NIKE(ナイキ)が展開する人気スニーカーシリーズの「ダンク」。バスケットボールシューズとして誕生しましたが、後にスケートボードシューズも展開され、ストリートファンを中心に幅広い層に支持されています。
本記事では、ダンクが多くの人気を集めている理由や歴史などを解説します。後半では人気モデルもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ダンクの歴史を振り返る
ダンクの人気の秘訣には、これまで積み重ねてきた歴史や様々なカルチャーとの結びつきが深く関係しています。本章では、そんなダンクの歴史を振り返っていきます。
1985年にバスケットボールシューズとして誕生
ダンクとは、1985年にナイキのプロモーションの一環として行われた「カレッジカラープログラム」で誕生したバスケットボールシューズです。
カレッジカラープログラムは、1983年〜1984年シーズンの「全米大学体育協会男子バスケットボールトーナメント」に出場した大学を対象に、各チームカラーを落とし込んだバスケットボールシューズのことを指します。
大学のバスケットボールリーグは、地域によってはNBA以上の人気があり、熱狂的なファンを抱えている超人気バスケットリーグです。
ブラックやホワイトをベースにしたものではなく、当時では珍しかった豊富なカラーバリエーションで発売しました。これはカラーバリエーションを増やすことでナイキの売り上げの拡大を図り、NCAAバスケットボールトーナメントに焦点を合わせプロモーションを行ったとされています。
発売当時のナイキダンクのオリジナルは計7色で、下記の通りとなります。
ダンク誕生当初のオリジナルカラー一覧
- 白×青=ケンタッキー大学
- 白×赤=セント・ジョンズ大学、ノースカロライナ州立大学、メリーランド大学カレッジパーク校、ジョージア大学
- 白×オレンジ=シラキュース大学
- 白×紺=アリゾナ大学、ビラノバ大
- 灰×赤=ネバダ大学ラスベガス校、オハイオ大学
- 紺×黄=ミシガン大学
- 黒×黄=アイオワ大学、パーデュー大学
1999年に日本主導でオリジナル復刻モデルをリリース
ダンクが誕生した当時の日本国内ではアメリカの大学バスケがそれほど人気ではなかったこともあり、日本国内では並行輸入品しか流通していませんでした。そのため発売当初は人気が高かったわけではなく、一部のバスケファンに支持されていたスニーカーだったのです。
そんな日本に転機が訪れたのは1999年のこと。日本が主導となり、カレッジモデルの復刻と「東京シティアタック」という企画が発足しました。この企画により、日本国内で初めて正規品が販売されることになりました。
東京シティアタックとは、世界中の限られた都市で、その都市をモチーフにしたカラーデザインのダンクを販売する企画のことです。
中でも注目を浴びたのは、ファーストモデルのカラーリングを反転させた「裏ダンク」です。裏ダンクの登場により日本でのダンク人気が一気に上昇し、現在でも繰り返し復刻版がリリースされています。
2002年にスケートボーダーラインの「SBダンク」が登場
こうしてバスケットボールシューズとして人気を博したダンクですが、1990年代後半からスケートボード界でも注目を浴びるようになります。バッシュならではの耐久性やグリップ力を持ち合わせている点に魅力を感じていたスケーターたちが、消耗が激しいスケーター用のスニーカーとして愛用していたそうです。
そのような風潮を受け、2002年にはスケートボード仕様のダンクシリーズ「SBダンク」が発売されました。
ダンクとSBダンクの違いとは?
ダンクとSBダンクの違いは、大きく分けて「シュータン」「ソール」「シューレース」にあります。
シュータンは通常のダンクよりSBダンクの方が厚く設計されており、厚みがある分、SBダンクの方がフィット感が高いのが特徴です。
またSBダンクには、通常のダンクには搭載されていない「Zoom Air」が採用されています。これはミッドソールの内側に高圧の空気を送り込んだもので、優れたクッション製と快適な履き心地を実現します。
シューレースに関しては色の違いもありますが、耐久性にも差があります。通常のダンクは多くのスニーカーに用いられているプレーンのシューレースを採用していますが、SBダンクは耐久性に優れたオーバルシューレースを使用しています。
ダンクが高い人気を集める2つの理由
本章では、ダンクが高い人気を集めている2つの理由について解説します。
ストリートファッションの世界的な流行
近年ではファッション業界全体が、ストリートの要素を取り込んでいる傾向にあります。キム・ジョーンズやヴァージル・アブローなど、ストリートに馴染みのあるデザイナーが続々とラグジュアリーブランドに参入しているのがその際たる例です。
そのため、1990年代後半から2000年代半に裏原を中心に大流行したストリートファッションが再び注目されるようになりました。それに伴い、その当時のトレンドのひとつであったダンクも再び人気を博しています。
積極的なコラボレーション
ダンクは、他社ブランドやアーティストなどとのコラボレーションに積極的に取り組んでいます。エアフォースやエアジョーダンは意外性のあるコラボが多い中、ダンクはシュプリームやステューシーなど同じテイストのブランドとのコラボレーションが多いのが特徴です。
とくにシュプリームとのコラボシリーズは長年人気で、SBダンクが誕生した2002年から数多くのコラボ作品をリリースしています。ダンクのコラボスニーカーについては、5章で人気モデルをご紹介しています。
ダンクの人気モデル3選
ここからは、多くの人気を集めるダンクシリーズのアイテムをご紹介します。通常のダンクやSBダンク、さらにはコラボモデルまで幅広くピックアップしています。
