
超高級時計のリシャール・ミル。
販売価格は高級時計メーカーの中でも最も高価で定価は安くても900万円前後で1億円を超えるものも多く存在しています。
なぜその価格で売れるのか。
価格帯の秘密にはターゲットとしている層とその時計の機能性にあります。
高い時計というと宝飾時計をイメージしがちですが、リシャール・ミルの場合は宝飾時計ではなく、機能性が高くその価格も納得ができるものとなっております。
また、ターゲットとしている層も一般人ではなく、世界でもごく少数なセレブをメイン層としているので、超高価な価格帯でも販売することができるのです。
さて、今回はそんな『リシャール・ミル』について、どんな会社なのか、どのくらいの値段で売っているのか。また、オススメの購入方法についてお伝えさせていただきます。
目次
- 1 リシャール・ミルは2001年に創業された若い会社
- 2 時計界のF1といわれるリシャール・ミル!金額が高い理由は2つあった
- 3 超高級時計のリシャール・ミルはいくら?代表モデル12選
- 3-1 18金のピンクゴールドで作られたスクエア型の『RM016』
- 3-2 男女問わず使用できるユニセックスモデルの『RM023』
- 3-3 日本限定40本のジャパンブルー『RM055』
- 3-4 F1レーサーのために作られた特別なモデルの『RM011』
- 3-5 世界で最も軽量なトゥルービヨン搭載の『RM027』
- 3-6 ジャッキー・チェン氏をモチーフにしたデザインの『RM057』
- 3-7 地板の代わりにパイプ構造を搭載したモデル『RM012』
- 3-8 スカルデザインのリシャールミル『RM52-01』
- 3-9 トノー型ではないダイバーズウォッチの『RM025』
- 3-10 走行距離を測ることができるモデル『RM70-01』
- 3-11 世界一軽いクロノグラフ機構『RM50-03』
- 3-12 スケルトンでトゥルービヨン機構が丸見えの『RM56-02』
- 4 リシャール・ミルを購入するなら中古品がオススメ!
- まとめ
1 リシャール・ミルは2001年に創業された若い会社
高級時計というと、世界三大高級時計メーカーの『PATEK PHILIPPE(パテック・フィリップ)』、『AUDEMARSPIGUET(オーデマ・ピゲ)』、『VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)』。または、『ROLEX(ロレックス)』や『HUBLOT(ウブロ)』などの時計メーカーを想像するかと思います。
これらの高級時計には“長く古い歴史”があり、ヴァシュロンコンスタンタンでは250年、高級時計メーカーの中では歴が浅いと言われているウブロですら、40年以上あります。
リシャール・ミルはというと、2001年創業で時計業界の中では特に若いメーカーです。そんな若い時計メーカーがなぜこんなに有名になり、高級時計メーカーとしてNo1を取り続けることができたのか。
その秘密は1作品目にあります。
【幻の1作品目RM001】
1作目のリシャール・ミルは世界17本限定で販売され、日本では未入荷だったモデルです。
定価や値段は公表されておらず、一般的には手に入らない時計となっております。
このモデルのすごいところは、“文字盤”をなくしたところ。
ムーブメントがデザインの一部となっており、文字盤をなくしスケルトンにすることでデザイン性を向上。さらに、世界三大複雑機構の1つであるトゥールビヨンを採用しているため、技術面からも高い評価を得ています。
リシャール・ミルのすごいところはこれだけではありません。高級時計というものは振動に弱く壊れやすいのですが、リシャール・ミルでは振動しても問題無いように耐震設計が施されております。
現在のような立ち位置を20年ほどで作り上げることができたのは、RM001で他の高級時計メーカーが驚くような技術とデザインと、投資という形で買い支えたセレブの存在にあります。
次の章ではリシャールミルの成り立ちをもう少し掘り下げていきましょう。
なぜ、高くなったのか特別な技術面やマーケティングについて詳しくお話させていただきます。
2 時計界のF1といわれるリシャール・ミル!金額が高い理由は2つあった
まず一つお伝えしておくと、トゥールビヨンという機構を使用している時計はどのブランドのモデルでも1000万円前後の価格帯で販売しております。
