本記事では、ロンワンズの人気モデルやレナードカムホートとの違いなどについて詳しく解説します。ロンワンズの歴史や組み合わせ方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「レナードカムホート」から「ロンワンズ」への歴史
ロンワンズの歴史を語るうえで「レナードカムホート」の存在は欠かすことが出来ません。レナードカムホートは1996年にクロムハーツ創業メンバーのレナードカムホート氏とデボンウィラー氏で立ち上げられ2000年の改変とともにロンワンズという名に改名され新たなスタートとなりました。
レナードカムホート時代から作られたアイテムの中には同じアイテムでもブランド名がレナードカムホートかロンワンズで異なる場合があるのも納得です。ロンワンズの歴史を紐解くレナードカムホートから現在に至るまで解説していきます。
クロムハーツの創設者のひとりレナードカムホートとは
ブランド名にもなっている「レナードカムホート」Leonard Kamhoutとは、クロムハーツの創設初期メンバーの一人でもあり世界でも名実ともに有名な彫金師です。
そんなレナードが1996年に自身のブランド「レナードカムホート」を設立し、彼、独自の世界観が今でも表現され続けています。彼自身は2016年にこの世を去りましたが、彼の世界観が今でも語り継がれていることは本当に素晴らしいことです。
そんな彼が後世に語り継がれるアイテムを創り出しました。それが「ベル」です。
「魂の目覚まし」という意味の込められたブランドアイコン「ベル」
レナードカムホート時代からブランドを象徴するアイテムといえば「ベル」ですよね。ベルとはその名の通り、鈴がモチーフになった初めてのアクセサリーです。
そして、同じ音色は2つとして存在しない「魂の目覚まし」という意味が込められベルのモチーフが誕生しました。90年代後半に、世に出たこの鈴モチーフを皮切りに世界的に鈴のモチーフが流行しサンプリングが増えたのもレナードの作品が素晴らしかった故です。
このベルのアイテムにレナードのすべてが込められています。シルバーの輝きと、燻しを随所に入れることでそのコントラストを生み出し、着用したときに身体に馴染む滑らかなディテールを細部にまで表現しました。
これが彼にしかできない表現力と、世界観だと思います。
2000年を機に時代を経てロンワンズへ
2000年に更なる独自性、世界観を確立するため、ブランド名を「LONE ONES」へと革新的な変更を遂げます。LONEとは創業当時からブランド名の候補とされていた、L eonard ONEのL-ONEから引用され、ONESとは全てが一つに団結という意味も込められ、LONE ONESに決定致しました。
LONE「孤独」、ONES「共存」
そんな意味まである非常に深いメッセージ性がブランド名にも込められています。
アイテム1つ1つにも深い意味があることも納得できるブランディングが魅力です。
レナードの意思が継承されていくことへの表れでもあるブランド名がこれからの更なる繁栄を築き上げます。改名と同時にセカンドコレクションの発表が行われ、レナード時代には無かった独創性を生み出すこととなります。
レナードカムホートからロンワンズまで語り継がれる3つのコレクション
現在のロンワンズには3つのコレクションが存在し、どれも異なるイメージ、独創性をもつことで、様々な視点からロンワンズを表現されることとなります。
メイティングフライトは鳥
キスアンドフローは愛
ベーシックネイチャーは自然、スカル
それぞれこちらをベースに深いところまで意味が込められています。ひとつずつ紹介していきましょう。
最も深い歴史を持つ「MATING FLIGHT」
メイティングフライトとは「自由に飛ぶ魂の象徴」をコンセプトに鳥をモチーフにした作品が主となっています。
なぜ鳥なのかと言いますと、創業当時からレナード自身が南インドの僧侶の教えを受け、鳥に対する自然愛などから鳥をモチーフにしたことが始まりです。
レナード時代から続く唯一のコレクションでもあり、最もロンワンズを象徴する長年のファンが多いコレクションでもあることは間違いありません。
鳥モチーフの中でもクレーンベルは「鶴」が表現され、鳥の目をモチーフにした模様が特徴的です。ベルの中でもこのクレーンベルが時代を席巻し続け今でもブランドのアイコン的アイテムであり続けています。
ちょうど目の部分にダイヤやルビーがカスタムされたアイテムも存在し、生命が宿るかのようなカスタムには脱帽の一言です。
ドーヴベルと呼ばれるこちらは「平和の象徴」である鳩をモチーフとされています。ドーヴベルは先ほどのクレーンベルと比べると同サイズでも小ぶりなのが特徴的です。
鶴と鳩ですので本来のサイズ感がそのままトップにも表現されているのは面白いです。
