エメラルドの価値は何で決まる?産地ごとの違いも解説

エメラルドは深く美しい緑色の輝きで多くの人々を魅了し、古くから愛されてきました。数ある宝石の中でも高い人気を誇るエメラルドですが、どのようなポイントで価値が決まるのでしょうか?
本記事では、エメラルドの価値を決定する要素や、その魅力に迫ります。

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エメラルドの価値を決める4つの要素

エメラルドの価値を決めるおもな要素は色、透明度、輝き、大きさです。1章ではそれぞれの要素について解説していきます。

出典:The Antique Jewellery Company

エメラルドの価値を評価する上で、もっとも重視されるのが色です。上記の画像でいうと中間くらいの色味のものが高く評価され、濃すぎると価値が下がります。そして、色味が薄く青みや黄みが強すぎるものは、グリーンベリルという別の石に分類されるため価値が低くなります。

またエメラルドの緑色の中でも、青みがかった緑がもっとも評価が高く、純粋な緑、黄みが強い緑の順に評価が下がっていきます。さらに色が均一であることも、高品質なエメラルドの条件のひとつとなるため覚えておきましょう。

透明度

出典:With Clarity

透明度は、色と同様にエメラルドの重要な評価基準であり、クリアであるほど価値は高くなります。天然のエメラルドには形成過程で発生するインクルージョン(内包物)が見られますが、少ないものの方が美しいとされており評価が高いです。

インクルージョン(内包物)とは

エメラルドのインクルージョン

出典:GIA

インクルージョンとは、エメラルドが生成される過程で液体や気体が閉じ込められたり、他の物質が混入することで発生するものです。

エメラルドは他の石と比べインクルージョンが多いのが特徴ですが、内包物や傷がない「ノンエンハンスエメラルド」と呼ばれるものもあります。ノンエンハンスエメラルドは10万分の1の確率でしか採れない非常に希少な石で、0.87カラットで100万円を超える価値を持ちます。

また一般的にインクルージョンは、色や透明度に影響を及ぼし品質を低下させるといわれています。しかしエメラルドの場合は、芸術的な観点から魅力のひとつとして評価される場合もあります。

インクルージョンはエメラルドの価値に大きく影響するポイントだと覚えておきましょう。

輝き

宝石のカットの種類はさまざまですが、適したカット方法でなければ本来の輝きは引き出せません。エメラルドによく用いられるのは、透明度を最大限引き立たせることができる「エメラルドカット」です。

エメラルドはインクルージョンが多く欠けやすいため、カット数が少ない八角形のエメラルドカットが多く採用されています。

また、このカット方法はインクルージョンが目立ちやすいため、内包物が少ない質の高いエメラルドにしか適しません。つまりエメラルドカットであれば、高品質である可能性が高いと判断できるということです。

大きさ

多くの方が「サイズが大きい方が価値も高いのでは?」と思われているのではないでしょうか。

しかしエメラルドの価値を決めるもっとも重要な要素は色であるため、いくら大きいものであっても色味の薄いものや濃すぎるものはそれほど評価されません

ただし価値が高いとされた色味のものは、サイズが上がるほど評価は上昇していきます。


エメラルドの特徴は産地によって異なる

2章では、世界最大のエメラルドの産地であるコロンビアから、ザンビア、ジンバブエ、ブラジルそれぞれの産地ごとにエメラルドの特徴の違いを解説します。

コロンビア産

コロンビア産のエメラルド

出典:LEIBISH

エメラルドの中でもとくに高値で取引されているのは、コロンビア産のエメラルドです。

コロンビア産のエメラルドは色素要因であるクロムが多く含まれており、発光するような鮮やかな緑色が特徴です。エメラルドのほとんどはコロンビアで産出され、鉱山によって色味や透明度に違いが見られます。

【鉱山ごとの特徴の違い】

  • ムゾー鉱山:緑色が濃く柔らかな色味
  • コスケス鉱山:淡い緑色
  • チボール鉱山:透明度が高く青みがかった緑色

またエメラルドのインクルージョンは形成される環境ごとに特徴が異なるため、原産地の鑑別に有用といわれています。多くのコロンビア産のエメラルドには固体、気体、液体が含まれた「三相インクルージョン」が見られ、コロンビア産を証明するポイントとなっています

ザンビア産

ザンビア産のエメラルド

出典:STARLANKA

ザンビアは、コロンビアに次ぐエメラルドの産出量を誇る国です。ザンビア産のエメラルドはコロンビア産よりも青みが強い濃い緑色で、透明度が高いのが特徴です。
また、ザンビアで産出されるエメラルドは丸みを帯びているため、楕円形のオーバルカットが採用されるケースが多くあります。

ジンバブエ産

ジンバブエ産のエメラルド

出典:Ashley Zhang Jewelry

ジンバブエ産のエメラルドでもっとも評価されているのは「サンダワナエメラルド」です。サンダワナエメラルドは平均0.08カラットと小粒ですが、やや黄み帯びた緑色の独特な美しさが評価されています。

ブラジル産

ブラジル産のエメラルド

出典:PIERRES DE JULIE

ブラジルでは、ザンビア産とよく似た青みの強い緑色や、やや黒味のある深い緑色などさまざまな色味のエメラルドが産出されています。ブラジル産の透明度の高いエメラルドは、ネオン感があり美しいのが特徴です。


エメラルドの1カラットごとの価格相場

エメラルドの1カラットあたりの価格相場は下記の通りです。宝石の価格は種類や質だけでなく、希少性や需要によっても変わるため、目安として参考にしてください。

ランク価格
Sランク15万円前後
Aランク12万円前後
Bランク8万円前後
Cランク1万円前後
Dランク3,000円前後

ランクは以下のように分けられ、もっとも価格が高いのはエメラルドの色味が濃く透明度が高いものです。

  • Sランク:色味が濃く、インクルージョンがない
  • Aランク:色味がやや濃く、ややインクルージョンが見られる
  • Bランク:色味は普通、インクルージョンがある
  • Cランク:色味が薄く、インクルージョンが多い
  • Dランク:色味が薄すぎるor濃すぎる、かなりインクルージョンが多い

宝石の中でも価値が高いエメラルド

エメラルドは希少な宝石のひとつとして知られ、おもに流通している宝石40種類の中でも高い価値があると評価されています。

下記のランキングで上位のダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドは「世界四大宝石」と呼ばれ、中古市場でも高値で取引されることが多いです。

【価値の高い宝石ランキングトップ5】

1位 ダイヤモンド
2位 ルビー
3位 サファイア
4位 エメラルド
5位 アレキサンドライト

現段階でも希少性、需要ともに高いエメラルドですが、世界最大産出地であるコロンビアでの産出量は年々減少傾向にあり、今後さらに価値が高まる可能性があります。もし、エメラルドを売却を検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社の買取実績を参考にしてください。

また他の宝石について詳しく知りたい方は、下記の記事がおすすめですので併せてご覧くださいませ。

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エメラルドの価値を決める要素は正しく理解しておこう

今回は、エメラルドの価値の決まり方について解説しました。エメラルドは宝石の中でも希少性が高く、需要がある素材です。もし、エメラルドの売却をお考えの方がいらっしゃいましたら、この機会にブラリバへお問い合わせください!

また当店では時計やバッグ、ジュエリー、貴金属など他のジャンルのアイテムも取り扱っておりますので、この機会にぜひまとめてお待ち下さいませ。

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