
ヴィンテージと呼ばれる服や小物は、現代のデザインとは異なる独特の雰囲気をもち、新品とはまた違った楽しみ方ができると、人気を集めています。ただし、「アンティーク」や「古着」など、ヴィンテージと似た意味合いで使われる言葉もあるため、違いがわかりにくいと感じる人も少なくありません。
そこで今回はヴィンテージの意味やヴィンテージと混同されやすい用語との違い、ヴィンテージの定番ブランドなどについて詳しく解説していきます。この記事を読めば、ヴィンテージへの理解が深まること間違いなしです。
目次
ヴィンテージ(Vintage)の意味とは?
「ヴィンテージ」とは、古くて価値のあるものや、特定の年代に生産された品を指す言葉です。もともとはワインの価値を表す言葉として使われていましたが、現在では年代物の洋服、家具、車など幅広いアイテムに用いられています。また、最近のレトロブームもあって、ファッションアイテムにヴィンテージが使われることが増えています。
ヴィンテージ品は、特定の年代や時代に多く使用されているデザインやスタイルが特徴で、高い品質と希少性から、時には高値がつくこともあります。ただし特定の年代といっても正確な定義はなく、一般的には製造から30年以上100年未満経過しているのものに多く使われています。ただ古いだけのものはヴィンテージにはならないので、注意が必要です。
ヴィンテージ品の魅力
「ヴィンテージ」という言葉の意味を理解したところで、本章ではヴィンテージ品の魅力を3つご紹介します。
ヴィンテージ品の魅力① 歴史を感じさせる風合いや経年変化
ヴィンテージ品の魅力のひとつに、その独特な風合いや経年変化が挙げられます。新しいアイテムにはない、歴史を感じさせるディテールや色合いは、ヴィンテージならではの特権です。例えば、ヴィンテージのレザー製品は、使い込むことで柔らかさが増し、手に馴染むようになります。また古い生地の質感やパターンは、一点もののユニークさを生み出し、他の人と差別化されたスタイルを楽しむことができます。
さらにヴィンテージ品には、それぞれの時代背景や制作過程があり、それらを知ることで歴史の一部として愛着が湧きます。時代を超えた美しさと個性を持つヴィンテージ品は、ファッションに深みを与え、日常生活に特別な彩りを加えてくれる存在です。
ヴィンテージ品の魅力② 人と被りにくい!希少価値と質の高さ
ヴィンテージ品は、一点ものとしての高い価値もひとつの魅力です。ヴィンテージ品は、当時のトレンドを反映した珍しいデザインのアイテムが多く、オリジナリティあふれるコーディネートを楽しめます。とくにハイブランドのものは人気が高く、服好きからコレクターまで幅広い人から支持されています。
また、長年の使用に耐え抜いた製品は、その品質の高さを証明しています。素材だけでなく、縫製技術や仕上げ処理などの伝統的な職人技が、時を経ても色褪せないヴィンテージ品を作り上げています。
ヴィンテージ品の魅力③ ハイブランドアイテムがお得に購入できる場合もある
ヴィンテージ品であればグッチやセリーヌなど、普段はなかなか手を出しにくいハイブランドアイテムでも、お得に買えることもあります。たとえば、セリーヌのバッグは安くても10万円前後からのものも多いですが、ヴィンテージ品のオールドセリーヌであれば、5万円ほどから購入することができます。レトロな品のある風合いが特徴のオールドセリーヌは、近年のレトロブームも相まって、10代〜20代の若い女性から注目されています。
お得に買えるヴィンテージ品ですが、デザインや状態によって値段が異なる点には注意が必要です。すでに廃盤になっているアイテムの場合、現行品に比べて流通量が少ないため、定価より高値で取引されるケースもあります。
ヴィンテージと混同されやすい用語との違い
ヴィンテージと混同されやすい言葉といえば、アンティークや古着などがあります。この章では、これらの用語とヴィンテージの違いについて説明していきます。
アンティークとの違い:製造されてからの年数
ヴィンテージとアンティークは、製造してから現在までに何年経過しているかによって分けられています。この違いは、アメリカで制定された通商関税法の定義が由来といわれています。また、経過年数の違いはあれど、どちらも質の高いものとして認められているのに変わりはありません。
- ヴィンテージ:製造から30年〜100年未満経過したもの
- アンティーク:製造から100年以上経過したもの
