本記事では、ダイヤモンドの品質にこだわっているブランドやダイヤモンドの品質の基準、指輪を選ぶ際のポイントなどを紹介していきます。
ダイヤモンドの品質にこだわっているブランドやダイヤモンドの品質の基準を知ることで、購入の選択肢の幅が広がりますので、今後指輪の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ダイヤモンドの品質が世界最高峰といわれている三大カッターズブランドを紹介!
三大カッターズブランドとは、自社でダイヤモンドをカッティングするブランドのなかでも、とくにダイヤモンドの品質が高いといわれている3つのブランドです。では、どういったブランドがあるのか早速見ていきましょう。
ラザールダイヤモンド(LAZARE DIAMOND)
ラザールダイヤモンドは、1903年にニューヨークで設立されたダイヤモンドカッターズブランドです。創業者は『ラザール・キャプテン』で「アイデアルメイク」というカッティング方法を実践しているブランドとしても知られています。
非常に精度の高いカッティング技術を誇るため、ジュエラーからは「The world’s most beautiful diamond(世界で最も美しいダイヤモンド)」と称賛されています。
そして、ジュエラーにとって馴染みの「4C(ダイヤモンドの品質を決める基準)」の基礎は、ラザール・キャプテンが作ったと言われており、「GIA(米国宝石学会)」にも大きく貢献したことでも知られています。ラザールダイヤモンドの特徴は下記の通りになります。
- アイデアルメイク
- 高品質のみのダイヤモンドを使用
- 7色に彩る輝き
上記がラザールダイヤモンドの特徴になります。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
アイデアルメイク
アイデアルメイクとは、丸いダイヤ(ラウンドブリリアント)のなかでも、最も輝くカット理論から考えられたカット技術です。ダイヤモンドの輝きは、GIA(米国宝石協会)が定めた3つの要素があり、それが下記の通りになります。
- ブライトネス(ブリリアンシー):ダイヤモンドの輝きの量
- ファイア:虹模様の美しさ
- シンチレーション:石を動かしたときの輝き
アイデアルメイクが最も美しいカットと称される理由は、上記3つの要素の基準が非常に高いからです。どの角度からでも美しい輝きを放つ「アイデアルメイク」は、ラザールダイヤモンドの特徴のひとつといえるでしょう。
高品質のみのダイヤモンドを使用
ラザールダイヤモンドでは、産出量1%に満たない「オクタヘドロン(八面体のダイヤモンドの原石)」や「ドデカへドロン(十二面体のダイヤモンドの原石)」など、流通量が少なく最高品質のダイヤモンドのみを使用しています。
つまり、ダイヤモンドのなかでもとくに希少価値が高いモノを厳選して使用しているということです。
7色に彩る輝き
最高品質のみを使用し、アイデアルメイクを駆使したラザールダイヤモンドのダイヤモンドは、7色に輝くのが特徴です。計算し尽くされたカッティングで、角度によって放つさまざまな輝きは見る人を魅了します。
以上がラザールダイヤモンドの特徴になります。上記の理由でジュエラーから「Theworld’s most beautiful diamond」と称賛されています。では、続いておすすめの商品について紹介していきます。
筆者がおすすめしている指輪は「カリヨン(CARILLON)」です。
飽きのこないオーソドックスなデザインで、ダイヤモンドに近づくにつれてリングの幅が細くなっているので、ダイヤモンドがより一層引き立ちます。また、側面には光を取り込むための穴が設けられています。シンプルイズザベストという言葉がぴったりな指輪です。
高品質なダイヤモンドを使用していて、価格は180,000円前後と比較的お手頃な価格で提供されています。プロポーズなどの特別な日におすすめできるブランドといえます。
ロイヤルアッシャー(ROYAL ASSCHER)
ロイヤルアッシャーは、1853年に『ジョセフ・アイザック・アッシャー』が、オランダのアムステルダムで創業したカッターズブランドです。ブランドの名前が入っている「アッシャーカット」を取り入れ、現在でも多くのダイヤモンドを名門ジュエラーに流通させています。ロイヤルアッシャーの特徴は下記の通りになります。
