コロナ禍の真っ最中ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
ゴローズは再オープンとなり、原宿もにぎわってまいりました。
まだまだ厳しい状況が続きますが気を引き締めて乗り越えましょう!
早速本題にはいります!
ゴローズファンの皆様お待たせ致しました。
今回はゴローズのメタルの特集を組んでみました!
全てのメタルを網羅した紹介に加え、疑問が多いメタルの謎を一から十まで解決していきたいと思います。
合わせて真贋ポイントなどもご紹介していきます。
似ているけど違いがわからない。特注とは何なのか。そんな疑問にお答えしていきます!
第一段としてメタルに迫っていきましょう!!
目次
完全網羅!ゴローズメタル4種を徹底紹介!
まずは題名にもある通り、全てのメタルを紹介していきます。
同じように見えて実は違う。ということは販売金額も買取価格もまるっと違う。
そんなケースが多いのもゴローズの面白いところです。
そもそもメタルとは高橋吾郎氏がゴローズを世に生み出す前にお寺の住職から「銀は陰、金は陽」という教えの元生み出された金と銀のコントラストを重要視しているアイテムの一つです。
ゴローズといえばイーグルやフェザーに目が行きがちですが、メタルこそゴローズの神髄。
ゴローさんの魂がこもったアイテムが一番多いのがメタルです!!
まずは太陽メタルからどうぞ!
ゴローさんの魂がこもった太陽メタル
まずは太陽メタルとは「イーグルin太陽」をイメージしているのが特徴です。
サイズは大小あり、どれも太陽の中にイーグルがあります。
イーグルは一番太陽に近い鳥。
天を見上げた時イーグルと太陽が重なる瞬間。それがメタルに落とし込まれています。
太陽メタルは全金とシルバー、そしてサイズは大小の2種類からなります。
すなわち太陽メタルと一口に言っても種類は4種類。
現行、中期、初期で分類すると12種類まで膨らみます。
これこそ奥が深い・・・。
お持ちの太陽メタルの年代はこれを見れば一発で分かってしまいます。
現行
定価 66,000円
定価 8,800円
全金 :表面
シルバー :裏面
こちらが全金太陽メタル大とSV太陽メタル大の現行タイプ。
現行の大きな特徴としてはメタルのまわりが叩かれている事です。
これは2013年夏ごろにメタル関係のマイナーチェンジが行われ、デザインが一新されました。
それに伴い叩きの数が年代により異なります。
これが現行タイプと呼ばれる大きな特徴です!
太陽メタル大の特徴として、表面は太陽の放射が多く、裏面には大鷲が1羽彫り込まれています。
定価 49,500円
定価 7,700円
全金 :表面
シルバー :裏面
そしてこちらが太陽メタル小。
大と比べると一回り小さく、表の太陽の放射の形状が異なります。
そして裏面は大サイズの大鷲ではなく、イーグルスタンプが2羽押されています。
こちらも同様に全金とシルバーの展開がされています。
中期
こちらが中期タイプと呼ばれるアイテム。
先ほどのと比べてみると、やはりまわりの叩きがありません。
しかしそれ以外のディテールはすべて同じです。
この中期と呼ばれるメタルはマイナーチェンジ前までの15年弱くらいこの型が使われていましたので、最も流通量が多く、お持ちの方が多い型ではないでしょうか。
しかし、この中期全金太陽メタル大。
実はというと太陽メタルの中で一番希少価値の高いアイテムとなっています。
なぜかというと、、、
皆様ご存じ、木村拓哉さんが着用されているのと同型だからです!
これに関しては脱帽の一言。年代が変わるだけで相場金額が変わります。
初期
最後に初期型メタル。
中期と比べてどこが異なるか皆様わかりますでしょうか?
