スイスの有名な時計メーカーであるロレックスから発売されているサブマリーナーは、洗練されたデザインと機能性を兼ね備え、ブランドを代表する人気モデルとして知られています。
この記事をお読みの方の中には、サブマリーナーのことはなんとなく知っていても、現在の買取価格や最新情報はあまりよく知らないという方もいるのではないでしょうか?本記事では、サブマリーナーの基礎的な知識から最新買取価格、高く売るためのポイントなど詳しく解説しています。ぜひご参考になさってください。
目次
サブマリーナーの人気は約70年の歴史と性能にあり?「キングオブダイバーズ」と呼ばれる理由とは
出典:ROLEX
1章では、ロレックスサブマリーナーの基本的な知識と人気の理由について詳しく紹介していきます。なぜロレックスのサブマリーナーが販売価格・買取価格ともに高値なのか、その秘密を紐解きます。
1953年 世界初の市販ダイバーズウォッチとして誕生
サブマリーナーは、1953年に防水性を活かした世界初の市販ダイバーズウォッチとして誕生しました。1926年に「オイスターケース(時計ケース)」を発明したことで、世界で防水腕時計を完成させたのはなんとロレックスが初なのです。
また、サブマリーナーはエクスプローラー1と同期モデルで、防水性や耐久性だけでなくデザイン性を兼ね備え、世界中から愛されるロレックスの大人気モデルとして有名です。
1960年 世界潜望記録で信頼性を確固たるものに
実は、1960年にも防水性や耐久性を証明するための実験を行っています。潜水艇トリエステ号の外側にオイスターの特殊モデルを装着。この時、なんと1万908mの深海まで潜りましたが、狂うことなく動き続けました。
この実験によりサブマリーナーの信頼性もさらに高まり、「サブマリーナー=世界が誇るダイバーズウォッチ」という地位を確固たるものにしたのです。こういった壮大なチャレンジで勝ち取った信頼性が、現代のサブマリーナーの信頼性に繋がっているといっても過言ではありません。
現在では希少価値が高く、高値で取引されている「5513モデル」や「1680モデル」も1960年代に発売されています。
1980年 水深300mに耐えられる防水性に進化
1980年には水深300mまで耐えられるまで進化。当時ではここまで防水性の高い時計は少なかったため、防水時計=ロレックスのサブマリーナーという認識が世に広まっていきます。
そのほか、1980年代にはサブマリーナーのさまざまなモデルが発売されました。
- 16800モデル
- 14060モデル
- 16610モデル
- 168000モデル
特に、「14060モデル」と「16610モデル」は、サブマリーナーの中でも製造年数が長くロングセラー商品として有名です。
2003年 誕生50周年を記念したモデルが登場
2003年には、サブマリーナー誕生50周年を記念してRef16610LVが販売されます。これまでの防水性や耐久性に加えて、インデックスや時針が大きくなったことで非常に見やすくなっています。
そして、ビッグスイス・ライムベゼル・ファット4などを組み合わせた希少性の高いモデルとして知られ、通称「グリーンサブ」と呼ばれ、多くのコレクターや愛好家に親しまれています。
2010年には、後継モデルの「116610LV」が販売され、一躍サブマリーナーの人気モデルとして定着しました。
この頃から、防水用の時計としてだけではなく、世界中から愛される高級時計として認知され、販売価格も徐々に上昇していきます。
2020年 さらなる高みを目指して
2020年には、「126610LN」や「124060」などが発売され注目を浴びました。ムーブメントがCal.3135からcal.3235に変更され、パワーリザーブも48時間から70時間に。
その他にも、ケース幅やブレスレット幅、針の拡大などあらゆる部分が変更されており、高級時計にふさわしい仕上がりとなりました。今後も世界の注目を集める時計として認知され続けることでしょう。
以上がサブマリーナーの歴史になります。こうしてみると、サブマリーナーは様々な試行錯誤を経て、世界中に認知されたダイバーズウォッチといえるのではないでしょうか。
サブマリーナーの種類と代表モデルを紹介
サブマリーナーが誕生してから約70年、これまで多くの種類やモデルを世に送りだしてきました。では、具体的にどういった種類やモデルがあるのでしょうか。早速、見ていきましょう。
サブマリーナーは大きく2種類に分かれる
もしかしたら、知らない方もいるかもしれませんが、サブマリーナーは大きく分けて2種類に分かれています。種類については下記の通りです。
- デイト=日付が確認できる
- ノンデイト=日付が確認できない
デイトとノンデイトの大きな違いは日付が確認できるかできないか。ですが、サブマリーナーを購入したことある方やロレックス好きな方であればご存知かもしれませんが、そんな単純な話ではありません。
全体的なデザインや時間合わせの操作方法が異なるなど、日常的に使っていて気になる点もあリますので、人によっては「究極の2択」という方もいらっしゃいます。
また、どちらの種類も非常に高い人気を誇るので、どちらのモデルも高値で取引されています。
サブマリーナーの代表モデルを紹介
それでは、サブマリーナーの代表的なモデルについて紹介していきます!