- ロイヤルアッシャーカット
- ロイヤルの称号
- 王道なデザイン
上記がロイヤルアッシャーの特徴になります。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
ロイヤルアッシャーカット
「ロイヤルアッシャーカット」とは、ロイヤルアッシャーが開発した76面でカッティングする方法です。ダイヤモンドは丸くなければ美しくないという概念を覆し、究極のスクエアカットともいわれています。横に広がる圧倒的な輝きが特徴です。
ロイヤルの称号
1980年、当時の世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」をカットするという偉業を成し遂げ、オランダ王室から「ロイヤル」という称号を授かっています。「ロイヤル」という言葉はオランダで非常に格式の高い言葉で、業界を代表する会社のみオランダ王室から贈られる大変名誉のある称号です。
2011年にも再び授与され、ロイヤルアッシャーというカッターズブランドを再び世に知らしめた形となりました。
王道なデザイン
ロイヤルアッシャーは、さきほど紹介したラザールダイヤモンドやこの後紹介するモニッケンダムと比べると、王道なデザインが多いことでも知られています。シンプルでありながら独自のカッティング方法を取り入れているので、ほかのブランドのデザインと被りたくない方はおすすめのブランドといえるでしょう。
婚約指輪の種類が豊富で、その数なんと20種類以上。とくに、S字のデザインで、真ん中に大きなダイヤモンド、両脇に小さなダイヤモンドを施した「ERA680」がおすすめです。
また、近年は永遠の象徴であるエタニティーデザインも人気があり、プロポーズや結婚指輪だけではなく、誕生日に贈られるモデルもあります。価格は婚約指輪が209,000円前後で、エタニティ―デザインは193,600円前後となっています。
モニッケンダム(MONNICKENDAM)
モニッケンダムは、1890年に『ルイ・モニッケンダム』がイギリスでダイヤモンドカッティング会社として設立したカッターズブランドです。初代創業者のモニッケンダムは、世界最高峰のカッティング技術を持っており、「マスターカッター」の異名で知られています。モニッケンダムの特徴は下記の通りです。
- カッティング技術は世界最高峰
- イギリス王室から厚い信頼を得ている
- ラグジュアリーホワイト
上記がモニッケンダムの特徴になります。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
カッティング技術が世界最高峰
モニッケンダムは、世界最高峰のカッティング技術として有名です。とくに有名なのが針の穴より小さい、直径1㎜ほどのダイヤモンドを58面のフルカットしたことで知られています。
イギリス王室から厚い信頼が得ている
エリザベス女王のご結婚の際に、政府から贈呈されたダイヤモンドをカッティングしたのがモニッケンダムです。現在の王冠にもモニッケンダムがリカットしたダイヤモンドが施されており、イギリス王室から厚い信頼を得ています。
ラグジュアリーホワイト
モニッケンダムのダイヤモンドは非常に品質が高く、白く美しい輝きを放つことから「ラグジュアリーホワイト」と呼ばれています。ダイヤモンドの美しさを追求し続けたモニッケンダムならではの魅力といえます。
モニッケンダムは婚約指輪の種類が豊富です。とくにおすすめなのが「11EN08」です。シンプルなデザインでありながら、ダイヤモンドの存在感は抜群で、上品さも兼ね備えているモデルとなっています。もし、可愛らしいデザインがいい場合は、ハートフォルムが施されている「10EN08」もいいでしょう。
価格は、婚約指輪が236,000円前後で、結婚指輪は126,000円前後です。エタニティ―リングは385,000円前後と高額になっています。
以上が三大カッターズブランドの特徴とおすすめの商品になります。上記で紹介したブランドの商品は手頃な価格で購入できるのでおすすめです。
ダイヤモンド付きの婚約指輪におすすめな世界5大ジュエラーを紹介!