リシャールミルの時計が高い理由のひとつに技術力があります。
トゥールビヨンのモデルが多く存在しているのですが、この機構はコンプリケーションと言われ、機械時計の中でも最も作るのが難しく、採用するだけで高級時計の価格は一気に跳ね上がります。
リシャールミルの時計が高いふたつめの理由はマーケティングにあります。
リシャールミルが狙っている客層は世界人口のうち0.9%ほどしか存在しない億万長者です。この0.9%の人たちは世界総資産44%を保持しているといわれる超富裕層。この超富裕層を客層としているため、超高級時計を作ってもそれに見合ったものであれば購入してもらうことができます。
2章ではこの“技術面”と“マーケティング面”について掘り下げてお話しましょう。
2-1 高価な素材で複雑な機構を製作しているから
『餅は餅屋』という言葉を聞いたことはありませんか?“何事においても専門家に任せるのが一番”という意味のことわざです。
高級時計というとムーブメントからデザインまですべてを自社制作で行っている“マニュファクチュール”という方法で作られていることがほとんどです。
マニュファクチュールの高級時計メーカー例
- パテックフィリップ
- ヴァシュロンコンスタンタン
- オーデマピゲ
- ゼニス
- A.ランゲ&ゾーネ
- ロレックスなど
高級時計メーカーが連なるマニュファクチュールの方法の中にリシャールミルが含まれていませんが、これは間違いではありません。リシャールミルのムーブメントは自社制作ではなく、社長のリシャールミル氏が考案したモデルをデザイナーや技術者に外注してできている時計がリシャールミルです。
その考案するモデルの“機能”や“素材”がすべて一流のものを使用しているので価格が跳ね上がるのです。
まずは機能について掘り下げていきましょう。
【トゥールビヨンを実用化させた高機能性時計】
リシャール・ミルの時計はトゥールビヨンという複雑機構を使用しているモデルが多く存在します。トゥールビヨンは壊れやすい機構なので、リシャール・ミルが登場する前までは観賞用時計としての扱いがほとんどでした。
しかし、リシャール・ミルの時計は投げてもトゥールビヨンの機構が壊れないくらいとても丈夫につくられました。そのため、観賞用の時計から実用性のある時計に進化させたのがリシャール・ミルなのです。
また、ゴルフでは腕時計が壊れやすいため、ほとんどの方が時計を外されているかと思います。しかしリシャール・ミルの時計はトゥールビヨンの複雑機構を用いているにも関わらずゴルフの衝撃を耐えることもできます。
投げても壊れないというよりも大きい衝撃から細かい衝撃まですべてを耐える耐震性を持っている時計。という言葉が一番似合う時計でしょう。
【リシャール・ミルこだわりの素材】
リシャール・ミルのこだわりは『低負荷』『軽量』という部分にあります。
高級時計でよく使われる素材は最近ではチタンやカーボンなども増えておりますが、基本的にはステンレススチールを用いられます。リシャール・ミルで採用している素材はチタンやカーボンなどの素材でこの素材が時計業界で流行る前から使用しております。
この素材はF1車体や航空機体にも使用されるくらいの最先端の素材です。この二つの素材は軽くて丈夫という特徴があります。
一般的な機械時計の重量は150~200g(iPhoneくらいの重さ)で作られることが多いのですが、リシャールミルのモデルはとにかく軽く40gのモデルが存在します。もちろん軽いだけでなく丈夫に作られております。弊社で実際に査定し、手に持った時に「これはおもちゃ?」と感じるくらい軽かったのが印象的です。
高級時計で複雑機構にはありえないくらい軽く作る素材のこだわりにより、リシャールミルの時計は高い金額で売られているのです。
2-2 客層は世界の資産44%を持つ超富裕層
企業が業績を伸ばすことで最も重要なことがマーケティング。
どこの層を相手にして商売をするかで商品のコンセプトも決まってきます。もちろんコンセプトが先行することもあるかと思いますが、狙っている層を間違えてしまうと商品は売れません。
ロレックスでは中所得者~高所得者層をメイン層としてとらえており、色んな人に似あうようにデザインされ販売されております。ロレックスデイトナのアイスブルーは900万円と富裕層に向けた商品も一部販売しているのでとにかく客層を広くとらえています。
