今や男女問わず支持されている『バレンシアガ(BALENCIAGA)』はスペイン発のラグジュアリーブランドです。人気ブランドであるバレンシアガのロゴは、ブランド名の”BALENCIAGA”を大きく押し出したネームロゴとなっており、Tシャツやパーカー、バッグなどありとあらゆるアイテムに使用されています。
そんなブランドの象徴ともいえるバレンシアガのロゴですが、実は2018年にデザインが変更されていることはご存知でしょうか?
この記事では、バレンシアガの新旧ロゴの違いや歴史などについてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
バレンシアガの歴史
1章では、バレンシアガの歴史についてご紹介します。バレンシアガがいつ設立され、誰が創設したのかなど、バレンシアガは知っていたけれど歴史はあまり知らなかったという方に向けてわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
バレンシアガ(BALENCIAGA)の始まりはオートクチュール
出典:BALENCIAGA
バレンシアガは1900年代初頭に『クリストバル・バレンシアガ』が創設しました。最初の店舗は1919年にスペインのサン・セバスティアンにオープンしたオートクチュールハウスで、オーダーメイドの1点物を販売することから始まりました。
現在はバレンシアガの本店がパリにあるため、フランスのブランドというイメージが定着しています。
天才達が嫉妬するほどの才能をもつ“クリストバル・バレンシアガ”
出典:BALENCIAGA
“バレンシアガ”本人が活躍していたのは、世界中で知らぬ人はいない名門ラグジュアリーブランド『シャネル(CHANEL)』や『ディオール(DIOR)』を本人たちが手がけていた時代です。
フランスでは『ココ・シャネル』『クリスチャン・ディオール』『ポール・ポワレ』『マドレーヌ・ヴィオネ』など、今でもファッションの基礎と呼ばれる名だたるデザイナーがしのぎを削りあう群雄割拠の時代でした。
そんな中でも”バレンシアガ”は、名だたるデザイナーたちから高い技術と類稀なる仕立ての才能を賞賛されています。実際にココ・シャネルには「彼だけが、デザインをして、型紙を作り、縫い上げるという全ての工程を一人で出来る本当のクチュリエだ」といわれ、クリスチャン・ディオールには「われわれ全員の師」とまでいわれるほどの大きな影響力がありました。
それを裏付けるように、”バレンシアガ”によって作り上げられた新たなシルエットやスタイルは今でも色褪せることなく、ラグジュアリーブランドの一線を走り続けています。
当時、体のラインが分かるぴったりとした服が美しいとされていましたが、”バレンシアガ”は体型を気にせずに着られるゆったりとした服“を作りました。これがモード界に大きな革命を起こしたのです。
また、”バレンシアガ”が生前に残した「私の服を着るのに完璧も、美しさも必要ない。私の服が着る人を完璧にし、美しくする」という名言があります。ここまで言い切ることができるのは、”バレンシアガ”の才能と努力の賜物といえるでしょう。
下記の記事では、バレンシアガが人気な理由や魅力などを紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
バレンシアガに大きな影響を与えた“デムナ・ヴァザリア”
出典:BALENCIAGA
ラグジュアリーストリートブランドとして認知されるようになった現在のバレンシアガにおいても、創業者である”バレンシアガ”の新しい形への挑戦の意思や、体型を気にせずに服を着られるというブランドの根幹は受け継がれています。
時代の流れに合わせて少しずつ変化をしながらも、今も変わらないバレンシアガというブランドがあるのは、2015年に『ヴェトモン(VETEMENTS)』のデザイナーである『デムナ・ヴァザリア』がクリエイティブディレクターとして起用されたことが大きく影響しているといえます。
2016年秋冬のコレクションは、一見これまでのストリート界には馴染みのないスタイルであり、”厳密かつ建築的なアプローチで美を追求したバレンシアガの精神”というのは相反する様に感じられました。しかし”体型を気にせずに着られるような服“という基本的なコンセプトは、両者において見事にマッチングしているのです。
デムナの手がけるクリエーションの多くは、オーバーサイズとユニセックス、そしてランウェイすらも素人が歩くという斬新かつリアルな服の見せ方と着こなしの提案です。しかし、根幹にあるのは”現実的に人が体型を気にせずに着ることができる服”という点に変わりなく、バレンシアガがクチュールという形にこだわっていた部分を、デムナは既製服の上で見事に表現しました。
各シーズンのコレクションを見てもわかるように、デムナはブランドが培ってきた確かな技法をストリートに昇華させ、モード界の建築家と呼ばれた”バレンシアガ”のクリエーションを再現しました。