では、続いてブランドジュエリーのおすすめブランドを紹介していきます。ブランドジュエリーは、価格もさまざまなので、婚約指輪や結婚指輪だけではなく、普段使いにも適しているモデルもあります。誕生日プレゼントとして考えている方もぜひ参考にしてみてください。
ハリー・ウィンストン(Harry Winston)
ハリー・ウィンストンは、1932年にニューヨークのマンハッタン創業者『ハリー・ウィンストン』により創立された装飾ブランドです。ダイヤモンドに非常に強いこだわりを持つことから「キング・オブ・ダイヤモンド」と称されています。
結婚会見で北川景子さんとDAIGOさん夫妻が、2.0カラットのウィンストンブロッサム(16枚の花びらをモチーフにした婚約指輪)を披露したことでも有名です。ハリー・ウィンストンの特徴は下記の通りです。
- ダイヤモンドが高品質
- 婚約指輪が人気
- 独自のデザインを形成
上記がハリー・ウィンストンの特徴です。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
ダイヤモンドが高品質
ハリー・ウィンストンでは、最高品質のダイヤモンドを使用していることから、ダイヤモンドへのこだわりが強いといえます。選ぶ際の基準や選び方も超一流で、4Cだけでなくダイヤの蛍光性(特殊な光をダイヤモンドにあてた際の光の色や強さ)を加えた、独自の基準を設けています。
ほかのブランドとは輝きが違うという口コミも多数あり、まさにキング・オブ・ダイヤモンドと称されるにふさわしい品質となっています。
婚約指輪が人気
一生モノにふさわしいブランドといわれているため、婚約指輪が非常に人気です。先ほど紹介した北川景子さんとDAIGOさん夫妻のほかにも、小栗旬さんと山田優さん夫妻、安めぐみさんと東貴博さん夫妻など、多くの芸能人がハリー・ウィンストンの結婚指輪をつけていたことで知られています。
独自のデザインを形成
ハリー・ウィンストンは、ダイヤモンド至上主義としても有名で、「スプリットプロング・セッティング(ハリー・ウィンストンの代表的なセッティング方法)」という技法を使い、独自のデザインを形成しています。シンプルなものからゴージャスなものまでさまざまですが、いかにダイヤモンドを輝かせるかということを念頭にデザインされているかが商品を見ると分かります。
おすすめは婚約指輪で人気のモデル「ソリティア・リング」です。リングの真ん中に大きなダイヤモンドが施されたシンプルな作りです。ダイヤモンドを極限にまで輝かせるように工夫されているデザインといえます。可愛らしいのが好きな方なら「ハートシェイプ・クラシック・リング」もいいですね。
価格は、1,000,000円前後とほかのブランドと比べると非常に高額なので、プロポーズや特別な日のプレゼントとして購入するといいでしょう。
ティファニー( Tiffany & Co.)
