世界三大高級時計であり、技術的にも世界最高峰のブランドであるパテックフィリップ。
ロレックスやオメガなどの高級時計を持っている方であれば、一度は夢見た時計ではないでしょうか。
ノーチラスやアクアノート、カラトラバなど様々なコレクションを展開しているパテックフィリップですが、実際にいくらで買えるのか疑問に思う方もいるでしょう。
本記事では、世界三大高級時計のひとつであるパテックフィリップの魅力や価格について詳しく解説します。後半では、おまけとして億超えのパテックフィリップをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1 パテックフィリップは最高峰の技術力を持つブランド
- 2 最も高いパテックフィリップは?価格上昇率ランキングTOP10
- 3 【番外編】億超えで落札されたパテックフィリップ
- 3-1 1.3億円 グランドコンプリケーション 5208P
- 3-2 1.5億円 スカイムーントゥールビヨン 6002G
- 3-3 3億円 グランドマスター・チャイム 5175R-001
- 3-4 3.2億円 プラチナワールドタイム Ref.1415(1939年製)
- 3-5 3.8億円 パテックフィリップ 5004T-001
- 3-6 7.1億円 パテックフィリップ Ref.1518(1943年製)
- 3-7 9億円 パテックフィリップ 5016A-010
- 3-8 12億円 パテックフィリップ Ref.1518(1941年製)
- 3-9 28億円 ヘンリーグレイブススーパーコンプリケーション
- 3-10 37億円 グランドマスター・チャイム6300A-010
- 4 パテックフィリップをより高く売る方法
- 5 パテックフィリップは最高峰の時計技術を持つブランド
1 パテックフィリップは最高峰の技術力を持つブランド
そもそもパテックフィリップとはどんなブランドなのか。
一言で説明すると『最高峰の技術力』を持っているブランドです。
世界一であるパテックフィリップは他の三大時計と何が違うのか、またどんな技術力があるのか掘り下げていきましょう。
1-1 世界三大高級時計ブランドとしてのパテックフィリップ
パテックフィリップはヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ・ピゲと並ぶ世界三大高級時計といわれている時計です。
【世界三大高級時計】
- 古い歴史を誇る“ヴァシュロン・コンスタンタン”
- デザイン力の“オーデマ・ピゲ”
- 技術力の“パテックフィリップ”
世界三大高級時計とはそれぞれどのような特徴があるのか、簡単に解説します。
古い歴史を誇る“ヴァシュロン・コンスタンタン”
現在、数ある時計ブランドの中で最も古い歴史を持っているのが「ヴァシュロン・コンスタンタン」です。
1755年に創業した時計ブランドで250年以上の歴史があります。ヴァシュロン・コンスタンタンがこれまでの長い間ブランドを維持し続けることができているのは、創業者の孫であるフランソワ・ヴァシュロン・コンスタンタンが持つ哲学にあるのです。
「可能ならばより最善を求めよ。そしてそれは、常に可能である」
この哲学のもと発展し続けたヴァシュロン・コンスタンタンは、250年が経過した現在でも世界中から人気を集める時計ブランドとしてあり続けています。
デザイン力の“オーデマ・ピゲ”
オーデマピゲは通称AP(エーピー)、オーデマと呼ばれる高級時計ブランドです。
オーデマ・ピゲの顔である「ロイヤル・オーク」シリーズは、スポーツタイプの時計が好きな方であれば一度は検討した事があるのではないでしょうか?
