高級ブランドとして、世界中で愛され続けているCHANEL(シャネル)。とくにバッグは、ファッショナブルで洗練されたデザインが多くの人気を集めています。しかしながら価格が高いため、「もう少し安かったら手が届きやすいのに…」と思っている方も多いのではないでしょうか。
高額な価格帯の商品が多いシャネルですが、実は調べていくうちに「昔は安かった」という声がちらほら見られることがわかりました。実際のところ、シャネルの価格はどのように推移しているのでしょうか。本記事では現在から10年前、20年前の定価を踏まえた上で「昔は安かった」という声の真偽をチェックしていきます。
目次
【2024年最新】シャネルバッグの定価
まずは2024年7月時点での、シャネルの人気バッグの定価をチェックしてみましょう。
※いずれも税込価格
モデル名 | 価格 |
---|---|
マトラッセ23 | ¥1,676,400 |
マトラッセ25 | ¥1,744,600 |
マトラッセ30 | ¥1,879,900 |
マトラッセ33 | ¥1,981,100 |
トップハンドルフラップバッグ | ¥1,168,200 |
ボーイシャネルミニハンドバッグ(20cm) | ¥1,032,900 |
ボーイシャネルハンドバッグ(25cm) | ¥1,142,900 |
ボーイシャネルラージハンドバッグ(28cm) | ¥1,202,300 |
シャネルバッグの定価は多くのモデルで100万円を超えており、マトラッセにいたってはミニサイズでも160万円以上します。デザインやブランドイメージに惹かれてはいても、「なかなか手が出せない…」と感じる方も多いでしょう。
近年は材料費や人件費の高騰なども影響し、価格改定の頻度も増加しています。そのため今後も価格が上昇する可能性は、十分に考えられるでしょう。
現在は高額なシャネルも昔は安かった?
「安い」の定義は人によって異なりますが、それでも昔は現在と比べてもはるかに安く買うことができていました。
マトラッセを例に見てみると、現在でこそ一番小さなモデルでも160万円以上しますが、20年前の定価は現在の8分の1程度である15~20万円ほどです。10年前にもなるとやや価格が上昇しているものの、それでも定価は現在の4分の1程度である40〜50万円ほどです。「昔は安かったのに、バッグが高くなった」と感じるのも、当然のことだといえるでしょう。
シャネルの値上がりが続いている理由
一昔前と現在の価格推移を比較してみても、シャネルのバッグは大幅に値上がりしています。購入する側としては、「なぜここまで価格があがってしまうのか」と疑問を抱いてしまうでしょう。シャネルのバッグの価格が上昇している裏には、以下の3つの理由が関連しているといわれています。
ラグジュアリー路線へのシフト変更
シャネルは近年、ラグジュアリーブランドへの路線変更をしたといわれています。価格を上昇させることで「価格が高い=一部の限られた人のみが所有できる超高級バッグ」というイメージ戦略が進められているようです。
実際にシャネルは、有名人や海外セレブ、そして人気インフルエンサーなどがこぞって取りあげたことで、その人気は急上昇しています。こうした流れに高級品化を組み合わせ、さらに一部商品への購入制限なども実施。これらの戦略を組み合わせ、「希少性」という新たな価値をプラスしていると考えられます。
生産コストの高騰
昨今の高級ブランドを取り巻く社会情勢は大きく、そして急激に変化しています。その背景には新型コロナウイルスや戦争、地球環境の変化などによる影響が大きく関わっています。
シャネルバッグに欠かせない牛や羊などの天然革の価格は、いずれも著しく高騰しており、優れた技術を有する職人を雇うための人件費も上昇しています。過去と同じ品質で同じ製品を作ろうとしても、そのためのコストは大幅にアップしているのです。そのためブランドとして求められる品質や価値を維持するためには、今後も値上がりし続ける可能性が高いと考えられています。
為替相場の影響
シャネルのバッグはおもに海外で生産され、日本へと輸入され消費者のもとへと届きます。この流れのなか、どうしても避けられないのが為替の影響です。1ドル100円の時代であれば、1万ドルのバッグを購入するのに必要な日本円は100万円でした。1ドル150円になると、同じ1万ドルのバッグが150万円にまで上昇します。
ここ数年円安が進んでいる日本ですが、現在も不安定な相場となっており、その影響を受けている現状にあります。
シャネルの定価上昇の流れは世界的にも進んでいますが、日本においてはとくにその影響が強くなっていると言えるでしょう。
シャネルは中古市場でも需要が高まっている
シャネルのバッグの価格は上昇していますが、過去に購入したバッグを売るには非常に適したタイミングです。10年以上前に購入したモデルを、想像以上に高値で買い取ってもらえる可能性もあるため、ぜひ注目してみてください。
新品のバッグの価格が上昇すれば、比較的お手頃な価格帯である中古市場へと流れてきます。中古市場における需要が高まれば、そのぶん買取価格も上昇する傾向にあります。また海外に販路を持つお店であれば、シャネルのバッグの輸出も可能です。
シャネルの中でもマトラッセやココハンドルといったシャネルの定番バッグは、中古市場においてもとくに人気です。「家にあるのは古いモデルだから…」とあきらめず、一度査定に出してみましょう。
シャネルは今後も値上がりし続ける可能性が高い
10年、20年前のシャネルバッグの価格と比べると「昔は安かったのに、シャネルのバッグが高くなった」というのは、間違いではなさそうです。現在でも材料費や人件費の高騰は続いており、今後も値上げされる可能性は十分に考えられます。
さまざまな事情により手が届きにくくなっている今だからこそ、中古市場にも目を向けてみるのはいかがでしょうか。比較的お手頃な価格で入手できるだけでなく、正規店では中々お目にかかれないレアアイテムに出会すこともあります。今後も値上がりは続く可能性が高いため、ぜひ検討してみてください。
ブランド品の高額買取を希望するなら、市場相場を理解し、その価値を正しく見極めてくれるお店に依頼するのがおすすめです。「ブラリバ」は過去に多くのシャネルアイテムを買い取っており、市場動向も常にチェックしています。豊富な販売ルートを持つため、高値で売りやすいという特徴があります。「このシャネルも売れるのかな…」と思ったら、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。