
シャネルは、ルイヴィトンやエルメスと並んで「世界三大ブランド」と称されるほどの超有名ブランドです。しかしあまりの人気の高さに、偽物やコピー品のアイテムが世界中で横行しています。特にフリマやヴィンテージショップなどでの購入を検討している方は、不安に感じる方も多くいることでしょう。
そこで本記事ではシャネルをはじめとしたブランドバッグの買取に精通している弊社が、偽物のシャネルの見分け方について詳しく解説していきます。また多数流通しているシャネルのアイテムや安全な購入先もご紹介するので、最後までご覧ください。
目次
1 シャネルの偽物が横行している現状
シャネルは世界的な有名ブランドであるが故に、その分多くの贋作が世界中で流通しているのが現状です。加えてその贋作の制度は年々向上しており、一般の方々が一目見ただけでは区別がつかない本物と瓜二つの「スーパーコピー品」も増加してきています。
こうした最近の偽物は高精度な上に正規品よりもはるかに低価格で販売されているものがほとんどなので、つい誤って購入してしまう方が後を絶ちません。また購入前に偽物ということがわかっていても「ほとんど見分けつかないから構わない」と、安価である部分に魅力を感じて意図的に偽物を購入する方も存在します。
原則としてコピー品の売買は違法ですが、一部のフリマアプリやヴィンテージショップなどで販売されているケースは珍しくないので正規店や公式サイト以外で購入される際には注意が必要です。
2 シャネル偽物の見分けポイント7選
ここまでの説明で「では実際にどうやって偽物を見分ければいいのか」と疑問に思われる方も多いでしょう。大半の偽物やコピー品は正規品よりもはるかに安いコストで作られているため、いくつか欠陥が存在します。すべての商品に該当するわけではないですが、傾向を把握するだけでも十分な対策になります。
そこで本章では、シャネルの偽物を見分ける7つのポイントをご紹介します。見分ける部分は、以下の7つです。
- ギャランティーカード
- シリアルシール
- ブティックシール
- ブランドロゴ
- 金具に使用されているネジ
- ファスナー
- 素材のにおい
経験豊富なプロのバイヤーが重視する真贋の見極めポイントを詳しく解説するので、しっかり押さえておきましょう。
2-1 ギャランティーカードに7〜9桁のシリアルナンバーが記載されているか
ギャランティーカードで見分けるポイントは、以下の3点です。
- 7〜9桁のシリアルナンバーが記載されているか
- カード右上にある丸シールの透かしがあるか
- 2021年5月以降の製品にギャランティーカードではなくRFIDタグがついているか
ギャランティーカードにはシリアルナンバーが記載されており、製造年代によって桁数やイニシャルナンバーが異なります。基本的には7〜9桁の物しか存在せず、それ以外の桁数のものは偽物と考えるのがいいでしょう。
加えて、カード右上に配置されている丸シールにも着目してみましょう。この丸シールは1980年代に偽造防止のために追加されたものであり、正規品の場合はお札のようにうっすらとシャネルのブランドロゴが映し出されます。
また、シャネルはギャランティーカードを2015年(日本は2021年)に廃止しています。そのためそれ以降に製造された製品にギャランティーカードが付属している場合は、偽物の可能性を疑った方がいいでしょう。
2021年5月からは代わりに「RFIDタグ」と呼ばれる金属のプレートがついています。そこには8桁の英数字がランダムに配列されているので、その固有番号からは製造年や場所などの情報を得ることはできません。
2-2 シリアルシールが簡単に剥がれないか
シリアルシールで見分けるポイントは、以下の3点です。
- シリアルシールが簡単に剥がれないか
- 「0」に斜めの線が入っているか
- 「1」の下の線に横線が入っているか
シリアルシールは内側のポケットの中など少し見えづらいところに配置されているので、まずは貼られているかどうか隅々まで探してみましょう。精度の低い偽物はそもそも配置されていないこともありますが、あるからといって本物と判断するのは少し危険です。