ロイヤルオークは、世界で初めて作られたステンレス製の高級時計として知られています。現在でこそポピュラーな素材であるステンレス製ですが、当時は世界中で話題となりました。
デザインは8角形のベゼルに6角形のビスを採用しており、他の時計にはないデザインで人々を魅了しています。
また、現在では「デカ圧時計」が増えてきておりますが、このオーデマ・ピゲはデカ圧時計の元祖とも言われています。
デカ圧時計と言うとウブロやパネライをイメージされる方も多いかと思いますが、大きい時計を有名にしたのはロイヤルオークがはじめてだったのです。
技術力の“パテックフィリップ”
三大高級時計の中で最も知名度と人気が高いとされるブランドの「パテックフィリップ」。その人気の秘密は技術力の高さにあります。
パテックフィリップの時計は古いモデルの時計でも自社で修理を行うことが可能なため、一生モノの高級時計と言われています。また、その古いモデルを直すことができる技術力の高さだけでなく、ムーブメントの開発にも力を入れており、複雑な機構を作ることでも有名です。
複雑な機構のモデルは各時計メーカーでも出しているのですが、パテックフィリップの場合はその複雑時計をシリーズとして出しています。通常、シリーズ化というのはラインナップを揃える必要があり一般的には採用されないため、他ブランドの場合、シリーズではなくハイエンドモデルとして採用していることが多いのです。
パテックフィリップは、そのようなデメリットを克服する技術力の高さ、得意とする複雑な機構によりシリーズ化を実現しています。
以上、世界三大高級時計ブランドの説明でした。
パテックフィリップは技術力を売りにしており、設立から180年という期間がその技術力の高さを証明しています。また、ただ技術力が高いだけでなくデザイン性においても多くのセレブを魅了し続けているのです。
1-2 高級な理由は最高峰の技術力を誇るから
最近の高級時計は優秀で技術力が高い高級時計メーカーも増えてきています。そんな高級時計メーカーの中でも頭一つ以上抜きん出ているブランド、それがパテックフィリップです。
高級時計にはジュネーブシールという時計の品質保証がありますが、パテックフィリップはジュネーブシール中でも性能が特によいため、その品質保証を上回ることを保証するパテックフィリップシールを使用しています。
◆ジュネーブシールとは
スイスジュネーブ州が制定するムーブメント規格。試験対象はムーブメントの精度、仕上げ、装飾など。認定されているブランドは少なく、『パテックフィリップ』『ヴァシュロン・コンスタンタン』『ショパール』のみ。
一言でいうと“超精巧”な時計を作っているということです。
先ほども技術力の高さと複雑な機構の魅力については記述していましたが、その複雑な機構を使っているシリーズが「コンプリケーションウォッチ」。
コンプリケーションウォッチとはどんな時計なのか、以下で解説します。
世界最高峰の技術を使ったシリーズ“コンプリケーション”
コンプリケーションは日本語で「複雑」を意味する言葉ですが、時計業界の中では『高度な技術が込められた時計』というような意味を指します。一般的にはコンプリケーションウォッチと呼ばれておりますが、複雑時計、複雑式時計、複雑機構時計などと呼ばれることも。
最も複雑な機構は永久カレンダー、ミニットリピーター、トゥールビヨンと言われており、パテックフィリップはこの機構を得意としているのが特徴です。
その他、スプリットセコンド、クロノグラフ、パワーリザーブなどもコンプリケーションウォッチとも言われることがありますが、最近では一般的な機構になってきています。
今回は最も複雑といわれる永久カレンダー、ミニットリピーター、トゥールビヨンの3つの時計に絞ってご紹介します。
◆永久カレンダー
永久カレンダーは毎月末の日付とうるう年を自動的に判別することが可能な装置で、2100年まではうるう年を判別することができます。※2100年はグレゴリオ暦の規則によりうるう年ではないため、この年は調整が必要です。
通常の時計であればうるう年に日付を設定しなおす必要がありますが、その必要がありません。また、30日と31日の判断も自動で行いますので、毎月竜頭を回して調整する必要がないのはかなりありがたいでしょう。
◆ミニットリピーター
正式名称は「ストライク機構」といいます。
