【基礎知識】ニッケルフリーとは?メリット・デメリット、お手入れ方法を解説

アクセサリーやジュエリーを選ぶ際に、近年注目されているのが「ニッケルフリー」というキーワードです。なんとなく身体によさそうなイメージを抱きつつも、具体的な内容はよくわからない…と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではメリット・デメリットなどを交えて、ニッケルフリーとはなにかを詳しく解説します。後半ではお手入れ方法やメンテナンスについても紹介しているので、最後までご覧ください。

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ニッケルフリーとは

ニッケルフリーとは、「ニッケルの含有率が極めて低い金属製品」を表す言葉です。ニッケルというのはレアメタルの一種で、光沢のあるシルバーカラーの金属のことです。ニッケルを含む金属は耐熱性や耐久性に優れており、錆びにくいという特性もあることから、アクセサリーにも多く用いられています。

しかしニッケルは、金属アレルギーの原因になりやすい物質としても知られており、ニッケルを含む金属を使用するアクセサリーを避ける方も少なくありません。そこで金属アレルギーのリスクが少なく、より気軽に身につけられるアクセサリーを探したいという思いから、ニッケルフリーアイテムに注目する方が増加中です。

ニッケルフリーとノンニッケルは異なる

ニッケルフリーと似た言葉として「ノンニッケル」という言葉もありますが、この2つの単語は似ているようで意味が少し異なります。先述のとおり、ニッケルフリーとは含有ニッケル量が「極めて少ない」素材を意味しており、ニッケルが完全に除去されているわけではありません。

いっぽうノンニッケルとは、「完全にニッケルが含まれていない」素材を指します。ニッケルフリーにもノンニッケルにも、メリットもあればデメリットもあります。両者の違いを認識したうえで、自分が求めるものを購入しましょう。


ニッケルフリーのメリット・デメリット

ニッケルフリー製品の購入を検討するうえで、気になるのがメリット・デメリットについてです。購入前にどちらも把握しておけば、「こんなはずではなかった…」という事態を防げるでしょう。

ニッケルフリーのメリットとデメリットは以下のとおりです。自分の体質やアクセサリーの身につけ方にどの程度影響を与えそうか、ぜひチェックしてみてください。

メリット:金属アレルギーになりにくい

金属アレルギーは、汗などの影響で金属中に含まれるイオンが溶け出し、体内に蓄積されることで引き起こされます。金属イオンの量が一定量を超えると突然発症し、かゆみやかぶれ、腫れや発熱、倦怠感といった症状を引き起こしてしまいます。

金属のなかには、アレルギーの原因になりやすいものとなりにくいものがあり、ニッケルは前者に当たります。イオン化しやすいうえに、身近なアクセサリーに使われやすいという点が影響しているのでしょう。ニッケルフリーはニッケルの含有量が少ないため、金属アレルギーになりにくいというメリットがあります。安心して身につけやすいでしょう。

ただし、アレルギーの原因になるのはニッケルだけではありません。ニッケルフリーであっても銅やパラジウムが含まれている場合、アレルギー症状が起きる恐れがあります。

デメリット:サビつきや変色が起きやすい

そもそもニッケルがアクセサリー類に多く使われているのは、不動態被膜という薄い膜を生成し、サビや変色、傷などを防ぐ効果があるためです。つまりニッケルは、アクセサリーを美しい状態に保つために、ひと役買っているのです。

ニッケルフリー製品の場合、当然これらの特性は生かされにくくなります。これまでと同じように使っているつもりでも、サビや変色が気になったり、すぐに傷がついてしまったりする恐れがあるでしょう。日常使いするアクセサリーでとくに気になりやすいデメリットなので、事前に把握しておいてください。


ニッケルフリーのアクセサリーのお手入れ方法

ニッケルフリーのアイテムは、こまめにお手入れするのがおすすめです。ていねいなメンテナンスで、サビや変色といったトラブルを予防しましょう。

ニッケルフリーのアクセサリーにとって、トラブルのもとになりやすいのが装着中に付着した汗や皮脂です。はずしたあとに柔らかい布で全体をやさしく拭き取るだけでも、サビや黒ずみを予防できます。作業する際には、強くゴシゴシとこするのは避けてください。メッキをはがさないためにも、やさしくお手入れするのがポイントです。

また、アクセサリーを装着したままお風呂やプール、海に入るのはなるべく避けてください。水に浸かるとサビが発生しやすくなります。

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ニッケルフリーの正しい知識を知っておこう

金属アレルギーが気になる方にとって、ニッケルフリーアイテムは強い味方となってくれるでしょう。完全にニッケルを避けられるわけではありませんが、アレルギー発症リスクを低減できます。

しかしながら、ニッケルフリーだからこそのデメリットも決して無視できません。日々のお手入れをていねいに行えば、ニッケルフリーのアクセサリーも長く美しく楽しめるはずです。今回紹介したニッケルフリーの特徴・メリット・デメリットも参考にして、ぜひ上手に活用してみてください。

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