世界三大高級時計であり、技術的にも世界最高峰のブランドであるパテックフィリップ。
ロレックスやオメガなどの高級時計を持っている方であれば一度は夢見た時計だと思います。
パテックフィリップと聞くと“雲上時計”というイメージを持つ方も多く、実際にいくらで買えるのか疑問に思われている方も多いかと思います。
先にネタバレしてしまうと、車が買えるくらいの価格で販売している時計です。ものによっては家を購入できるくらい高いモデルも存在します。
そんな高価なブランドであるパテックフィリップについて
『どんなブランドなのか』
『価格推移ランキング+リセール率』
この2点を重点的に説明させていただきます。
おまけで億超えのパテックフィリップを紹介させていただいておりますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
目次
- 1 パテックフィリップは最高峰の技術力を持つブランド
- 2 最も高いパテックフィリップはコレだ!価格上昇率ランキングTOP10
- 3 購入時の悩み「正規品」と「並行品」の二つの違い
- 4 【番外編】億超えで落札されたパテックフィリップ
- 4.1 1.3億円 グランドコンプリケーション 5208P
- 4.2 1.5億円 スカイムーントゥールビヨン 6002G
- 4.3 3億円 グランドマスター・チャイム 5175R-001
- 4.4 3.2億円 プラチナワールドタイム Ref.1415(1939年製)
- 4.5 3.8億円 パテックフィリップ 5004T-001
- 4.6 7.1億円 パテックフィリップ Ref.1518(1943年製)
- 4.7 9億円 パテックフィリップ 5016A-010
- 4.8 12億円 パテックフィリップ Ref.1518(1941年製)
- 4.9 28億円 ヘンリーグレイブススーパーコンプリケーション
- 4.10 37億円 グランドマスター・チャイム6300A-010
- 5 パテックフィリップは高度な時計技術を持つブランド
パテックフィリップは最高峰の技術力を持つブランド
そもそもパテックフィリップとはどんなブランドなのか。
一言で説明すると『最高峰の技術力』を持っているブランドです。
世界一であるパテックフィリップ、他の三大時計と何が違うのか…。またどんな技術力があるのか掘り下げていきましょう。
世界三大高級時計ブランドとしてのパテックフィリップ
パテックフィリップはヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ・ピゲと並ぶ世界三大高級時計といわれている時計です。
世界三大時計
- 古い歴史を誇る“ヴァシュロン・コンスタンタン”
- デザイン力の“オーデマ・ピゲ”
- 技術力の“パテックフィリップ”
世界三大高級時計とはそれぞれどのような特徴があるのか簡単に説明させていただきます。
古い歴史を誇る“ヴァシュロン・コンスタンタン”
現在ある時計メーカーの中で最も古い歴史を持っているブランドがヴァシュロン・コンスタンタンです。
1755年に創業した時計メーカーで250年以上の歴史があります。ヴァシュロン・コンスタンタンがこの長い間時計メーカーをし続けることができているのは創業者の孫であるフランソワ・ヴァシュロン・コンスタンタンが言った哲学にあります。
「可能ならばより最善を求めよ。そしてそれは、常に可能である」
この言葉を守り続け挑戦し、薄型の時計や防水の時計を作り技術力が劣ることなく現代でも通用する時計メーカーでいることができているブランドです。
デザイン力の“オーデマ・ピゲ”
通称AP(エーピー)、オーデマと呼ばれる高級時計メーカー。
オーデマ・ピゲの顔であるロイヤル・オークシリーズはスポーツタイプの時計が好きな方であれば一度は検討した事があるのではないでしょうか?
