
シルバーアクセサリー界の巨匠、レナード・カムホートが生み出したブランド「ロンワンズ(LONE ONES)」。この記事では、ロンワンズの歴史や人気モデル、「レナード カムホート(LEONARD KAMHOUT)」との違いなどについて、エディターのKOYAMAが詳しく解説!おすすめのカスタム方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ロンワンズの歴史
「ロンワンズ(LONE ONES)」アイテムの魅力を伝えるまえに、まずは創設者や歴史をおさらい!ロンワンズと「レナードカムホート(LEONARD KAMHOUT)」との違いも解説します。
ロンワンズ創設者はクロムハーツ初期メンバーのレナード・カムホート
シルバーアクセサリーブランド「ロンワンズ(LONE ONES)」の歴史を語るうえで、創設者であるレナード・カムホートの存在は欠かせません。レナードは世界的なシルバーブランド「クロムハーツ(Chrome Hearts)」の初期メンバーのひとりで、主要デザイナー兼彫金師として主にシルバーアクセサリーを担当していました。
クロムハーツを離れた後の1996年に、自身のブランド「レナード カムホート(LEONARD KAMHOUT)」を設立。越した技術と芸術的な感性を融合させた作品を次々と発表します。彼のアクセサリーは単なる装飾品ではなく、哲学や精神性を込めたアートピースとしても評価されました。
2000年代初頭、「レナードカムホート」から「ロンワンズ」へ
「レナード カムホート」設立から約4年経ったころ、ブランド名を「レナード カムホート」から「ロンワンズ(LONE ONES)」へと変更!この新しいブランド名には、創業当初から候補に挙がっていた「Leonard ONE(L-ONE)」をベースにした「LONE」と、「すべてがひとつに団結する」という意味を込めた「ONES」を組み合わせた深いメッセージが込められています。
- LONE(孤独)
- ONES(共存)
この名称には、「孤独でありながらも、すべてが繋がっている」というブランドの哲学が表現されています。また、改名と同時に発表されたセカンドコレクションでは、従来のレナード時代にはなかった新たなデザインアプローチが取り入れられ、ブランドのさらなる独創性を確立しました。
なので、レナード カムホートからロンワンズへと名称が変わっただけでこのふたつのブランドにとくに大きな違いはありません。しいていえば、「レナードカムホートはロンワンズの原点」といえます。
2016年にレナードはこの世を去りましたが、彼のデザイン哲学はロンワンズに受け継がれ、現在も多くのファンを魅了しています。
ロンワンズのシグネチャーアイテム「ベル(Bell)」
レナード・カムホートの代表作の一つが「ベル(Bell)」です。これは、シルバーアクセサリーとして初めて鈴をメインモチーフに採用した革新的なデザインでした。
ベルには、「魂の目覚まし」というコンセプトが込められています。鈴の音色が持つ神秘的な響きは、精神的な覚醒やインスピレーションを象徴し、身に着ける人の内面に働きかけるアイテムとして多くの支持を集めました。
特筆すべきは、すべてのベルが異なる音を奏でるように設計されている点です。同じ音色のベルはふたつとして存在せず、持ち主にとって唯一無二のアクセサリーとなります。1990年代後半に登場したこのデザインは瞬く間に注目を集め、その後、多くのブランドが同様のモチーフを採用するなど、業界に大きな影響を与えました。
ここからは代表的なベルの種類を紹介します!
MATING FLIGHT
メイティングフライトは、「自由に飛ぶ魂の象徴」をテーマに、鳥をモチーフとしたデザインが特徴のコレクションです。創業当初、レナード自身が南インドの僧侶の教えを受け鳥に対する深い愛や自然への敬意から、このモチーフを取り入れました。
このシリーズは、レナード時代から続く唯一のコレクションであり、ロンワンズの象徴ともいえる存在です。そのため長年集めている人も多いです。
メイティングフライトコレクションの一つであるクレーンベルは、「鶴」をモチーフにしたデザインが特徴的なベル型ペンダントです。鳥の目をイメージした繊細な模様が施されており、優雅で神秘的な雰囲気を演出しています。数あるベルの中でも、クレーンベルは時代を超えて愛され続け、現在もなおブランドを象徴するアイコン的な存在となっています。
目の部分にダイヤやルビーが埋め込まれたアイテムも存在します。生命が宿るかのようなカスタムには脱帽の一言です…!
