ダイヤモンドのカットの種類|評価基準やランクの見方なども紹介

ダイヤモンドのカットの種類|評価基準やランクの見方なども紹介

ダイヤモンドの価値を評価する「4C」をご存知でしょうか。カット・カラー・クラリティ・カラットから構成されるダイヤモンドの評価基準のことで、ダイヤモンドの鑑定書にも各項目の評価が詳細に記載されています。

その中でもカットはダイヤモンドの輝きに直結する項目で、4項目の中でもとくに重要視されています。

本記事では、ダイヤモンドの輝きを評価する「カット」の種類を一挙ご紹介します。他にも、評価方法やランクの見方を知りたい方も必見です。

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1 ダイヤモンドの「カット」とは?

ダイヤモンドの「カット」とは?

ダイヤモンドの価値を判断するひとつの基準として「4C」というものがあります。これは「カット(Cut)」「カラー(Color)」「クラリティー(Clarity)」「カラット(Carat)」の4単語の頭文字から名付けたもので、カットは原石の輝きを加工でどれだけ引き出せるかを評価する項目です。

原石の品質を示す他の指標とは異なり、カットは人間の技術が関わる評価であるのが特徴です。

1-1 カットが重要視されている理由

実は、ダイヤモンドは原石の状態だとあまり輝きません。多くの方がイメージするような輝きを放つためには、上質なカットを施すことが必要不可欠なのです。

理想的なカットが施されたダイヤモンドは入射光を内部の面で反射し、その光を宝石の平面に磨き込まれた研磨面であるファセットに放つことで質の高い輝きを生み出しています。しかし原石の大きさだけを重要視したカットは、側面や底などから入射光が漏れてしまうため、くすみのある仕上がりになってしまいます。

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2 カットの評価基準・ランクの見方

カットの評価基準・ランクの見方

4Cの中で唯一職人の技術が評価されるカットは、一体どのような評価基準でランク分けされているのでしょうか。

本章では、カットの評価基準やランクの見方を詳しくご紹介します。

2-1 カットの評価基準

カットの評価基準は大枠で見ると、以下3つの項目で評価されています。

  • プロポーション(全体的な形のバランス)
  • シンメトリー(対称性)
  • ポリッシュ(研磨)

プロポーションは、様々な部分のサイズおよび角度間の関係などを高度な3Dコンピューターによって評価されます。それに対して研磨の質を表すシンメトリーやポリッシュは、人間の目で判断されるのが特徴です。

ただし目視で評価される側面を持つことから、鑑定者の主観が入るケースも珍しくないため、ものによって微妙に評価がずれてしまう可能性があります。そのためカットグレードは絶対的な評価としてではなく、あくまでひとつの参考として捉えるのがいいとされています。

2-2 カットのランクの見方

カットにはいくつか種類がありますが、カットグレードの対象となるのは「ラウンドブリリアントカット」のみです。よって、他のカットの場合は評価の対象にならないので注意しましょう。

カットのランクは大きく分けて、以下の5段階あります。

  • Excellent
  • Very Good
  • Good
  • Fair
  • Poor

このうちExcellentは、さらに以下3つのグレードに細分化されます。

  • 3EX H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピッド)
  • H&C EX( ハート&キューピッド エクセレント)
  • 3EX(トリプルエクセレント)

ただし鑑定書のグレードに記載されるのは「Excellent」から「Poor」までの5段階のみで、「3EX H&C」から「3EX」までの3段階は記されていません。

なお一般の方が上記3つを肉眼で見分けることは、非常に難しいとされています。この3つのグレードについて、以下で詳しく解説します。

3EX H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピッド)

カットグレード・ポリッシュ・シンメトリーの3つの要素が「Excellent」評価で、ハート&キューピッドのパターンが認定されている「最高級グレード」です。

光の反射やブリリアンスが最大限引き出されており、ダイヤモンドの品質にこだわるハイブランドジュエリーに多く用いられています。

H&C EX(ハート&キューピッド エクセレント)

カットグレードが「Excellent」、ポリッシュとシンメトリーの双方もしくはいずれかが「Very Good」評価で、かつH&C(ハート&キューピッド)のパターンが認定されているものを指します。

ハート&キューピッドとは、Excellent品質のダイヤモンドの中でも高級品です。プロポーション(総合評価)・ポリッシュ(表面の研磨仕上げ状態)・シンメトリー(対称性)のすべての状態が完璧なダイヤモンドは、カット面がハートと矢のように見えます。

3EX(トリプルエクセレント)

カットグレード・ポリッシュ・シンメトリーの3つの要素が「Excellent」評価で、ハート&キューピッドのパターンが認定されていないものを指します。

トリプルエクセレントの多くはハート&キューピッドのパターンを確認できますが、パターンが薄かったり、大きさにバラツキがあったりすると認定の対象外となります。

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3 ダイヤモンドの主なカットの種類10選

ダイヤモンドのカットは、ダイヤモンドの品質を決めるだけでなく、見た目にも関わる大きなポイントです。ここでは、ダイヤモンドの主なカットの種類10選をご紹介します。

3-1 ラウンドブリリアントカット

ラウンドブリリアントカット

ラウンドブリリアントカットはまさに理想的なカットとして、ダイヤモンドのカットの中でもとくに高い人気を集めています。

ラウンドブリリアントカットは58面体で、ダイヤモンドの光をもっとも効率よく反射させるカットです。グレードが高いカットほど、光の反射率が高く、美しい輝きのダイヤモンドとなります。

