世界でも有数の人気を誇るフランスの高級ダウンウェアブランドMoncler(モンクレール)。高品質のダウンはさることながら、世界中のファッショニスタを魅了するデザイン性も持ち合わせており、毎年寒い季節になるとファッション業界を賑わせるブランドのひとつです。
しかしあまりに人気が高いことから、偽物やコピー品のアイテムが各地で多数出回っています。特にフリマアプリのような個人間取引での購入を検討している方は、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、モンクレールをはじめとしたアパレルアイテムの買取に精通している当社が、モンクレールの本物と偽物を見分けるポイントについて詳しく解説します。購入の際に注意すべきポイントや、偽物やコピー品に対する買取店の対応についても触れているので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
※本記事で使用している画像はすべて本物であり、偽物の画像は一切使用しておりません。
※本記事は偽物やコピー品の所持を推奨するものではありません。
※当店では真贋に関するお問い合わせには回答しかねます。
目次
【必見】モンクレールの本物と偽物の見分けポイント
原則として、モンクレールに限らず偽物やコピー品の売買は違法なので、誤って購入しないよう細心の注意が必要です。フリマアプリやネットオークションなどに多く流通している偽物のモンクレールですが、海外だと観光客向けの商店に平然と販売されているケースもあるので、旅先で買い物をする際には注意しましょう。
本章では、モンクレールの本物と偽物を見分けるポイントをご紹介します。経験と知識に富んだプロのバイヤーが重視するポイントを詳しく解説するので、しっかり押さえておいてください。
ワッペンの見分けポイント
モンクレールジャケットの象徴ともいえるワッペンですが、目につきやすいので偽物の特徴も比較的見分けやすい部分となっています。
ワッペンの色味や質感
モンクレールのロゴワッペンは真っ白ではなく、黄色味のあるクリーム色を採用しているのが特徴です。そのため真っ白のワッペンを採用しているものは、偽物の可能性が考えられます。とはいえ画像越しに見ると光の角度によって真っ白に見えることもあるので、オンライン上で購入する場合は他のポイントも見るようにしましょう。
ワッペンの縫製や刺繍
正規品のワッペンはロゴの形になぞって丁寧に縫製されており、鶏の刺繍にも乱れや歪みなどは見られません。それに対し偽物は、ロゴの縫製が雑な仕上がりになっており、雄鶏のトサカ部分が潰れているようなデザインになっています。
コミックラベルの見分けポイント
コミックラベルとはモンクレール製品の裏側に縫製されているコミカルなタグのことで、別名「アニメタグ」とも呼ばれています。
コミックラベルの縫製
コミックラベルの四隅に注目してみると、正規品は丸みを帯びている形になっているのがわかります。それに対し偽物の中には、角張った長方形のような形をしたものが紛れ込んでいます。
コミックラベルの色味や質感
正規品と偽物を比較すると、多くの場合は正規品の方が薄い色でプリントされていることが多いです。偽物の方がくっきりプリントされており一見偽物の方が本物のように見えてしまうので、注意しておきましょう。
またモンクレールのコミックラベルは紙のような質感の素材を用いており、少しざらっとしています。一方で偽物には、絹のようなつるつるした手触りのものや、光沢のある素材を用いているものもあるので、目視で判別ができるものもあります。
シリアルコード・QRコードの見分けポイント
シリアルコードは、すべてのモンクレール製品に記載されています。モンクレール製品の裏側にラベルを収納する小さなポケットや内ポケットがあり、そこにシリアルコードが記載されているタグがあります。
シリアルコード・QRコードの構成要素
このタグは「シルバーのロゴ」「QRコード」「英数字12桁のシリアルコード」から構成されていますが、この仕様になったのは2016年からです。そのため、それ以前のものは配置が異なったりQRコードがなかったりなどの違いがあるので、あらかじめチェックしておきましょう。
シリアルコード・QRコードの検索
正規品に記載されているシリアルコードは、モンクレールが提供しているサイト「code.moncler.com」から読み込むことができます。ここで認証されなかったり、違う製品が出てきたりした場合は、偽物の可能性を疑った方がいいでしょう。