リシャールミルが狙っている客層は全世界のうち0.9%しかいない超富裕層です。この超富裕層は全世界の資産のうち44%を所持している超お金持ち。
なぜこのような層をターゲティングしたのかと言うとリシャール・ミルのコンセプトにあります。
リシャールミルは、ただ軽いだけでなく超高性能な時計を“コスト度外視”で作っています。
この時計を売るには、購入資金を多く持っている人をターゲティングするしかなく、必然的にターゲットは超富裕層となりました。
ここまでの話を簡単にまとめますと、
- 本数限定品という“希少さ”
- 確かな“技術力”で作られたアイテム
上記の2点に、超富裕層が惹きつけられどんなに高額な金額だったとしても購入しました。
ちなみに初めて販売されたRM001やその次のモデルのRM002やRM003はトゥールビヨンを搭載しており価格は1,000万円オーバーです。この初めて発売されるモデルがトゥールビヨン且つ1,000万円オーバーということが話題となりました。
そして現在では、リシャールミルの広告塔(アンバサダー)としてF1レーサーやプロゴルファーなど富裕層が好むような方を選出して、富裕層にはもちろん、一般的にお金持ちと言われるような層にも知名度が広がり現在のような立ち位置にまで成長しました。
リシャールミルではこの“技術”と“素材”があり、それにマッチングした“客層”に向けて商売を行うことで成功してきたのです。
長い前置きはこのくらいにして実際にモデルを紹介しつつ、実際いくらで売っているのか紹介させていただきます。
3 超高級時計のリシャール・ミルはいくら?代表モデル12選
結論から言うと、700万円~2億円くらいの価格帯で、中古で安い商品でも650万円代で販売しています。色んな高級時計を取り扱いしてきましたが、これほど高い金額で安定している時計はリシャール・ミルくらいです。
今回はそんなリシャール・ミルにおいて、代表的なモデルを価格順でご紹介させていただきます。
リシャール・ミルは元々の製造本数が少なかったり世界限定本数で販売しているので、中古市場に出回っていないモデルも多く存在します。
ざっと見ていただくと限定本数ではないモデルの中古相場は定価より下がり、本数に限定があるモデルのほとんどは相場が高くなっております。
これはリシャール・ミル特有というわけでじゃなく“限定”にすることでプレ値がつき中古市場での価格が高くなりやすくなっているのです。
下がっているモデルでは人気がないか傷が目立つようなモデルしか売っていないということを指します。
それでは、それぞれどのようなモデルなのか詳細を見ていきましょう。
3-1 18金のピンクゴールドで作られたスクエア型の『RM016』
型番 | RM016 |
商品名 | AUTOMATIC EXTRA FLAT |
限定本数 | なし |
定価 | ¥6,912,000 |
中古相場 | ¥6,500,000 |
素材 | 18金ピンクゴールド |
スペック | 自動巻き |
スクエア型で18金素材を使用しているタイプのリシャールミル。
リシャール・ミルの中では安価なモデルで流通量も多いです。
3-2 男女問わず使用できるユニセックスモデルの『RM023』
型番 | RM 023 |
商品名 | AUTOMATIC |
限定本数 | なし |
定価 | ¥9,600,000 |
中古相場 | ¥6,000,000 |
素材 | チタン |
スペック | 自動巻き |
オーソドックスなタイプのリシャール・ミル。価格もリシャールの中では控えめなので、リシャール初心者の方にはオススメなモデルです。
このモデルはユニセックスのモデルとして作られておりますが、ケースサイズは45mmと女性が着用するには若干大き目なサイズ。大きい時計が好きな方はこのモデルでも問題はないでしょう。
3-3 日本限定40本のジャパンブルー『RM055』
型番 | RM055 |
商品名 | JAPAN BLUE |
限定本数 | 40本 |
定価 | ¥13,200,000 |
中古相場 | ¥19,000,000 |
素材 | セラミック |
スペック | 手巻き |
RM38バッボ・ワトソンモデルの意匠を継承したモデルでとてもシンプルなデザイン。
侍ブルーで日本限定カラーとして日本で40本限定で販売されました。
日本限定ということもあり、中古は1,900万円と定価より大幅に上がっています。
3-4 F1レーサーのために作られた特別なモデルの『RM011』
