トルマリンは多彩な色合いがあることで知られ、パワーストーンとしても人気が高い宝石です。トルマリンの中でもとくに需要が高いパライバトルマリンは、偽物が多数流通しています。とはいえ「どこをチェックすれば偽物か判断できるか分からない」という方も多いでしょう。
この記事では、トルマリンの偽物の特徴をご紹介します。偽物を購入しないためのポイントも併せてご紹介するので、購入時の参考にしてください。
目次
トルマリンはどんな宝石?
トルマリンは、宝石の中でもっとも幅広い色相を持ち、鮮やかな色味がとても魅力的な石です。豊富なカラーが見られるのは、トルマリンがホウ素やケイ素、マグネシウムなどさまざまな元素から構成されているためです。
またトルマリンは産地によって色味に違いがあり、もっとも多く産出されるブラジルではエメラルドグリーンのトルマリンがよく見られます。
下記の表に、代表的なトルマリンの種類と色をまとめました。
種類 | 色 |
パライバトルマリン | 青や緑のネオンカラー |
バイカラートルマリン | 2色 |
インディコライト | 濃い青〜緑がかった緑 |
ルベライト | 赤〜濃いピンク |
グリーントルマリン | 黄緑がかった緑〜濃い緑 |
ピンクトルマリン | 茶色がかった薄いピンク〜濃いピンク |
トルマリンはパワーストーンとしても人気があり、色によってもたらす効果が異なるのも特徴です。さらに10月の誕生石であるトルマリンの石言葉には、「希望」「寛大」「健康」「潔白」などがあります。
下記の記事では、トルマリンの効果について詳しく解説していますので気になる方はぜひご覧ください。
トルマリンの偽物の特徴とは
2章では、数あるトルマリンの中でも希少価値が高く人気のあるパライバトルマリンとバイカラートルマリンの偽物の特徴をご紹介します。
素人目では、トルマリンが偽物かどうかの判断が付きづらいところではありますが、事前知識として知っておけば判断できることもあります。ぜひ参考にしてください。
※本記事で使用している画像はすべて本物であり、偽物の画像は一切使用しておりません。
パライバトルマリンの偽物
パライバトルマリンの偽物としてよく出回っているのが、アパタイトとブルートパーズです。ここでは、2つの石の特徴とパライバトルマリンの違いについて解説します。
アパタイト
アパタイトはパライバトルマリンのネオンブルーと色味がよく似ているため、パライバトルマリンの偽物として多く流通しています。
アパタイトはパライバトルマリンよりも硬度が低いため傷が付きやすいうえに、割れやすいのが特徴です。ガラスでも傷が付いてしまうこともあるため、購入時は表面に傷がないかよく確認しておきましょう。
またパライバトルマリンは、宝石の中でも内包物(インクルージョン)が多く存在しているため、内包物が極端に少ない場合はアパタイトである可能性があります。
そして、価格も見分けポイントのひとつです。基本的にパライバトルマリンの相場よりも大幅に安く販売されているものは、偽物の可能性が高いです。ランクの高いパライバトルマリンは1ctで100万円以上、アパタイトの相場は数千円から1万円前後とパライバトルマリンと比べると、その価格差は歴然です。
安いからすぐに購入するのではなく、他のポイントも併せてチェックしておきましょう。
ブルートパーズ
トパーズは基本的に無色であるため天然で青い色のものはとても珍しく、市場に出回っている多くのブルートパーズは放射線照射や加熱処理が施されています。
パライバトルマリンとして売られているトパーズは、ネオンカラーを再現するために着色剤を使用し色合いを調整しているものが多いです。
しかし着色コーティング処理された宝石は摩擦に弱いため、表面が擦れて色が剥がれてしまいやすいという特徴があります。もし、宝石の表面に色落ちが見られる場合は、ブルートパーズの可能性があります。とくに宝石の先端はコーティングが擦れやすいので、色落ちしていないかをよくチェックしておきましょう。
バイカラートルマリンの偽物