代表的なモデルは下記になります。
サブマリーナーデイト Ref.116610LN
このモデルは、サブマリーナーの中でもとくに人気のあるモデルとして知られており、ビジネスシーンからプライベートシーンまで幅広く使えることでも有名です。基本情報に関しては下記の通りです。
- 製造年: 2010年~
- ムーブメント: Cal.3135
- 防水性能:300m
- ケース径:40mm径×13mm厚
- ケース素材:ステンレススチール
- ベゼルタイプ:セラミック製逆回転防止ベゼル
- 重量:約159g
他の商品と比べると小さな作りです。しかし、非常に丈夫で傷や劣化しにくいこともあって、販売当時から愛されている人気モデルとなっています。
グリーンサブマリーナーデイト Ref.16610LV
2003年、サブマリーナーの誕生50周年記念として販売されたモデルで、グリーンカラーが非常に印象的な作りとなっています。基本情報は下記の通りです。
- 製造期間:2003年~2009年
- ムーブメント: Cal.3135
- ケース径:40mm径×13mm厚
- ケース素材:ステンレススチール
- ベゼルタイプ:セラミック製逆回転防止ベゼル
- 重量:約135g
現在は販売されていないので、ネットやオークションを駆使しても入手することが非常に難しいモデルです。さらに、ロレックス好きには堪らない機能が搭載され、人気となっています。
サブマリーナーデイト Ref.126610LN
2020年に発売された新作モデルで、旧作モデルの「サブマリーナー 116610」に比べて直径が1mm大きくなっているのが特徴です。基本情報は下記の通りです。
- 製造年:2020年~
- ムーブメント: Cal.3235
- 防水性能:300m
- ケース径:41mm径
- ケース素材:ステンレススチール
- ブレス素材:ステンレススチール
- ベゼルタイプ:逆回転防止ベゼル
- 重量:158.5g
以上がサブマリーナーの種類と代表的なモデルになります。
劇的に変化したサブマリーナーの販売価格
サブマリーナーといえば100万円近い高級時計という認識かもしれませんが、ひと昔前までは数十万円で購入できたことをご存じでしょうか。それでは早速、20年前に発売されたサブマリーナーの販売価格を見ていきましょう。
20年前までは30万円~40万円で購入可能だった?
今では信じられないかもしれませんが、20年前までサブマリーナーの販売価格が30~40万円でした。
販売価格が上昇している理由はさまざまありますが、一番大きな要因は需要が供給に追いつかないことでしょう。つまり、人気が出すぎてしまい入手することが難しくなっているのです。
さらに、サブマリーナーのほとんどは販売価格と買取価格が上昇しており、とくに製造期間が短いモデルは買取相場が高騰する傾向にあります。
2020年の販売価格は20年前の約5倍に
現在、サブマリーナーは入手困難な高級時計として認知されつつあります。それでは、どれくらい値段が上がっているのでしょうか。製造年数が長い「サブマリーナー デイトRef.16610」で確認していきましょう。
- 2000年の販売価格:30万円~40万円
- 2021年の販売価格:80万円~90万円
驚いたのは、製造年数が長いデザインだとしても販売価格が約2倍~3倍に上がっていること。ここまで値上がりする時計はそうそう珍しくないですよね。
古いモデルである「サブマリーナーRef.5513」や「サブマリーナーRef.16610LV」については、販売価格が6倍~8倍に高騰しています。その理由としては、下記の通りです。
- 製造期間が短い
- 人気モデルである
- 製造された年が古い
上記のように製造年が古かったり、製造期間が短いモデルは、販売価格が高騰する傾向があります。
最新モデルが買取相場推移に大きく影響
製造年数やモデル、期間が短いという要因以外にも、サブマリーナーの買取価格が大きく動くことがあります。それは、最新モデルが発売されるタイミングです。
最新モデルが発売されると旧モデルは生産終了となってしまうので、需要が大きくり買取価格が上昇します。
例をあげると、2020年9月に最新モデル「サブマリーナー Ref.126610」が販売されたことで、旧モデルの「サブマリーナー Ref.116610LN」と「サブマリーナー Ref.116610LV」が生産終了となりました。その直後に旧モデルの2つの買取価格が大きく上昇したのです。