手動で操作して現在時刻を知らせたり、15分ごとに音を知らせたりする機能です。
◆トゥールビヨン
トゥールビヨンは、時計が垂直の姿勢をとったときの重力の影響により生じる遅延などを補正する機能です。
わずか0.3グラムの部品69個で構成されている機構で、とても高い技術力を必要とします。
以上の3つの機能ですが、搭載しているモデルは基本的に1,000万円を超えてきます。
パテックフィリップ以外でもハイエンドモデルとして販売しているブランドも多いですが、そのブランドでも同様に1,000万円以上の価格で取引されているので、購入される方は限られています。
パテックフィリップの具体的な価格について、また次章で詳しくご紹介します。
2 最も高いパテックフィリップは?価格上昇率ランキングTOP10
雲上時計といわれるパテックフィリップはいくらで売っているのか。また、定価はいくらなのか、定価から見ていくら値上がりしているのか。
そして、買取額やリセール率はどのくらいなのか。この章ではそんな“価格”についてご説明します。まずは一覧で定価からの上昇率を見てみましょう。
【パテックフィリップ価格上昇率TOP10】
※2023年1月執筆時点
※実売価格は「価格.com」を参照
注目は何と言ってもノーチラス。アクアノートやカラトラバといった人気のモデルを抑えて上位を独占しました。
現在の価格を見てもその多くが1000万台に乗せており、最高で5000万円弱とランキング内だけでもかなり高価な時計ということが分かります。
そして値上がり額に関しても高いもので4500万円もあがっており、上昇率にして定価比1148%。コレクションとしてもそうですが、腕時計投資をされている方にはうってつけのブランドでもあります。
また、腕時計投資をされている方には、買取額やリセール率についても気になるところでしょう。しかし現在の時計相場は、2022年を境に若干の右肩下がりに転じています。
基本的に買取相場は時計の相場に比例するので、全体的には少し様子を見るのがおすすめです。しかしモデルによっては横ばいだったり上昇していたりするものもあるので、所有しているモデルの相場については随時チェックしておきましょう。
それでは、以下でランクインしたモデルについて詳細をご紹介します。
※買取価格は2022年度における弊社での買取実績を掲載しています。一部2022年での買取実績のない商品がありますので、※印でその旨記載しています。
2-1 1位 ノーチラス 5711/1A-014
定価 | ¥4,015,000 |
実売価格 | ¥49,800,000 |
上昇価格 | ¥45,785,000 |
上昇率 | 1140.35% |
買取価格 | ¥27,500,000 |
リセール率 | 584.93% |
「ノーチラス 5711/1A-014」が発売されたのは2021年。ステンレススチール仕様のノーチラス5711/1Aモデルが製作される最後の年という背景から、発売から間もなくしてプレミアがつくという前例のない出来事がありました。
文字盤カラーには、ノーチラスコレクションでは前例のない「オリーブグリーン」を採用。ランキング内では発売年が最も近いにも関わらず価格上昇率でトップに躍り出るのは異例の事態ですが、これだけの背景を理解すれば納得いく方も多いでしょう。
【価格推移】
引用:価格.com
相場を見てみると、ピーク時(2022年8月)には89,980,000円と空いた口が塞がらないような価格まで上昇していました。現在はピーク時の半分近くまで落ちましたが、それでも発売当初から10倍以上の価格をつけているので、ここからさらに下がるリスクを負いたくない方は今のうちに売却してもいいかもしれません。
2-2 2位 ノーチラス5711/1A-010
定価 | ¥3,872,000 |
実売価格 | ¥33,999,900 |
上昇価格 | ¥30,127,900 |
上昇率 | 778.10% |
買取価格 | ¥22,500,000 |
リセール率 | 481.10% |
1位と同様に2021年限りで製作がストップしている「5711/1A」シリーズのモデルで、2010年に発売されてから長年ノーチラスの顔として人気を集めてきました。