ストリート感の強いコレクションラインナップと思われがちですが、創業者”バレンシアガ”に対してのリスペクトはコレクションアイテムの随所に見られます。
デムナが手掛けた、バレンシアガの2016-2017年秋冬、2017年春夏コレクションを例にご紹介します。
【BALENCIAGA 2016-17AW COLLECTION LOOK1/LOOK23】
出典:VOGUE
右側の画像は、デムナ初のコレクションのオープニングルックです。
クチュール仕込みのテーラードジャケットは、ウエストの高めの位置をあえてへこませることで、腰回りに入れたパットの膨らみを強調し、30年代に”バレンシアガ”が提案したニュールックの原型となったシルエットを現代風にアレンジした象徴的なルックです。
肩パットを高めに入れることで女性の自立を服作りの根幹に組み込んだ”バレンシアガ”の意思と厳密かつ建築的な美を見事に表現しました。
左のルックは、2パターンで着用できるPコートがポイントになっています。このデザインから、ドレーピング(立体裁断)を得意としていた”バレンシアガ”の技術が遺憾なく発揮されていることが分かります。
【BALENCIAGA 2017SS MENS COLLECTION LOOK8/LOOK23】
出典:VOGUE
2017年春夏コレクションで多く登場したのが、シュランク・ジャケットというダブルブレストのクラシカルなセットアップスーツ(左写真)や、肩パットが多めに入ったボクシーシルエットのダブルブレストのセットアップスーツ(右写真)など、デムナが普段ヴェトモンで見せるメンズコレクションからは少しかけ離れた印象のラインナップでした。
デムナファンのメンズにとっては、少し拍子抜けのように感じられるこのコレクションにこそ、デムナがバレンシアガというブランドを見事に解釈し、創業者の”バレンシアガ”に対して尊敬を込め継承していくという真髄がうかがえます。
バレンシアガというブランドは、決してここ数年で台頭してきた若手ブランドでもなければ、ただのハイストリートブランドというわけでもありません。モード界の基礎を作り上げた”クリストバル・バレンシアガ”によって、生み出された由緒ある老舗ラグジュアリーブランドなのです。
これまでの長い歴史があり、その歴史とともに変化し続けてきたからこそ近年のファッション界を席巻するブランドとして認知されているといえます。
バレンシアガの新旧ロゴを比較
2章ではバレンシアガで、2018年から現在も使用されている新ロゴ、それまで使用されていた旧ロゴについてご紹介します。
【旧ロゴ】
出典:Logos-world
ブランド名のみのワードロゴで、平たく丸みを帯びた形状が特徴の旧ロゴです。視認性を高めるため、太さのあるデザインとなっています。
【新ロゴ】
出典:Logos-world
現在も使用されているこのロゴは、デザイナーのデムナがデザインし、2018年春夏コレクションにて披露されました。やや縦長の形状のサンセリフ体フォントが特徴的で、旧ロゴに比べると丸みが軽減されスタイリッシュな印象を与えます。
今やバレンシアガの象徴ともいえるこのロゴは、パーカーやTシャツなどさまざまなアイテムにデザインされ、アイコニックな存在となっています。
ロゴで偽物を見分けられる!
バレンシアガのアイテムにデザインされているロゴデザインは年代によって異なるため、バレンシアガの真贋の見極めのひとつの指標として役立ちます。
【2014〜2018年頃】
- BALENCIAGA PARIS(太字)
- BALENCIAGA(太字)
【2018年春夏コレクション以降】
- BALENCIAGA(細字)
このように年代によってロゴデザインが異なるため、販売時期が推測できます。たとえば、フリマアプリなどでバレンシアガのバッグを購入する際に、最近購入したと記載しているにも関わらず、ロゴデザインが”BALENCIAGA PARIS”であれば、最新のデザインとは異なるため、偽物の可能性が高いです。
今回は、バレンシアガの人気アイテムのネイビーカバスを例にご紹介します。
【2014〜2018年頃のロゴデザイン】
2014年〜2018年に販売していたネイビーカバスのロゴデザインです。太字で”BALENCIAGA PARIS”のロゴがデザインされています。
【2018年春夏コレクション以降のロゴデザイン】
出典:BALENCIAGA
こちらは、現在2023年に販売されているネイビーカバスのロゴデザインです。
ロゴデザインをよく見ると、形状や太さに違いがあるのが分かります。このように、ひとくちにロゴといっても種類が異なるため、購入時はしっかりチェックしておくのがおすすめです。
ロゴドンはダサい?支持される理由とは
出典:BALENCIAGA
バレンシアガといえば、大きなロゴデザインを思い浮かべる方も多いのではないのでしょうか?
