数あるハイブランドの中でも、170年以上も歴史があり「Jeweller of kings, king of jewellers 王の宝石商、宝石商の王」と言われる名門ブランド「カルティエ」。古くからヨーロッパの貴族たちに愛され、世界5大ジュエラーのひとつとして周知されている格式高いブランドです。
他に類を見ないデザインは女性からはもちろん、結婚指輪に選ばれるほど人気のブランドですが、男性からも高い支持を得ているのはご存じでしょうか? カルティエは、前述のように格式高くハイステータスのジュエリーであることから、自身のエレガンスさを演出できるということで、身に着ける男性が増えてきています。
この記事では、カルティエというブランドについてと、オシャレなアイテムとして人気のある指輪(リング)をそれぞれご紹介していきます。ぜひご参考になさってください。
目次
カルティエってどんなブランド?
カルティエのおすすめリングを紹介する前に、カルティエの歴史やカルティエジュエリーが持つ強みを4つご紹介していきます。
カルティエが作り出したジュエリーの歴史
カルティエの歴史は、1847年に宝石細工師の『ルイ・フランソワ・カルティエ』が設立した宝飾店であるメゾンを開いたことで始まります。
開業当初からナポレオン三世の妻ウジェニー皇后が顧客となるなど、国内のみならずロシア、イギリスなど各国の王家御用達ブランドとなりました。
そんなカルティエは、長い歴史の中で宝飾品の歴史を塗り替えるようなさまざまな功績があります。以下では、代表的な2つの功績について解説していきます。
世界初の腕時計を製造
創業から50年ほど経った1904年頃、当時はまだ懐中時計が主流でした。創業者の息子である『ルイ・カルティエ』は、飛行機のパイロットで友人のアルベルト・サントス・デュモンから「飛行機の操縦中でも時間を確認することができる時計が欲しい」との依頼を受けます。
そこで製造したレザーストラップの腕時計が、世界初の腕時計だと伝えられています。この説には諸説ありますが、名だたる時計メーカーよりも先に腕時計を製造したというのはとても驚きです。
アールデコ・スタイルを取り入れた
19世紀末期のヨーロッパで主流だったのは、曲線的で花や植物などのモチーフが特徴のスタイルである「アールヌーヴォー・スタイル」でした。
ですが、カルティエは当時の主流であったアールヌーヴォー・スタイルをあまり好まなかったこともあり、フランスやイスラム、西洋の古美術を研究します。その古美術を再解釈し、新たに生み出されたのが、アールデコ・スタイルとは相反する幾何学デザインで直線的なデザインである「アールデコ・スタイル」を生み出します。
カルティエが生み出した独自のスタイルは、瞬く間に世界中の人々のみならず、世界各国の王室をも魅了しました。
カルティエジュエリーが持つ4つの強み
カルティエは、世界各国の王室御用達ジュエラーとして幅広く周知され、時代の潮流に逆らう斬新なデザインでジュエリー業界に常に新しい風を吹かせてきました。そんなカルティエのジュエリーが持つ強みを4つに分けて紹介していきます。
革新的なデザイン
カルティエはプラチナ素材を世界ではじめて使用したジュエラーとして知られています。
当時のプラチナは、ジュエリーの素材に使用できないとされていた素材でしたが、カルティエはその秘められた可能性を見抜き、精彩で美しい見事なジュエリーを製作しました。
このジュエリーは後に、レース編みのような繊細な細工の中に、建築技術に用いられた葉や透かし細工にみられる装飾のスタイルである「ガーランド・スタイル」と呼ばれるようになりました。そのほかにも、豹をモチーフにした「パンテール」やネジを止めて装着する「ラブブレスレット」など、カルティエにしかない独自の革新的デザインで世界の人たちを驚かせてきました。
各国の王室御用達
カルティエはインドのマハラジャ、ナポレオン3世の妻であるウジェニー皇后、英国王のエドワード7世などが顧客として名を連ねており、その他にもスペイン、ベルギー、ロシアなど世界16か国の王室御用達ジュエラーに任命された宝飾店です。
時の王であるエドワード7世は、カルティエのことを「王の宝石商、宝石商の王(Jeweller of kings, king of jewellers)」と讃えるほど。世界の王室が認めた、歴史に残る作品を世に送り出してきました。
素材と技術が一級品である
カルティエでは、素材として使用するゴールドやプラチナのほかに、一流の宝石商が選び抜いた最高級のダイヤモンドやカラーストーンを使用しています。素材の美しさを最大限引き立たせるためにも、デザインを綿密な計算のもと製作されています。