ティファニーは、1837年にニューヨークのブロードウェイ259番地にチャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・B・ヤングの2人が創業した装飾ブランドです。スターリングシルバー(銀の含有率・純度92.5%の割合で鋳造された銀合金)の基準を設けた初めての会社としても知られています。ティファニーの特徴は下記の通りです。
- 価格帯の幅が大きい
- 独自の基準を設けている
- アイコニックなデザイン
上記がティファニーの特徴です。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
価格帯の幅が大きい
ティファニーは、指輪の価格帯の幅が大きいことで有名です。例えば、シンプルな「ハーモニーリング」ですと、価格は196,900円前後で高品質で希少なダイヤモンドが使われている婚約指輪などは、1,000,000円を超えることが多いです。そのため、さまざまな価格帯やデザインを見つけることが可能となっています。
独自の基準を設けている
独自の基準である「プレセンス(存在感)」を設けており、白い輝きや虹色の輝き、強い輝きなどの条件が満たされないとティファニーのダイヤモンドとして認められません。つまり、リングだけではなく、ダイヤモンドにもこだわりがあるといえます。
アイコニックなデザイン
ティファニーの指輪が人気な理由は、シンプルで普段使いにも適しているからといわれています。さまざまなデザインがありますが、とくにアイコニックなデザインやモダンなデザインが好きな方にはとくにおすすめです。
筆者のおすすめは、「アトラスリング」です。シンプルながら洗練されたデザインで、幅広い世代から愛されているモデルになっています。価格も数万円前後で購入できるので、普段使いとしてもぴったり。また、「永遠の愛」という意味も込められているので、カップルリングとしても人気です。
カルティエ(Cartier)
カルティエは、創業者である『ルイ・フランソワ・カルティエ』が1847年に創立させたフランスの装飾ブランドです。フランス王室から絶大な支持を得ており、指輪にシルバーではなくプラチナを初めて使用したブランドとしても有名です。また、バケットカット(小粒のジュエリーに施されることの多いカット方法)を採用したことでも知られています。カルティエの特徴は下記の通りです。
- 多種多様なモデルとデザイン
- ダイヤモンドの品質が高い
- 結婚指輪が人気
上記がカルティエの特徴です。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
多種多様なモデルとデザイン
多種多様のデザインで有名なカルティエは、モデルの数も非常に豊富なことで有名です。主な指輪のモデルは下記の通りです。
- トリニティ
- LOVE
- バレリーナ
- ジャスト アン クル
- クラシックダイヤモンド
- クラシック ドゥ カルティエ
- パンテール ドゥ カルティエ
- ファウナ&フローラ ドゥ カルティエ
- エクラ ドゥ カルティエ
- カクテュス ドゥ カルティエ
- カルティエ ダムール
- マイヨン パンテール
- マイヨン&チェーン ルイ
- カルティエ ヴァンドーム
- プリュイ ドゥ カルティエ
ほかのブランドに比べて、モデルごとにデザインや色が豊富なので、あなたに合ったデザインや色が見つかるはずです。
ダイヤモンドの品質が高い
カルティエは婚約指輪のような大きなダイヤモンドだけではなく、普段使いもできるようなデザインで小粒なダイヤモンドの品質にもこだわっています。また、4Cの基準に満たしたダイヤモンドをさらに厳選し、品質が高いものだけを採用しています。
結婚指輪が人気
ブルガリの結婚指輪は、熟練の職人が耐久性の良い素材を選んで作っているので、変形や変色がしにくいといわれています。耐久性がある結婚指輪って魅力的ですよね。
おすすめの指輪は、1970年以降ニューヨークで生まれた「LOVEリング」です。カルティエ独自のデザインで、シンプルでありながら小粒のダイヤモンドは大きな存在感があります。
価格は非常に幅広く、十数万円から数百万円となっています。結婚指輪で人気な「LOVE」は100,000円前後で購入できます。