サブマリーナーをいつ売ればいいのかわからなければ、最新モデルが発売されたタイミングで売却するのがベストかもしれません。さらに、廃盤なったタイミングも買取価格が変動する可能性もありますので、あわせて覚えておきましょう。
サブマリーナーはなぜ高く売れる?買取価格とその理由とは
これまで歴史、種類、販売価格の推移を紹介してきましたが、サブマリーナーの買取価格はいくらになるのでしょうか。最新買取価格を知ることは、高く売るためにことなので、ぜひ覚えておきましょう。それでは、サブマリーナーの中でも人気モデルの買取価格を紹介していきます。
※買取相場は日々変動します。最新買取相場を正確に知りたい方は、ブラリバまでお気軽にお問合せください。
サブマリーナーが高値で売れる理由
まず、最新買取価格を話す前になぜサブマリーナーが高く売れるのでしょうか。その理由は下記の4つになります。
- 流通量が少ない
- 需要が非常に高い
- 世界的に認知度が高い
- 耐久性・デザイン性に優れている
約70年経つにもかかわらず人気が衰えない理由であると同時に、サブマリーナーが高く売れる理由でもあります。ここでは、「サブマリーナーが高く売れる=世界的に人気なモデルで需要が高い」と覚えておきましょう。では続いて、サブマリーナーの人気モデルの最新買取価格を見ていきましょう。
サブマリーナーデイト 116610LN
「サブマリーナー 116610」の後継モデルであり、耐久性・耐傷性に優れているセラミックベゼルを搭載しているのが特徴です。最新買取価格は、下記の通りになっています。
最新買取価格:1,450,000円前後
製造年数は長いですが定番モデルとして愛されていて、買取価格は安定して高い値段を維持しています。
グリーンサブマリーナーデイト Ref.16610LV
マリーナの中でも特に人気の高いモデルで、サブマリーナー誕生50周年を記念して製造されたことでも知られています。最新買取価格は下記の通りとなっています。
最新買取価格:2,200,000円前後
非常に人気が高いモデルのため、他のサブマリーナーと比べても高値で取引されており、付属品付きで状態も良い場合はさらなる高値にも期待できます。
サブマリーナーデイト Ref.116613LB
2009年に製造された人気モデルで、「サブマリーナー Ref.116613」の後継モデルとして有名です。カラーは鮮やかな青色で耐久性・耐傷性にも優れており、通称「青サブ」と呼ばれています。最新買取価格は下記の通りです。
最新買取価格:1,730,000円前後
2014年に生産終了していることで需要が高まり、高値で取引される可能性があります。サブマリーナーの中でも人気モデルのひとつなので、今後の買取価格にも期待ができます。
サブマリーナーデイト Ref.126610LN
「サブマリーナー Ref.116610LN」の後継機として、2020年に製造された新しいモデル。従来よりもケースサイズが1㎜サイズアップしています。最新買取価格は下記の通りとなっています。
最新買取価格:1,700,000円前後
新しいモデルなので高値で取引されていますが、買取価格が安定しているとはいえず適正価格を見極めるのが難しくなっています。もし、気になる方はサブマリーナーの買取実績が豊富なブラリバにお問い合わせください。
当社では、サブマリーナーの他にも多くの高級時計を買取しています。
サブマリーナーを高く売る4つのポイント
この記事をお読みになっているほとんどの方が、少しでも高く売りたいとお考えではないでしょうか。
そこでこの章では、サブマリーナーを高く売るためのポイントを4つ紹介していきます。このポイントを抑えておくことで、売却価格が数万円~数十万円ほど変わりますので、ぜひご参考になさってください。
ポイント1 買取相場を定期的にチェックしよう
販売価格と買取価格は比例することが多く、販売価格が上昇することで買取価格がつり上がっていきます。
なので、販売価格が上がる=買取相場が上がるということになります。このことは、高く売るために必要不可欠な要素となりますので、販売価格は定期的にチェックするようにしましょう。
とくに、新作モデルが販売されたり廃盤になったタイミングは、買取相場が大きく変動することがあります。なので、売却を検討している方は、自身がお持ちのモデルの後継機や廃盤となるタイミングを確認しておきましょう。