シリアルシールを見つけた際にまず確認して欲しいのが、簡単に剥がせるかどうかです。正規品は簡単に剥がれないように作られているので、簡単に跡形もなく剥がせるものは偽物の可能性が高いでしょう。
加えて、数字の字体にも着目してみましょう。中でも特徴が顕著に現れているのは「0」と「1」です。1997年以降に製造された製品のシリアルシールに記載されている「0」は、斜めの線が入っており、「1」は上記の画像のように、必ず下の部分に横線が入っています。これらの特徴に当てはまらないものは、注意が必要です。
2-3 ブティックシールに記載されている文字がスタンプであるか
ブティックシールで見分けるポイントは、以下の2点です。
- 手書きではなくスタンプで押されているか
- シールの色が「ゴールド」か「シルバー」になっているか
ブティックシールとは販売店を表すアルファベットと販売日を表す数字が配置されたシールのことで、国内の正規店で購入した製品には必ず付属しているものです。ただし海外で販売されているものにはついておらず、日本国内においても2016年6月に廃止されたのでそれ以降に製造されたものにはついていないので注意が必要です。
ブティックシールを見つけた際に、まず着目して欲しいのが「シールの色」です。新品で購入した場合は必ずゴールド色のシールが貼られており、シャネルの工房で修理されたものにはシルバー色のシールが貼られています。そのためこの2色以外のシールが貼られている場合は、偽物の可能性が高いでしょう。
また正規品のブティックシールに記載されている英数字は、必ずスタンプで押されています。これが手書きで書かれているものには、注意が必要です。
2-4 ブランドロゴが綺麗な作りになっているか
ブランドロゴで見分けるポイントは、以下の2点です。
- ブランドロゴが丁寧な仕上がりになっているか
- 「CHANEL」のフォントが正しいものであるか
シャネルのブランドロゴはシンプルに「CHANEL」と刻印されています。シンプルではありますが、丁寧な処理が施されており綺麗な仕上がりになっています。ただし中古品を購入する場合、過去の使用頻度によっては本物でも色が剥がれているケースもあるので注意が必要です。
また、ロゴのフォントにも偽物の見分けポイントがいくつかあります。
その中でも、まずチェックしておきたいのが「C」です。正規品の場合は上記の画像の通り、Cの切り口は少し斜めになっています。偽物だと真横になっているものが多いので、注目すれば容易に判別は可能です。
続いて「H」は、横線が若干上に寄っているのが特徴です。そのため、横線が真ん中や下寄りに位置している場合は偽物が多い傾向にあります。
「A」の見分けポイントは、上の先端部分にあります。正規品はこの先端部分が尖っておらず平らになっており、偽物の場合はこの部分が尖っているのでよく注視しましょう。「N」も同じく、すべての先端部分が平らになっています。
「E」の見分けポイントは、3本ある横線のうち真ん中に位置する横線に注目しましょう。本物はこの真ん中の横線が他の横線よりも短く、真ん中が凹んでいるようなシルエットになっています。偽物の場合、3本とも同じ長さになっているものが多いです。
2-5 金具に使われているネジがマイナスネジであるか
金具で見分けるポイントは、以下の2点です。
- メッキ処理が丁寧に施されているか
- 金具に使用されているネジがマイナスネジであるか
金具部分はシャネルに限らず、多くのブランドの偽物見分けポイントとして挙げられています。メッキの処理は他のブランドと同じように、雑に仕上がっているものは偽物の可能性が非常に高いです。使い込まれていたとしても金属の処理にムラが出ることはないので、あらかじめチェックしておきましょう。
またシャネル製品のほとんどの金具にマイナスネジが使用されているのも特徴的です。稀にプラスネジが混ざっている場合がありますが、ごくわずかな確率なのでプラスネジがあった場合は注意が必要です。
2-6 ファスナーにEP社の刻印があるか
ファスナーで見分けるポイントは、以下の1点です。
- YKK製でなく「EP社」のものが使用されているか