実はこのロイヤルオーク、世界で初めて作られたステンレス製の高級時計としてとても話題になったモデルです。現在ではステンレス製の高級時計は多く、時計で使われている素材の中でも最もポピュラーな素材です。
デザインも8角形のベゼルに6角形のビスを使っており、他の時計にはないデザインで人々を魅了しました。
また、現在では“デカ厚”時計が増えてきておりますが、このオーデマ・ピゲはデカ厚時計の元祖とも言われ大ヒットモデルとなりました。
デカ厚時計と言うとウブロやパネライをイメージされる方も多いかと思いますが、大きい時計を有名にしたのはロイヤルオークがはじめだったのです。
技術力の“パテックフィリップ”
三大時計の中でも最も知名度と人気が高いメーカーであるパテックフィリップ。その人気の秘密は技術力の高さにあります。
パテックフィリップの時計は古いモデルの時計でも自社で修理を行うことも可能なため、一生モノの高級時計と言われております。また、その古いモデルを直すことができる技術力の高さだけでなく、ムーブメントの開発にも力を入れており、複雑な機構を作ることでも有名です。
複雑な機構のモデルは各時計メーカーでも出しているのですが、パテックフィリップの場合はその複雑時計を“シリーズ”として出しております。他メーカーの場合にはシリーズではなくハイエンドモデルとして採用しております。シリーズ化というのはラインナップを揃えなければいけないので一般的には採用されません。
しかしパテックフィリップの場合には技術力の高さと複雑な機構を得意とする自身によりシリーズ化しているのです。
以上世界三大高級時計メーカーの説明でした。
パテックフィリップは技術力を売りにしており、その技術力の高さはこれまで180年時計メーカーを続けることが証明しております。技術力の高さで人気が出ており、ただ技術力が高いだけでなくデザインも良いものが多いためセレブを魅了し続けているのです。
高級な理由は最高峰の技術力を誇るから
最近の高級時計は優秀で技術力が高い高級時計メーカーも増えてきております。
そんな高級時計メーカーの中でも頭一つ以上抜きん出ているブランド、それがパテックフィリップです。
高級時計には“ジュネーブシール”という時計の品質保証がありますが、パテックフィリップはこのジュネーブシール中でも性能が特によかったため、その品質保証を上回ることを保証する“パテックフィリップシール”を使用しております。
◆ジュネーブシールとは
スイスジュネーブ州が制定するムーブメント規格です。試験対象はムーブメントの制度、仕上げ、装飾など。
認定されているメーカーは少なく、『パテックフィリップ』『ヴァシュロン・コンスタンタン』『ショパール』のみです
一言でいうと“超精巧”な時計を作っているということです。
パテックフィリップのすごいところはこれだけではありません。超精巧なだけでなく、複雑な機構を得意としているのです。
その複雑な機構を使っているシリーズが“コンプリケーションウォッチ”です。
コンプリケーションウォッチとはどんな時計なのか説明サセテイタダキマス。
世界最高峰の技術を使ったシリーズ“コンプリケーション”
コンプリケーションは日本語で複雑を意味する言葉ですが、時計業界の中では『高度な技術が込められた時計』というような意味を指します。一般的にはコンプリケーションウォッチと呼ばれておりますが、複雑時計。複雑式時計、複雑機構時計などとも呼ばれております。
最も複雑な機構は永久カレンダー、ミニットリピーター、トゥールビヨンと言われており、パテックフィリップはこの機構を得意としております。
その他、スプリットセコンド、クロノグラフ、パワーリザーブなどもコンプリケーションウォッチとも言われることがありますが、最近では一般的な機構になってきております。
今回は最も複雑といわれる永久カレンダー、ミニットリピーター、トゥールビヨンの3つの時計に絞ってご紹介させていただきます。
◆永久カレンダー
永久カレンダーは毎月末の日付とうるう年を自動的に判別することができる装置です。2100年まではうるう年を判別することが可能です。※2100年はグレゴリオ暦の規則により閏年ではないため、この年は調整が必要です。
通常の時計であればうるう年に日付を設定しなおす必要がありますが、その必要がありません。また、30日と31日の判断も自動で行いますので、毎月竜頭を回して調整する必要がない機構となります。
◆ミニットリピーター
正式名称をストライク機構といいます。
手動で操作して現在時刻を知らせたり、15分ごとに音を知らせたりする機能です。
実際の音
◆トゥールビヨン
トゥールビヨンは時計が垂直の姿勢をとったときの重力の影響により生ずる遅延などを補正する機能です。
わずか0.3グラムの部品69個で構成されている機構でとても高い技術力を必要とします。
この3つのコンプリケーションウォッチを得意としているブランド。それがパテックフィリップなのです。