また、カルティエが立ち上げたメゾンの技術を引き継ぐ一流のクラフトマンたちが、ジュエリーを丁寧に手作りで製作しています。その作品には、カルティエ独自の技法を取り入れられています。世代を越えて愛されるカルティエのジュエリーには、資産としての価値も期待することができるほど、高品質なものが多くあります。
世界5大ジュエラーのひとつ
カルティエは世界5大ジュエラーとしても有名で、世界の王侯貴族やセレブたちを魅了してきました。カルティエの他には、ティファニー、ハリー・ウィンストン、ヴァン・クリーフ&アーペル、ブルガリが世界5大ジュエラーと呼ばれています。
世界中の誰もが認める名だたる宝飾店として、確固たる地位を確立し今でも人気の落ちにくいブランドジュエリーとなっています。
男性に人気のカルティエリング5選
これまでの伝統を重んじながらも、革新的な創造に挑戦し続けているカルティエ。ラグジュアリー感がありながらもカルティエにしか出せない個性を持っており、その存在は唯一無二の存在となっています。カルティエが作り出したジュエリーの数々は一流を好む世界のセレブ達から絶大の支持を得ています。
カルティエは女性用や結婚指輪としてのイメージがとても強いのですが、メンズジュエリーとしても人気の高いものとなっています。ここでは、カルティエのメンズジュエリーラインナップの中でも人気の高いリングを紹介していきます。
マイ ヨン パンテールリング
繋がりや絆を象徴するマイ ヨン パンテールリング。カルティエのパンテールシリーズはウォッチが人気ですが、そのウォッチのブレス部分に使用されているフラットなリングチェーンがモチーフとなっています。
画像のアイテムはウエディングリングですが、普段の着用としても使用することが可能です。このリングは、画像のようにシンプルな1連タイプのものから3連や5連タイプのものまで存在しているので、自身のファッションに合わせて選択することができるのが魅力です。
出典:カルティエ
どんなシーンでも馴染むデザインですが、埋没するようなことはなく、見る人が見ればひとめでカルティエのリングだと分かる優れたアイコンデザインです。このデザインは、結婚指輪として選ばれる方も多く、ダイヤをあしらったリングを選ばれる方もいらっしゃいます。
トリニティリング
カルティエのアイコンとして有名なアクセサリーのトリニティリングは、カルティエの創始者であるルイ・カルティエによって1924年に生み出されました。ひとつのリングにはそれぞれ愛(ピンク)、忠誠(イエロー)、友情(ホワイト)という3つのシンボルを表現しています。
シンプルでありながら動きのあるデザインは、リングのみならずブレスレットやネックレス、イヤリングなどにも採用されています。
出典:カルティエ
そんなトリニティリングの中でも、クールな表情を演出してくれるのは18Kホワイトゴールドとブラックセラミックを組み合わせたリングです。18Kホワイトゴールドの上品な輝きをセラミック素材のブラックリングがシャープでありながらダークなエッセンスをプラスしてくれます。
ラブリング
1970年代のニューヨークで誕生した「ラブ コレクション」は、自由な愛と絆を象徴しており、カルティエを代表するリングです。リングに記されているマークは、“愛を閉じ込める”という意味を持つビスモチーフが特徴となっています。
ラブリングはシンプルで普段使いしやすいのでカジュアルファッションにも合わせやすくラブコレクションの中でも特に人気の高いリングとなっています。
出典:カルティエ
リングの全周にビスモチーフがあしらわれ、見た目のシンプルさからつける人を問わない“ジェンダーレスなリング”として、ペアリングとしても大人気です。愛を表現したリングですが、そこまで可愛らしいものではなく、エレガントでありながらクール身に着けることができる万能のジュエリーです。
画像はホワイトゴールドを素材としたタイプですが、ほかにもイエローゴールドやプラチナ、ピンクゴールドなどが存在しています。
ルイ カルティエ ヴァンドームリング
1924年にルイ・カルティエの手によってデザインが生まれ、メゾンを象徴するジュエリーのひとつとなりました。トリニティリングと同じようにイエロー、ホワイト、ピンクの18金ゴールドを使用しており、シンプルながら個性を感じることができるリングです。
約100年近く前に生まれたデザインでありながらタイムレスなリングは、身につける人がそれぞれ解釈できるスタイルとなっています。
出典:カルティエ
リング幅の種類が多く展開されていますが、メンズには幅が厚めの4.8mmがおすすめです。好みはあるかもしれませんが、細いリングよりもある程度太さがあるほうがメンズ人気は高いです。