Tシャツやバッグなどに大きなロゴがドーンとデザインされているアイテムを”ロゴドン”といいます。数年前に海外セレブがこぞってロゴドンアイテムを愛用していたことから、人気を博していました。
存在感のあるロゴドンアイテムは、取り入れるだけでコーディネートのアクセントになりますが、「上手く着こなせない」「ロゴの主張が強すぎる」という理由であまり好まないという方もいます。
とはいえ、ロゴドンアイテムが全く支持されていないわけではありません。ロゴドンアイテムはコーディネート次第でかっこよく着こなすことができます。
たとえば、胸元に大きなロゴがデザインされたパーカーなどを着るなら、パンツは無地のものを合わせることで全体のバランスがとれます。ロゴドンアイテム同士を組み合わせると、どうしてもごちゃごちゃとした印象に見えてしまうので注意しましょう。
下記の記事では、おすすめのブランドロゴTシャツや着こなし方を紹介しています。ひとくちにTシャツといっても、組み合わせ方によって印象も大きく変わります。「ロゴアイテムの着こなし方が分からない」という方や「無難な着こなし方しか思い浮かばない」という方は、ぜひ参考にしてください。
ロゴドンだけじゃない!歴代コレクション別おすすめアイテム6選
バレンシアガは、ロゴドンアイテムも人気がありますが、モード系のシンプルなアイテムも多く展開しています。4章では、モード系でかっこよく着こなせるバレンシアガのおすすめアイテムを歴代コレクション別にご紹介します。
2017春夏メンズコレクション“シュランク・ジャケット”
出典:VOGUE
このジャケットは、デムナの”バレンシアガ”に対する尊敬の詰まった1着です。大きく見えがちなダブルブレストのスーツをコンパクトに見せ、スタイリッシュな現代風のシルエットとなっているのがポイントです。
これを可能にしているのが、アイテム名にもある様にシュランクという技術です。シュランクとは”織物の仕上げの最終工程で強制的に十分収縮させておく加工”のことをいいます。シュランクは仕立てる前段階で行われる手間のかかる工程ですが、この工程と立体裁断の技術を遺憾無く発揮して仕立てられたまさにバレンシアガを体現した様なアイテムといえます。
立体裁断ならではの美しいシルエット、体にフィットするフォルムのこのジャケットは、1着あればフォーマルなシーンでも大活躍すること間違いなしのアイテムです。
2019春夏プレタ・ポルテコレクション“ソフトオーバーサイズセットアップ”
出典:VOGUE
こちらのアイテムは、デムナ本人が若者世代に向けてバレンシアガ流クラシックを提案したものです。
このセットアップは、なめらかな手触り感のあるクラシカルなオーバーサイズのシャツと、その共布で仕立てられたパンツがポイントです。
ジャケットの襟元にボタンがついているやや変わったデザインで、肩パットがないシンプルでゆるさのあるシルエットとなっています。程よいドレープ感とオーバーサイジングでトレンド感を抑えたクラシックなこのアイテムは、モードに着こなすことができます。
2017プレフォールコレクション“オーバーサイズフラワー総柄シルクシャツ”
ランウェイコレクションではありませんが、ラグジュアリーブランドならではの総柄シャツも魅力的です。シルクで仕立てられたシャツは、程よい光沢感とリュクス感が漂います。
一見するととっつきにくくも感じられるフラワーの総柄プリントですが、ゆったりとしたシルエットとシルク特有の上品さによって、ごちゃごちゃとした印象になりません。
また、柄のバランスや仕立てのサイジングなどは、さすがクチュールブランドといわざるを得ないほどの美しさがあります。さらに、生地そのものに地模様でエンボスの様なヒョウ柄が隠れているという細部へのこだわりも、モードファッション好きにはたまらないポイントです。
2016−17秋冬プレタ・ポルテコレクション“スウィングレザーダブルライダースジャケット”
出典:VOGUE
このジャケットは、羽織るだけでモード感が漂います。見た目の美しさだけでなく、さまざまな着方が楽しめる工夫もされているのもポイントです。ベースのきれいなシルエットを崩さずに、肩を落としたルーズな着こなしができたり、普通のダブルライダースとしても着られるように仕上げられています。
まさに再構築ストリートブームの立役者であるデムナの技術と、”バレンシアガ”の立体裁断技術をコミットさせたアイテムといえます。
2018春夏プレタ・ポルテコレクション “カットソードッキングシャツ”
出典:VOGUE
こちらは、2つのアイテムが1枚で仕立てられた斬新なデザインのシャツです。異なる素材を組み合わせたことで、こなれ感を演出できるアイテムになっています。
1着で複数の着こなしが楽しめるという遊び心も兼ね備えつつ、美しく仕上げられたこのシャツは、バレンシアガという老舗メゾンがベースにあるからこそ為し得るアイテムといえます。
2023年フォールコレクション”3B Sports Icon Tracksuit ジャケット”
出典:BALENCIAGA
2023年秋コレクションでは、これまでの個性的なシルエットやデザインを控えた原点回帰ともいえる、洗練された都会的な雰囲気のアイテムが発表されています。
こちらの”3B Sports Icon Tracksuit ジャケット”は、トレンドを抑えたボリュームのあるシルエットとスムースソフトシープスキンを使用したふっくらとした質感が特徴のアイテムです。
ブラックカラーでロゴは胸元にワンポイントと、ミニマルなデザインなのもポイントで、ジャケットを羽織るだけでモードな印象になります。
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また、下記の記事ではバレンシアガを高額買取してもらうポイントについてご紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
多くの支持を集めるバレンシアガのロゴドンアイテム
今回は、バレンシアガのロゴについてご紹介しました。長い歴史をもつバレンシアガは、継承された高い技術力と独創的な発想をもとにラグジュアリーブランドとして、今もなお一線を走り続けています。続々と新作アイテムやコラボアイテムなども発表されており、今後も目を離せません。
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