ブルガリ(BVLGARI)
出典:ブルガリ公式ホームページ
ブルガリは、1884年にイタリア・ローマでソティリオ・ブルガリが創業した装飾ブランドです。ジュエリーの全ての工作をイタリアの職人がひとつずつ丁寧に作られていることでも知られています。ブルガリの特徴は下記の通りです。
- 厚みのあるリング
- 伝統と革新を融合したデザイン
- 高品質のダイヤを使用
上記が、ブルガリの特徴です。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
厚みのあるリング
本来、婚約指輪などはダイヤモンドを目立たせるために、あえて細身のリングを使用しているブランドが多いのですが、ブルガリでは厚みのあるリングを使用しています。とくにソリティアリングは、リングに厚みがありダイヤモンドに負けない存在感があります。
伝統と革新を融合したデザイン
ブルガリは、伝統と革新を融合したデザインとして有名です。また、女性の強さを感じられるデザインが多いことでも知られています。時計やブレスレットなど他の商品では、蛇をモチーフにしている品物も存在します。
高品質のダイヤモンドを使用
ダイヤモンドの品質は、専門家による厳しいチェックがあるため、ジュエリー界でも最高峰といわれています。その品質の高さは、世界で最も権威があるといわれているGIA(米国宝石学会)でも認められているほどです。
おすすめのリングは、「ビー・ゼロワン リング」です。リングにはBVLGARIと刻み込まれており、ほかにはない唯一無二のデザインといえるでしょう。婚約指輪や結婚指輪だけではなく、ペアリングとして人気なデザインです。
「ビー・ゼロワン リング」の価格は160,000円前後と比較的お手頃価格で購入することができ、結婚指輪でしたら80,000円前後で購入することがで可能です。
ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef&Arpels)
ヴァンクリーク&アーペルは、1896年に宝石店の娘である『エステル・アーペル』とダイヤモンド研磨職人の息子である『アルファフレッド・ファンクリーク』が結婚したことにより生まれた装飾ブランドです。
- フェミニンなデザイン
- キャラクターという独自の基準を導入
- ホワイトゴールドを使用
ヴァンクリーク&アーペルの特徴です。それでは、特徴の詳細をひとつずつ見ていきましょう。
フェミニンなデザイン
ヴァンクリーフ&アーペルは多くの女性から支持が高いブランドということもあり、フェミニンなデザインが多いです。ダイヤモンドが多く施されたデザインやお花をモチーフしたデザインなどさまざまです。
キャラクターという独自の基準を導入
ダイヤモンドは高品質のみを使用しており、4Cの基準に加えて独自の基準「キャラクター(石の個性)」を設けています。独自の5Cの基準から厳選されたダイヤモンドは世界最高峰の品質にふさわしいといえるでしょう。
ホワイトゴールドを使用
本来、指輪のリングはシルバーやプラチナなどを使用することが多いのですが、ヴァンクリーフ&アーペルではダイヤモンドの輝きを最大限にするために、ホワイトゴールドを使用しています。
おすすめの指輪は「ペルレ」です。ヴァンクリーフ&アーペルの特徴であるフェミニンなデザインで、女性がもらったら喜ぶこと間違いなしです。
価格は、100,000円前後と他のブランドに比べると比較的お手軽な価格で購入できるところも魅力のひとつといえるでしょう。
以上がおすすめジュエリーブランドの概要とおすすめの商品です。ブランドごとに価格やデザインが大きく異なりますので、どこを重視するかによって選ぶブランドも変わってきます。上記をもとに購入するブランドを参考にしていただけたら幸いです。
ダイヤモンドを選ぶ基準は?4Cを覚えておこう!
1章や2章の文章中に「4C」という言葉が出てきましたが、正直ダイヤモンドに詳しくない方は「4C?よく分からないんだけど…」と思ったことでしょう。そこで、ダイヤモンド付きの指輪を購入する前に知っておきたい、ダイヤモンドの評価基準「4C」について紹介していきます。まずは、透明度について紹介していきます。
透明度:クラリティ(Clarity)