ブランドタグの見分けポイント
ダウンジャケットの場合、ブランドタグ自体ついていないモデルがありますが、襟の裏側に配置される場合が多くありますので購入前に確認することをおすすめします。
ブランドタグの色味やフォント
ブランドタグはロゴワッペンと同様に、下地がクリーム色のような色合いをしているのが特徴です。また上記の画像のように、正規品は「R」のくの字部分と縦棒の間にわずかな隙間があります。他にもフォントが違ったり雄鶏のトサカ部分が潰れていたりするものもあるので、非常に細かい部分までチェックする必要があります。
代理店タグの見分けポイント
日本国内の代理店で購入した正規品には、必ず国内正規代理店の名が記載された「代理店タグ」がついています。偽物の製品にはそもそも代理店タグがついていないことが多く、中にはあえて代理店タグをハサミで切ったような跡が残されているものも存在します。ただし並行輸入品の場合は正規品でも代理店タグはついていないので、自分がどちらのものを購入したか把握しておきましょう。
「MONCLER」の透かし
正規品の代理店タグには「MONCLER」と記されている透かしが入っており、偽物の製造はかなり難易度が高いとされています。
ファスナーの見分けポイント
モンクレールのファスナーにはいくつかのこだわりがあり、偽物の中にはそのこだわりが反映されていないものもいくつか存在します。
ファスナーのメーカー
モンクレールのファスナーは、基本的に「LAMPO」「riri」「YKK」を採用している製品がほとんどです。そのため、それ以外のメーカーや不明なメーカーが使用されている製品は偽物の可能性を疑った方がいいでしょう。
ファスナーの刻印
ファスナーに刻印されているロゴにも注目してみましょう。正規品は丁寧に磨かれており、綺麗な仕上がりになっています。それに対して偽物の仕上がりは雑なものが多く、金属メッキの仕上がりにもムラがあるものもあります。
ダウンジャケットの厚み
モンクレールのダウンジャケットには、フランスの規格協会から認定されている保湿性に優れた密度の高いダウンが惜しみなく詰められているため、全体的にしっかりとした厚みがあり綺麗なフォルムになっています。
一方で偽物は「安価な素材を使用している」「中身がスカスカ」「部位によって厚みにムラがある」など、アイテムによって様々な欠点が挙げられます。本物では最高級のダウンを使用していますが、偽物はコストを抑えるために素材や詰め込み量を粗悪にする傾向があります。
モンクレールはどこで購入するのが安全?
偽物を避けるためには、”どこで購入するか”も重要です。ここからは、モンクレールを安全に購入するための購入ルートや注意点を紹介します。
モンクレールの正規店や公式オンラインストア
確実に正規品のモンクレール製品を入手したい方は、モンクレールの正規店や公式オンラインストアで購入するようにしましょう。モンクレールのブティックは全国に38店舗が展開されており、正規代理店を含めると数えきれないほど存在します。
モンクレールは豊富なブティックサービスを揃えており、オンラインでの接客サービス「ライブブティック」や商品の店舗取置きなど、ユーザーのライフスタイルに合わせて購入方法を選択することが可能です。
また自分好みのカラー、文字、シンボルなどをカスタマイズできる「Moncler By Me」というサービスも展開しており、世界にひとつだけのアイテムを作ることもできます。
モンクレールのアウトレット店
モンクレールでは、メンズ・レディースともにアウトレット製品を展開しています。アウトレット店では、型落ちや小さな傷などが原因で直営店で販売しなくなった製品を正規価格よりも安く購入できます。人気モデルを入手するのは難しいですが、流行や多少の傷が気にならない方であれば、アウトレット製品は非常に魅力的ではないでしょうか。
モンクレールのアウトレット製品や取扱店舗などについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてチェックしてみてください。
>>モンクレールのアウトレットはどれくらい安い?取扱店舗・商品も紹介
モンクレールの正規取扱店
モンクレールは直営店やアウトレット店舗以外に、一部の高級ブランドのセレクトショップでも販売されています。ロンハーマンやトゥモローランドなど日本全国に展開しているセレクトショップで販売されているので、直営店やアウトレットがご自宅の近くにない方は、一度近所の正規取扱店に足を運んでみてください。