ヘロンブレスのヘロンとは鷺。長いくちばしを表現されており、上記の2つとはまた違った印象とディテールが特徴的です。
このようにメイティングコレクションは鳥にまつわるデザインがなされています。レナード氏が心の目で見た鳥をデザインに落とし込んだと言われる興味深いラインナップが並びます。
そのまま鳥の羽などをデザインするのではなく、心の目で見た、感じたままのデザインが特徴です。一見何のデザインかわからないからこそ、その意味に触れたとき更なる愛着が押し寄せてくることでしょう。
2000年ブランド改変と共に立ち上がった「KISS&FLOW」
2000年のレナードカムホートからロンワンズへと改名されたタイミングで、セカンドコレクションでもあるキスアンドフローが発表されます。発表当初はキッシーズというネームでの発表でしたのちにキスアンドフローとなります。
キスアンドフローでは「目には見えない生命の働き、躍動感、人の感情」、愛しさなどの決して形にできないものを形として表現したロマンチックなコレクション展開となります。
キスアンドフローを代表するベルのティアベルは「涙が流れ落ちる音色の響き」を形にしたこのコレクションらしいアイテムになります。
他にもハートモチーフやフローラルモチーフなどキスアンドフローを体現しているアイテムが多く、女性らしい柔らかな印象のコレクションが特徴です。
2010年から始まる新たな歴史「BASIC NATURE」
ベーシックネイチャーコレクションは2010年にさらなるラインが展開され、「人間のありのままの姿」を表現したロンワンズ史上初となる、スカルをモチーフにしたラインナップが誕生した。
スカルモチーフとはいえ無骨な表情というより、スカルと蓮の花を合わせるなど、どこかオリエンタルな雰囲気を再現し、「人間のありのままの姿」というコンセプトと共に卓越した造形美が再現されています。
ハードコアになりがちなモチーフを採用しているが、武骨にならず奥深い精神世界を同時に表現している。
専門バイヤーが代表アイテムを厳選!
ロンワンズには先ほどもご紹介したようにコレクションがあり、それぞれ異なるコンセプトを持ちリリースされています。同じブランドでも雰囲気を変えるのはロンワンズの醍醐味でもあり、各々に深い意味や思いが存在しています。
ベルを中心とした欠かせないペンダントトップ3選
ベルの他にも刮目すべきアイテムが多くリリースされています。それぞれ独創的な由来や意味が込められているのでその意味も含めてアイテムを理解するとさらに愛着が湧いてきます。
・クレーンベル
クレーンベルをおさらいすると、レナードからロンワンズにかけてブランドを代表するアイテム。鶴がモチーフとされており、ブランドを語るうえで欠かすことはできません。サイズはS,M,Lと展開されておりサイズによって音色の音程が異なります。街中でこの音色が響けば振り返ってしまうほど魅力的です。
・ダガーペンダント
ダガーペンダントは2010年にスタートされたBASIC NATUREからリリースされた。スカルとダガーが印象的ではあるが、蛇がモチーフとなっており輪廻転生、命の象徴がイメージされたBASIC NATUREのコンセプトらしいアイテムに仕上がっています。
・ネストペンダント
MATING FLIGHTからリリースされたネストは「巣」をイメージされておりコレクションコンセプトである鳥に欠かせません。鳥が羽を休める巣をペンダントとして落とし込んだ人気な逸品でもあります。
手元で光る造形リング3選
ロンワンズのリングはトップ同様それぞれに意味が込められ、それがリングという形に落とし込まれています。
今でも根強く人気が高いのは主にメイティングフライトコレクションの鳥をモチーフにしたアイテムばかりです。
今回は代表的なリング3つを選びご紹介させて頂きます。
・ラブバイトリング
ラブバイトリングはロンワンズリングシリーズの中でも定番且つ人気アイテム。ラブバイトとはキスマークを意味し、2羽の鳥でそれが表現されています。
1羽がもう1羽の首元にキスしている描写を曲線で描いた情熱的なコンセプトを合わせ持ちます。2羽の目にダイヤやゴールドが埋め込まれた特殊な製法で作られたカスタムも多く存在し、バリエーションの多さがその人気を物語ります。
・コスミックユニオンリング
ロンワンズには18Kアイテムも多々ありその美しさはシルバーと相対する美しさを兼ね備えます。こちらもリングでも定番アイテムであり、前出のラブバイトリングと同様に2羽の鳥が曲線で表現されており無限大に広がる様が特徴です。
・スネークバードリング
こちらもメイティングフライトコレクションよりリリースされたその名の通りスネーク調の鳥がイメージされ指に巻き付くようなシルエットが特徴的です。
ロンワンズを代表する根強いアイテムのひとつとなっています。