ダイヤモンドは内部にある鉱物などの異物を表す「インクルージョン」と、外部にある表面の傷や欠けを表す「ブレミッシュ」で分かれています。外部は傷があるかないかで判断され、内部にはインクルージョンの大きさで判断します。つまり、インクルージョンやブレミッシュが少ないほど透明度が高いと判断され、価値が高くなる傾向があります。
- フローレス(FL)・インターナリーフローレス(IF)
- ベリーベリースライトリーインクルーデッド(VVS1およびVVS2)
- ベリースライトリーインクルーデッド(VS1およびVS2)
- スライトリーインクルーデッド(SI1およびSI2)
- インクルーデッド(I1、I2、I3)
上記が透明度のグレードです。内部のインクルージョンは顕微鏡を10倍に拡大した時の条件で観察し、グレードは11種類に分かれています。
フローレスやインターナリーフローレスであれば、インクルージョンやブレミッシュの数がほとんどないため高額となります。スライトリーインクルーデッドやインクルーデッドの場合は、インクルージョンやブレミッシュの数が多いため、比較的お手軽な価格で購入することができます。
カット(Cut)
カットはダイヤモンドの輝きを決める大事な要素のひとつです。その重要性からダイヤモンドの品質にこだわっているブランドは、カッティング技術に長けていることが多いです。また、カッティングは下記のような基準を設けられています。
- Excellent
- Very Good
- Good
- Fair
- Poor
上記の基準は、基本的に「ブリリアントカット」というカッティングの評価です。ブリリアントカットとは、中央部分を丸くカットし、中心に放射状を描きながらカットしていく方法です。最もポピュラーなカッティングの一つとして知られています。基本的には58面にカットしていきますが、稀に144面でカットされることもあります。
また、ダイヤモンドは、特定の方向の衝撃に弱く技術が必要なため、カッティングの技術はそのブランドの品質そのものに直結するといっても過言ではありません。また、カットの評価はプロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ)が重視されます。ほかにも、リカット(カットし直すこと)やポリッシュ(研磨)なども重要な要素となります。
重さ:カラット(Carat)
カラットとは、ダイヤモンドなどの宝石の重さと大きさを単位で表したものであり、1907年からメートル条約の会議で、1カラットは200gと定義されています。ダイヤモンドのことを知らない方にとって、一番価値を判断しやすい材料のひとつといえるでしょう。
ダイヤモンドは重さによって大きく価格が異なり、重くなったり大きくなるほど高額になる傾向があります。とくに、2カラット以上の大粒ダイヤモンドは他の基準が低くても価格が数十万円前後で、どの品質も高い場合は数百万円〜数千万円で販売されることもあります。
ちなみに、よく婚約指輪などに使用されるダイヤモンドの大きさは0.2カラットから0.4カラットとなっており、販売価格相場は20万円〜40万円となっています。
色:カラー(Color)
グレードは23種類に分かれており、最高品質であるDランクは無色で、グレードの低いZランクは黄色が濃くなっています。カラーについては、無色であればあるほど希少価値が高く高額になる傾向があると覚えておきましょう。
婚約指輪や結婚指輪で購入する際のグレードは、FからDクラスの無色のダイヤモンドが望ましいです。肉眼では判断しづらいので、分からない時は商品の詳細を見たり店員さんに聞くことをおすすめします。
ただ、どうして最高品質がDから始まり、1やAから始まらないのか疑問に思った方も多いと思います。理由は諸説ありますが、他で定めた基準がAや1から始めることが多かったので、新しい基準を作るためにDから始めたとGIAは発表しています。
ちなみに、ダイヤモンド愛好家の間では、「ダイヤモンドを尊重するために頭文字であるDから始まっているのでは?」とも言われています。
以上がダイヤモンドの基準を決める4Cの基準です。ダイヤモンドはこの4Cの基準をもとに販売価格が大きく異なるので、覚えておくといいでしょう。
失敗しない婚約指輪・結婚指輪(ダイヤモンドリング)の選び方!ポイントは?