型番 | RM 011 |
商品名 | RED QUARTZ TPT® |
限定本数 | 50本 |
定価 | ¥15,000,000 |
中古相場 | ¥18,000,000 |
素材 | レッドクォーツTPT®/カーボンTPT® |
スペック | 自動巻きクロノグラフ |
このモデルは、F1レーサーのフェリペ・マッサ氏がレース時に着用するために作られたモデルです。
F1カーの車内は猛烈なG(重力)が発生し、さらに細かい振動が多いため通常の機械時計ではすぐに壊れてしまいますが、このモデルではそのようなGや振動に耐えられるように設計がされています。
また、使う人に合わせて巻き上げ効率を変更する「可変慣性モーメントローラー」という機能を追加しました。自動巻きのモデルでは、徒歩など適度に体を動かすことにより内部の歯車を回転させるのですが、激しいスポーツをする方やデスクワークで体を動かさない人では巻き上げの効率が変わってきます。
可変慣性モーメントローラーという機能を使うことで、少ない運動で巻き上げるように設定したり逆に動きすぎる人は過度に巻き上げないように設定することができます。
生活によって使い分けることができるので仕事中心でなかなか運動できない人でも安心です。
3-5 世界で最も軽量なトゥルービヨン搭載の『RM027』
型番 | RM 027 |
商品名 | TOURBILLON RAFAEL NADAL |
限定本数 | 50本 |
定価 | ¥47,000,000 |
中古相場 | 現在流通なし |
素材 | カーボンコンポジット |
スペック | 手巻きトゥールビヨン |
世界で最も軽いトゥールビヨン搭載モデルの時計です。重さはわずか20gしかありません。(ケースとトゥールビヨン機構の合計は13g)
プロテニスプレイヤーのラファエル・ナダル氏のために作られたモデルで、軽さはもちろんテニスの振動や200Gもの重力にも耐えるように設計されており、ラファエル・ナダル氏がキャリアグランドスラムを達成したことで耐震性、重力にも耐えることを証明しました。
3-6 ジャッキー・チェン氏をモチーフにしたデザインの『RM057』
型番 | RM 057 |
商品名 | TOURBILLON DRAGON JACKIE-CHAN |
限定本数 | 36本 |
定価 | ¥49,000,000 |
中古相場 | ¥80,000,000 |
素材 | 18金ピンクゴールド |
スペック | 手巻きトゥールビヨン |
商品名にもある通り、ジャッキー・チェン氏をモチーフにデザインしたモデルです。時計内部には立体的な龍が職人一人ひとりの手作りで作られております。素材は18金を使っており、ラグジュアリー感がとても高いモデルとなっております。
アクション界のレジェンドであるジャッキー・チェン氏の人気も高く、このモデルは特に高値で取引されております。
3-7 地板の代わりにパイプ構造を搭載したモデル『RM012』
型番 | RM 012 |
商品名 | TOURBILLON LIMITED EDITION 30PICS |
限定本数 | 30本 |
定価 | ¥50,000,000 |
中古相場 | 現在流通なし |
素材 | プラチナ |
スペック | 手巻き耐振動トゥールビヨン |
何よりも特徴的なのは時計内部にあるパイプ。
地板の代わりにパイプ構造を時計史上初めて搭載したモデルとなっています。細く一見壊れやすそうなパイプ構造ですが、このパイプが地板の硬度をはるかに上回るため地板よりも安定し丈夫な構造となりました。
◆RM012の裏面
表から見ても裏から見てもとてもきれいで見とれてしまいます。一度でいいので実物を拝んでみたいです。
3-8 スカルデザインのリシャールミル『RM52-01』
型番 | RM 52-01 |
商品名 | TOURBILLON SKULL NANO-CERAMIC |
限定本数 | 30本 |
定価 | ¥71,000,000 |
中古相場 | ¥97,000,000 |
素材 | セラミックス/カーボンコンポジット |
スペック | 手巻きトゥールビヨン |
発表した瞬間に売り切れとなった2弾目のスカルモチーフ。スカルの素材は18金レッドゴールドを使用しており、とても高級感に溢れるモデルです。
スカルのデザインは安っぽくなりがちですがスカルノ口に合わせてトゥールビヨンの機構を持って行くことで機構すらデザインに組み込み安っぽさは一切感じないモデルとなります。
