【2022年版】世界5大時計メーカーであるブレゲの売れ筋モデルを徹底解説

皆さんは、世界5大高級時計をご存知でしょうか?

世界5大高級時計とは以下の5ブランドになります。

  • パテックフィリップ
  • オーデマピゲ
  • ヴァシュロンコンスタンタン
  • A.ランゲ&ゾーネ
  • ブレゲ

スイスの3大時計であるオーデマピゲヴァシュロン・コンスタンタンパテックフィリップに、それ以外の2大高級時計メーカーであるA.ランゲ&ゾーネブレゲを追加したものが世界5大高級時計になります。

パテックフィリップやオーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンはよく知られていますが、A.ランゲ&ゾーネやブレゲはまだまだ知名度が低いブランドです。

そこで今回はブレゲについて「どのようなブランドなのか」「何が人気なのか」「どのように購入したらいいのか」など…。購入するときに知っておきたい情報をお伝えしていきます。ぜひ、ご参考になさってください。

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世界5大時計メーカーであるブレゲとは

ブレゲは1775年にフランスのパリで創業した高級時計メーカーです。現在はスイスのラベイに本社を構えています。機械式時計の仕組みのうちの70%以上の機構をブレゲが開発し、常に高級時計の最先端を走っているブランドなのです。

200年を超える歴史と長年培ってきた技術力を持ち、世界5大高級時計のひとつとして数えられています。現在では、本物の時計好きに愛されとても人気のあるブランドです。

それでは実際にブレゲはどんな歴史を歩んで、どんな仕組みを生み出してきたのでしょうか?それぞれ詳しく掘り下げてご紹介していきます。

創業から200年以上の歴史をもつ時計メーカー

会社を法人化した後、一般的に60%1年後に消え、10年後には5%しか残らないといわれています。しかし、ブレゲは200年以上の歴史を持つ老舗企業。日本でいうところのショッピングモールやまいばすけっとを運営するイオンくらい長い歴史を持っています。

ブレゲは、1775年『アブラアム=ルイ・ブレゲ』によりフランスのパリに創業しました。アブラアムは天才時計技師で、複雑機構の永久カレンダーやトゥールビヨンなどを開発しました。

アブラアムが亡くなったのち、彼の子である『アントワーヌ=ルイ・ブレゲ』、孫の『ルイ=クレマン・ブレゲ』へと工房を継承していきます。
しかし、孫のルイ=クレマンは通信事業で成功していたこともあり、1870年に工房をイギリスの時計技師エドワード・ブラウンに売却します。
ブラウン家三代で運営していましたが経営はうまくいかず、1970年に宝石商のショーメが商標を取得しました。

ショーメにはフランスの時計技師の『ダニエル・ロート』が在籍していますが、この人物がブレゲ復興のカギとなるトゥールビヨンのサイズダウンを実現します。復興後はLVMHやリシュモンと並ぶPPR(現:ケリング)にショーメごと買収されました。

ブレゲは、PPR傘下に居た頃にショーメから独立しましたが、1987年にインベストコープ(サウジアラビア系投資会社)に売却しました。インベストコープでも業績はいまいち振るわず、1988年スウォッチに買収され現在に至ります。スウォッチグループに参入後は業績が回復していき、高級時計ブランドとして現在の立ち位置まで復活しました。

歴史をズラッと紹介しましたが、今のように業績は安定しているわけでなく、経営に悩んでいたのです。現在ではスウォッチグループの傘下として業績を伸ばしています。

機械式時計の70%以上がブレゲの開発

トゥールビヨンや永久カレンダーなどの機構を一度は聞いたことがあるかと思います。

最近ではパテックフィリップがシリーズとして販売されていることもあって、超複雑機構はパテックフィリップのものイメージが強くあります。

ですが、実は複雑機構の70%はブレゲが開発しているのです。
ここからはブレゲが開発した機構を簡単に紹介していきます。

トゥールビヨン

姿勢の差で起こる重力による時計のズレを防ぐ機構

永久カレンダー

2100年まで調整が不要で、うるう年にも対応したカレンダー

ミニッツリピーター

音で時刻を知らせてくれる機構

パラシュート

衝撃を吸収する機構で耐衝撃機構の元祖

ブレゲひげゼンマイ

時計の心臓部であるテンプを構成するパーツのひとつで精度がかなり安定している

レバー式シリンダー脱進機

時計の精度と耐久性を安定させた機構

マリーン・クロノメーター

船上で正確動かすための機構

トゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピーターはパテックフィリップのグランドコンプリケーション(ハイエンドモデルのシリーズ)では定番のモデルで、価格は1000万円を超えるものがほとんどです。