顔周りにもロンワンズの洗練されたデザインが際立つピアス3選
ロンワンズのリリースされるピアスにも一切の妥協はありません。トップなどのアイテムがそのまま小さくなったかのような繊細な技術はこのブランドならではです。
ロンワンズのピアスはイヤリングと表記していますが通常のピアスと何ら変わりません。アメリカ圏では日本でいうピアスはイヤリングと呼ぶことからそのまま日本でもイヤリングの名称で採用されています。
・シルクフープイヤリング
ブレスレットにも採用されているシルクリンクを模ったフープピアス最も定番のピアスで、究極のシンプル。
未だ他のピアスの追随を許さない不動の人気アイテムです。
・ドゥンドゥビ プリミティブフープ
「ドゥンドゥビ」とはヒンドゥー教のダマルとなる頭蓋骨で作られた太鼓のような物を指す。鳥のモチーフのインスパイアを受けたインドの教えから採用されたドゥンドゥビはスカルのようなモチーフが特徴的。
ベーシックネイチャーを代表するモチーフのひとつがこの「ドゥンドゥビ」です。
・スプレッドイーグルピアス
フープタイプを2つご紹介しましたがもちろんスタッドタイプのシンプルなピアスも多くリリースされています。その中でもスプレットイーグルはクロスの中でもサイズ展開の多いメジャーなアイテムとなります。
翼を広げた鳥をイメージした曲線がクロスに落とし込まれたモチーフとなっています。ピアスは他にもベルのドロップタイプなど種類は様々です。小さいながら繊細なアイテムは脱帽の一言です。
ロンワンズだからこそ成しえるオリジナルな組み合わせ
ロンワンズにはどんなカスタムの仕方が推奨されているのか、歴代のスタイリングを振り返りながらご紹介していきます。
こちらがオフィシャルでも紹介されているスタイリング。クレーンベルとティアベルを合わせた組み合わせです。1点付けのイメージが強いかと思いますが遊び心のある組み合わせができるのも魅力のひとつです。
時代を席巻した藤原ヒロシ氏スタイル
原宿やアクセサリーを語るうえで外せない人物ではないでしょうか?
90年代から第一線で原宿ブームを牽引してきた彼のスタイリングをご覧ください。
ゴローズにベルを合わせたスタイル。40代の原宿フリークの方々はこちらを真似された方も多いのではないでしょうか?90年代を代表する両ブランドを合わせた藤原ヒロシ氏らしいスタイリングです。
クロムハーツとの化学変化
クロムハーツと合わせてみました。
化学反応どころか、お互いの良いところを存分に引き出したスタイリングが可能となります。
クロムハーツ カンパナとロンワンズ ホークペンダント
形状がどちらも似ておりますが、クロムハーツの重厚感とロンワンズの繊細さが合いまった面白い組み合わせかと思います。
続きましては・・・
クロムハーツ フィリグリークロスとロンワンズ キーペンダント
これもまた雰囲気の合ったアイテムを用意してしまったせいか、なんともマッチしているかと思います。シルバーの輝きと燻しを加えることで陰影を表しているところは両ブランドの最大の特徴でもあり、相性良くまとまります。
おすすめのアイテムでスタイリング
代表的な2アイテムを使ったスタイリング。
ティアベルとクレーンベルではベルの音色が全く違います。そのふたつが共に鳴り響くことでなんとも心地の良い音色を聞くことができるでしょう。
サイズ感の違うふたつをロンワンズの太さのあるチェーンと組むことでトップとのバランスも良く保たれます。
ゴローズメインのスタイリングですがベルの大きさをLサイズに上げることで先金と引けを取らないバランス感が保たれます。ベルを脇役として使わずにメインで使うならLサイズくらいのボリューム感が必要です。
独創性でさまざまな表現をあらわすロンワンズ
いかがでしたでしょうか?
今回は
- レナードカムホートの歴史
- よく見るベルとは何なのか
- 現在のロンワンズのコレクション3ライン
- 各アイテムの代表作
- ロンワンズを使ったコーディネート
をご紹介していきました。
クロムハーツの創設者のひとりでもあるレナードが自身の創造性や技術力を元に3つのコンセプトに分かれ、繊細で素晴らしいアイテムばかりを生み出し続けています。
代表的なベルから始まったブランドが今や多くの人を魅了するラインナップで展開され続けています。そのアイテムひとつひとつにも意味深さがあり、知れば知るほど楽しめること間違いなしです。今回歴史を知ることでさらにそのブランドの魅力に憑りつかれたかと思います。
合わせてご紹介しました、CHROME HEARTS、goro’sそしてLONE ONESを
専門的に取り扱う店舗 OneStyle お好みのセットが見つかる店舗でたくさんの組み合わせをお楽しみ下さい。
今お持ちのアクセサリーに今回ご紹介しましたアイテムを付け加えるのも楽しみが増えること間違いなしです。