バイカラートルマリンは、2つの色味を持つ宝石でピンクとグリーンの組み合わせがよく見られます。配色バランスや発色によって需要が異なり、ものによっては高い価値が付けられます。
パライバトルマリンと同様に、無色のトパーズにコーティング処理が施されているものが多く流通しています。
バイカラートルマリンの偽物の特徴は以下の通りです。
- 内包物が少ない
- 表面に色落ちが見られる
- 色が鮮やかすぎ
- 色の境目がはっきりしている
しかし天然の宝石でも例外はあり、色の境目がはっきりしているものもあります。そのため、バイカラートルマリンの偽物に見られる他の特徴も併せてチェックするようにしましょう。
また、赤と緑、ピンクが組み合わせられたスイカのような色を持つ石は“ウォーターメロントルマリン”と呼ばれ、トルマリンの中でも人気のある宝石です。
こちらも無色のトパーズに着色コーティングを施し、ウォーターメロントルマリンとして販売されているケースがあります。購入する際は、細部までよくチェックしておきましょう。
偽物をつかまされないために
3章ではトルマリンの購入時の注意点について解説します。事前にポイントを押さえておき、偽物を購入しないようにしましょう。
信頼できるショップを選ぶ
トルマリンの偽物を買わないようにするには、信頼できる店舗で購入することが重要です。
トルマリンのジュエリーを購入する場合は、どこかのブランドの商品を購入する方がほとんどでしょう。その場合、フリマアプリやオークションではなく、ブランドの正規店で購入することをおすすめします。
とくに素人目では、フリマアプリに掲載されている画像から偽物かどうかの判断するのが難しいため、注意が必要です。
通販で購入するなら画像を必ずチェック
最近は店舗だけでなく、通販で宝石を購入する方も多いです。通販の場合、フリマアプリと同様に実物ではなく画像から偽物かどうかを判断しなくてはなりません。
通販サイトによっては、宝石の画像が少なく偽物かどうかの判断がしにくいこともあります。その場合は、他の画像を見せてもらえるかお店へ確認してみましょう。
また購入する際に、鑑別書を付けてもらうとよいでしょう。鑑別書は全ての宝石で発行可能な書類で、鉱物名や重量、天然か人工かなど宝石の情報を確認することができます。
画像や鑑別書の対応をしてもらえない場合は、念のため購入しないというのもひとつの方法です。
プロの目で本物かどうか見分けて欲しいときは?
トルマリンの偽物を見分けるポイントはありますが、自分では判断が難しいと思う方も多いでしょう。
もし、所有しているトルマリンが本物かどうかを確実に知りたい場合は、宝石鑑定の専門機関に依頼してみましょう。専門機関での鑑定であれば、非常に正確な結果を確認することが可能です。
しかし注意点として鑑定費用がかかります。鑑定費用は依頼場所にもよりますが、1,000円〜1万5,000円と幅が広いため注意しましょう。
トルマリンの鑑定だけでなく売却も考えている場合は、専門知識を持つ鑑定士が在籍する宝石買取店へ鑑定を依頼するのもおすすめです。鑑定だけでなく査定も依頼できるため、提示金額に問題なければそのまま売ることができます。
買取店を選ぶ場合は、トルマリンの専門知識を持つ査定士がいるか、買取実績が豊富か、ユーザーの口コミの評価は高いかなどを判断基準にすると失敗しにくいです。
トルマリンの偽物を見分けるポイントを押さえておこう
今回は、トルマリンの偽物の見分け方や、購入時の注意点などを解説しました。トルマリンは色の種類が豊富で似たような宝石も多くあるため、判断が難しいという場合も少なくありません。
もし、「持っているトルマリとンが本物かどうか分からないけれど、買取を依頼したい」という場合は、ブラリバへおまかせください!豊富な知識や経験のある査定士が、ご対応させていただきますので、安心してご依頼いただけます。
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