エルメスといえばバッグに注目が集まりがちですが、実はベルトを愛用しているファンも多く、ファッションのキーアイテムとして活用されることがよくあります。エルメスのベルトを売却しようか検討されている方の中には「どの程度の価格で売れるのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか？
この記事では、エルメスのベルトの種類や買取相場、査定でチェックされるポイント、高く買取してもらうためのコツを解説します。
エルメスの小物アイテムがどれくらいの価格で売れるのかを知りたい方は、下記ページも併せてご覧ください。
目次
エルメスのベルトが持つ魅力
高級ブランドとして世界中から愛されているエルメス。エルメスといえばバッグやスカーフが注目されがちですが、比較的入手しやすい価格で売られている「ベルト」は、ファッション上級者の間でも密かに人気が高いアイテムのひとつです。
エルメスのベルトはどういった理由から人気があるのでしょうか。ここでは、エルメスのベルトが持つ魅力について解説していきます。
長い歴史とこだわりの革製品であること
エルメスには長い歴史があり、その始まりは1837年です。創業者の『ティエリ・エルメス』が、パリに高級馬具の製作工房を開きました。馬具製作の技術に由来する伝統技術により、エルメスの革製品はこだわり抜かれた高い品質を有します。
加えて、エルメスの製品には「トゴ（雄仔牛の革）」や「トリヨンクレマンス（雄成牛の革）」といった最高品質の素材が目的に応じてふんだんに使用されています。エルメスの革製品は、卓越した技術と上質な革によってできあがっているのです。
それらの中でもベルトはとくに素材本来の質感を感じられると、多くのユーザーから支持されています。
上質な素材を職人が丁寧に作り上げていること
エルメスでは原則として、ひとりの職人が製作におけるすべての工程を担い、製品を作り上げています。そのため、時間はかかるものの高品質な製品を生み出すことが可能です。
素材に関しても高品質であるのはもちろん、素材のシワ・血脈・きめなどを残すように仕上げられています。よって、革本来の自然な風合いが活かされた、オンリーワンの質感をもった製品となっているのです。
時代に左右されない使いやすいデザインであること
エルメスのベルトは、時代に左右されないシンプルで美しいデザインが特徴です。多くのモデルには、エルメス（HERMES）のイニシャルであるH型のバックルが用いられています。ブランドの象徴である「H」のイニシャルを使ったアイコニックなデザインは、トレンドや時代に左右されることなく長く身につけられます。
また、一目でエルメスとわかるデザインは存在感があり、コーディネートのワンポイントとして活用できるのも大きな魅力です。
買取で人気のあるエルメスのベルト8選！
エルメスのベルトは中古買取でも人気が高いです。具体的にどのようなバックルのアイテムが人気なのでしょうか？ここでは、中古市場で人気のあるエルメスのベルトを8つご紹介していきます。
エルメスと言えば！定番の「コンスタンス」
エルメスのベルトの中でも定番とされているのが「コンスタンス」です。太めのベルトに、エルメスの象徴であるH型のバックルがあしらわれています。
バックルのカラーは、ゴールドとシルバーの2種類。また、「コンスタンス」よりも細い「ミニコンスタンス」というベルトもあります。
「コンスタンス」シリーズのベルトは、光沢のあるボックスカーフという牛革が使われているものが多く、リバーシブルで使用できるのが特徴です。なお、ボックスカーフでなくナイロンニットなどの素材を使用したモデルもあります。
ひとつのベルトで異なるカラーが楽しめるため、さまざまなシーンやファッションにマッチします。
「コンスタンス」コレクションからはバッグや財布、ジュエリーなども展開されており、エルメスを代表する人気シリーズとなっています。
リバーシブルで2つのカラーを楽しめる「アピ」
「コンスタンス」と同様にリバーシブルで楽しめるのが「アピ」のベルトです。「アピ」のバックルは、Hの文字を90度回転させたようなデザインが特徴。
バックルの主張が控えめで落ち着いたデザインなので、さりげなくエルメスをアピールできます。定番色である黒のほかはナチュラルなカラーが多く、男女ともに使いやすいベルトです。
エッジの効いたデザインが人気な「コリエ ド シアン」
「コリエ ド シアン」は、犬の首輪をイメージして作られたモデルです。バックル部分は、スタッズや留め具といったパーツがあしらわれた、ハードな印象のゴールド金具（メドールバックル）となっています。ベルト自体は細いものの、立体的で存在感があるのが特徴です。
エッジの効いたデザインですが、腰回りにつけるとメドールバックルが華やかさを演出し、コーディネートのワンポイントになってくれます。
曲線的で女性らしい「セリエ」