これまで、ダイヤモンドの品質にこだわっているブランドやダイヤモンドの品質を決める基準「4C」について詳しく紹介してきました。
ただ、知識をつけても「本当に指輪選びに失敗しないか不安」と思っている方もいるはずです。婚約指輪や結婚指輪など特別な日に渡す指輪ならなおさらです。
そこで、4章では失敗しない指輪選びのポイントについて紹介していきます。購入する前にぜひ参考にしていただけたらと思います。
予算と相場をリサーチ
ダイヤモンド付きの指輪を購入するうえで、まず気にするのが価格。ブランドやデザインよりも把握しておかなければいけない情報ですよね。
では、何と検索すればダイヤモンドの価格が分かるのか。ダイヤモンド自体の価格は、「ダイヤモンド 価格 チャート」「ダイヤモンド 相場」「ダイヤモンド チャート」と検索するとダイヤモンドの価格をグレードごとに調べることができます。
婚約指輪・結婚指輪の場合は、重さが0.2カラットから0.4カラットで、カラーはD、クラリティ―はIFを基準に調べることをおすすめします。
ブランド名とデザインをチェック
ダイヤモンドの価格相場を理解したら、ブランド名とデザインをチェックしていきましょう。
自分のご褒美としてリングを購入するのであれば、好きなブランドやデザインで選べばいいですが、婚約指輪や結婚指輪であればそうはいきません。いずれの指輪も、特別な日に購入する大事な物です。なので、ぜひ指輪を選ぶ際は、各ブランドごとの価格帯も把握しておくといいでしょう。
加えて、大切な方が普段どういったブランドを使っているのか。そして、どのようなデザインを好んで購入する傾向があるのか知っておく必要があります。デートの時に「そのデザイン可愛いね!どこのブランドなの?」など、日頃の会話のなかで聞き出せるのがベストですね。
もし、「会話のなかで聞き出したけど結論がまとまらない」という方はデザインだけでも把握し、そのデザインをもとにブランドを選ぶといいでしょう。シンプルなデザインの場合は、今回記事で紹介したブランドをおすすめします。
パートナーの指輪のサイズを事前に調べる方法
ダイヤモンドの相場やデザイン、ブランドを決めた後に重要なのがプレゼントする相手の指輪のサイズです。実は相手の指輪のサイズを把握していないという方は多かったりします。ただ、どうせならサプライズとしてプレゼントしたいですよね。そこで、こっそり指輪のサイズを確認する方法を紹介します。
- 会話のなかでサイズを確かめる
- 友達に協力してもらう
- 寝てる間にサイズを測る
上記がこっそり指輪のサイズを確認する方法です。それでは、ひとつずつ紹介していきます。
会話のなかでサイズを確かめる
サプライズをするうえで、最も自然な確認方法です。では、具体的にどう確認すべきなのでしょうか。筆者がおすすめなのはネイルを変えたタイミングです。「ネイル変えたんだ!可愛いね!」など、ネイルの変化を褒めつつ、指輪のサイズなどを確かめるのが自然かもしれません。
友達に協力してもらう
彼女と友達が親しい関係である場合に、有効な手段といえます。友人から直接聞いてもらえることで、正確な情報を入手できます。ただ、聞き方によってはサプライズにならない場合もありますので、事前にどうすべきなのか友人と相談しておくことが大切です。
寝てる間にサイズを測る
もし、すでに同棲などをしている場合は、寝てる間にサイズを測るのもいいでしょう。ただ、自分で測る場合は指輪のサイズの測り方を事前に知っておく必要があります。
サイズの調べ方はリングゲージやサイズ棒で測ることが一般的ですが、寝ている間だとバレやすいので、紙や糸で測る方法や「指輪サイズ定規」などの携帯アプリを使うといいでしょう。紙や糸で測る場合は、糸や紙を指に巻き付けた後にペンで印をつけ、定規で測ると指のサイズを測ることが可能です。
以上がサイズを事前に調べる方法になります。
それでも、サイズが合っているか不安の場合は、プロポーズをした後に一緒に買いに行くかサイズを直すことができる指輪を選ぶといいでしょう。
ダイヤモンドの品質にこだわりを持ってみよう
今回は、ダイヤモンドの品質にこだわっているブランドやダイヤモンド品質の基準、婚約指輪や結婚指輪の失敗しない選び方について紹介していきました。
やはり、ダイヤモンドの品質にこだわっているブランドの指輪を選ぶ時は、特別な日のプレゼントで渡すことが多いと思います。そんな人生の分岐点を迎えている方にはぜひ参考にしていただけたらと思います。
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