よく見ると丸カンを通す部分の形状が異なります。
現行や中期のように穴のまわりに放射状の彫りがありません。
ちょっとしたギザギザのような線が入るだけとなっています。
こちらは主に90年代、2000年初頭までしか生産されていません。
まとめますと、
現行 2013年以上 丸カン部分放射
中期 2000年以降~2013年まで まわりが叩かれていない 丸カン部分放射
初期 90年代 まわりが叩かれていない 丸カン部分放射無し
このように分類されますのでお手持ちのアイテムはどの年代に入るのか確かめてみてはいかがでしょうか?
シンプルな全金メタル
全金メタルはその名の通り全金のシンプルなメタルとなります。(写真右側参照)
まわりが叩かれたメタルにイーグルマークひとつ。非常にシンプルです。
特徴としては年代により叩きの数、幅は異なりますがどれも均一に対照に作られています。
オールド
オールドタイプは一言で言うと「十人十色」すなわち個体差の多いアイテムとなります。
画像のようにイーグルが斜めに飛んでいる「斜め飛び」
歪んでいる楕円の形をしていたり、叩きの幅が不均一な「いびつメタル」
90年代の完全オリジナルな「十人十色」様々な形のメタルが存在し現行タイプと形が違えば違うほどレアで価値があり、資産性が高いアイテムとなります。
現行
定価 25,300円
先ほどのオールドタイプを見た後だととてもきれいに見えますね!
全てが均一で一切のズレなどはありません。
昨今では1点物などの現行と異なる個体より、いびつさのない綺麗な個体が人気となっています。
ティアドロップ型のユニークな印台メタル
出典:FOOL’S JUDGE
印台メタルはティアドロップ型のユニークな形が特徴で5種類のデザインが揃います。
イーグルメタル印台メタル
定価 38,500円
イーグルヒヨコ印台メタル
定価 33,000円
ローズ印台メタル
定価 38,500円
金縄ターコイズ印台メタル
定価 40,000円
銀縄ターコイズ印台メタル
定価 27,800円
オールド
オールドメタルはその他メタル同様いびつなのが特徴です。
最初期のオールド印台メタルはまわりも叩かれてなく、その形自体も1個1個形が異なります。
ひとつひとつ手作業で作られた一点物というわけです。
徐々にまわりが叩かれるようになりましたが見ての通り叩き幅も不均一です。
この手のオールドタイプは年々希少価値が上がり、現行よりプレミアの付くアイテムへと変貌を遂げました。
現行
現行はこのようにとても綺麗に均一に叩かれており、メタルの形状もすべて同じ形で作られています。
オールドで合わせる際はオールドのメタルを着用したほうが雰囲気が合いますし、現行の綺麗なセットをお使いの方は現行タイプのメタルがお勧めです。
正式名称ではない通称 たたきメタル
通称「たたきメタル」
しかし、正式名称でもなんでもなく、ゴローズではたたきと呼ぶのはタブーとされているのは有名な話です。
他にもヒヨコがそうです。
ユーザーや私たちは、たたきが総称でそれで伝わるのでそうしておりますが、ゴローズに入店された際はくれぐれもお気を付けください。
大きさに関しては3種類揃い、定価はそれぞれ大サイズが一番高く、小サイズが安くなっています。
基本的にはど真ん中に印台が打たれ、左右対称の作りをしています。
そして、2年に1回くらいのタイミングで印台ズレが販売されます。
上画像の3つは右側に印台がずれていますね。
メタル大
定価 66,000円
ここからはサイズのご紹介です。
サイズは3種類、一番大きいのが大サイズです。
サイズ感は縦横約4cmほどで1点付けでも十分キマるサイズ感となっております。
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/
なおかつホイールと合わせて付けてもバランスが良く印台とホイールが被らない丁度よいサイズ感となっております。
メタル中
定価 59,400円
中サイズは縦横約3cmほどでこのメタルの面白いところはこの個体のようにイーグルが少し斜めに刻印されたタイプも存在するということです。
印台自体がずれた個体や、イーグルが斜めに打たれた個体など、時期によってちょっと異なる個体が存在するのは面白いところです。
ご自身の個体を見直したとき、ちょっと人とは違う個体だった!なんてこともあるので、ゴローズ好きとしては魅了されるポイントの一つだと思います。
メタル小
定価 44,000円
まず小メタルの厄介なところは中古買取市場で20万円以上の価値がついているということです。
一番小さいメタルで、定価も一番安い。しかしダントツで高い金額で取引されている。
その理由は簡単で、ゴローズでも最も流通量の少ないメタルだからです。
レアな故、高いです!!
