FEAR OF GODとは?ブランド名の意味や人気コレクションを紹介

近年のストリートファッションシーンでカニエウエストの「YEEZY」、ヴァージルアブローの「OFFWHITE」と肩を並べる程、影響力のあるブランド「Fear of god」。
現在ではFOG ESSENTALSというラインが若者を中心にストリートファッション界を首巻しています!

そんなFear of godですが、実はそのデザイナーは、ファッションの学校も通っておらず、学生時代DIESELやGAP等でアルバイトをしていた元々はごくごく普通の服好きな一般人だったというのはご存じでしたか?
この記事ではそんなFEAR OF GODについてどんなブランドなのか、デザイナーはどんな人物なのか、歴代のコレクション、それぞれのラインの違いについて解説します!

目次

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世界中で大流行を巻き起こしたラグジュアリーストリートの火付け役 fear of god

「ラグジュアリー」+「ストリート」=「ラグジュアリーストリート」。
数年前からこのラグジュアリーストリートのブランドやスタイルが流行し、現在ではこのようなワードも少しずつ一般的となってきていますが、間違いなくその流行に火をつけたブランドは「FEAR OF GOD」です!
この章ではそんなFEAR OF GODがそもそもどういったブランドなのかということをご説明させて頂きます!

「神様への恐れ」「神様を敬いなさい」という意味のブランド名

まず、初めに「FEAR OF GOD」というブランド名はどういう意味で、どういった経緯でつけられたブランド名なのかということをお話しさせて頂きます。
ブランド名の由来は、デザイナーであるジェリーロレンゾの幼少期に遡ります。

ジェリーロレンゾは熱心なキリスト教信者で、ブランド名であるFear of Godは、ジェリーが彼の母親と欠かさずに行っていた礼拝の際、特に熱心に読んでいたオズワルド・チェンバーズ(Oswald Chambers)『いと高き方のもとに(My utmost for his highest)』の本から強く影響を受けています。

出典:Global Outpouring

この「いと高き方のもとに(My utmost for his highest)」の本文中にFEAR OF GODというキーワードが登場します。
またこの本に強く影響を受けているジェリーロレンゾは、とあるインタビューで次のような文章を口にしています。

Reading about the fear of God and the clouds and darkness around His kingdom if you didn’t know Him, but [having] that same fear out of respect and reverence for Him if you did know Him…”

(あなたが彼を知らなかったなら、神の恐怖と彼の王国の周りの雲と暗闇について読んでいても、あなたが彼を知っていたなら、彼への尊敬と敬意から同じ恐怖を持っています…)

これれが現在のFEAR OF GODのブランド名の由来となったキーワード、文章なのです。

Fear of god を英訳すると「神を恐れる」となりますが、“fear”“be afraid of”と言い換えることができ、「こわがる」という意味になりますが、”fear God”の“fear”2つの意味合いを持っています。
もう一つの意味としては、「神様を敬いなさい」という意味の言葉となります。
神を信じない人にとってそれは「神を恐れる心」になりえるが、神を信じる人にとってはそれは「神を敬う」という意味になり得る、その2つが並列しているのが「FEAR OF GOD」という言葉のようです!

熱心なキリスト教信者であるジェリーロレンゾらしいブランドネームですよね!

それまでの「モノトーン」「シック」が主流だったハイストリートのイメージを覆したブランド

冒頭で軽くご説明した通り、ラグジュアリーストリートの人気に火をつけたブランドはFEAR OF GODといっても過言ではありませせん。
それまでのハイエンドストリートと言えばリックオウエンスやジバンシーなどのモノトーンを貴重としたシックなテイストのアイテムをスタイルに取り入れて全体をそのテイストでまとめるというものでした。

それに対してFEAR OF GODの何が新しく衝撃的だったかというと、色物のチェックシャツや、ダメージデニム、パーカーといったベーシックなアメリカンカジュアルのアイテムをラグジュアリーに昇華させ、現在のラグジュアリーストリートの人気、スタイルを創り上げたブランドといえます!


FEAR OF GODの創設者兼デザイナー、ジェリーロレンゾの意外な経歴と一面

FEAR OF GODを語る上で、創始者兼デザイナーであるジェリーロレンゾについての説明は必要不可欠です。
デザイナーのジェリーロレンゾは、元メ­ジャーリーガーとして知られるジェリー・マニエル(Jerry Manuel)を父親としてアメリカ・カリフォルニア州 サクラメントで生まれます。

ジェリーロレンゾが産まれた地、サクラメントの地名もブランド名と非常にリンクするところがります。
先程ご説明した通りFear of Godのブランド名にはキリスト教と深い関係があります。
そしてサクラメントの地名もまたキリスト教と深い繋がりがあります。

サクラメントとは、 目に見えない神の恵みを目に見える形であらわす行為である機密、秘跡、聖礼典などのキリスト教の儀式のひとつを表す言葉です。
ジェリーロレンゾが自身が産まれた生誕の地であるサクラメントからインスピレーションを受け、また日常で触れるキリスト教の中でこのブランド名を考えたのかもしれません!