そんな超複雑機構を複数開発しているのはすごいですね。ただ、ブレゲは機構だけではなくデザインも開発しました。ここからはブレゲが開発したデザインを紹介していきます。

ブレゲ数字

特徴的なブレゲの書体

ブレゲの数字の書体は特に特徴的で、パテックフィリップなどのブランドでも使われることがあります。

ブレゲ針

針に穴が開いているデザインの針です。ブレゲを象徴するデザイン針ですが、現在ではオリエントなど他ブランドでも採用されています。

ギヨシェ文字盤

デザイン性の高いブレゲの文字盤「ギヨシェ文字盤」

文字盤に装飾を施したのもブレゲなのです。当時は印刷技術がそこまで発展していなかったので、手彫りでパターンをデザインしていました。技術力だけでなくデザイン力も高いブレゲだからこそ、現在でも高級ブランドメーカーとして人気があるのです。


多くを魅了するブレゲの人気の理由

ブレゲがどんなブランドなのか分かったところで、なぜブレゲに魅了されるのかという部分について、お話ししていきます。

まずはどんな人がブレゲを愛用していたのかを紹介していきます。

・ヴィクトリア(イギリス女王)
・ジョアキーノ・アントーニオ・ロッシーニ(作曲家)
・ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)
・カロリーヌ・ボナパルト(ナポレオンの末妹)
ウェリントン公爵(イギリス)
・アレクサンドル1世(ロシア皇帝)
・マリーアントワネット(フランス王妃)

高い技術力があり歴史の偉人にも認められ、男性のみならず女性にも愛されていました。

現在愛用している人は、

・ウラジーミル・プーチンさん(ロシア大統領)
・二コラズ・サルコジさん(元フランス大統領)
・櫻井翔さん(嵐)
・木村拓哉さん(元SMAP)
・石橋貴明さん(とんねるず)

など、大統領から芸能人まで幅広い層に愛されているのです。

この章では、なぜここまでブレゲに魅了されるのか、その理由について解説していきます。

マリーアントワネットが依頼したNo160の逸話

1783年マリーアントワネットは費用や期限に制限をかけず当時で組み込むことができる複雑機構をすべて詰め込んだ時計をブレゲに注文しました。しかし、程なくフランス革命が起こりマリーアントワネットは処刑されてしまいます。

このNo160が完成したのはマリーアントワネットが亡くなった1793年から34年後の1827年で、マリーアントワネットはこの時計を見ることができませんでした。

No160

複雑機構を詰め込んだ「No160」

出典:Breguet

この時計が搭載している機構は、

・パラシュート
・永久カレンダー
・ミニッツリピーター
・自動巻き
・均時差(イクエーション・オブ・タイム)
・バイメタル温度計
・パワーリザーブ表示

と現在でも複雑とされている機構が多く使用されています。

今から200年以上前にこれだけの機構を搭載しながらも、とても美しいデザインが人々を魅了しているのです。時計というよりも芸術品としてのイメージが強く感じます。ちなみに、この時計が完成する4年前に創業者のブレゲも亡くなってしまっています。

価値が流行に左右されずとても安定している

ブレゲの時計は、相場が安定しているという特徴があります。パテックフィリップやロレックスなどと比べて、時計好きが購入する傾向が強く、相場がとても安定しています。

また、流通量も需要とバランスが取れていることもあって、相場の下落や高騰などはほとんどありません。ですが、高級時計ということもあり資産価値は高いアイテムではありますが、投資としては適していないのです。
ロレックスやパテックフィリップなどは投資対象としても人気で、今は相場が高い位置を推移していますが、いつ下落してもおかしくありません。そのような時計と対照的で、時計好きや愛好家から一定の人気を得ているのがブレゲの魅力なのです。


ブレゲの売れ筋モデル10

さて、ここからはプレゲの商品を紹介していきます。売れ筋のアイテムをマリーンから4つ。タイプXX、クラシック、トラディションから2つ紹介していきます。

まずは一覧で価格を見ていきましょう。

【ブレゲの売れ筋モデル10選】

ブレゲの売れ筋モデル10選の定価・中古価格・買取価格・リセール率

それではそれぞれのアイテムがどのようなものなのか詳細を見ていきましょう。

マリーン 5517BB/Y2/5ZU

ブレゲ マリーン 5517BB/Y2/5ZU

出典:Breguet

定価

¥3,410,000

中古相場

¥2,780,000

買取価格

¥1,660,000

リセール率

-51.32%

フランスの大航海時代にアブラアン=ルイ・ブレゲが作ったマリーン・クロノメーターから着想を得たモデルです。

このモデルは2019年に発売され、搭載されているのは日付機能のみとなります。ケースが18Kホワイトゴールドを使用していますが、ステンレススチールや18Kローズゴールドを採用しているモデルもあります。

