高級宝飾品ブランドとして世界的に有名な「ティファニー」。古い歴史のあるブランドですが、その人気は今も衰えず、世界的に高い価値を有する5つのブランド「世界5大ジュエラー」のひとつに数えられています。
そもそもティファニーのジュエリーはなぜ価値が高いとされているのでしょうか?
この記事では、ティファニーがトップブランドとしての地位を確立するまでの歴史と、商品の価値が高い理由、安定して高額で取引されているアイテムについて解説していきます。
ティファニーのジュエリーの価値を知りたい方や、ティファニーのアイテムを高値で売却したいと思っている方は必見です。ぜひご参考になさってください。
目次
ティファニーが世界的な有名ブランドになるまで
ティファニーはデザインが美しいだけでなく、ジュエリー製作において最新技術を開発したり、新しい宝石を多数発見していることをご存じでしょうか?
この章では、ティファニー社の数々の実績とともに、宝飾品業界でトップブランドに至ったまでの経緯を解説します。
ティファニー誕生の歴史
ティファニーは、1837年に『チャールズ・ルイス・ティファニー』と『ジョン・B・ヤング』という2人のアメリカ人実業家によって設立されました。
出典:TIFFANY&CO.
設立当初は「ティファニー&ヤング」という店名を掲げており、ニューヨークの小さな店舗で文房具や食器類などを販売していました。同社が宝飾品ブランドとして歩みはじめるのは、設立から11年後になります。
1848年にフランスで2月革命が勃発し、その際にティファニーは貴族から多くの宝石類を買いつけました。その結果、ティファニー社はダイヤモンドの販売元で有名になり、宝石商として名を馳せることになります。
1851年には米国企業としてはじめてシルバーの純度基準を設け、これが国から公的に認められ、それまであまり注目されていなかったシルバージュエリーの人気を一気に押し上げました。
また、この頃から自社のカタログに明るい青色を使用しており、これが今も有名なブランドカラーである「ティファニーブルー」となります。
映画『ティファニーで朝食を』で一躍有名に
1961年には『オードリー・ヘップバーン』主演の映画『ティファニーで朝食を』が公開され、5番街にあるティファニーの本店がスクリーンデビューを果たしました。
出典:Pinterest
その後も数々の映画で本店が撮影地として使用され、女性の憧れのブランドとして宝飾品業界で揺るぎない地位を確立します。
ティファニー独自の製作技法
ティファニーは最新の製作技術をいくつか編み出していることでも評価の高いブランドです。1886年には、6本の金属の爪で宝石を支える「ティファニーセッティング」という技術を開発しました。
当時のジュエリーといえば、宝石を台座に埋めこむ方法が一般的で、このような技法は世界ではじめてのものでした。
従来の台座の構造
出典:Pinterest
ティファニーセッティング
出典:TIFFANY&CO.
ティファニーセッティングは、宝石をより大きく見せ、たくさんの光を取りこめるため、宝石がとても輝いて見えるのが特長です。現在では、多くのメーカーがこのティファニーセッティングを模倣してジュエリーを製作しています。
また、1999年には、最新のダイヤモンドカット法「ルシダ」を発表。ルシダの技法でカットされたダイヤモンドは、上のほうは四角形に見え、よく見ると下のほうは八角系の形をしているのが特徴です。
これまでにないダイヤモンドのカット方法だったため、世界から脚光を浴び、多くのファンを獲得しました。 上記の2つ以外にも、ティファニーは独自の製作技術を多数考案しています。
新種の宝石を多数発表
宝飾品業界を牽引するティファニー社は、新しい宝石を多数発表していることでも有名です。
1878年には、チャールズ・ルイス・ティファニーがイエローダイヤモンドの原石を購入し、128.54カラットにカットして「ティファニー・イエローダイヤモンド」と命名しました。 このダイヤモンドは今も5番街の本店に展示されており、それを見るために毎日300人以上の人が本店を訪れています。
ティファニー・イエローダイヤモンド
出典:TIFFANY&CO.