この章ではそんなジェリーロレンゾがどういった人物なのかという点に焦点を当て、ご説明していきます!

デザイナージェリーロレンゾも­­元々は普通のアパレル販売員だった!?

ジェリーロレンゾは学生時代、「DIESEL」や「GAP」で販売員としてアルバイトを始めます。
今や世界的な有名ファッションデザイナー、ジェリーロレンゾのファッション業界でのデビューは決して華々しいものではありませんでした。
ディーゼルでバックヤード業務である在庫、商品補充係りというアルバイトがファッション業界での最初の仕事でした。

その後、ギャップにドルチェ&ガッバーナとアパレル小売でばかりアルバイトの経験を積みます。
彼自身、インタビューで語っている通り、これらのブランド・ストアで働く中で感じた物足りなさや自分の好み、人々が好むデザインについてたくさんのケースを見て学んだそうです。
今のFear of Godが人気を得た裏側にはジェリーロレンゾの学生時代のファッション小売での下積みがあったことも大きな要因といえますね!

そしてお店やブランドのアイテムに満足できなかったジェリーロレンゾがブランドの第一歩とも言える独学でのデザインを始めたのもこのアルバイトがきっかけなのでした。

所持数数百枚??ヴィンテージTシャツのコレクター

またジェリーロレンゾは無類のヴィンテージTシャツのコレクターとしても有名です。
これも彼が幼少期の頃の影響が大きく、彼の母親が大のヴィンテージ好きで、よく週末にはヴィンテージショッピングに一緒に出掛けていたそうです。
実際に彼のショールームには、彼がイタリアの写真家Henry Ruggeriから購入した、数十枚のオリジナルのロックコンサートポスターが並ぶレンガの壁がある小さな部屋があります。

そんなヴィンテージTシャツのコレクターであるジェリーロレンゾですが、自身のブランドFEAR OF GODから、アメリカのワシントン州シアトルにあるヴィンテージショップ「Tyranny + Mutation」によって選び抜かれたTシャツをベースにしたTシャツも発売しています。
このヴィンティージTシャツシリーズの人気も非常に高く、その中でも特にジェリーロレンゾ本人が着用していたモデルはプレミア価格で取引され、ストリートファッション界でヴィンテージTシャツブームを創り上げました!

Tyranny + Mutation(ティラニィ・アンド・ミューティシャン)は、ビンテージTシャツを取り扱うショップです。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)のPurpose Tour(パーパス・ツアー)のライブ衣装を提供したビンテージショップとして知られています。

出典:GOD MEETS FASHION


Fear of godが絶大な人気を得た4つの理由

Fear of godが人気を博したのには大きく分けると4つの理由がありました。
そんなFear of godの人気が出た理由について詳細を見ていきましょう!

カニエウエスト「YEEZUS」、ジャスティンビーバー「PURPOSE」両ツアーグッズのデザインを手がけ爆発的な人気に

まずなんと言っても、ジェリーロレンゾ=FEAR OF GODの知名度、人気を爆発的に上昇させたのが、カニエウエストのアルバム「YEEZUS」のツアーグッズ、ジャスティンビーバーのアルバム「PURPOSE」のツアーグッズのデザインを手がけた事です!

そもそものジェリーロレンゾとカニエウエストとの出会いは、FEAR OF GOD1stコレクションを友人であったヴァージルアブローに送ったところ、それをカニエウエストが気に入り事がきっかけで出会い、そこから一緒に仕事をスタートする事になりました。

YEEZUS

普通のツアーグッズの場合はそのアーティストのファンだけが購入するものですが、特にジャスティンビーバーのこのパーパスツアーのウェアの人気は凄まじく、ファン層だけにとどまらず世界中のファッション好きがこぞって着用し、そのアイテムにプレ値がつく程の人気となりました!

この二人のツアーグッズの人気をきっかけに、それを手掛けたデザイナーとしてさらに人気、知名度を上げていくことになったのです!