中古相場は流通当初は250万円台でしたが、現在は270万円で落ち着いています。恐らく今以上に下がる可能性は低くいので、相場は上がる可能性があります。なので、購入時期としては今がおすすめです。

買取相場はまだまだ新作に位置づけられるため安定はしていません。6カ月程度で相場は落ち着くかと思いますので、様子を見て売却しましょう。

マリーン 5527TI/G2/9WV

ブレゲ マリーン 5527TI/G2/9WV

出典:Breguet

定価

¥2,563,000

中古相場

¥1,896,400

買取価格

¥1,376,000

リセール率

-46.31%

チタン素材のマリーンです。クロノグラフを搭載したモデルで、シリコン素材のひげゼンマイを使用しています。アリゲーターストラップを採用しており、ラグジュアリー感の中にカジュアルさを演出してくれます。
また、こちらのモデルも2019年発売の比較的新しいモデルとなります。

中古相場は180万円台と定価から80万円も安くなっています。中古が流通し始めたときは180万円だったので落ちることなく安定しているので購入はいつでもいいでしょう。

買取相場も同様に落ち着いています。ただ、ほんの少しだけ中古相場が減少傾向にあるので売るとしたら早めに売るといいでしょう。

マリーンII 5817BR/Z2/5V8

ブレゲ マリーンII 5817BR/Z2/5V8

出典:Breguet

定価

¥2,618,000

中古相場

相場情報なし

買取価格

¥1,470,000

リセール率

-43.85%

マリーン2は初代マリーンを継承した後続モデルのシリーズです。マリーンとマリーンⅡは世代違いのようなもので機能性に特に違いはありません。

このモデルは日付機能のみのシンプル機構です。ケースはピンクゴールドを採用しています。日付機能はビッグデイトというもので日付を大きく表示していることが特徴です。

買取価格は140万円前後で落ち着いています。2年以上の長い目で見たら価格は上がっているかもしれませんが、上がり幅はそこまで大きくありません。買い替えや不要になったタイミングであれば、なるべく早めに売却するといいでしょう。

マリーンII 5817ST/92/5V8

ブレゲ マリーンII 5817ST/92/5V8

出典:Breguet

定価

¥1,848,000

中古相場

相場情報なし

買取価格

¥900,000

リセール率

-51.30%

ステンレススチール製のマリーンⅡ。3-3で紹介したモデルと同様に、ビックデイト機能が特徴です。なお、このモデルは現在、廃盤になっています。

買取価格も中古相場と同じく落ち着いています。長い目で見たら相場が上がる可能性はありますが、確実ではないので安定している今のうちに売ってしまっていいでしょう。

タイプXXI トランスアトランティック 3810ST/92/9ZU

ブレゲ タイプXXI トランスアトランティック 3810ST/92/9ZU

出典:Breguet

定価

¥1,144,800

中古相場

¥1,048,000

買取価格

¥470,000

リセール率

-58.92%

タイプXXはフランス海軍航空部隊のために設計されたモデル。タイプXXのほかにタイプXXⅠが存在しています。フライバック機能を搭載していて、海に強いマリーンとは対照的に空に強いラインとなります。

このモデルはケースにステンレススチールを使用し、機能はクロノグラフ、日付機能、フライバックを搭載しています。

中古相場は徐々に上がっており、現在では100万円となっていますが、市場で流通し始めた頃は75万だったので緩やかに上昇しています。購入をお考えであれば今のうちかもしれません。

売却においては買取価格が下がりきってしまう前に売るようにしましょう。

タイプXXI アエロナバル 3800ST/92/9W6

ブレゲ タイプXXI アエロナバル 3800ST/92/9W6

出典:Breguet

定価

¥1,122,000

中古相場

相場情報なし

買取価格

¥430,000

リセール率

-61.68%

このモデルはステンレススチールを使用し、蓄光針と数字を搭載しています。

買取価格は今が最も高い金額となっておりますので、早く売りに行くようにしましょう。

クラシック 7147 7147BR/29/9WU

ブレゲ クラシック 7147 7147BR/29/9WU

出典:Breguet

定価

¥2,508,000

中古相場

¥1,698,000

買取価格

¥1,200,000

リセール率

-52.15%

クラシックはブレゲのクラシカルタイプの時計です。シンプルなデザインで洗礼されており、数々のファンがいます。このモデルは2018年に発売されたモデルでケースが18金ローズゴールドを使用しスモールセコンドを搭載しております。