「セリエ」のベルトは、エルメスの「ドゴン」という財布などに使用されているセリエボタンがバックルにあしらわれています。
ベルトは細く、可憐かつ曲線的なデザインです。セリエボタンの表面には「HERMES PARIS」と刻印されており、控えめにエルメスをアピールできます。
「セリエ」のベルトもリバーシブルで使用でき、2色のカラーを使い分けられます。なお、2023年現在販売されている「セリエ」のベルトはレディースモデルのみです。
知的で落ち着いた印象の「アッシュ オ カレ」
「アッシュ オ カレ」のベルトは、Hの文字を重ねたようなバックルが特徴的です。幾何学的なデザインが知的で落ち着いた印象を与えてくれるため、ビジネスシーンでも取り入れやすいのが魅力。大人の男性に人気のあるベルトです。
あのアイコンバッグを彷彿とさせる「ケリー」
「ケリーバッグ」は、エルメスを象徴するアイコン的存在のバッグです。その「ケリー」シリーズから発売されているベルトには、ケリーバッグの留め具（クロア金具）のデザインを模したターンロック型のバックルがあしらわれています。
上品で高級感があり、普段使いしやすいため、長く使えるハイブランドのベルトが欲しい女性におすすめのベルトです。
スーツに合わせやすく男性に人気な「ネイサン」
出典：HERMES
「ネイサン」は、Hの文字を横向きにしたスリムなバックルが特徴のメンズベルトです。リバーシブルになっているため、シーンに応じて黒と茶色の2つのカラーを使い分けられます。
さりげなくHマークがあしらわれたデザインはコーディネートを選ばす、ビジネスシーンでも活躍してくれます。
シンプルでさりげない「エトリヴィエール」
出典：HERMES
「エトリヴィエール」はエルメスの創業初期から販売されているベルトで、その名称はあぶみ革（乗馬の際にあぶみと鞍を繋ぐもの）に由来しています。バックルは、ブランドの主張が薄いシンプルでスタンダードな形状です。
ベルト部分は革素材が主流ですが、メタル素材のものもあります。バックルがシンプルなぶん、ベルト素材の質感や風合いを楽しめます。
着け心地にもこだわって作られているため、軽くて日常使いしやすい点も魅力です。ブランドを主張せず、使いやすくて品質のよいベルトを着けたい方に人気があります。
エルメスのベルトに使われているおもな素材
エルメスの革製品には牛革が使用されることが一般的です。同じ牛革でも、牛の成長具合や性別、加工方法などによって革の凹凸や質感などに違いがあり、エルメスではそれぞれに独自の名前をつけています。
ここでは、エルメスのベルトに使用されている代表的な素材をご紹介します。
ボックスカーフ
ボックスカーフという名前は、イギリスの靴屋「ジョゼフ・ボックス」に由来しています。エルメスの代表的な素材で、ツヤ加工が施されているため光沢があり、柔らかく滑らかな質感がある雄仔牛のレザーです。
時間の経過とともに気品のある光沢が出てきます。
ヴォー エプソン
ヴォー エプソンは、プレス加工により凹凸のある細かな型押しがされている、雄仔牛のレザーです。目が細かく硬めの素材であるため、耐久性が高く傷が目立たないのが魅力です。
ヴォー エプソンはヴォー グレネやクシュベルなどの後継素材として2003年に登場してから、高い人気を獲得しています。バッグや小物類まで幅広い製品に使用されているのが特徴です。
トゴ
トゴは、ほどよい柔らかさと丈夫さを兼ね揃えた、やや深めの型押しが特徴的な雄仔牛のレザーです。1997年から使用されているエルメスの代表的な素材であり、バッグや小物類など幅広い製品に使用されています。
ベルトにおいては、リバーシブルタイプのベルトでボックスカーフとの組み合わせで使用されていることが多いです。
クロコダイル
エルメスで最高級とされている素材が、クロコダイルレザー（ワニ革）です。原産地によって、ポロサスやニロティカス、アリゲーターと呼び名が異なります。
リセ仕上げ（めのうで斑を磨く加工方法）が施されたシャイニーレザーと、マット加工（ウールのフェルトで機械的に斑を研磨する加工方法）が施されたマットタイプのレザーがあります。
クロコダイルレザーの製品は牛革製品と比べて生産量が少なく、希少性が高いです。
エルメスベルトの買取価格
エルメスのベルトにはさまざまな種類がありますが、買取価格は平均して1万円〜3万円程度です。エルメスのベルトはデザインが普遍的で耐久性と品質が高いため、高額買取が期待できます。
一部製品の買取相場は以下のとおりです。
| コンスタンス | 1～10万円程度 |
| アピ | 5千円〜2万円程度 |
| コリエ ド シアン | 1～9万円程度 |
※2023年4月4日現在
上記でご紹介した買取相場はあくまでも目安であり、実際の買取価格は買取時の製品の相場・在庫状況・色・状態などにより変動します。ブラリバでの実際の買取実績が気になる方は、こちらのエルメスアパレル買取ページをご参照ください。