そしてこの3つの機能ですが、搭載しているモデルは基本的に1,000万円を超えてきます。
パテックフィリップ以外でもハイエンドモデルとして販売しているブランドも多いですが、そのブランドでも同様に1,000万円以上の価格で取引されているので、購入される方は限られております。
以上パテックフィリップがどんなブランドなのかの説明でした。
世界三大高級時計メーカーの中でも最も人気、技術力が高い時計メーカーそれがパテックフィリップ。
そんなパテックフィリップの価格について次章で紹介させていただきます。
最も高いパテックフィリップはコレだ!価格上昇率ランキングTOP10
雲上時計といわれるパテックフィリップはいくらで売っているのか・・・。
また、元々の定価はいくらなのか、定価から見ていくら値上がりしているのか。
そして、リセール率はどのくらいなのか。この章ではそんな“価格”についてご説明させていただきます。
まずは一覧で定価からの上昇率を見てみましょう。
【パテックフィリップ価格上昇率ランキング】
(※2020年執筆時点、弊社調べ)
現在の価格をざっと見ていただくと最低で280万円最高で1300万円とランキング内だけでもかなり高価な時計ということが分かります。
そして注目は値上がり額です。高いもので600万円もあがっており、パテックフィリップをコレクションとしてもそうですが投資で所持されている方が多いブランドでもあります。
それではそれぞれがどのような時計なのか詳細をご説明しつつリセール率にも触れていきましょう。
1位 ノーチラス5712/1A-001
定価: ¥4,039,200
現在の価格: ¥9,680,000
値上がり額: ¥5,640,800
上昇率: 139.65%
買取金額: ¥6,000,000
リセール率: 148.54%
ノーチラスはパテックフィリップのメイン商品で一番人気のあるモデルです。定価は400万円で現在の中古は960万円と中古販売価格が大きく上昇しております。
この上昇は人気が高く需要が多いため起こっていることです。供給が追い付いていないため、中古で高い金額でも購入される方が増えているのです。
買取金額は~600万円で定価から比べて圧倒的に高い金額です。
また、2010年9月ごろは中古販売価格200万でしたので、そのころに購入されている方は400万円以上得したことになります。
【価格推移】
引用:価格.com
2019年1月は600万円で最大1100万円まで上がっておりました。そこから現在では約970万円と130万円以上価格が低下しております。
現在では高い位置で推移しているパテックフィリップですが、急激に上がった相場は下がることも予想されるので注意が必要です。
2位 ノーチラス5711/1A-010
定価: ¥3,388,000
現在の価格: ¥8,339,899
値上がり額: ¥4,951,899
上昇率: 146.16%
買取金額: ¥5,800,000
リセール率: 171.19%
1位のノーチラスの機能違いのタイプの時計です。この時計は日付表示の機能で1位はムーンフェイズという機構を使用しております。ムーンフェイズの機構はコンプリケーションウォッチの中でも安価ではありますが、価格で100万円くらい変わってくる時計です。
上位の機能になる場合は価格が上がってくると覚えておくと良いでしょう。
また、買取金額は580万円と1位と20万円しか差がありません。これは1位と比べて2位のこの商品の人気が高いため、再販までの期間が短くなるので在庫のリスクを減らすことができるためです。パテックフィリップの中ではこのモデルが最も人気が高いので、今後も買取金額は高い位置で安定する見込みがあります。
【価格推移】
引用:価格.com
こちらも1位と同様の価格推移をしております。1位との違いは最高値から現在の価格を見て200万円ほど下がっているところにあります。しかし1位と比べ人気が高い商品であるため、執筆時点(2020年1月下旬)では850万円まで中古相場が上がっております。
このモデルは人気が高いモデルなので、今後も相場は高い位置で安定する見込みがありますので、もしも購入されたい場合には早めに購入すると良いでしょう。
3位 ノーチラス5980R-001
定価: ¥7,030,800
現在の価格: ¥13,680,000
値上がり額: ¥6,649,200
上昇率: 94.57%
買取金額: ¥9,000,000
リセール率: 128.01%
金素材を使ったクロノグラフのノーチラス。定価からの値上がり額は660万円とランキング内では1位の高さを誇ります。このモデルはクロノグラフ機構と金素材を使っているクロノグラフでとてもラグジュアリー感が強い時計です。発売年は2017年と他のモデルと比べて若く、新しいモデルということで注目が高いです。
