羽毛をほぐさず放置すると、一部に固まってダマになることがあります。完全に乾き切る前に軽く叩いてほぐし、羽毛を均一に広げることが大切です。
もし偏りが残ってしまった場合でも、再度低温で乾燥させながら手でほぐすと改善できる場合があります。
臭いが残る
洗濯後に嫌な臭いが残る場合は、生乾きや洗剤のすすぎ残しが考えられます。風通しの良い場所で陰干ししたり、除湿機を使って内部までしっかり乾燥させましょう。
洗剤が残っていると感じる場合は、短時間のすすぎ直しをすると臭いが解消しやすくなります。
生地が傷む
高温での乾燥や強い摩擦は、生地を傷めてしまう大きな原因です。
この場合は修復が難しいため、最初から「低温でやさしく」を徹底することがトラブル防止につながります。
そのまま放置は危険?ダウンジャケットを洗わないとどうなる

見た目はタフなダウンジャケット。けれど実は、汚れや湿気にとてもデリケートです。
そのまま放置してしまうと、デザインの美しさだけでなく、本来の機能までもじわじわと失われていきます。
黄ばみや変色
もっとも気づきやすいのが見た目の劣化。襟や袖口に残った皮脂や汗は酸化して黄ばみや黒ずみに変わり、一度ついてしまうと簡単には落ちません。清潔感が一気に損なわれます。
撥水性の低下
新品のときは水を弾いてくれた生地も、皮脂や油分が残ると撥水加工が劣化。雨や雪を吸い込みやすくなり、せっかくの防寒着が頼りなくなってしまいます。
保温力の低下
ダウンの命ともいえる羽毛は、空気を含んでこそ暖かさを発揮します。ところが汚れや油分でふくらみがつぶれると、断熱性もダウンらしいふんわり感も失われ、着心地まで悪化してしまいます。
カビや臭い
さらに恐いのが湿気を帯びたままの保管。雑菌やカビが繁殖して嫌な臭いを放ち、最悪の場合は生地自体の劣化にもつながります。健康面でもリスクがあるため注意が必要です。
ダウンジャケットがなるべく汚れないように工夫しよう
ダウンジャケットを着用する際、なるべく汚れないようにすればお手入れの手間も軽減されます。ちょっとした工夫で、汚れにくくなるのでぜひ実践してみてください。
汚れやすい襟や袖に直接皮膚が触れないようにする
ダウンジャケットを全く汚さずに着るのは不可能ですが、汚れにくくする工夫をすることは可能です。
【ダウンジャケットがなるべく汚れない方法】
- マフラーや手袋をつける
- インナーにタートルネックを着る
ダウンジャケットの襟や袖部分は、皮脂や汗がつくため、とくに汚れやすいです。
そのため、ダウンジャケットを着るときは、マフラーなどの防寒具をつけたり、インナーにタートルネックを着るなど直接肌に触れないようにする方法がおすすめです。
また、テーブルに肘をつかないようにしたり、車など乗り物に乗る際はダウンジャケットを脱いでおくと汚れや擦れ防止になり、より長持ちさせることができます。
大切なダウンジャケットはクリーニングがおすすめ
手洗い可能なダウンジャケットであっても、自宅で洗濯すると素材を傷めてしまったり、手間がかかるデメリットがあるため、基本的にはクリーニング店を利用するのがおすすめです。
【ダウンジャケットのクリーニング費用の目安】
- 一般的なダウンジャケット:おおよそ2,000円〜3,000円前後
- 高級ダウン:8,000円〜10,000円前後
費用は店舗や地域、洗浄方法によって異なりますが、モンクレールやカナダグースなどの高級ブランドの場合は1万円前後になることもあります。
とくに羽毛が多く使われている高級ダウンは、自宅での洗濯では汚れが落としきれなかったり、完全に乾かしきれずカビが発生してしまうこともあるため、プロのクリーニング店に依頼するのが安心です。
また、数年前のダウンを「クリーニングに出すのは手間」「もう着ないかも…」と感じているなら、売却を考えてみるのもおすすめです!
ブランドや状態次第では、思わぬ高値がつくことも。汚れをサッと拭き取るだけでも見え方が変わり、査定が有利になることがあります。
弊社が運営するブランド古着買取専門店「BRING(ブリング)」では、人気ブランドのダウンジャケットを中心に買取を強化しています。
BRINGのおもな買取強化ブランド
- THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
- CANADA GOOSE(カナダグース)
- MONCLER(モンクレール)
- STONE ISLAND(ストーンアイランド)
- Patagonia(パタゴニア)
- WOOLRICH(ウールリッチ)
etc…
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ダウンジャケットの洗濯はポイントを押さえよう
ダウンジャケットは正しい手順を守れば自宅でも安心して洗えます。
羽毛はデリケートですが、やさしく洗ってしっかり乾燥させることで、ふっくらとした状態を保てます。たとえば、前処理で汚れを落とし、弱水流で短時間洗い、乾燥機にテニスボールを入れて羽毛をほぐせば失敗を防げます。
つまり大切なのは「洗濯表示の確認」「優しい洗い方」「徹底した乾燥」の3点です。この基本を押さえれば、自宅でもダウンをきれいに保ち、長持ちさせることができます。
さらに、きれいに手入れされたダウンはリユース市場でも高く評価されます。買い替えや整理を考える際には、ぜひ 買取専門店「BRING」にお持ちください。