1903年には、ティファニーの副社長であり宝石学者の『ジョージ・フレデリック・クンツ』博士が新種の宝石を発見し、自身の名前を取って「クンツァイト」と名づけました。
クンツ博士は、後述するタンザナイトの発見にも貢献しています。
クンツァイト
出典:TIFFANY&CO.
1968年には、ゾイサイトの変種の宝石を「タンザナイト」と名づけて大々的に発表しました。
タンザナイトはアフリカのタンザニアで発掘された石で、はじめは世間から注目されていませんでしたが、クンツ博士がその結晶を研究し、地名にちなんだ名前をつけて発表したことで、一躍有名な宝石となりました。今ではエメラルドやルビーなどと同様に人気の高い宝石になっています。
タンザナイト
出典:TIFFANY&CO.
また、上記のほかにも「モルガナイト」や「モンタナサファイア」などの新しい宝石を複数披露しています。
ここまで、ティファニーのブランドとしての歩みを紹介してきました。
最新の製作技法をいくつも考案したことや、新種の宝石を多数発表したこと、ハリウッド映画に登場したことから、ティファニーはラグジュアリーブランドとして世界中に知れ渡ることになりました。
次の章では、ブランドの人気と価値を揺るぎないものにしている、ティファニー社の“こだわり”について解説していきます。
ティファニーがジュエリー製作に抱く誇り
ここまで解説してきたように、ティファニー社は高い技術と実績を持ってジュエリー製作を行っています。
ティファニーのジュエリーは幅広い年代の女性から根強い人気がありますが、具体的にはどのような特色があるのでしょうか?ほかのブランドとは異なる、ティファニーならではのこだわりを紹介していきます。
宝石への強いこだわりから生まれた「プレゼンス」
宝石に興味がある方は、4Cという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?4Cとはダイヤモンドの品質評価基準であり、Carat(カラット)、Cut(カット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)の4つのCの頭文字を表しています。
すべてのダイヤモンドはこの国際基準をもとに評価を受けますが、ティファニーでは独自に5つめの評価基準を設けて、使用するダイヤモンドを選定しています。5つめの評価基準は「プレゼンス」と呼ばれ、直訳すると「存在感」という意味です。
プレゼンスには一言では説明できないさまざまな要素が含まれ、おおまかには以下の3点がポイントとなっています。
- カット・対称性・研磨の精度がすべて最上級であること
- ダイヤモンドの輝きの3要素である「ブリリアンス(白く強い輝き)」「ディスパージョン(虹色の輝き)」「シンチレーション(きらめく輝き)」がティファニーの基準を満たしていること
- 全体的に美しい見た目であること
上記すべての厳しい評価基準をクリアした宝石だけが、ティファニーのジュエリーに使用されているのです。
長年の人気を支える複数のデザイナー
ティファニーでは、特定のデザイナーに固執せず、複数名のデザイナーがそれぞれのコレクションを担当する形を取っています。歴代のデザイナーのうち、とくに影響力のある3名をご紹介します。
エルサ・ペレッティ(1940年 – 2021年)
出典:TIFFANY&CO.
『エルサ・ペレッティ』の繊細で女性的なデザインは、ジュエリー業界に革命をもたらしたと言われています。オープンハートやバイザヤードなど、ティファニーの代表的なコレクションを複数デザインしました。
パロマ・ピカソ(1949年 -)
出典:TIFFANY&CO.
『パロマ・ピカソ』は、キュビズムの有名な画家『パブロ・ピカソ』の実の娘にあたります。「イヴ・サン・ローラン」のジュエリーをデザインした実績があり、ティファニーではキスシリーズなどのデザインを手がけました。
ジャン・シュランバージェ(1907年 – 1987年)
出典:TIFFANY&CO.
『ジャン・シュランバージェ』はティファニーのデザイナーになる前はフランスで活動していて、当時から非常に人気のあるデザイナーでした。おもに富裕層向けのデザインを得意としており、ペガサスをモチーフとしたジュエリーなどを発表しています。
幅広い購買層に向けたコレクションの製作
ティファニーの最大の特徴は、ハイブランドでありながら、価格帯の幅が広いことです。 ラグジュアリーで高額なシリーズから、若い人でも手を伸ばしやすいシリーズまでそろえています。 たとえば、ティファニーの中でとくに高価なジュエリーとしては、こちらの「ティファニー ノット ダブルロウネックレス」があります。
ティファニーノット ダブルロウネックレス
販売価格:¥4,345,000
出典:TIFFANY&CO.