資産性としては群を抜いています。
何といってもサイズ感が丁度よく、スタイリングしやすい、使い勝手が良いことも人気の一つとなっています。
ゴローズのアートピースでもある世界に誇る特注ハンドメイドメタル
ゴローズ大全でも多く紹介されている特注メタル。
90年のゴローさんが店頭にいたときはその場で名前や、年号を彫ってくれた。
そんなお話をよく聞かせて頂きます。そんな時代もあったねと・・・
2000年を過ぎるといよいよゴローさんも店頭から姿を消していますので個体も激減します。
大全を見る限りですと親交のある方にのみ2002の年号彫りがされた個体も見受けられますが、市場にはほとんど出回らないためそのレア度がうかがえます。
高橋吾郎氏自らが残した芸術品 特注メタル
特注メタルとは主に90年代前半に流通したハンドメイドメタルのことで、ゴローさんが直接彫りを加えたメタルのことで、亡くなってしまった現状はそれも不可能となってしまいました。
形、サイズは様々で大きいもの、小さいもの、瓢箪型のものもあれば本当に様々です。
一点物。そのお客様に合わせて作られるためオリジナル性に富んでいます。
表の放射の彫りは8本彫りから多いもので24本彫り裏面には多くの個体は大鷲が彫り込まれ、なおかつ、ネーム彫り、年号彫り、イーグルスタンプその方に合わせてその場で打ち込んでくれる素晴らしい時代がありました。
現在は高橋吾郎氏のアートピースとして世に語り継がれているため手の加えられている量が多いほど価値は存分に上がります。
限られた者に配られた結婚式の引き出物メタル
引き出物メタル
出典:FOOL’S JUDGE
高橋吾郎氏の結婚式で自らが引き出物として参列者へ配ったことで名づけられた引き出物メタル。
数に関しては数十個存在するとされていて、市場にも十数個しか出回っていないかなり希少なアイテムであることは間違いありません。
裏面にはゴローさんの名前と奥様のmariの文字、それと寄り添う2羽の毛彫りイーグルと2002。
これは全ての個体に彫り込まれており、それぞれ位置と字体が若干ことなっておりそれぞれがハンドメイドの一点物となります。
極めつけは引き出物メタル以外では採用されていないキーホルダータイプのチェーンが取り付けられています。
自身も数個ほど引き出物メタルを見たことがありますが、それぞれ金メタルの位置も放射の彫りの形もそれぞれ違います。
これこそが限られた人間にしか配られない究極のメタルです。
ゴローズバイヤーが教えるメタルの真贋ポイントを3つのアイテムでご紹介!
昨今のゴローズのアイテムは全てにおいて偽物が存在するといっても過言ではありません。
もちろんメタルもその例外ではありません!
今回は長年ゴローズを真贋し続けたなかで「こんな個体は怪しい」というのを伝えていきます!
あいにく贋作のアイテムを持ち合わせておりませんので比較画像が取れない事ご了承下さい・・・。
太陽メタル
ポイント1
すでに既出ですが大鷲の下の4本線、特に内側2本は必ず必要な初期傷として市場では認知されています。
使用に伴い薄れてしまったり消えてしまう個体もあるので一概に「無いから偽物」というわけではありませんのでご安心下さい!しかし粗悪な偽物は確実にありませんので判断ポイントの1つとしては重要です。
ポイント2
それは厚みです。サイズは何となく出てますが厚みが薄い。そんな偽物の個体も多く存在します。
サイズが出てるから、重さがあるから。それだけでは不完全な真贋となります。
この2点だけでも抑えておくと縦横重さ以外での判断ができるというわけです。
すなわち厚みが薄くて初期傷がない。これが現行の個体だとしたら間違いなくアウトです!