「パテックブルー」と呼ばれるブラックブルーダイアルはまさに芸術的な美しさであり、現代では40mm前後のサイズがトレンドであることから、その見た目に惹かれる方も多いことでしょう。また上品な薄型時計でありながら12気圧防水も備えており、スペック面においても極めて優れているのが特徴です。
【価格推移】
引用:価格.com
こちらも1位と同様に2022年8月を境に相場が急落しました。しかし、同年10月頃に再び上昇すると、11月時点ではピーク時には及ばないもののそれに近い価格まで戻してきました。戻してからは横ばいが続いており、またいつ動くかは明確ではないので、相場は常にチェックしておきましょう。
このモデルは人気が高いモデルで、今後も相場は高い位置で安定する見込みがありますので、もしも購入されたい場合には早めに購入すると良いでしょう。
2-3 3位 ノーチラス5711/1A-011
定価 | ¥3,575,000 |
実売価格 | ¥26,998,000 |
上昇価格 | ¥23,423,000 |
上昇率 | 655.19% |
買取価格 | ¥13,300,000 |
リセール率 | 272.03% |
SS素材のスポーツウォッチでは世界最高峰のモデルとされており、こちらも長年人気を集め続けています。製作がストップされているいい5711/1Aシリーズということもありますが、予約しても数年以上待つ必要があるほどで入手が非常に困難なモデルです。
【価格推移】
引用:価格.com
本モデルの相場は上2つとはまた違う展開を見せています。それまで2000万円付近だった価格帯が、2022年1月頃一気に3000万円付近までジャンプアップ。そこからアップダウンが続き、現在は2000万円台半ばで落ち着いている状態です。
急なアップダウンが特徴の相場なので、トレンドを待つのではなく常に相場をチェックして買取のタイミングを自分の判断で下せるようにしておきましょう。
2-4 4位 ノーチラス 5711/1R-001
定価 | ¥6,798,000 |
実売価格 | ¥26,013,700 |
上昇価格 | ¥19,215,700 |
上昇率 | 282.67% |
買取価格 | ¥16,630,000 |
リセール率 | 144.63% |
莫大な人気を集める5711/1Aシリーズの次に上昇率が高いモデルで、ステンレススティールのイメージが強いノーチラスでは珍しい「ローズゴールド」モデルです。
ブラウンのダイアルカラーとローズゴールドの組み合わせが人気の理由の1つであり、日焼けした手首につけても抜群のフィット感があります。素材が変わってもノーチラスの魅力である時計の薄さに変わりはありません。
【価格推移】
引用:価格.com
こちらのモデルは顕著な下降相場です。5000万円付近をキープしていたところ、2022年8月に急落し、現在ではピーク時の半分近くまで落ち込んでいます。
買い時とは言えない相場なのでそのまま静観するか、買取業者に相談するなどしてチェックしておきましょう。
2-5 5位 ノーチラス 5726A-001
定価 | ¥6,600,000 |
実売価格 | ¥20,000,000 |
上昇価格 | ¥13,400,000 |
上昇率 | 203.03% |
買取価格※2019年 | ¥6,600,000 |
リセール率 | 0% |
5711/1Aシリーズの影に隠れるも、こちらもノーチラスシリーズの人気モデルです。見た目のボリューム感が特徴のモデルで、見た目の厚さから「ノーチラスらしくない」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、決してフィット感に欠けるような厚みではありません。斜めから見ると、寧ろバゼルの厚みがあり、ボリューム感を引き出すためのデザインとして存在感を放っています。
【価格推移】
引用:価格.com
このモデルはここ1年で相場が激しく上下しました。上記のモデルと同様に2022年夏頃に価格が急落。2000万円あった価格が一時1000万円を切りましたが、2023年になってから価格が急上昇します。現在では暴落前の水準に価格を戻しており、上昇の勢いはまだ続いている状態です。
買取の目安としてはピーク時と同様の水準に戻した今が売り時と考えるのがセオリーではありますが、数日で相場はガラリと変わるので常にチェックしておきましょう。
2-6 6位 ノーチラス 5712/1A-001
定価 | ¥6,556,000 |