K18ゴールドとたくさんのダイヤモンドを使用しており、パーティーシーンなどに適したエレガンスなジュエリーです。 いっぽう、低価格帯で定番のアイテムとしては「オープンハート」シリーズがあります。
オープンハート ペンダント
販売価格:¥36,850
出典:TIFFANY&CO.
オープンハートはエルサ・ペレッティによってデザインされたシリーズで、10代から20代の若者を中心に人気があります。同じオープンハートのジュエリーでも、使用されている素材によって価格に差があり、安価なもので3万円台、高いもので16万円台の商品が販売されています。
ティファニーでは、このように低価格帯のシリーズを販売することで、若い人にも興味を持ってもらい、将来はラグジュアリーなアイテムを身につけてほしいという思いがあるのでしょう。
ここまで解説したように、ティファニーでは宝石に対して独自の評価基準を設け、さまざまなデザイナーを登用し、幅広い価格帯の商品を発売するなどして、信念を持って宝飾品製作にあたっています。
洗練されたブランドイメージがあり、圧倒的な人気を誇っているティファニーで、とくに価値が高いのはどんな商品なのでしょうか?次の章では、ジュエリーの価値を判断するポイントについて解説します。
ティファニーの中で価値が高いのはどの商品?
ここまで、ティファニーのジュエリーがなぜ価値が高いと評されているのかについて解説してきました。 長年、ティファニーが高い評価と実績を積んできたのはたしかですが、どんなジュエリーに価値があるのか気になりますよね。
この章では、ティファニーのジュエリーの中で、将来的にも安定して価値があると断定できるジュエリーについて解説していきます。
ダイヤモンドがあしらわれたジュエリー
ダイヤモンドは宝石の中でも突出して希少価値が高く、4Cが優れているものほど資産価値も高くなります。いつの時代も貴重な宝石として取引されているため、ティファニーの中でもダイヤモンドがあしらわれた商品は非常に高価なものとなっております。
ファンシーカラーのダイヤモンドがあしらわれたジュエリー
通常のダイヤモンドは無色から淡黄色までと定義されていますが、ファンシーカラーダイヤモンドには、ブルー、グリーン、レッド、ピンクなどあらゆる色のものが含まれます。
無色のダイヤモンドに関しては着色が見られるほど価値がさがりますが、ファンシーカラーダイヤモンドの場合は、色が濃いものほど希少価値が高くなる傾向があります。 また、イエローダイヤモンドは一昔前まであまり人気がありませんでしたが、2010年にティファニーがイエローダイヤモンドのコレクションを発表したことをきっかけに、価値が一気に上昇しました。
一般的には無色のダイヤモンドのほうが価値が高い場合が多いですが、石の美しさや希少性によっては、通常のダイヤモンドを上回る高価なファンシーカラーダイヤモンドも存在します。
金が使用されているジュエリー
金そのものに資産価値があるため、金を素材として使用しているジュエリーは価値が安定しています。貴重であるぶん、金を使用したジュエリーは定価も非常に高いですが、価値がさがりにくいため、将来的に高値で売却しやすいというメリットがあります。
プラチナが使用されているジュエリー
貴金属の中で、金の次に価値が高いのがプラチナです。プラチナは銀よりも素材として貴重で、ジュエリーを売却する際に高値がつきやすいという特徴があります。
ティファニーの製品にはどれもブランド品としての価値がありますが、使用されている素材によって、数十年後にどれくらいの値段がつくかが変わってきます。
なるべく価値の高いものが欲しいという方は、できるだけ希少な素材が使用されているジュエリーを選ぶのがオススメです。
価値がさがらないティファニーの定番アイテム
ティファニーのジュエリーは売却の際に高値がつきやすいものが多いですが、流行り廃りのない定番アイテムはとくに高価買取してもらえるケースが多いです。
この章では、ティファニーの中で代表的なコレクションをいくつかご紹介します。
Tコレクション
Tコレクションはティファニーの頭文字である「T」をモチーフとしたスタイリッシュなシリーズです。2014年に発売が開始され、新たな時代のアイコンとして、ティファニーの定番アイテムとなっています。