スカルモデルは人気なラインなのでもしも欲しい場合には中古相場が上がる前に購入した方が良いでしょう。
3-9 トノー型ではないダイバーズウォッチの『RM025』
型番 | RM 025 |
商品名 | TOURBILLON CHRONOGRAH DIVER |
限定本数 | なし |
定価 | ¥85,800,000 |
中古相場 | ¥35,000,000 |
素材 | 18金ピンクゴールド/チタン |
スペック | 手巻きトゥールビヨン+クロノグラフ |
リシャール・ミルというとトノー型をイメージされるかと思いますが、実は円形のモデルも存在します。
それがダイバーズウォッチのRM025です。開発に5年の歳月をかけ3層構造と頑丈な24個のネジを使用することで300m防水を可能にしました。
なお、RM025は2009年に行われたジュネーヴグランプリでスポーツウォッチ賞を受賞しています。
一般的なブランド時計ではダイバーズウォッチは人気ですが、リシャール・ミルではトノー型の印象も強いため定価と比べて中古相場は大幅に下がっています。
3-10 走行距離を測ることができるモデル『RM70-01』
型番 | RM 70-01 |
商品名 | TOURBILLON ALAIN PROST |
限定本数 | 30本 |
定価 | ¥101,500,000 |
中古相場 | ¥85,000,000 |
素材 | カーボンTPT® |
スペック | 手巻きトゥールビヨン |
元F1レーサーのアラン・プロスト氏とのコラボモデルとなります。
このモデルのすごいところはとにかく多いのですが、一番の目玉は時計にオドメーターを搭載していることです。
走行距離は99,999kmまで表示することが可能で、日付の表示をすることもできます。それだけではなくトータライザーを搭載しており、走行距離を生産することが可能です。
時計というよりか別の技術的な何かを見せられている感じがします…。笑
3-11 世界一軽いクロノグラフ機構『RM50-03』
型番 | RM 50-03 |
商品名 | TOURBILLON SPLITSECONDS CHRONOGRAPH ULTRALIGHT MCLAREN F1 |
限定本数 | 75本 |
定価 | ¥113,000,000 |
中古相場 | 現在流通なし |
素材 | グラフTPT® |
スペック | 手巻きトゥールビヨン |
トゥールビヨンだけでなくスプリットセコンド・クロノグラフの機構を搭載しているモデルとなっており、クロノグラフ機構を搭載しているモデルでは40gと世界一の軽さを誇っています。
スプリットセコンド・クロノグラフの特徴は秒針が2本あることです。この2本あることによりラップタイムやゴールの着順を計測することができるのです。
トルクインジケーターとはゼンマイのテンションを表示して、最適な動作をすることができます。精度が可視化されているので不具合があればすぐに見分けることができます。
3-12 スケルトンでトゥルービヨン機構が丸見えの『RM56-02』
型番 | RM 56-02 |
商品名 | TOURBILLON SAPPHIRE |
限定本数 | 10本 |
定価 | ¥208,000,000 |
中古相場 | 現在流通なし |
素材 | サファイヤクリスタルケース |
スペック | 手巻きトゥールビヨン |
RM027のトゥールビヨンの機構構造から浮かんだ新しいムーブメントで作られたモデルです。
サファイアガラスの透明なケースに最小限の抑えた美しい機構が見えておりとても綺麗な一品です。普段愛用できるモデルではありますが、所持している方は観賞用時計として保存している人が多いでしょう。
◆RM56-02の裏側
裏側は機構をよく見ることができるのですが…。うっとりしてしまうほど綺麗です。
以上がリシャール・ミルを代表するモデルとなります。
リシャールミルの機能は自動巻きからトゥールビヨンまで様々あります。デザインもトノー型がほとんどですが、ダイバーズウォッチでは円形のモデルも存在します。
価格と相談して自分好みのリシャール・ミルが見つかることを祈っております。
それでは最後にリシャール・ミルを購入するオススメの方法についてお話しさせていただきます。
4 リシャール・ミルを購入するなら中古品がオススメ!