クラッシュ ドゥ カルティエリング
2019年に発売され、瞬く間にカルティエのアイコンデザインとなったクラッシュドゥカルティエリング。見た目にも分かるように、他のブランドにないようなインパクトのあるデザインは、これまで数々の革新的デザインを世に生み出してきた“カルティエらしさ”を感じることができます。
カルティエの伝統的な要素であるスタッズ(金属の鋲)やビーズ、「クル カレ」と呼ばれる丸みを帯びた四角錐を用いてモダンデザインに仕上げています。
出典:カルティエ
スタッズデザインの立体的でありながら躍動感のあるフォルムは、エッジの効いたデザインでありながらも、細部はなめらかでスタイリッシュに着用することができます。エッジの効いたデザインですが贅沢に使用したホワイトゴールドはラグジュアリー感が強く、大人の遊び心を満たしてくれるデザインとなっています。
全面をスタッズが覆っていますが、全体的に丸みを帯びたフォルムとなっています。そのため、トゲトゲしいイメージと柔和なイメージが同時に演出されるコレクションです。
素材によって印象が変わる!素材別おすすめリング4選
素材や色味によって同デザインのリングであっても着用の印象は大きく変わります。ここでは、カルティエが取り扱っている素材の中で、とくにおすすめしたい色味や素材をお伝えしていきます。
イエローゴールド
イエローゴールドは、ゴールドの中でも華やかで豪華な印象を持ちます。その中でも、世界5大ジュエラーのカルティエが作り出すイエローゴールドは、いやらしさがなく内面からの輝きを放っているような質感がとても魅力です。
出典:カルティエ
画像のものは18Kのイエローゴールドを使用したラブリング。イエローゴールドは男性でも着用可能な素材で、主張し過ぎずワンランク上のラグジュアリー感を演出してくれます。若干厚みがある方が男性の指にも合うため、幅は5.5mmがおすすめです。
ピンクゴールド
ピンクゴールドは、人種を問わずいろんな人の肌に馴染みやすく、誰にでも着用できる色といわれています。ピンクゴールドと名前がついていますが、主張し過ぎない落ち着いた色をしており大人の男性が着けても悪目立ちしない、落ち着いた雰囲気を引き出してくれます。
出典:カルティエ
画像はジュスト アン クルのリングとなっています。このリングは釘がモチーフとなるので、線は細めとなっていますがエッジの効いたデザインの中にも控え目な印象で使いやすいリングとなっています。
ホワイトゴールド
シルバーのように澄んだ輝きを放ち、プラチナよりもリーズナブルな価格で手に入れることができる人気の素材であるホワイトゴールド。特にメンズジュエリー向けとして、クールな雰囲気を持っているホワイトゴールドは幅広い支持を得ています。
出典:カルティエ
画像のリングはダムールウエディングリング。このリングは、タイプによってはリング全周にダイヤが装飾されているデザインも存在しています。カルティエらしからぬシンプルなデザインは、どんなシーンでも使用使用が出来ます。
プラチナ
プラチナは、レアメタルの中でも特に希少で高価なものとして有名です。プラチナが持つ内面からの輝きは、年を重ねても衰えることのない美しさを楽しむことができます。不変的であることと希少性が高く高価であるため、結婚指輪の素材として使用されることが多い素材です。
また、プラチナはその希少価値の高さから資産としての価値もあるため、非常に人気の高い素材のひとつです。
出典:カルティエ
画像のリングはドゥカルティエウェディングリング。カルティエらしからぬシンプルなデザインのとなっています。結婚指輪となりますが、フォーマルでもカジュアルでもどんなシーンでも着用が可能となります。
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カルティエのリングをつけてワンランク上の自分へ
ここまで、カルティエについてとメンズでもおすすめしたいリングなどを紹介してきました。
カルティエは、とても長い歴史の中でジュエリー技術を磨き、現在でもメゾンの伝統と技術を継承しているジュエリーブランドです。年齢や性別を問わず、誰もが憧れる高級ブランドとして確固たる地位を築いてきました。
ここでご紹介したリングは、普段の着用はもちろんペアリングや結婚指輪としての人気があります。この記事を通じてあなたに合ったリングに出会えることを願います。
ちなみに、近年ではカルティエやブルガリなどを購入するにあたって、ご自身が不要となったブランド品を売却して購入資金に充てている方が多くいらっしゃいます。
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