モンクレールの買取実績が豊富なリユースショップ
本物のモンクレール製品を入手するなら、モンクレールの買取実績が豊富なリユースショップで購入するのもおすすめです。そうしたお店にはモンクレールに精通したバイヤーが常時在籍しており、真贋だけでなくその製品が持つ価値まで見極めることができます。そのため偽物を販売している可能性は低く、安心して本物を手にいれることが可能です。
買取実績はそのお店の公式ホームページやサービスサイトを見れば、力を入れているブランドやアイテムがわかるので、調査する際はぜひチェックしてみてください。
【※注意】フリマアプリなどの個人間取引で購入するのはあまりおすすめできない
偽物の大半が、フリマアプリやネットオークションなどに出品されています。近年は偽物と正規品の区別がつかなくなっているほど精巧に作られており、画像だけで偽物かどうかを判別するのには限界があります。
そのため、これらのサイトでブランド品を購入することはあまりおすすめできません。
【売る前に知っておきたい】偽物のモンクレールに対する買取店の対応
偽物かどうかをチェックする手段として、ブランドの買取専門店に査定を依頼する方法も挙げられます。しかし買取専門店に査定依頼をする際に注意すべき点が2つあるので、以下で詳しく解説します。
「自分の持っているものが偽物かどうかはっきりさせたい」「売りたいけど偽物だったらどうしよう」と考えていらっしゃる方は、必ずチェックしておきましょう。
大前提として偽物の買取は受け付けていない
偽物やコピー品の売買は「商標権の侵害」にあたってしまうため、一般的にどこの買取店や質屋でも買取は受け付けていません。有名ブランドの名前を騙って低品質な商品が流通することで、各ブランドが長い年月をかけて築き上げてきたブランドイメージは損なわれてしまいます。
そのため、偽物を売買することはもちろん偽物を作ることも商標権の侵害にあたります。
正確な真贋の区別はモンクレールにしかわからない
モンクレールの買取に精通している査定士であれば、ある程度の真贋は区別できますが、正確な判断を下せるのはモンクレールだけです。
ただしモンクレールに真贋鑑定を依頼しても、鑑定してもらえることは基本的にありません。モンクレールに限らず、正規メーカーで真贋チェックのサービスに対応しているところはほとんどないので、留意しておきましょう。
偽物であると判別しても「これは偽物です」とは言わない
モンクレールでしか真贋の判断を下すことはできないとはいえ、ブランドもののダウンジャケットに精通する査定士であればある程度の真贋は判別できます。ただし偽物と判断した場合でも、「これは偽物です」とお客様に直接伝えるケースはなく、「当店では取り扱いしていない」「当店の買取基準に満たない」というようなニュアンスで伝えられることが多いです。
ここで注意しておきたいのが、上記のようなことを伝えられたとしても、その時点で偽物が確定した訳ではないということです。買取する基準や見極めポイントはお店によって異なるため、複数の買取店に鑑定を依頼するようにしましょう。その上で全ての買取店に買取を断られた場合は、その製品はもしかしたら偽物かもしれません。
偽物のモンクレールは世界各地で流通している
モンクレールは世界的にみても高い支持を集めるダウンジャケットのひとつであり、その人気の高さから偽物やコピー品が世界各地で流通しています。一目見ただけではなかなか判別できないものも少なくないですが、本記事でご紹介したポイントをおさえておくことであらかじめ偽物の購入を防ぐことができます。
偽物の精度は年々上がっており、中古での購入を検討されている方は常に情報を収集し続けることが求められています。したがって、正規のモンクレールを確実に入手したい場合は、なるべく正規店や公式オンラインストアからの購入をおすすめします。
また偽物かどうかのチェックをブランドの買取専門店に依頼するのもひとつの手段ですが、買取店では基本的に「これは偽物です」とお客様に直接伝えるケースはほとんどありません。ただし買取の基準やポイントはお店によって異なるので、複数の買取店に査定してもらうのがおすすめです。
買取店選びに迷っている方は、ぜひ一度モンクレールの買取実績が豊富な「BRING」にご相談ください!当社では偽物の買取をあらかじめ防ぐため、店舗バイヤーと本部スタッフによる徹底した真贋チェックを行なっています。高い専門性を持ってお客様の大切なお品物を査定させていただきますので、買取を検討されている方はまずお電話やLINEよりお気軽にお問い合わせくださいませ。