実売価格 | ¥18,999,900 |
上昇価格 | ¥12,443,900 |
上昇率 | 189.81% |
買取価格 | ¥20,000,000 |
リセール率 | 205.06% |
こちらは、ノーチラス誕生30周年を記念して製作されたパテックフィリップでもトップクラスの人気モデルです。日付表示に加えムーンフェイズとパワーリザーブインジケーターまで備えているプチコンプリケーションモデルで、ケース径は現在のトレンドである40mm。
充実した機能性を持ちながら厚みは僅か8.52mmと、機能性とデザイン性の双方で優れています。スポーツウォッチでありながらも華やかな印象を与える「ラグジュアリースポーツウォッチ」として、世界中のセレブリティーに愛されています。
【価格推移】
引用:価格.com
こちらは時計全体の市場に連なって相場も落ちている印象です。2022年3月時に3300万円台を記録しますが、その後は急降下。急降下はあっても急上昇はないといった価格変動で、現在ではピーク時の6割程度の1900万円ほどに落ち着いています。
現状でも定価の3倍という価格をつけていますが、更に相場が下がる心配がある方は、一度買取業者に相談してみるのもいいでしょう。
2-7 7位 ノーチラス 5990/1A-001
定価 | ¥9,218,000 |
実売価格 | ¥25,989,850 |
上昇価格 | ¥16,771,850 |
上昇率 | 181.95% |
買取価格※2021年 | ¥13,800,000 |
リセール率 | -46.9% |
本モデルの魅力は、何と言ってもそのデザイン性。知的な印象を与えるシルバーダイアルとラグジュアリーなオクタゴンケースの組み合わせが、全体的なスタイリッシュさを際立たせています。
トラベルタイムとクロノグラフなどの複雑機構を搭載しながら、スタイリッシュなデザインとなっており、プッシュボタンやメタルブレスレットもデザイン性と機能性で抜群の仕上がりを見せています。
【価格推移】
引用:価格.com
本モデルは少し特殊な相場になっています。2022年4月頃に激しいアップダウンがありますが、基本的にはほとんど一定の価格で推移しています。2023年に入ってから急落しているように見えますが、こちらは最安値が大幅に更新されただけなので全体的にはさほど変化はありません。
買取に出す方は一旦様子を見るのがいいと思いますが、ここから下がる可能性もあるので、心配な方は今のうちに売却していいかもしれません。
2-8 8位 アクアノート5167A-001
定価 | ¥3,102,000 |
実売価格 | ¥8,725,500 |
上昇価格 | ¥5,623,500 |
上昇率 | 181.29% |
買取価格 | ¥9,200,000 |
リセール率 | 54.38% |
アクアノートもノーチラスと同じく、パテックフィリップでも人気を博しているシリーズです。パテックフィリップの市場は基本的に「ノーチラス」と「アクアノート」の上昇に連なって伸びています。5711/1Aシリーズには及びませんが、アクアノートの5167も凄まじい勢いでここ数年価格を上げてきました。
アクアノートシリーズは装飾が目立つデザインが特徴ですが5167では視認性を重視しており、40mmの大型ケースにインデックスの数字も大きめに設定されています。いい意味で「スポーツウォッチぽくない」華やかな仕上がりが持ち味のモデルです。
【価格推移】
引用:価格.com
見た目だとかなり価格の振り幅が大きいように見えますが、上記のモデルとさほど価格変動の幅に大きな違いはありません。とはいえ、安定して価格が推移している時期がない相場といえるので、相場チェックの際にもより注意が必要です。
2-9 9位 アクアノート 5167/1A-001
定価 | ¥3,586,000 |
実売価格 | ¥10,000,000 |
上昇価格 | ¥6,414,000 |
上昇率 | 178.86% |
買取価格 | ¥5,600,000 |
リセール率 | 56.16% |
同じ5167シリーズなので、基本的なスペックやデザインは8位の「5167A-001」と同様です。「5167/1A-001」の特徴はブレスレット。5167シリーズの多くは「ラバーベルト」を採用していますが、「5167/1A-001」では「メダルブレスレット」を備えています。