買取金額はランキング内1位の900万円。新しいということで人気が高く、売れやすい時計なので比較的高い金額を提示することができます。
【価格推移】
引用:価格.com
相場を見ると今まで紹介していた2モデルと違い上がっていることが分かります。人気が上昇しているモデルということで安定して相場が右肩上がりになっているモデルです。
まだまだ上がる可能性も高いので、このモデルが欲しい方は早めに購入しておくと良いでしょう。
4位 アクアノート5167A
定価: ¥2,277,000
現在の価格: ¥4,380,000
値上がり額: ¥2,103,000
上昇率: 92.36%
買取金額: ¥3,500,000
リセール率: 153.71%
アクアノートはノーチラスに次ぐパテックフィリップのスポーツタイプのモデルとして発表されました。
ランキング9,10位のカラトラバとノーチラスを合わせたようなデザインをしており、シンプルな中に高級感があるデザインをしております。
このモデルの機能はノーチラスの中でも最もシンプルで日付機能のみとなります。
買取価格は350万円で中古相場は430万円とその差は80万円しかありません。ランキングの中では中古価格と買取額の差が少ない方なので中古相場と見比べてもリセール率は高い商品といえます。
【価格推移】
引用:価格.com
ノーチラスと違い、一度相場が上がってから高騰していることがなく、高い位置で安定しているモデルです。
最高値と現在の価格を比べても落ちている金額は70万円ほどでとても落ち着いております。今後も相場は落ち着いているかと思うので、購入を急ぐ必要はないでしょう。
5位 アクアノート5164A-001
定価: ¥4,081,000
現在の価格: ¥7,350,000
値上がり額: ¥3,269,000
上昇率: 80.10%
買取金額: ¥4,200,000
リセール率: 102.92%
4位のアクアノートにトラベルタイムという機能がついたモデルです。トラベルタイムはGMT機能の一つで第二時間帯表示のことを指します。簡単に説明すると、日本から海外に旅行に行ったときに、両方の時刻を視覚的にわかる機能です。
海外などよく行く人にとってはオススメなモデルの時計です。
買取価格は420万円、定価からみたリセール率は102%とそこまで高くないモデルです。
機構が増えたことで販売価格も高くなっており、アクアノートはノーチラスと比べて人気が高くないモデルであるため買取価格は控えめとなっております。買取相場が落ち着いている今が売り時なので、もしも持っている方がいる場合には売却を検討してみても良いでしょう。
【価格推移】
引用:価格.com
相場は4位のアクアノートと比べて上下幅が大きいモデルです。人気が安定しているわけでなく、トラベルタイムが欲しい人が購入している時計なので、相場は安定しにくくなっております。
購入するとしたらもう少し1~3カ月くらい様子見をしてから安くなったタイミングで購入すると良いでしょう。
6位 アクアノート5167/1A
定価: ¥2,629,000
現在の価格: ¥4,499,900
値上がり額: ¥1,870,900
上昇率: 71.16%
買取金額: ¥3,800,000
リセール率: 144.54%
4位のアクアノートのベルト違いです。4位と同様アクアノートの中では人気が高い商品となります。
このモデルは新品から見たリセール率は144%と高いですが、それ以上に中古価格と買取価格の差が70万円とランキング内で最も低く中古価格から見てもリセール率が高い商品です。この商品も相場が高い今が売り時なので持っている方は今のうちに売ることを検討しても良いでしょう。
【価格推移】
引用:価格.com
アクアノートの中でも人気ということもあり、相場は落ち着いております。今後も急に下がったり上がったりすることはないと思うので、お好きなタイミングで購入してもいいかと思います。
7位 ノーチラス5990/1A-001
定価: ¥6,402,000
現在の価格: ¥10,950,000
値上がり額: ¥4,548,000
上昇率: 71.04%
買取金額: ¥8,880,000
リセール率: 138.71%
ノーチラスのトラベルタイムとクロノグラフのモデル。価格は1,000万円を超えるため、パテックフィリップの中でも高価なモデルとなります。
買取価格は880万円でランキング内では2番目に高いです。トラベルタイムは高価なモデルが多く、一般的に人気なモデルではないため、相場が高い今が売り時でしょう。
【価格推移】
引用:価格.com
最高価格は1,450万円、現在の価格は1,100万円と相場の動きが激しいモデルです。今のところ落ち着いておりますが、もしかしたら下がる可能性もあるので、購入は2~3ヵ月様子見ても良いでしょう。
8位 アクアノート5164R-001
定価: ¥6,303,000