ドーヴベルと呼ばれるこちらは「平和の象徴」である鳩がモチーフになっています。ドーヴベルは先ほどのクレーンベルと比べると同サイズでも小ぶりなのが特徴です。鶴と鳩のサイズ感がそのままトップに表現されているのは面白いですね!
ヘロンブレスのヘロンとは鷺。長いくちばしを表現されており、上記2つとはまた違った印象とディテールが特徴的です。
このように、メイティングフライトコレクションにはさまざまな鳥をモチーフにしたデザインが存在します。単に鳥のシルエットや羽を形にするのではなく、“心の目で見た鳥”を表現しているのが最大の特徴です。そのため見る人によって解釈が異なり、それぞれの想像力を刺激するのも魅力のひとつ。自由な発想で楽しめる、遊び心あふれるコレクションといえます。
KISS&FLOW
2000年、ブランド名がレナードカムホートからロンワンズへと改名されたタイミングで、セカンドコレクションとなる「キスアンドフロー」が発表されました。発表当初は「キッシーズ」という名称でしたが、後に現在の「キスアンドフロー」へと変更されました。
このコレクションでは、「目には見えない生命の働き、躍動感、人の感情や愛」といった、形として捉えられないものをジュエリーデザインとして表現。滑らかなラインや有機的なフォルムが特徴で、ロマンチックで洗練されたコレクションです。
キスアンドフローを代表するティアベルは、「涙が流れ落ちる音色の響き」を表現した、まさにこのコレクションを象徴するアイテム。しずくのような滑らかなフォルムと繊細な造形美が、感情の流れや儚さを見事に形にしています。
また、ハートモチーフやフローラルモチーフなど、キスアンドフローのテーマを体現するデザインも豊富に揃っています。そのため、全体的に柔らかくエレガントな印象を持つコレクションとなっていて、女性らしい優美なスタイルを好む人に人気です。
BASIC NATURE
「自然の本質と人間のありのままの姿」をテーマにしたベーシックネイチャーコレクション。シンプルで力強いデザインが特徴で、流れるようなフォルムと繊細なディテールが融合した作品が揃っています。
2010年には新たな展開として、ロンワンズ史上初となるスカルモチーフのラインナップが誕生しました。単なる骸骨の無骨なイメージではなく、スカルと蓮の花を組み合わせることで、どこかオリエンタルな雰囲気を漂わせた神秘的なデザインが生み出されています。
この独創的なアプローチによって、「人間のありのままの姿」というコンセプトがより深く表現され、単なるアクセサリーを超えた、哲学的なメッセージを持つアートピースとしての魅力を放っています。
エディターKOYAMAのおすすめアイテムを厳選!
上記の章でも紹介したとおり、ロンワンズには複数のコレクションがあり、それぞれ異なるコンセプトのもとにリリースされています。ここからは、ベル中心としたおすすめのアイテムを紹介します!
マストでゲットしたい!ペンダントトップ3選
まずは、ペンダントトップから!スカル×ダガーや鳥の巣など、ファニーなモチーフが多く存在します。
・クレーンベル
クレーンベルは、ロンワンズファンなら絶対持っておきたいアイテム。前述でも紹介しましたが、今一度おさらい。
クレーンベルはロンワンズを代表するアイテム。サイズはS,M,Lと展開されていて、サイズによって音色の音程が異なります。街中でこの音色が響けば振り返ってしまうほど魅力的です。
・ダガーペンダント
ダガーペンダントは2010年にスタートされたBASIC NATUREからリリースされたアイテム。スカルとダガーモチーフが施された写真のペンダントトップは、輪廻転生、命の象徴といったBASIC NATUREのコンセプトが反映されています。
・ネストペンダント
MATING FLIGHTのネストは「巣」がモチーフになっています。巣といえば、コレクションコンセプトである“鳥”に欠かせない存在。鳥が羽を休める巣をペンダントトップに落とし込んだ人気アイテムです。
男ゴコロをくすぐるリング3選
続いては指輪。ロンワンズのリングのなかでも根強い人気を誇るのが、メイティングフライトコレクションの鳥モチーフです。今回は代表的なデザインを3つ選定しました!