3-2 プリンセスカット

プリンセスカット
プリンセスカットは、均等なバランスの四角形にカットされたものです。プリンセスの名前にふさわしく、モザイクや彫刻のような美しいカット模様が魅力です。

プリンセスカットは上下左右を均等にカットすることで、大きく取られたテーブル面が強く光を反射します。正方形のものと長方形のものがありますが、より人気があるのは正方形です。

3-3 エメラルドカット

エメラルドカット
エメラルドカットは、ステップカットと呼ばれる手法のひとつで、長方形のテーブル面が特徴です。ラウンドブリリアントカットのような輝きはありませんが、ダイヤモンド本来の色や透明度を楽しむためのカットです。

シンプルで格調高いデザインのため、エレガントな印象があります。

3-4 アッシャーカット

アッシャーカット
アッシャーカットはエメラルドカットに似たステップカットの一種ですが、エメラルドカットとは異なり正方形であるのが特徴です。カットのラインごとに階段状に輝き、透明感抜群な仕上がりになっています。

カット数は74とラウンドブリリアントカットより多く、非常に工数を要するカットです。

3-5 クッションカット

クッションカット
クッションカットはピローカットとも呼ばれ、クッションのように丸みのある四角形が特徴です。ブリリアントカットの一種なので、四角いシェイプで輝きも楽しみたいという方におすすめのカットです。

3-6 ラディアントカット

ラディアントカット
ラディアントカットは、エメラルドカットのような長方形の形をしており、ブリリアントカットに似た輝きを持っています。長方形の優雅なシェイプと強い輝きの両方が楽しめるため、ゴージャスな印象があります。婚約指輪としても人気があるカットです。

3-7 マーキスカット

マーキスカット
マーキスカットはラグビーボールのような形が特徴で、58面体もしくは18面体で構成されるカットです。マーキスとはフランス語で「侯爵」という意味があり、18世紀の貴族の間で流行したカットです。

マーキスカットはカラットに対して大きく見えるのが特徴で、小さなマーキスカットのダイヤモンドを組み合わせて、花びらや蝶々などのモチーフにするのも人気です。

3-8 オーバルカット

オーバルカット
オーバルカットは、ダイヤモンドのカットの中でも歴史のある伝統的なカットです。楕円形のシンプルなカットで、優雅な雰囲気と上品な輝きが特徴です。

ラウンドカットは円形のラウンドカットと異なり、楕円形のため、カラットを最大限に活かすことができます。細長いカットのため、指がすらりと細長く見えるという点も人気です。

3-9 ペアシェイプカット

ペアシェイプカット
ペアシェイプカットはティアドロップカットとも呼ばれ、涙型のシェイプをしています。ラウンドカットとマーキスカットの特徴を併せ持ち、カラットの大きさに関係なく、さまざまなシーンで使いやすいのが魅力です。

3-10 ハートシェイプカット

ハートシェイプカット
ハートシェイプカットは、その名の通りハート型をしたカットです。欧米では非常に人気があり、婚約指輪として好まれます。

可愛い形ですがカットの難易度は非常に高く、大きくて美しいハートシェイプカットは高額で取引されています。

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4 ダイヤモンドのカットに関するFAQ

ダイヤモンドのカットに関するFAQ

本章では、ダイアモンドのカットに関してよくある疑問について解説します。ここまで本記事で触れなかった部分も含めて解説するので、こちらも押さえておきましょう。

4-1 カットとシェイプの違いとは?

カットは、ダイヤモンドの輝きに影響する反射、屈折、分散に関する技術を示すのに対して、シェイプは単純にダイヤモンドの「形、外観」を示します。

ダイヤモンドのカットは、入射した光がどのようにファセットへ放たれるかが決め手となります。カットはダイヤモンドの原石の形状を決める工程で施されるものであり、原石の外観によってカットが決定づけられるわけではございません。

4-2 婚約指輪におすすめなカットのグレードは?

婚約指輪におすすめなのは、やはり高い加工技術が施された「Excellent」「Very Good」あたりでしょう。美しいダイヤモンドの輝きは美しい指先を引き立たせてくれるので、婚約指輪にはグレードが高いダイヤモンドがついている指輪がおすすめです。

ただしダイヤモンドはカットだけでなく、他の3Cの要素も同じく重要なので、バランスよく検討することが大事です。婚約指輪の選び方や人気ブランドが気になる方は、以下の記事も併せてご覧ください。

>>【2024年最新版】海外ブランド 婚約指輪の人気ランキング!

4-3 最も人気を集めているとされるカットは?

ラウンドブリリアントカット」が、世界中で最もスタンダードで人気のあるカットとされています。ラウンドブリリアントカットは57〜58面のファセットが施され最大限の輝きを放ち、「理想的なカット」として世界中のジュエリー好きから支持されています。

また「Excellent」から「Poor」までのカットグレードをつけられるのはラウンドブリリアントカットのみなので、品質の可視化においても非常に優れています。

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5 ダイヤモンドの輝きはカットの種類やランクで差が出る

カットの種類やランクによって、ダイヤモンドの輝き方は大きく異なります。ダイヤモンドがついている婚約指輪やアクセサリーを購入する際には、ぜひカットにも注目してみてください。

またダイヤモンドは金融危機などの影響を受けにくい性質を持っており、資産保全にも適しています。そのため買取市場でも安定した需要があり、高値で買取してもらいやすいのも魅力です。

ブラリバでは、常にダイヤモンドを高値で買取しております。お手持ちのダイヤモンドの価値を知りたい方や買取をご検討中の方は、お気軽にお電話LINEよりご相談ください。

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