ベルトの買取価格はどうやって決められている？
エルメスのベルトの買取価格は、以下のポイントに基づいて決定されます。
・ベルトの状態や付属品の有無
・素材やバックルの形状
それぞれについて詳しく解説していきます。
ベルトの状態や付属品によって買取価格が変わる
中古品買取は、品物の状態によって価格が大きく変動します。購入してから一度も使用していない「未使用品」や、何度か使用したもののとくに目立つ傷や破損がない「美品」は買取価格が高くなる傾向があります。
さらに、箱やカバーといった付属品が揃っていると高価買取が期待できるでしょう。
素材やバックルの形状によっても価格が変わる
買取価格は、ベルトに使用されている素材やバックルの形状によっても変わります。エルメスの最高級素材であるクロコダイルレザー（ポロサス・ニロティカス・アリゲーター）が使用されたベルトや、希少性の高い「トュアレグ」バックルのベルトは高値がつきやすいです。
※「トゥアレグ」とは、サハラ砂漠に住む青の民「トゥアレグ族」からインスピレーションを得て作られた、ヴィンテージ感が特徴のバックルです。金属の模様はひとつひとつハンドメイドで彫られています。
【トゥアレグのベルト】
出典：HERMES
そのほかにも、ベルトが人気のカラーかどうかや、買取業者の在庫状況などによっても買取価格は変動します。
ベルトの買取査定時にチェックされるポイント
エルメスのベルトの買取査定時に買取業者がチェックするポイントは以下のとおりです。
・ベルトの状態
・金具に変色はないか
・使いやすいデザインか
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
ベルト穴の状態
ベルトの穴は使用感がもっとも出やすい部分で、状態が悪いと買取価格が下がります。以下に該当する場合は、査定にマイナスの影響を与える可能性があります。
・もとからあるベルト穴以外の場所に穴を開けた
・長さ調節のためにベルトを切断した
・ベルト穴が著しく変形したり広がったりしている
また、湿気や汗によってベルトにシミや変色、傷があるなど全体の状態が悪いと、買取価格が下がる恐れがあります。
バックルや金具に変色はないか
エルメスのベルトは、デザイン面においてバックルが重要な役割を果たしています。したがって、バックルが変色・破損・劣化していると買取価格が下がる可能性が高いです。
また、バックルに限らず、破損・汚損がひどいものは買取してもらえないことがあります。
使いやすいデザインか
人気のモデルや需要が高いデザインのベルトは買取業者側が再販売しやすいため、高額買取が期待できるでしょう。
男女兼用で使えるデザインのベルトや、リバーシブルで両面使いやすいカラーのベルトは人気が高いので、高く買い取ってもらえる可能性があります。
エルメスのベルトを高く売るためのコツ
エルメスのベルトをできるかぎり高く売りたい場合は、どのようなことに注意すればよいのでしょうか？
ここでは、ベルトの買取価格をすこしでも高くするためのコツを解説します。
早めに買取に出す
どんなアイテムも経年劣化によって品質は低下してしまいます。革製品は適切なケアと保管の仕方を徹底すれば長くよい状態を維持できますが、どんなに丁寧に手入れをしていても、もとの品質をずっと保つことはできません。
そのため、売るときはなるべく早く、新品に近い状態で売ったほうが高く買取してもらえます。ほとんど使用しなくなったベルトは早めに買取に出してしまいましょう。
また、日本国内であまり流通していない新製品の場合は、国内市場に製品が行きわたる前に売ることで、かなり高く売れるケースもあります。
付属品を揃える
箱やカバーなどの付属品を揃えておき、ベルトと一緒に査定に出すのも高く売るためのコツです。付属品は、買取に出したベルトが本物のエルメスであることの証明になります。
また、ベルト本体に記載されていない型番や価格などがわかる書類があれば、査定がスムーズに進むでしょう。
良好な状態にしておく
できるだけエルメスのベルトを高く売りたいなら、買取に出す前にベルトをお手入れしておきましょう。買取査定において「中古品がきれいな状態であるかどうか」は重要です。布などでベルトを丁寧に拭くだけでも買取価格は変わってきます。
エルメスの公式ホームページには、ブランド品の詳細な手入れ方法が掲載されていますので、そちらを参考にしてもよいでしょう。
エルメスのベルトは流行に関係なく高価買取が期待できる
エルメスのデザインは普遍的で時代に左右されません。また、耐久性・品質が優れていることもエルメスの革製品の魅力です。そのため、人気のあるモデルのベルトは、状態がよければ高価買取が期待できます。
買取に出す際にはすこしでも高く売れるようにベルトのお手入れを行い、付属品を揃えておきましょう。
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