・ラブバイトリング
ラブバイトリングはロンワンズリングシリーズの中でもとくに人気が高いです。ラブバイトとはキスマークを意味し、2羽の鳥でそれが表現されています。
1羽がもう1羽の首元にキスしている描写を曲線で描いた情熱的なコンセプトを合わせ持ちます。2羽の目にダイヤやゴールドが埋め込まれた特殊な製法で作られたカスタムも存在し、バリエーションの多さも魅力のひとつです。
・コスミックユニオンリング
ロンワンズには18Kアイテムも多々ありその美しさはシルバーと相対する美しさを兼ね備えます。こちらもリングでも定番アイテムであり、先ほど紹介したラブバイトリングと同様に2羽の鳥が曲線で表現されていて無限大に広がるさまが特徴です。
・スネークバードリング
名前の通りスネーク調の鳥が施されていて、指に巻き付くようなシルエットが特徴的です。ロンワンズを代表する定番アイテムのひとつとなっています。
顔周りにもロンワンズを!職人技が光るピアス3選
ロンワンズのピアスは、ペンダントトップやリングのモチーフをそのまま小さくしたようなデザインが多いです。繊細な技術は、さすがロンワンズといったところ。
ロンワンズのピアスはイヤリングと表記していますが通常のピアスと何ら変わりません。アメリカ圏では日本でいうピアスはイヤリングと呼ぶことからそのまま日本でもイヤリングの名称で採用されています。それではさっそく見ていきましょう。
・シルクフープイヤリング
ブレスレットにも採用されているシルクリンクを模ったフープピアス。究極のシンプルで使い勝手がよく、ロンワンズの定番人気のひとつです。
・ドゥンドゥビ プリミティブフープ
インドの教えから採用されたドゥンドゥビ。ドゥンドゥビとは、ヒンドゥー教で使われるダマルという楽器の一種で、頭蓋骨を素材にした太鼓のようなものを指します。ベーシックネイチャーを代表するモチーフのひとつです。プリミティブアートが好きな方におすすめ!
・スプレッドイーグルピアス
フープタイプのピアスを2つ紹介しましたが、もちろんシンプルなスタッドタイプもあります。その中でも スプレッドイーグルは、サイズ展開が豊富で人気の高いアイテムです。
このピアスは、翼を広げた鳥をイメージした曲線がクロスのデザインに落とし込まれたモチーフとなっています。
ほかにも、ベルが揺れるドロップタイプなど、さまざまなデザインが展開されています。小ぶりながらも繊細な作りが魅力で、職人技に思わず感嘆する仕上がりです!
ロンワンズのおすすめカスタム
ロンワンズにはどんなカスタムの仕方があるのでしょうか。公式おすすめの組み合わせや、クロムハーツやゴローズなどのほかアクセサリーとのカスタム技を紹介します。
ロンワンズのクレーンベル×ティアベル
こちらはロンワンズオフィシャルで紹介されているスタイリング。クレーンベル×ティアベルの組み合わせです。中央にSサイズのフュージョンティアベルを、左右にゴールドとシルバーのXSサイズのクレーンベルを配置しています。ゴールドとシルバーのバランスがよく、奥行きが生まれていますよね。
ロンワンズ×クロムハーツ
クロムハーツとの組み合わせも◎!
化学反応どころか、お互いの良いところを存分に引き出したスタイリングが可能です。
クロムハーツ カンパナとロンワンズ ホークペンダント
形状がどちらも似ておりますが、クロムハーツの重厚感とロンワンズの繊細さが掛け合わさって唯一無二の存在感を放っています。
続きましては…
クロムハーツ フィリグリークロスとロンワンズ キーペンダント
キーの組み合わせ、個人的に激推しです。シルバーの輝きと燻しを加えることで陰影を表しているところは両ブランドの最大の特徴。合わないわけがありません。
エディターKOYAMAのおすすめの組み合わせは?
シルバーのティアベル×クレーンベルは間違いないです。サイズ感の違うふたつのトップを、ロンワンズの太さのあるチェーンにかけるとバランス良くまとまります。
ゴローズのフェザー×クレーンベルは意外性がありならがも、相性が良いです。ポイントは、ベルの大きさをLサイズに上げること。これで大ぶりなフェザーと並べても影に隠れず、存在感がでます。
独創性でさまざまな表現をあらわすロンワンズ
代表的なベルから始まったブランドが、今や多くの人を魅了するラインナップで展開され続けています。そのアイテムひとつひとつにも意味深さがあり、知れば知るほど楽しめること間違いなしです!
合わせて紹介した、CHROME HEARTS、goro’sそしてLONE ONESともに弊社の運営する「BRING楽天市場店」で取り扱っています。ぜひチェックしてください!