アンティークはもともとフランス語で骨董品や古美術という意味で、アンティーク家具のような主に芸術性の高いものに使用されることが多い言葉です。しかし、衣類やアクセサリーなどに使われることもあるため、ヴィンテージと混同しやすく誤って使われることも珍しくありません。
古着との違い:一定の期間が経過しているか
ヴィンテージと古着は、いずれも誰かが一度着用したものを指します。広く捉えればヴィンテージも古着といえるため、”ヴィンテージ古着”と呼ばれることも増えています。
しかし、ヴィンテージは一定の期間が経過しており、品質が保たれているものを指します。いっぽう古着はUsed(ユーズド)とも呼ばれ、たとえ新品の衣類であっても一度袖を通したものは古着に分類されます。
デッドストックとの違い:着用の有無
ヴィンテージと混同しやすいデッドストックという言葉があります。デッドストックとは、古着のように誰かが着用したものではなく、新品のまま保管されていたものを指します。
デッドストックは長期間倉庫で保管されるため、流行遅れの商品が多い傾向にあります。また、生産数が限られているアイテムの場合、価値が高まり高額で取引されることも少なくありません。
このようにヴィンテージと同じような意味をもつ言葉がいくつかありますが、厳密にはそれぞれ異なった意味合いとなることを理解しておきましょう。
ヴィンテージの魅力を楽しめる定番ブランド4つ
ヴィンテージ品を取り入れたスタイルは最近のファッションのトレンドになっています。中でも、人気ブランドのヴィンテージ品は長年にわたって愛され続けています。
本章では、ヴィンテージの魅力を存分に楽しめる、定番ブランドを4つご紹介します。
ヴィンテージマニア必見の「リーバイス」
リーバイスのヴィンテージの中でもとくに人気なのは、やはりデニムアイテムです。定番の501・505シリーズのストレートデニムは、シンプルで着こなしやすいアイテムとして人気です。リーバイスのデニムは、鉱夫向けの作業着として作られた丈夫な作りになっており、その耐久性の高さも多くの人から愛され続けている要因のひとつです。
またリーバイスのヴィンテージデニムにはブランドの歴史が詰まっています。たとえば1970年代中頃まで使用された天然インディゴ染料による独特できれいな色落ちや、腰部分に付けられていたバックルバック、ステッチの補強のための股リベットなど、その時代だったからこそできたデザインが魅力です。
以下の記事では、リーバイスのヴィンテージモデルを年代別で見分ける方法について詳しく解説しています。欲しい年代のモデルが決まっている方や、価値が高いヴィンテージものをお探しの方は、ぜひ併せてご覧ください。
古着好きなら一着は持っておきたい「アディダス」
アディダスのヴィンテージアイテムは、単なる古着以上の歴史的価値を持つ特別なアイテムです。60年代のトラックジャケットは、その時代のスポーツとファッションの融合を象徴する逸品。高品質なドイツ製の縫製技術と、アイコニックな3本ラインが特徴的です。
経年変化によって生まれる独自の風合いも大きな魅力。生地の色味や質感が深みを増し、他にはない個性を持つようになります。コレクターズアイテムとしても高い評価を受け、希少性から高値で取引されることも。単なるスポーツウェアを超えた、文化的意義を持つアイテムとして、ファッション愛好家から熱い支持を集めています。
アディダスのトラックジャケットに興味のある方は、おすすめのトラックジャケットやコーデの組み方などについて詳しく解説している以下の記事もチェックしてみてください。
>>アディダス(adidas)のトラックジャケットはなぜ人気?魅力やおすすめアイテムを紹介
スニーカーだけでなくアパレル商品も魅力的な「ナイキ」
ナイキではとくに、スウェットやパーカー、ロゴTシャツ、トラックジャケット、ジャージなどカジュアルに着こなせるアイテムが人気です。ナイキのアパレルアイテムは、ヴィンテージならではのきれいな色使いや、年代ごとに違うタグのデザインなど異なるディテールを楽しめるのも魅力です。
人気アイテムのフリースといえば「パタゴニア」
さらに、パタゴニアのアイテムは製造された年代によってデザインやタグが異なるので、細部にこだわって楽しむことができます。そのためヴィンテージのパタゴニアはファッショニスタだけでなく、コレクターからの人気もあります。フリースのほかにもプルオーバーやベストなどのアイテムも、フリースとはまた違った雰囲気を楽しめるのでおすすめです。
ヴィンテージ品はどこで買える?