8位のモデルとベルト部分こそ異なるものの、実売相場や買取相場などは基本的に大きな差は開いていません。
【価格推移】
引用:価格.com
所々大きな価格変動が見られますが、基本的には安定した相場展開を見せています。全体の相場に連なって若干の右肩下がりになっていますが、現在ではピーク時の約7割程度で落ち着いています。
今が売り時!という相場ではありませんが、売却を考えている方や下がる心配がある方は、買取店舗に足を運んで相談してみるのもいいでしょう。
2-10 10位 アクアノート 5267/200A-010
定価 | ¥2,838,000 |
実売価格 | ¥7,260,000 |
上昇価格 | ¥4,422,000 |
上昇率 | 155.81% |
買取価格 | ¥5,800,000 |
リセール率 | 104.37% |
5267/200A モデルにはブラック(001)、ホワイト(010)、カーキグリーン(011)の3種類があります。どのモデルでも基本的にはブラックが最も売れる傾向にありますが、このモデルではホワイトの人気が集まる結果になりました。
5267/200A-010モデルでは、ブラック仕上げゴールドの数字と、ブラックベースにホワイトで記載された日付表示が視認性に極めて優れたデザインとなっています。
【価格推移】
引用:価格.com
時計全体の相場とは異なり、2022年9月ごろまでほとんど下降せず緩やかに上昇し続けます。その後は下降し続け、現在ではピーク時の8割程度まで下落しました。
それでも定価の2.5倍という価格をつけており、このモデルの人気の高さをうかがわせます。
3 【番外編】億超えで落札されたパテックフィリップ
ここからは番外編。パテックフィリップだからこそ紹介できる価格帯“億超えの超高級時計”をご紹介します。
ここでご紹介するのは1億円を超える価格で取引された時計で購入するのは相当難しいものなので「こんな時計もあるのだな」程度に読んでいただけると嬉しいです。
3-1 1.3億円 グランドコンプリケーション 5208P
価格:131,048,500円
コンプリケーションの中でも最高峰の“永久カレンダー”と“ミニットリピーター”、さらに“クロノグラフ”と“ムーンフェイズ”を搭載している「コンプリケーションウォッチの集大成」と言わんばかりの時計です。尚、素材はプラチナを使用しております。
このモデルはロシアのプーチン大統領が所持していることで有名な時計で、億超え時計の中でも知名度が高いモデルです。
3-2 1.5億円 スカイムーントゥールビヨン 6002G
価格:150,000,000円
このモデルはコンプリケーションの中でも最高峰の機構である“永久カレンダー”“ミニットリピーター”“トゥールビヨン”を搭載している超複雑時計です。
さらにこの時計にはとある秘密が隠されております。それは裏ブタも動いているダブルフェイス時計ということです。裏ブタには天空星座図を表示する機能を搭載しております。
また、ベゼルやケースには彫刻が施されており、高級感がビシバシ伝わってきます。
3-3 3億円 グランドマスター・チャイム 5175R-001
価格:309,000,000円
こちらは、創業175周年記念で作られたモデルです。
機能は“永久カレンダー”“ミニットリピーター”“トラベルタイム”“ムーンフェイズ”とコンプリケーションウォッチの機能をもれなく搭載しています。また、素材は彫刻を施した18金ローズゴールドです。
コンプリケーションウォッチと呼ばれない機能も含めると20個の機能を搭載しており、世界で最も複雑な腕時計といわれております。
20の複雑機能 | |
No. 1 | No. 11 |
グランドソヌリ | 第2タイムゾーン昼夜表示 |
No. 2 | No. 12 |
プティットソヌリ | 瞬時日送り式永久カレンダー |
No. 3 | No. 13 |
ミニットリピーター | 曜日表示 |
No. 4 | No. 14 |
チャイム・モード表示(サイレント、グランドソヌリ、プティットソヌリ) | 月表示 |
No. 5 | No. 15 |
チャイムによるアラーム | 日付表示(両面) |
No. 6 | No. 16 |
永久カレンダー・デイトリピーター | 閏年サイクル |
No. 7 | No. 17 |