全金メタル
ポイント1
色味
全金メタルは極小、小、大それに加えて叩きの数も異なり、様々な個体がある故サイズも様々です。
サイズだけで判断できなくなるとすると色味も重要になっています。
お伝えしました通り、サイズが出てる偽物が数多く存在するためサイズもひとつの基準でしかありません。
ゴローズの金は18Kを使っているとされていますが厳密にはそれだけではなく、18Kで作ろうとした偽物は色味が全く「ゴローズのそれ」ではなくなってしまいます。
変に艶がある。素材感が違う。そして色味も違う。
これは長年ゴローズもその偽物も見続けていないと判断できない究極のポイントかもしれません。
印台メタル
ポイント1
側面
たたきメタルにも言えることですが、現行品は必ず側面に手の加えられた跡が入ります。
ブツブツのような線のような素材感ですよね。
オールドになるとそれがなくなってくるのでさらに難易度が上がります。
ポイント2
叩き
これも正直なところオールドになるとなくなるので判断材料になるか微妙なところです・・・。
しかし、現行の個体であれば綺麗な叩きが入って当然。
この叩きがぬるい個体や浅い個体は注意が必要です!
今回は縦横重さ等のサイズ以外での判断材料を中心にお伝えしてきました。
- 初期傷
- 色味
- 素材
- 形状
などすでにある程度の知識がないと少し難しそうな内容ではありましたが、その裏返しとしてサイズだけでは判断できない領域までゴローズの偽物レベルは上がっています。
今回はその警鐘とまではいきませんが、認識として覚えておくと今後買いやすかったり、偽物を買ってしまうリスクも減るかと思います。
どうぞご参考までに!
ゴローズバイヤーおすすめの組み合わせ3選
3種類のメタルはどう使うのが良いのか、実際のスタイリングを見て解説していきます。
太陽メタルを使った組み合わせ
出典:nearD
「太陽メタル=フック下」このイメージも頷けますが、このように主役として使うのも存分に良さが引き立ちます。
レギュラーアイテムで全金といえばメタル系しかありませんので全金で主張できる唯一のアイテムでもあるからです。
この付け方・・・お洒落ですね!
全金メタルを使った組み合わせ
出典:FOOL’S JUDGE
全金メタルくらいのサイズ感になると主張せず添えてくれるくらいの印象になります。
しかしゴールドなので、華やかな印象も与えてくれます。
小さいながら万能アイテム。持っていても損はありません。
印台メタルを使った組み合わせ
クロスにフェザーやその他トップは合わせづらいアイテムではありますが、ひとつクロスに付けるなら間違いなくナンバー1のアイテムがあります。
それが印台メタル!(ヒヨコならなおさら良し)
フック下のバランス感とゴローズの元スタッフがこのようなカスタムをしていたことも相まって人気に火が付きました!
たしかにクロスを付けるならフック下にヒヨコの印台メタルをつけたいと自身も考えるので、ユーザーにとってはこのイメージが強いのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、
- メタル全種類完全網羅
- 特注メタルとは高橋吾郎氏が手を加えた1点物アートピース
- 偽物かも!?それぞれの真贋ポイント
- メタルを使った組み合わせ
をお伝えしてまいりました。
メタルに絞ってご紹介しましたが、まだまだ伝えきれなかった部分も多かったかもしれません。
その他の疑問があればOneStyleプロペラ通り店にゴローズ専属バイヤーがおりますので、何なりとお申し付けください!
メタル一つとってもこんなにもお伝えしたいことが溢れてきて、やはりゴローズの奥の深さが伺えた執筆となりました。
今後はメタルに限らず、クロスやスプーンはたまた矢じり!?細かくアイテムに絞ってお伝えしていけたらと思います!
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。