この章では、ヴィンテージ品を扱うおすすめの購入先を紹介します。ヴィンテージアイテムをどこで購入するのか迷っていた人は、ぜひチェックしてみてください。
ヴィンテージ品専門店やリユースショップ
ヴィンテージアイテムは主に、ヴィンテージ品専門店やリユースショップなどで購入することができます。これらの場所では、アパレルアイテムやバッグ、靴、アクセサリーといったさまざまなヴィンテージ品が取り扱われているので、思わぬ掘り出し物に出会うこともできます。
ヴィンテージ品はものによって使用感や傷みなどが異なることも多いので、店舗で実物を確認して購入するのがおすすめです。
ヴィンテージ品専門の通販サイト
店舗に行く時間が取れない人や、店舗に行くのが面倒だという人は、ヴィンテージ品専門店やリユースショップなどの通販サイトを利用するとよいでしょう。大手企業が運営している通販サイトであれば、熟練のバイヤーによる査定を行った商品の販売をしているので安心して利用できます。また、商品の状態なども添付の画像などでしっかり確認できます。
フリマアプリやネットオークション
ヴィンテージアイテムを購入できる場所は専門店以外にも、フリマアプリやネットオークションなどたくさんあります。しかし中には偽物を販売しているところもあるので、ヴィンテージアイテムを購入する際には注意が必要です。
フリマアプリの場合、プロのバイヤーではなく個人コレクターが販売していることも少なくありません。フリマアプリなどの個人コレクターによる価格設定は、ヴィンテージ品本来の価値より高い場合もあるため、購入する際は信頼できる大手企業が運営しているサイトで、販売価格をチェックしておくとよいでしょう。
以下の記事では、ヴィンテージTシャツの見分け方について詳しく解説しています。Tシャツに限定した記事ですが、これからヴィンテージ品を買う方や、自分が持っているものがヴィンテージ品かどうか気になる方はぜひチェックしてみてください。
>>ヴィンテージTシャツの見分け方とおすすめの購入場所を紹介!
ヴィンテージ品のことならBRINGにおまかせ!
ヴィンテージ品を買うなら、ブランド古着買取販売店「BRING」へお越しください。今回ご紹介したヴィンテージアイテムの定番ブランドのリーバイスやナイキなどの商品も取りそろえています。また、BRINGでは店舗での販売・買取以外にも、楽天などのECサイトでの販売もしています。店舗に行くのが難しい場合には、ぜひこちらをご利用ください!
さらに、BRINGはリーバイスのデニムやジャケット、バンドTシャツなどヴィンテージ品の買取も行っています。使わずにしまい込んで忘れていたアイテムはBRINGにお持ちください!電話相談はもちろん、LINE査定も受け付けていますので、この機会にぜひご利用ください。
ヴィンテージとアンティーク・古着との違いは年数や着用歴にある
ヴィンテージ品は今までにない魅力的な風合いとデザイン、そして一点ものの価値があるため多くの人々から支持されていますが、ヴィンテージ品を購入するには新品とは異なるいくつかの注意点や手間があります。ヴィンテージ品専門店やオンラインのショップなど、購入できる場所は多岐に渡りますが、信頼できる販売元を選ぶことが大切です。
長く身に付け続けたいと思うヴィンテージアイテムを見つけて、ヴィンテージならではのおしゃれに挑戦してみてください。