ムーブメント・パワーリザーブ表示 | 4桁の年表示 |
No. 8 | No. 18 |
チャイム機構パワーリザーブ表示 | ムーンフェイズ |
No. 9 | No. 19 |
チャイム機構隔離(ON/OFF)表示 | 24時間時・分表示サブダイヤル |
No. 10 | No. 20 |
第2タイムゾーン | リュウズの位置表示(巻上げR、アラーム時刻設定A、時刻合わせH) |
3-4 3.2億円 プラチナワールドタイム Ref.1415(1939年製)
価格:325,000,000円
1939年発表のワールドタイムのプラチナ素材のバージョン。
いわゆるアンティークウォッチで現在のワールドタイムと見た目は大きく異なるのですが、本質的なものは一切変わりません。ベゼルには各都市の名前が書いてあるため、視覚的に今の時間を知ることができます。
3-5 3.8億円 パテックフィリップ 5004T-001
価格:380,000,000円
スイスのジュネーブ州で行われた「オンリーウォッチ2019」というオークションにて3.8億円で競り落とされたモデルです。
オンリーウォッチとは、収益をモナコ・デュシェンヌ型筋ジストロフィー協会に寄付しているチャリティーオークションです。このモデルはこのチャリティーオークションのために1本だけ作られたモデルです。
グランドコンプリケーションのモデルで機能性も最高峰なのですが、それ以上に世界で1本という特別な記念モデルなのでこれほどの価格がついています。
3-6 7.1億円 パテックフィリップ Ref.1518(1943年製)
価格:713,000,000円
このモデルは、ピンクゴールドで作られたアンティーク時計です。
永久カレンダー機構が搭載されており、70年以上前からこの高い技術力があったことを証明しています。それだけでなく、現代でも使えるデザインで、デザイン性にも長けている時計です。
当時としては前衛的なデザインで、クリスティーズのオーレル・バックス氏から「腕時計のモナリザ」と称されています。
3-7 9億円 パテックフィリップ 5016A-010
価格:800,000,000円
こちらも同じく「オンリーウォッチ2017」にて約8億円で競り落とされたモデルです。
機能はトゥールビヨン、ミニットリピーター、永久カレンダーを搭載しており、機能性では世界最高峰のモデル。ちなみにこのモデルも世界に1本だけの時計で、落札者は海外セレブのブラッド・ピット氏です。
3-8 12億円 パテックフィリップ Ref.1518(1941年製)
価格:1,200,000,000円
Ref.1518は281本生産され、80%がイエローゴールド、約20%がピンクゴールド、そして残りがスチール製のモデルです。現在確認されている本数は、世界でたったの4本です。
アンティーク性と希少性から、12億円という価格まで跳ね上がりました。
3-9 28億円 ヘンリーグレイブススーパーコンプリケーション
出典:CNN style
パテックフィリップ愛好家の銀行家ヘンリー・グレイブス氏が特注し、1933年に製造された黄金の懐中時計です。依頼から設計に3年、製造に5年と作り終えるまで8年を費やしております。
ムーンフェイズや永久カレンダー、ニューヨークの天体図など24の機能を備えており、「世界で最も複雑な懐中時計」と評されております。
3-10 37億円 グランドマスター・チャイム6300A-010
価格:3,700,000,000円
スイスのジュネーブ州で行われたオンリーウォッチ2017というオークションにて約37億円で競り落とされたモデルの時計で、世界で最も高価な腕時計です。
グランドコンプリケーションとして、ミニットリピーター、永久カレンダーなど20個も機能を兼ね備えている機能性も高いモデルの時計です。また、ダブルフェイスを採用しているため、裏ブタにも時計としての機能を備えております。尚、オンリーウォッチなので世界で1本しかない特別感もあります。
本モデルは現行モデルの中で“最も複雑な時計”と位置付けられている時計です。
4 パテックフィリップをより高く売る方法
パテックフィリップの買取価格は、当然ながら買取時の販売価格によって決定されます。基本的に買取は早ければ早いほど高く売れるとされていますが、時計の相場は随時変動するので、必ずしも早く売ったほうがいいとは言えません。
