アンティークとヴィンテージという言葉。どちらも似たような意味で区別しにくくわかりづらいですよね。
それでは、それぞれの違いやどんな意味があるのかを整理していきます。
アンティーク
アンティークとはフランス語の「骨董品=Antique」からきており、その語源はラテン語の「Antiquus=古い」にあたります。アンティークは通常「古いこと」「価値があるもの」が重要とされており、ジャンルを問わず食器や文具、家具やおもちゃ、宝飾品など多岐にわたってその言葉が使われています。
しかし、どこまで古いものがアンティークとなるのかが問題となります。1934年にアメリカで制定された通商関税法ではアンティークの定義に「100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」という記述があります。
そのため、現代では100年経過したものをアンティークと呼称するというのが通説となっています。ちなみに、骨董品に似せて復刻または製造されたものに関してはレトロと区別されています。
ヴィンテージ
ヴィンテージとは元々、ワインの製造工程を表す用語でしたが、次第にブドウの収穫年を表す言葉へと変わっていきました。
そこからさらに「ヴィンテージ」という言葉は発展をしていき、おいしく良いワインのことを指す“ヴィンテージワイン”と呼ばれるようになっていきます。
のちに、このワイン業界の用語が他の業界にも浸透していき、ヴィンテージジーンズやヴィンテージカメラなどの言葉が広く周知されていきます。
時計業界におけるヴィンテージとは、過去に製造され現在では生産が中止しているモデルや、普段目にすることが少ないロレックスの腕時計を指します。
アパレルの世界でもヴィンテージという言葉が使われますが、その場合は“古くても時間の経過とともに価値が高まったもの”として使用されています。