中古相場は発売後から160万円前後で落ち着いていますので、好きなタイミングで購入するといいでしょう。

買取価格も落ち着いていますので、不要なタイミングで売りに行きましょう。

クラシック 5930BA/12/986

ブレゲ クラシック 5930BA/12/986

出典:Breguet

定価

¥1,540,000

中古相場

相場情報なし

買取価格

¥800,000

リセール率

-48.05%

18金イエローゴールドのケースにギヨシェ模様の文字盤を使用したタイプのクラシックです。

買取価格は10年前と比べて上がっていますので、今が高いタイミングなので早いタイミングで売りに行くと良いでしょう。

トラディション 7097BR/G1/9WU

ブレゲ トラディション 7097BR/G1/9WU

出典:Breguet

定価

¥2,680,000

中古相場

相場情報なし

買取価格

¥1,600,000

リセール率

-40.30%

トラディションはブランドの原点回帰と言われているモデルで、ブレゲ開発のパラシュートやブレゲひげゼンマイ、トゥールビヨンなどの機構を搭載しています。

このモデルはギヨシェ文字盤、ブレゲひげゼンマイを搭載しているモデルです。ケースは18金ローズゴールドを使用しております。

売却タイミングは相場が今よりも下がる前に早めに売るようにしましょう。

トラディション 7057BB/11/9W6

ブレゲ トラディション 7057BB/11/9W6

出典:Breguet

定価

¥3,388,000

中古相場

¥2,169,850

買取価格

¥1,560,000

リセール率

-53.96%

18金ホワイトゴールドを使用したモデルで、ブレゲ針、ブレゲひげゼンマイ、パラシュートを搭載しております。

相場は落ち着いておりますので、欲しいタイミングで購入すると良いでしょう。

買取相場も同様に落ち着いておりますので、不要なタイミングで売りましょう。


ブレゲには並行差別はない!並行輸入品と正規品の違い

ここからは購入方法についてお伝えさせていただきます。

高級時計を購入するときに「正規品と並行輸入品の違い」を悩む方が多いかと思います。

これは一部ブランドの場合には並行差別といい、並行輸入品を購入するとメンテナンス代がかなり高くなったり偽物だと思う人がいるのが原因となっています。

ブレゲには並行差別はありませんので、ブレゲを購入するときに価格を安く抑えたいということであれば並行輸入品の購入がおすすめです。

それでは、正規品と並行輸入品の違いについてそれぞれお伝えしていきます。

【正規品】フランス本社の顧客リストに名前が刻まれる

ブレゲはフランスの本社にあるリストで顧客管理をしています。この顧客リストにはマリーアントワネット、ナポレオン三世、プーチン大統領などの名前が刻まれていて、この著名人と同じリストに名前を刻まれるということを意味します。このような体験はブレゲだけとなりますので最大のメリットといえます。

他の高級時計メーカーでも言えることですが、正規店で購入することは本物であることを証明してくれますので、安心感を得たいのであれば正規品を選んでもいいでしょう。

【並行品】正規品よりも60%以上安く購入できる

並行品のメリットは価格をかなり抑えて購入することができることにあります。

並行輸入品とは並行輸入販売店が海外の正規店またが並行輸入品店で仕入れを行い、日本で販売しているアイテムのことです。
正規店とは違い価格に縛られることがないので、仕入れ価格を抑えることができればその分安く売ることが可能なのです。
また、あまりの安さから偽物なのではと思われる方もいますが、本物で間違いありません。

正規店でのロマンを取るか、並行輸入品で予算を抑えるのかは個人の自由なので、自身のメリットとなる購入方法を選ぶといいでしょう。

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ブレゲは他の高級時計にも負けない注目の人気ブランド

今回はブレゲが世界5大時計メーカーに選ばれている理由から人気モデルの価格などを紹介させていただきました。

リセール率だけで見るとロレックスやパテックフィリップなどの人気ブランドに劣ってしまいますが、デザインや技術力、歴史など他のブランドに負けないものを持っています。

最近では今持っているオメガやロレックスなどの高級時計を売って、新しくブレゲを購入されている方が増えていっます。もしもご不要となった時計があればぜひお問い合わせください。

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