しかし売る側の方たちができるのは、相場を静観することだけではありません。実は全く同様のモデルで同じ条件の時計を売ったとしても、買取価格が異なる場合があります。高価買取を実現するうえで、覚えていただきたいコツが以下の5点です。
- 付属品も一緒に提出する
- 商品の使用感をできる限り取り除く
- メンテナンスや修理の証明書も用意する
- 為替の確認をする
- 複数の業者に査定してもらう
それでは、以下で詳しく解説します。
4-1 付属品も一緒に提出する
時計を購入した際についてきた付属品は、できる限り手元に残しておいてください。そして手元にある付属品は、一緒にまとめて査定に提出することで少しでも高価な買取が実現します。具体的な付属品としては、以下のようなものが挙げられます。
- 保証書(ギャランティー)
- 時計が入っていた箱
- あまりコマ
時計の付属品は上記のもののような小物が多く、捨ててしまうこともよくあります。しかし買取を考えている方は、なるべく取っておいておくと買取時に有利です。
4-2 商品の使用感をできる限り取り除く
買取価格において、やはり使用感の有無は重要な項目です。多少の使用感は仕方ないですが、汚れやシミがないほど査定がしやすくなるので、自然と買取価格もアップします。
傷を消すのは大変ですが、汚れやシミ程度であれば自宅で簡単に取り除くことができます。その際に金属部分を磨いたり削ったりすることで、逆に傷つけないように注意しましょう。クロスで優しく拭き取るだけですぐに汚れは落ちます。
4-3 メンテナンスや修理の証明書も用意する
過去にメンテナンスやオーバーホールを受けたことがある方は、その際に受け取った証明書や明細なども一緒に提出しましょう。オーバーホールとは、内部のパーツを分解して行う掃除や調整のことで、4年から5年に一度のペースで受けることが推奨されています。
時計に関しては買取の際にもオーバーホールは行われますが、過去のオーバーホールの証明書があることで買取業者側の手間が省ける分、買取価格もアップします。
ただ必ずしも行った方がお得ということでもありません。場合によっては買取価格のアップ額よりも、オーバーホールを受ける料金の方が高くなることもあるので、一般的なメンテナンス期間である4〜5年に一度の頻度で受けることをすすめします。
4-4 為替の確認をする
パテックフィリップのような海外ブランドは、為替レートの確認も必須になります。海外ブランドの時計相場が高値に転じるのは円安の時。円安時は輸入価格が上昇するため、新品よりも中古品の需要が高まるためです。
パテックフィリップの相場だけでなく、為替レートの変動にも注目して円安の時を狙いましょう。
4-5 複数の業者に査定してもらう
買取に出す際は、複数の買取業者を比較するのがおすすめです。例えば「他の店舗では〇〇円と査定していただいた」と業者に伝えるだけで買取価格が上がることもあります。自分が希望する買取価格で時計を売るためにも、複数の買取業者を比較することはおすすめです。
また相場の調査が苦手な方も複数の業者の査定を比較することで、大まかな相場を把握することができます。多くの業者で「相談無料」としているところが多いので、まずは買取店舗に足を運んでみてください。
5 パテックフィリップは最高峰の時計技術を持つブランド
パテックフィリップの価格についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
パテックフィリップは時計業界の中でも最高峰の技術を持つブランドです。小さな腕時計の中に精密な機能を搭載し、美しいデザインに仕上げたパテックフィリップの時計は、非常に高価ですがそれだけの価値はあります。
パテックフィリップは、時計好きなら一度は手に入れたいブランドといえるでしょう。
なお、弊社ではパテックフィリップをはじめブランド品を専門で買取している店舗を運営しております。
最近では時計を売却して欲しい時計の予算の足しにする方も増えてきており、時計やブランドに対する相談事も多く寄せられます。
もしもお読みの方で不要なブランド品などございましたら、下記よりお問い合わせくださいませ。
店舗ではブランド品に精通したスタッフが常駐しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。