ポイント2 年式やトレンドを押さえておく
年式やトレンドを押さえておくことも高く売るために重要なポイント。年式が古いものは、アンティークとしての価値があるため高値で取引される傾向があります。とくに、1950年代~1960年に製造されたモデルは高価買取に期待できます。
ちなみに、ブラリバでもアンティークロレックスを買取した実績があり、1980年代に製造された「サブマリーナー 16808 フジツボ」は350万円という高値がつきました。
また、その時のトレンドによっても買取価格が変動するため、需要の高い商品に関しては高額で売却できる可能性があります。そのため、自身がお持ちのサブマリーナーがいつ発売されたものなのか、今はサブマリーナーが人気なのかを確認しておくといいでしょう。
ポイント3 状態や付属品によって査定額が変わる
時計の状態や購入時の箱や保証書の有無などで、査定金額が大きく変わってきます。状態に関しては、大きく分けて下記のように分かれています。
- 新品未使用品(Nクラス)
- 使用感の少ない中古美品(Aクラス~Sクラス)
- おおむね良好な中古品(Bクラス~Aクラス)
- 使用感の目立つ中古品(Dクラス~Cクラス)
- 故障品やジャンク品(Jクラス)
商品の状態はランク別に分かれていることも多く、Aクラス以上のアイテムは美品と判断され、傷がある時計と比べ高値で買取されやすくなります。
また、購入時に付属していたものがあることで、さらなる高価買取に期待できます。高価買取につながりやすい付属品は下記の通り。
- 箱(内箱・外箱)
- 保証書(ギャランティーカード)
- 領収書
- ブレスレットの余りコマ
- 取り扱い説明書
- 冊子・タグ類
サブマリーナーには、購入時にさまざまな付属品があり、いずれも査定をするうえで重要となります。付属品があるかないかで、買取価格が数万円~数十万円くらい変わってしまうので、お持ちであれば必ず時計と一緒に査定してもらいましょう。
ポイント4 適切なお店選びは高価買取の必須条件
最後の重要ポイントは、適切なお店選びをしていくことです。時計の状態も良く、付属品も揃っている状態であっても、お店選びを失敗してしまっては意味がありません。それでは、ロレックスを取り扱っているお店を紹介していきましょう。
- 買取専門店
- 質屋
- リサイクルショップ
上記3つがロレックスのサブマリーナーを売却することができるお店になります。ちなみに、ネットオークションやフリマアプリなどの個人売買は、高く売れる可能性もありますが、トラブルが多いのでおすすめしません。
また、質屋やリサイクルショップに関しては、サブマリーナーの専門知識を持っていない可能性があり、最新の相場すら知らないなんてこともあります。
なので、サブマリーナーの専門知識や買取実績のある買取専門店を選ぶようにしましょう。とくに、口コミの評判が良く買取方法が豊富なお店がおすすめです。
サブマリーナーを売るならが今がチャンス!
ロレックスは世界的な品薄により、サブマリーナーのみならず多くのモデルで販売価格がかなり上昇しています。
そのためか、中古でも手にしたいという人が多くなり、買取相場もここ数年で急激に上昇しています。今後もロレックスの買取相場は上昇していく可能性はありますが、注目されている今こそ売りどきともいえます。
もし、売却をお考えであれば、販売価格や買取相場の動きを確認し、売るタイミングを逃さないようにしましょう。
サブマリーナーをより高く売るためのポイントは事前に確認しておこう
今回は、サブマリーナーの基礎的な知識から最新の買取相場、高く売れるポイントまで詳しく紹介していきました。
最後に分かりやすくまとめますと、
- サブマリーナーはロレックスの中でも人気のモデル
- 近年は販売価格・買取価格ともに上昇している
- 年代や状態、種類によって買取価格が異なる
- 専門知識のある買取専門店であれば高く売れる
- サブマリーナーを売るなら円安の時期に売るのがおすすめ
となります。
「どんなお店に任せたらいいかわからない!」ということであれば、ロレックスのサブマリーナーの専門知識があり、買取実績が豊富なブラリバにお任せください。市場相場に基づいた価格で買取させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!