ファッションアイコンとなるアーティスト、有名人の着用が多く爆発的な知名度との人気を得た

ストリートシーンで有名なラッパー、ファッションアイコンとなるアーティストや有名人が着用することでFEAR OF GODはその人気と知名度を爆発的に上げていきました!
ここからはfear of godを愛用している有名人をご紹介させていただきます。

Travis Scott

出典:Pinterest

現在のストリートファッションのファッションアイコンの一人、TRAVIS SCOTT
4thコレクションのダメージデニムを着用しています。

BIG SEAN

出典:Pinterest

Justin Bieber

出典:Pinterest

またジャスティンビーバーは、特にFEAR OF GODを愛用している事で有名で、女性のファッションアイコン、奥さんのヘイリービーバーも一緒に夫婦で愛用しているようです!

画像でも夫婦共に「ESSENTIALS」のスウェットパンツをお揃いで着用していますね!
このように特にファッションアイコンであるラッパーやアーティストに人気が高く、そこからそれを見た一般層まで人気が広がっていったのです!

デザイナー自身のスタイルが人気で、多くのフォロワーを生み出しているから

Fear of godが人気を博したのはアーティストや著名人の影響だけではありません!

冒頭でお話しした通り、カニエウエストやヴァージルアブローのように、デザイナー自身が自分のブランドを愛用しており、そのファッション感度の高さからデザイナー自身が1人のファッションアイコンとして認知されており、そのスタイルを真似する世界中のストリートファッション好きが街中に溢れかえりました!

出典:Pinterest

MADE IN USAにこだわった圧倒的クオリティと限られたショップでしか入手できない希少性

FEAR OF GODのアイテムはLAメイドにこだわり生産されている事でも有名です。
アメリカブランドでも人件費の安いアジア諸国で生産することも珍しくない現在でも、FEAR OF GODは稀なブランドともいえます。

職人の手作業により完成するアイテムが多いFEAR OF GODのアイテムは、大量生産は不向きで、当時デザイナー、ジェリーロレンゾ自身が認めた限られたショップでしか販売されることがなく、そのクオリティと希少性の高さで人気に拍車をかけました!


不定期で発表される型破りな歴代コレクション一覧

ファッション業界では年2回のコレクションの発表タイミングが決まっていますが、Fear of godはそんなファッション界の常識にとらわられることなく、不定期でコレクションを発表しています!
フィア・オブ・ゴッドのブランドコンセプトの一つとしては「No Fashion Show, No Exhibition, No Trade Show」(=コレクションの発表の場としてファッションショウは行わず、展示会、トレードショウにも出さない)があります。

ジェリーロレンゾが初めてアメリカの老舗百貨店「バーニーズニューヨーク」へサンプルを持っていった際、コレクションの発表タイミングと全く異なっていたことに驚かれたそうです。

それもファッションの学校にも通うことなく、独学でブランドを始めたジェリーロレンゾだからこそのスタイルとアイデアですよね!
それでは現在、6thまで発表されている歴代コレクションを順にみていきましょう!

衝撃のデビューコレクション 1st collection

出典:Pinterest

2013年に始めて発表されたデビューコレクションです。
様々なトップスのアイテムの裾部分にジップのデザインが施されており、そのようなジップデザインのアイテムをレイヤードするというオリジナルのスタイルでストリートファッション業界に衝撃的な影響を与えたスタートとなるコレクションでした!

カットオフのチェックシャツが話題に!2nd collection

出典:Pinterest

袖が切りっぱなしになったオーバーサイズのチェックシャツが特に人気となったコレクションです。
アイテムのデザイン出来にはミニマルで、ジェリーロレンゾが影響を受けたと話しているリックオウエンスのデザインに、どことなく通ずる部分を感じさせます。

ジップデザインのサルエルパンツが流行 3rd collection

出典:HYPEBEAST

このコレクション程から、FEAR OF GODの知名度、人気が急上昇していきました!
とくにLOOKに見られる裾にジップがついたサルエルパンツは他にもカーキやグレー等のカラー展開があり、街中にはこのパンツを履いたレイヤードスタイルのストリートファッションヘッズが至るところに見られました!

ダメージデニムが大流行し人気絶頂へ 4th collection

出典:Pinterest

FEAR OF GODの人気を最高潮にもっていったコレクションがこの4TH コレクションです!
特に画像でジュリーロレンゾ自身が着用しているハードダメージのデニムパンツは、間違いなく現在までのFEAR OF GODのアイテムの中でも最高傑作と呼ぶにふさわしいアイテムで、日本を始め、海外でも多くの有名人やアーティストが着用し、プレミア化しその人気は絶頂に達します!