ダイヤモンド バイザヤード
バイザヤードは、1970年代にエルサ・ペレッティによってデザインされた歴史あるコレクションです。バイザヤードのジュエリーを身につけていると恋が叶うというジンクスがあり、多くの女性にとって憧れのアイテムとなっています。
ティファニー ビクトリア
ダイヤモンドがふんだんにあしらわれた、非常にラグジュアリーなコレクションです。ティファニー社が1889年に制作した「ダイヤモンドのコサージュ」がデザインのベースとなっており、ティファニーの中でもとくに長い歴史のあるコレクションです。
ティファニー アトラス
アトラスは、ティファニーの有名なアトラスクロックから着想を得て制作されたコレクションです。力強く高級感のあるシルエットが特徴です。 ティファニーの中で代表的なジュエリーと参考買取価格を紹介いたしましたが、上記の品物以外にも高価買取が期待できるアイテムは多数あります。
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ティファニーのジュエリーを高く売るコツ
ティファニーのジュエリーはそのままでも価値がありますが、高く売る方法を知っていれば、より高値で売却することが可能です。そのコツを大きく4つに分けて解説します。
製造年が新しいものほど高額買取
すべてのブランド品は、基本的に新しいものほど高額で買取してもらえる可能性が高いです。ただし、希少価値の高い品物や、生産数の少ないレアアイテムは、ヴィンテージ品として高値がつくため、古いものでも積極的に買取に出してみることをオススメします。
付属品が揃っていると買取価格UP
付属品には、保証書、外箱、購入時についていた保存袋などが含まれます。これらのアイテムが揃っていると買取価格のアップに繋がります。
しかし、近年のティファニーのジュエリーには保証書が付属していないパターンが多いため、査定の際に保証書がなくても問題はありません。
きれいな状態のものは高価買取!
品物の状態がきれいであるほど買取価格が高くなります。ここでは、ジュエリーのお手入れ方法について簡単に解説します。
金・プラチナ素材のお手入れ方法
1.ジュエリークリーナーにアクセサリーを2分ほど浸します。
2.アクセサリーをジュエリークリーナーから取り出し、溝や隙間の汚れを柔らかい毛のブラシで取り除きます。 3.アクセサリーを真水ですすぎ、柔らかい布で拭きます。
パール・ジェムストーンのお手入れ方法
普段のお手入れ方法は、水で湿らせた布で優しく拭くだけで大丈夫です。必要以上にお手入れをすると宝石が変色してしまう可能性があるため、ジュエリーのクリーニング専門店に依頼することをオススメします。
シルバー素材のお手入れ方法
1.シルバージュエリー用クリーナーを柔らかい布に少量塗布し、アクセサリーを優しく拭きます。
2.アクセサリーをぬるま湯ですすぎます。
3.柔らかい乾布でアクセサリーの表面を拭きます。
以上がジュエリーのお手入れ方法となります。また、品物の変色や劣化を防ぐため、普段から水やアルコール類との接触は避け、使わないときは付属の保存袋に入れて保管するとよいでしょう。
買取実績が豊富な店舗で売却
ティファニーのジュエリーを売却する際には、買取実績が豊富な店舗へ査定に出すこともポイントです。
実績が豊富な店舗では、プロの鑑定士が過去の買取実績と照らし合わせて査定を行うため、高価買取してもらいやすいというメリットがあります。
価値が下がりにくいティファニーは買取額も高め
ここまで、ティファニー社の実績と、高値がつきやすい品物、買取価格をあげるためのコツなどを解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
ティファニーのジュエリーは常に人気がありますが、買取店によって査定額に多少の差がついてきます。 ブラリバでは徹底的した経費削減による高額買取を行っておりますので、売却しようか迷っている方はお電話やLINEからお気軽にお問い合わせください。
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