現在の価格: ¥7,799,999
値上がり額: ¥1,496,999
上昇率: 23.75%
買取金額: ¥6,000,000
リセール率: 95.19%
5位の金素材モデルです。定価は5位よりも200万円高いのですが、現在の価格は40万円くらいしかかわりません。このモデルは素材で価格が高いというよりもトラベルタイムで高くなっているような印象です。
購入を検討されている場合は色の好みで選ぶと良いでしょう。こちらのモデルの方が探検家っぽくて私は好きです。
買取価格は600万円と5位と比べて180万円以上高いです。これは素材と定価から、現在の販売価格より下がる可能性が低いため、高い金額での買取りとなっております。相場は動いており、±50万円くらいの動きはあるかと思いますが、売るとしたら今売ることをオススメです。
【価格推移】
引用:価格.com
トラベルタイムの付いているモデルはとにかく相場の落ち着きがないですね。高い時期は900万円で現在は780万円前後と120万円以上相場の動きがあります。もしかしたら750万円を下回ることもあるかと思うので、もう少し様子見してみても良いでしょう。
9位 カラトラバ5227J-001
定価: ¥3,949,000
現在の価格: ¥3,338,000
値上がり額: -¥611,000
上昇率: -15.47%
買取金額: ¥2,100,000
リセール率: 53.18%
パテックフィリップの中でもシンプルなモデルであるカラトラバ。ノーチラスと比べて“THE・時計”というようなシンプルさが売りです。素材はイエローゴールドを使用しております。
パテックフィリップはスポーツタイプが売りで、ノーチラス、アクアノートと比べて人気が高くないため、定価よりも価格は下がり気味です。
買取価格は210万円とリセール率は53%。パテックフィリップの中でも安価です。
このモデルはリセール率を気にして購入される方は少なく、パテックフィリップが好きかこのデザインが好きで購入されている方が多いと思うのでリセール率はあまり気にしなくても良いと思います。
買取価格は今が高いので、もしも買い替えを検討されている場合には今のうちに売却すると良いでしょう。
【価格推移】
引用:価格.com
相場の上がり幅は50万円と他のモデルと比べて緩やかです。相場の流れからは今後上がってくる可能性が高いので購入するとしたら今のうちに購入すると良いでしょう。
10位 カラトラバ5296G-010
定価: ¥3,245,000
現在の価格: ¥2,831,380
値上がり額: -¥413,620
上昇率: -12.75%
買取金額: ¥1,800,000
リセール率: 55.47%
9位 モデルのホワイトゴールドモデルで廃盤のモデルです。
買取価格は180万円とランキング内では最も安価。人気が高くないモデルなので買取価格は抑え気味です。買取相場は現在の価格で落ち着いておりますが、もしも他のモデルの人気が出た場合にはこのモデルの買取価格が下がる可能性もあるので、買い替えを検討している場合には今のうちに売却することをオススメします。
【価格推移】
引用:価格.com
相場は260万~290万円を行き来しており、とても落ち着いております。このモデルの相場は落ち着いているので、購入はいつでもいいかと思います。ただ、すぐに購入されない場合には様子見をしつつ高い時期だけ避けるようにすると良いでしょう。
購入時の悩み「正規品」と「並行品」の二つの違い
買取店でお客様からよく聞く悩みがあります。
「正規品と並行品はどう違うの?」
「並行品は安いけど偽物なの?」
「メリットはなんなの?」
高級品を購入される方は正規品と並行品の違いを気にする方が多かったです。
結論から言うと商品にはよりますが、並行品の方が安く購入することができるのがメリットです。
商品は安いのですが、メーカーによってはメンテナンスを受けることができなくなってしまいます。
そして正規品と並行品の違いですが、それは商品の輸入ルートに秘密があります。
【正規品輸入ルート】
海外ブランド
↓
- 国内直営店
- 正規代理店
【並行品輸入ルート】
海外ブランド
↓
- 海外直営店
- 海外正規代理店
- 免税店または一般店
↓
並行輸入店
一言でまとめると
海外ブランドから直接仕入れを行っているのが正規品で、海外ブランドではなく店舗から仕入れを行っているのが並行輸入品です。
正規品は日本で設定されている定価で売っているのでどの店舗に行っても同一の定価で購入することができます。並行品の場合は海外バイヤーや海外の代理店から購入することで“同一定価”という縛りを受けることなく、価格を自由に設定することができます。その結果並行品の方が安く購入することができるのです。
しかしブランド品によっては“並行差別”と言うものが存在し並行輸入品はメンテナンスを受けることができないなどデメリットが存在します。パテックフィリップには並行差別は存在しませんが他のブランド品を購入する際には注意が必要です。