シャネル製品のファスナープルは、すべて「EP社」のものが使用されています。ファスナーと聞いて多くの方が「YKK」を思い浮かべるでしょうが、残念ながらシャネルにおいてはYKK製のものはすべて偽物となっているので注意しましょう。
2-7 ビニールやガソリンのようなにおいがしないか
素材やにおいで見分けるポイントは、以下の1点です。
- ビニールやガソリンのようなにおいがしないか
偽物の見分けポイントのひとつに「素材の違い」が挙げられますが、素材の違いはにおいでも判別することができます。レザーバッグなどの偽物によく使用される素材は「合成皮革」ですが、合成皮革はビニールやガソリンのようなにおいを発するのが特徴です。
においは実際に手にとってみないと確認が難しいですが、それができる場であれば効果的なチェック方法です。
3 アイテム別にチェックしておきたい偽物シャネルの見分けポイント
本章では、シャネルの中でも特に偽物やコピー品が流通しているアイテムを3つご紹介します。時代や流行によって多く出回る偽物も変化していくので、定期的にチェックするようにしましょう。
3-1 バッグ
シャネルのバッグはビジューなどを用いてアクセントを加えたモデルから、フロント部分に大きく「CC」ロゴを施したモデルまで様々なモデルを展開しています。その中でもエナメル素材を使用しているモデルはエレガントで高級感のあるデザインになっており、普段使いにはもちろん結婚式などのドレスシーンにもぴったりです。
アイテムによって見分けるポイントは若干異なりますが、共通して注意しておきたいのが「金具部分」と「ブランドロゴ」です。
金具のメッキ処理の粗さもそうですが、金具の光り具合にも着目してみましょう。正規品と偽物を比較すると、偽物の方がギラつきが強く一見偽物の方が本物に見えてしまうこともあるので注意が必要です。
また偽物の中には、ブランドロゴである「ココマーク」の交わる部分に不自然な切れ込みが入っていることがあります。本物にはこのような切れ込みはないので、注意しましょう。
3-2 財布
シャネルの財布はモノトーンを中心としたシンプルながらもエレガントなデザインが魅力で、年代を問わず幅広い層の女性に支持されています。シャネル財布の代表的なモデルである「マトラッセ」や「ココボタン」、クールな雰囲気を演出する「ボーイシャネル」などそのデザイン性は様々です。
そんなシャネル財布の見分けポイントには、主に「シリアルシール」と「チェーン」が挙げられます。シンプルなデザインのものが多いので中々真贋ポイントは見つけにくいですが、その中で比較的特徴に出やすいのがこの2点です。
シリアルシールはシリアル番号の上に2つのココマークがありますが、偽物の場合だとこれが1つしかないものもあります。またギャランティーカードに記載されているシリアルナンバーと同じ番号が記載されていますが、偽物は異なる番号が記載されている可能性があるので注意が必要です。
チェーンに関しては、マトラッセなどのチェーンウォレットタイプのものが該当します。正規品の場合、チェーンの中革は全て内側に三つ折りに織り込まれるようにして作られています。これが偽物の場合、外側に織り込まれていたり三つ折りになっていなかったりするのでよく注視してみましょう。
3-3 ジュエリー
シャネルのジュエリーは大きく分けて、本物のプラチナや金などを用いた高級感溢れる「ファインジュエリー」と、リーズナブルでデザイン性にこだわった「コスチュームジュエリー」の2種類に分類されます。エレガントなものから普段使いに使用できるものなど幅広いモデルを展開しており、年代を問わず多くの女性たちから人気を集めています。
そんなジュエリーの見分けポイントは、主に「ココマーク」と「金属のメッキ処理」に現れることが多いとされています。
ココマークはアイコニックで目立ちやすい分、見分けがつきやすいのが特徴です。本物と比べると偽物は傾きが生じていたり形状が変わっているものがあるので、あらかじめチェックしておきましょう。
また金属のメッキ処理はジュエリー全体の印象に影響する部分なので、こちらも比較的見分けはつきやすいです。雑な仕上がりになっていたり刻印が潰れていたりしたら、偽物の可能性が高いでしょう。