高級時計を購入する場合には新品でも並行品なのか正規品なのか、はたまた中古品なのか大きく分けて3種類の購入方法がございます。
【購入おすすめ度】
中古品>新品(並行品)>新品(正規品)
新品も良いのですがリシャール・ミルは世界限定で本数が絞られているモデルも多いため欲しい商品があったとしても、手に入れることはとても難易度が高く手に入れることができないのがほとんどです。
中古品であれば新品と比べて入手難易度が低くなっているためオススメの購入方法になっております。
4章ではこの新品と中古品の違いについて詳しく掘り下げて説明させていただきます。
4-1 新品は限定販売で購入が困難
冒頭でお話させていただいた通り、リシャール・ミルは他モデルと比べて流通量が圧倒的に少ないブランド。
そのため新品で購入しようとしても発表後すぐに売り切れになることも多く、新品で獲得するのは特に難易度が高くなっています。
人気がないモデルや数量限定のモデルであれば購入することは可能かと思いますが、そうでないモデルが欲しい場合には新品で獲得することは難しいです。
また、新品で購入する場合には並行品と正規品の2種類方法があります。
リシャール・ミルの場合には並行差別はございませんのでどちらで購入しても問題ないですが、並行品でも商品の在庫がない可能性も高いです。
正規店であれば日本では銀座に直営店がございますので、一度寄ってみるのもいいかもしれません。
4-2 中古品購入を進める二つのメリット
中古品購入というと
- 誰かが使ったもの
- 傷だらけのもの
などマイナスイメージを持っている方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし中古品というのは“使っていない”ものが存在したり傷はクリーニングにより綺麗に仕上がるため、実際にはデメリットはありません。
リシャール・ミルを中古品で購入することには2つのメリットがあります。
- 購入価格を抑えることができる
- 数量限定モデルを入手できる
具体的にどのようなメリットなのかご説明させていただきます。
メリット1:購入価格を抑えることができる
3章で値段についてざっくりとご説明させていただきましたが、数量限定でないモデルや人気がないモデルに関しては中古相場が下がることもあり、新品よりも安価で購入することができます。
リシャール・ミルの場合には100万~1000万円以上安くなることもあるので購入額を抑えたい場合には有効的な手段といえます。
ただし、数量限定モデルや人気モデルとなると相場が跳ね上がり、定価の1.5倍くらい高くなってしまう可能性もあります。数量限定モデルであれば購入後もしも売ることとなった場合でも売却額が購入額を上回ることもありますので、人気なモデルであればなるべく早いうちに購入すると良いでしょう。
リシャールミルはまだまだ若い会社なのでこれからどんどん伸びて現在の時計にはプレミアがつく可能性も高いです。購入はなるべく早く中古品で購入することをオススメします。
メリット2:数量限定モデルを入手できる
数量限定モデルは新品で購入することはかなり難しいです。中古品であれば数量限定モデルが市場に出回っていることもあるため購入することができる可能性が特に高いです。
リシャールミルの数量限定モデルは基本的に新品モデルよりも中古の方が高値で販売されます。そのため“投資”として所持している層が数量限定モデルを手放すことが多く存在しているため、中古市場ではリシャールミルの数量限定モデルが多く出回っております。
新品で手に入れることが難しい数量限定モデルでも、中古品であれば購入難易度が下がりますので中古品での購入は特にオススメです。
4-3 中古品を購入する際は偽物に注意
高級時計には偽物が多く存在します。もちろんリシャール・ミルもその一つです。
もしも中古品のリシャール・ミルを購入する場合でも信頼できる店舗や、一度行ったことのある店舗を除いてWEB上で購入することは絶対に行ってはいけません。500万円を超える商品がほとんどなので、直接お店に行って購入するようにしましょう。
リシャール・ミルには“正規認定中古”と言うものが存在します。正規店が認定した中古品のみを取り扱いしており商品の信頼は絶大です。もしも中古品の購入に悩んだ場合にはこのような店舗を探してみると良いでしょう。
まとめ
リシャール・ミルの価格は“技術”と“素材”、そして狙っている“客層”により決定しています。
超高価で売られているのはそれだけの技術を用いて時計を作っており、それを認める客層に販売することで圧倒的に支持をされております。
もしもリシャール・ミルが欲しくなった場合は、新品よりも中古で購入すると良いでしょう。
新品は入手難易度が高いため、購入することはとても難しいです。しかし、中古品であれば一般的なモデルは、安価で購入することが可能のため、人気が高いモデルでも入手できる可能性が高いです。
リシャール・ミルは、買取相場が上がっており投資として所持されている方もいらっしゃいます。
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