『正規品』のメリットは手厚いサービスを受けられる
正規品のメリットというと価格がどこで購入しても一定の金額ということです。価格差がないので、どの正規店に行っても問題がありません。
また、メリットというより当然なことなのですが、“必ず本物”です。並行品と聞くと“偽物”と思う人は一定層いますが、正規店購入といえば必ず本物であるということを証明することができます。
正規店のメリットはこれだけではありません。手厚いサービスでおもてなしをしてもらうことができます。
車を新車で購入するときに個室や半個室でお茶を出してもらったり、お花を貰ったり特別な待遇を受けたことがある方はいますでしょうか?そのようなイメージなのですが、パテックフィリップの購入の際も同様に個室の待合室で商品の包装を待ち、特別な空間で特別な体験をすることができます。
また、購入後に不具合が起きてしまっても延長保証などアフターサービスを受けることができますので、品質を保証が手厚いこともメリットといえるでしょう。
価格は並行品と比べて高くなりますが、特別な体験をしたい場合には正規店で購入してみるといい思い出ができるかと思いますのでオススメです。
『並行品』のメリットは安価で購入可能
並行品のメリットは正規品と比べて安価で購入できることです。商品によっては10%以上安いこともあります。並行品を取り扱いしているお店のバイヤーが海外から安く仕入れることができればそれだけ店頭で安く売却することができます。そのためお店により価格が異なりますので、並行品を取り扱いするお店を回って納得のいく金額のお店を探すと良いでしょう。
また、お店によって異なりますが、品揃えが正規店より豊富な可能性が高いです。これは仕入れをしているバイヤーの力や売れ行き商品であれば豊富となります。
パテックフィリップの品揃えが良い場合にはそれだけそのお店ではパテックフィリップが売れていることを示しておりますので、一つの指標にしてみても良いでしょう。
【番外編】億超えで落札されたパテックフィリップ
ここからは番外編。パテックフィリップだからこそ紹介できる価格帯
“超高級時計”を紹介させていただきます。
ここで紹介させていただくのは1億円を超える価格で取引された時計で購入するのは相当難しいものとなりますので「こんな時計もあるのだな。」程度に読んでいただけると嬉しいです。
1.3億円 グランドコンプリケーション 5208P
価格:131,048,500円
コンプリケーションの中でも最高峰の“永久カレンダー”と“ミニットリピーター”さらに“クロノグラフ”と“ムーンフェイズ”を搭載しているコンプリケーションウォッチの集大成のような時計です。尚、素材はプラチナを使用しております。
このモデルはプーチン大統領が所持していることが有名な時計で億超え時計の中でも知名度が高いモデルです。
1.5億円 スカイムーントゥールビヨン 6002G
価格:150,000,000円
この記事では2回目の登場のモデルです。(1-2のトゥールビヨン参照)
このモデルはコンプリケーションの中でも最高峰の機構である“永久カレンダー”“ミニットリピーター”“トゥールビヨン”を搭載している超複雑時計です。
さらにこの時計にはとある秘密が隠されております。それは裏ブタも動いているダブルフェイス時計ということです。裏ブタには天空星座図を表示する機能を搭載しております。
また、ベゼルやケースには彫刻が施されており、高級感がビシバシ伝わってきます。
3億円 グランドマスター・チャイム 5175R-001
価格:309,000,000円
創業175周年記念で作られたモデルです。
機能は“永久カレンダー”“ミニットリピーター”“トラベルタイム”“ムーンフェイズ”とコンプリケーションウォッチの機能をふんだんに使用しております。また、素材は彫刻を施した18金ローズゴールドを使用しております。
コンプリケーションウォッチと呼ばれない機能も含めると20個の機能を搭載しており、世界で最も複雑な腕時計といわれております。
20の複雑機能 | |
No. 1 | No. 11 |
グランドソヌリ | 第2タイムゾーン昼夜表示 |
No. 2 | No. 12 |
プティットソヌリ | 瞬時日送り式永久カレンダー |
No. 3 | No. 13 |
ミニットリピーター | 曜日表示 |
No. 4 | No. 14 |
チャイム・モード表示(サイレント、グランドソヌリ、プティットソヌリ) | 月表示 |
No. 5 | No. 15 |
チャイムによるアラーム | 日付表示(両面) |
No. 6 | No. 16 |
永久カレンダー・デイトリピーター | 閏年サイクル |
No. 7 | No. 17 |
ムーブメント・パワーリザーブ表示 | 4桁の年表示 |