4 本物のシャネルを安全に入手できる購入先
本章では、安全にシャネルの正規品を購入できる場所をご紹介します。本章でご紹介する場所のほかにも正規品を販売しているところはありますが、「100%」購入できる保証はないので、信頼が担保されているところで購入するのがおすすめです。
4-1 シャネルの正規店や公式オンラインストア
正規品のシャネルを確実に手に入れたい方は、シャネルの正規店や公式オンラインストアで購入するのがおすすめです。日本で展開されているシャネルの取り扱い店舗は、全部で105店舗あります。内訳はシャネルのブティックが40店舗、その他のブティックが65店舗です。
2021年4月以降にシャネルのブティックで購入したハンドバッグとチェーンウォレットは、すべて5年間の修理保証がついています。そのため正規品を少しでも長く使用したいと考えている方にとっては、正規店で購入することが最もお得な方法です。
4-2 シャネルの買取に精通している二次流通業者
正規品のシャネルを入手したい方は、シャネルの買取に力を入れている二次流通業者で購入するのもおすすめです。二次流通業者とは、いわゆる中古販売業者のことを指します。二次流通業者は中古品の販売がメインであることから、正規店よりも低価格で商品を入手できる可能性が高いのが魅力です。
買取実績についてはその業者の公式サイトを見れば力を入れているブランドやアイテムを判別できるので、業者を調べる際はひとつの基準としてチェックしてみましょう。
5 シャネルの偽物についてよくある質問
本章では、シャネルの偽物について問い合わせの多い質問に答えるかたちで解説していきます。
5-1 フリマアプリやネットオークションで購入するのはあり?
フリマアプリやネットオークション、ヴィンテージショップなどでシャネルのアイテムを購入するのは、あまりおすすめできません。偽物のシャネルを入手してしまう方の多くがフリマアプリなどのネット上で購入しており、手元に届いてから偽物と発覚するケースが世界中で頻発しています。
ネット上では本物の画像を使用していることが多く、偽物かどうかは実際に手にとって見ないと判別は難しいのが現状です。そのため正規店や公式オンラインストア以外で購入する際は、できる限り直接チェックするようにしましょう。
5-2 シャネルの偽物をより詳しく見分けるためには?
購入したものが本物かどうかの確信が欲しい場合は、シャネルの買取実績が豊富な買取専門店に相談してみるのがおすすめです。本記事でご紹介した見分けポイントを押さえておけばある程度の真贋は見分けられますが、精度が高いものだとプロの査定士でしか見分けられない部分も多くあります。
こうした買取専門店にはシャネルの買取に精通しているバイヤーが常駐しているので、偽物かどうかの査定だけでなく、そのアイテムが本来持つ価値まで見極めることが可能です。
6 まとめ|シャネルの買取なら「ブラリバ」におまかせ!
シャネルはバッグや財布、ジュエリーを中心に世界中から人気を集めるファッションブランドであり、その人気の高さから偽物やスーパーコピー品が横行しています。中には本物と瓜二つの「スーパーコピー品」もありますが、本記事でご紹介した見分けポイントをおさえておくことで未然に偽物の入手を防ぐことが可能です。以下に、本記事でご紹介した偽物の見分けポイントを記載します。
- ギャランティーカードに7〜9桁のシリアルナンバーが記載されているか
- シリアルシールが簡単に剥がれないか
- ブティックシールに記載されている文字がスタンプであるか
- ブランドロゴが綺麗な作りになっているか
- 金具に使われているネジがマイナスネジであるか
- ファスナーにEP社の刻印があるか
- ビニールやガソリンのようなにおいがしないか
しかし「どうしても本物のシャネルだという証拠が欲しい」という方も多いのではないでしょうか。そこで相談先としておすすめしたいのが、ハイブランド買取専門店の「ブラリバ」です。
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