ジャージ素材の高級「トラックパンツ」5th collection

出典:GOD MEETS FASHION

今までのコレクションに比べ、ベースボールシャツやジャージ素材のライントラックパンツ等のアイテム構成で、スポティなイメージへ変化したコレクションです。
これまでのコレクション同様、男性モデルに加え、女性モデルも期用されていますが、レディースアイテムを展開しているわけではなく、ユニセックスとして女性が着用してもかっこいい洋服というジュエリーロレンゾのブランドに対する思い、意気込みがこのLOOKには反映されています。

アメリカの伝統的な仕事着をテーマとした最新コレクション 6th collection

出典:UP TO DATE

このコレクションでもブランドの根底にあるアメリカンスタイルを掘り下げ、デザイナーのジェリーロレンゾ自身が全米各地を旅して目にしたブルーカラー(製造業や農業等生産現場で直接現場作業に従事する労働者)の人々にインスパイアされたアイテムを展開しています。


現在「FOG ESSENTIALS」がストリートを首巻中!3つのラインの違いとその特徴

出典:https://www.gossip-net.com

この画像だけを見た方はきっと頭に?マークが浮かんでしまいますよね?
実はFear of godには大きく分けると下記の3つのラインが存在します。
それが下記の3つです!

  • FEAR OF GOD
  • F.O.G
  • FOG ESSENTIALS

でもこれだけ聞いても、それぞれどういうラインで、どんな違いがあるのかわかりませんよね?
この章ではそんな疑問を解消するべくどのラインがどのような違いがあり、またどんな特徴があるのかとうことを見ていきましょう!

最も高級な、ラグジュアリーストリートブランドの代名詞『FEAR OF GOD

まずブランドのメインラインである、「FEAR OF GOD」です。
ブランドのテーマ「伝統的なアメリカンカジュアル」でありながら「ラグジュアリー」を最も表現しているラインで、3つのラインの中で一番高級なラインとなっています。

¥130,000

定価:約¥100,000

定価:約¥130,000

定価:¥160,000

ロサンゼルスでの製造にこだわり、素材、縫製すべてに妥協無く生産され、そのクオリティ、価格はまさに「ラグジュアリーストリート」と呼ぶにふさわしく、ハイブンランドにも引けを取らない高額な価格設定となっています!

またこのFEAR OF GODのラインは人気絶頂期に比べ、比較的人気が安定してきており、中古であれば定価に対してお得に購入することが可能です!

手に取りやすい価格のセカンドライン『F.O.G

出典:sneakerbucks

2016年に発表された、Fear of godとアメリカのカリフォルニアを拠点とするセレクトショップPacSun(パクサン)とのコラボレーションラインである「F.O.G」。
Fear of Godが得意とする90年代のデザインを踏襲しつつも、ユースフルなアイテムをロープライスで展開しています。

出典:GOD MEETS FASHION

またこの「F.O.G」のラインではVANSとのコラボレーションでスニーカーも発売され、話題となりました!

出典:HYPEBEAST

今若者に最も人気な『ESSENTIALS

出典:服速サプリ

FEAR OF GODのディフュージョンラインとして登場した「ESSENTIALS(エッセンシャルズ)」。
PacSun(パクサン)」のコラボレーションラインとして人気を博していた「F.O.G」の後継ブランドとしてスタートしました。
ブランド名は、欠くことのできない、必須のという意味で、その名の通り、ベーシックな定番アイテムを中心にラインナップされています。
デザイナーのジェリーロレンゾは、「自分やFEAR OF GODをフォローしてくれている若者にはFEAR OF GODは手が届かないアイテムが多いかもしれない。FEAR OF GODの要素を継承しながらも、少しでも多くの若者に着てもらえるラインを作りたい」という思いで、この「ESSENTIALS」のラインを作ったと語っています。

価格帯は数千円~3万円程とFEAR OF GODの本ラインに比べ、かなりリーズナブルな価格となっており、F.O.Gに比べてもさらに手に取りやすい価格設定で、その思いの通り、現在Fear of godを買いたくても手が届かない若者に爆発的な人気を集めています!
そんなESSENTIALSのアイテムは中古市場でも人気、需要が高く、売却の際も高価買取が期待できます!

エッセンシャルズについては下記記事で詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。

ブランド品を高く売るならBRINGへ!

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FEAR OF GODとは希少性とクオリティに優れたブランド

ラグジュアリーストリートの火付け役ブランド、FEAR OF GODとそのデザイナージェリーロレンゾについてご紹介させて頂きました。

FEAR OF GODが人気を得た3つの理由は

  • ファッションアイコンとなるアーティスト、有名人の着用が多く爆発的な知名度との人気を得た
  • デザイナー自身のスタイルが人気で、多くのフォロワーを生み出しているから
  • MADE IN USAにこだわった圧倒的クオリティと限られたショップでしか入手できない希少性

    です!

    現在ESSENTIALSの人気が爆発していますが、また何か流行を作り出してくれるのではないかと、その本ラインであるFEAR OF GODの同行にもこれからも目が離せませんね!

     

    コメント

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