No. 8 | No. 18 |
チャイム機構パワーリザーブ表示 | ムーンフェイズ |
No. 9 | No. 19 |
チャイム機構隔離(ON/OFF)表示 | 24時間時・分表示サブダイヤル |
No. 10 | No. 20 |
第2タイムゾーン | リュウズの位置表示(巻上げR、アラーム時刻設定A、時刻合わせH) |
3.2億円 プラチナワールドタイム Ref.1415(1939年製)
価格:325,000,000円
1939年発表のワールドタイムのプラチナ素材のバージョン。
いわゆるアンティークウォッチで現在のワールドタイムと見た目は大きく異なるのですが、本質的なものは一切変わりません。ベゼルには各都市の名前が書いているため、視覚的に今の時間を知ることができます。
3.8億円 パテックフィリップ 5004T-001
価格:380,000,000円
スイスのジュネーブ州で行われたオンリーウォッチ2019というオークションにて3.8億円で競り落とされたモデルです。
オンリーウォッチでは収益をモナコ・デュシェンヌ型筋ジストロフィー協会に寄付しているチャリティーオークションです。このモデルはこのチャリティーオークションのために世界で1本だけ作られたモデルです。
グランドコンプリケーションのモデルで機能も最高なのですが、それ以上に世界で1本という特別で記念なモデルなのでこれほどの価格がついております。
7.1億円 パテックフィリップ Ref.1518(1943年製)
価格:713,000,000円
ピンクゴールドで作られたアンティーク時計です。
永久カレンダーの機構が使用されており、70年以上前からこの高い技術力があったことを証明しております。それだけでなく、現代でも使えるデザインとなっておりデザイン性にも長けている時計です。
時計界のモナリザと称されているモデルになります。
9億円 パテックフィリップ 5016A-010
価格:800,000,000円
スイスのジュネーブ州で行われたオンリーウォッチ2017というオークションにて約8億円で競り落とされたモデルです。
機能はトゥールビヨン、ミニットリピーター、永久カレンダーを搭載しており機能は世界最高峰のモデルです。
ちなみにこのモデルも世界に1本だけの時計となっており、落札者は海外セレブのブラッド・ピット氏です。
12億円 パテックフィリップ Ref.1518(1941年製)
価格:1,200,000,000円
3-6で紹介したモデルの年式違いです。
Ref.1518は281本生産され、80%がイエローゴールド、約20%がピンクゴールド(3-6のモデル)、そして残りがスチール製のモデルで現在確認されている本数は4本です。
12億円というのはアンティーク性と希少性からこの価格まで跳ね上がっております。
28億円 ヘンリーグレイブススーパーコンプリケーション
出典:CNN style
パテックフィリップ愛好家の銀行家ヘンリー・グレイブス氏が特注し、1933年に製造された黄金の懐中時計です。依頼から設計に3年、製造に5年と作り終えるまで8年を費やしております。
ムーンフェイズや永久カレンダー、ニューヨークの天体図など24の機能を備えており、「世界で最も複雑な懐中時計」と評されております。
37億円 グランドマスター・チャイム6300A-010
価格:3,700,000,000円
スイスのジュネーブ州で行われたオンリーウォッチ2017というオークションにて約37億円で競り落とされたモデルの時計で、世界で最も高価な腕時計です。
グランドコンプリケーションとして、ミニットリピーター、永久カレンダーなど20個も機能を兼ね備えている機能性も高いモデルの時計です。また、ダブルフェイスを採用しているため、裏ブタにも時計としての機能を備えております。尚、オンリーウォッチなので世界で1本しかない特別感もあります。
本モデルは現行モデルの中で“最も複雑な時計”と位置付けられている時計です。
パテックフィリップは高度な時計技術を持つブランド
以上パテックフィリップの価格についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
4章をまとめていると感覚がマヒして2章で紹介したランキングの時計が安く感じます・・・。
しかし、パテックフィリップの時計が高価なのは、その高度な時計技術により複雑な機構の時計を作っているからです。他のブランドには真似できない高い技術力こそ、パテックフィリップの魅力と言えるでしょう。
弊社ではパテックフィリップをはじめブランド品を専門で買取している店舗を運営しております。
最近では時計を売却して欲しい時計の予算の足しにする方も増えてきており、時計やブランドに対する相談事も多く寄せられます。
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