※BRING楽天市場店での販売価格を記載しています。買取専門店であるBRINGは販売も行なっており、ダンクをはじめとしたスニーカーも豊富に取り扱っています。店頭だけでなく楽天市場などのECショップでも販売しているので、こちらもチェックしてみてください。
Nike Dunk Low Retro UNC University Blue
BRINGでの販売価格:¥45,144
伝説の元NBAプレイヤー『マイケル・ジョーダン』の母校「ノースカロライナ大学(UNC)」のチームカラーであるユニバーシティブルーを採用したモデル。
エアジョーダン1ではすでにお馴染みのカラーであったため、発売前から大きな注目を浴びていました。2021年に復刻版が発売された際も即完売で、中古市場でも価値が高騰し続けています。
Nike Dunk Low SP KENTUCKY
BRINGでの販売価格:¥16,467
アメリカのケンタッキー大学のカレッジカラー「ロイヤルブルー」を纏った一足が、生誕35年を迎えた2020年3月にローカットで発売されました。その後2022年11月にも再販され、いずれも発売してから間もなく売り切れとなった超人気モデルです。
Nike Dunk High Premium QK Eric Haze
BRINGでの販売価格:¥342,650
こちらは、アメリカ・ニューヨークを拠点として活動するグラフィティアーティスト『エリック・ヘイズ』とのコラボモデルです。シュータンやボックスにグラフィックやサインがあしらわれているのが特徴で、アート作品のようなデザインで人気を博しています。
販売数は非常に少なく、中古市場でも通常のダンクシリーズよりもはるかに高額な価格で取引されています。
SBダンクの人気モデル3選
本章では、SBダンクの中でも人気が高いものや定番とされているものを3つご紹介します。
Nike SB Dunk Low Pro CHICAGO
BRINGでの販売価格:¥66,550
こちらは、2020年にダンクの誕生35周年を記念して発売された「CHICAGO(シカゴ)」カラーのモデルです。エアジョーダンの人気色であるシカゴがダンクシリーズでも登場するということで、瞬く間にその人気は広がっていきました。
なお2024年4月3日に再販され、現在その注目度はスニーカー界でもトップクラスの存在です。
Nike SB Dunk Low What The P-ROD
BRINGでの販売価格:¥93,808
こちらは、「スケートボード界のマイケル・ジョーダン」という異名を持つプロスケードボーダー『ポール・ロドリゲス』とのコラボモデルです。左右非対称の奇抜なデザインが最大の特徴で、多くのスニーカーファンが衝撃を受けました。
流通量が少ないため希少価値が高く、中古相場も通常のダンクより高めに設定されている傾向にあります。
Nike SB Dunk x Yuto Horigome Low Pro QS
BRINGでの販売価格:¥56,870
本モデルは、東京オリンピックでも活躍した世界的なスケートボーダー『堀米悠斗』とのコラボ作品です。高級感漂うグレーとホワイトをベースにした落ち着きのあるカラーデザインをまとい、インソールは左右で異なるデザインを採用しているのが特徴です。
落ち着きのあるデザインながら要所にこだわりのあるデザインが散りばめられているので、控えめなデザインを好む方でも周りと差をつけることが可能な一足です。
ダンクの人気ブランドコラボモデル3選
本章では、ダンクの中でも人気が高いブランドコラボモデルを3つご紹介します。
Nike Dunk SB×Supreme Low OG
BRINGでの販売価格:¥146,432
世界的ストリートブランド「Supreme(シュプリーム)」とは、SBダンクが登場した2002年からタッグを組んでおり、これまで何度もコラボ作品をリリースしています。2021年には、18年振りに当時のデザインを踏襲したローカットモデルが発売されたことでも話題となりました。
現在はハイカット、ローカットともに絶大な人気を誇り、中古市場においても価値が高騰し続けています。
Nike Dunk SB×Diamond Supply Co. Low “Tiffany”
BRINGでの販売価格:¥302,500
こちらは、2005年に発売されたアメリカのストリートブランド「Diamond Supply Co.(ダイヤモンドサプライ)」とのコラボレーションモデル。ジュエリーブランド「Tiffany&co(ティファニー)」のブランドカラーであるティファニーブルーが使用され、ナイキファンやティファニーファンから支持されている一足です。
その見た目からティファニーとのコラボ作品と勘違いしてしまう方が多いですが、あくまでもティファニーブルーを用いた作品であることを押さえておきましょう。
Nike Dunk SB×Stussy Low Cherry
BRINGでの販売価格:¥156,618
こちらは、2005年に発売された「Stussy(ステューシー)」とのコラボレーションモデルです。ストリート要素が強いナイキとステューシーのコラボスニーカーとは思えない可愛らしいデザインが特徴で、女性を中心に多大なる人気を集めています。
ちなみに本スニーカーを手がけた「ロビー・ジェファー」は、自身の好物である「ナポリタン・アイスクリーム」をモチーフにデザインしたそうです。
ナイキのダンクはストリートスニーカーの代表的な存在
エアジョーダンやエアフォースのように、発売当初から熱狂的なブームを巻き起こしていたわけではなかったダンク。しかしトレンドの移り変わりや日本主導の企画などにより、徐々にその人気を集めていき、現在ではスニーカー界でもトップクラスの注目を集める存在です。今シーズンも続々と新作が登場するので、今後も目が離せませんね。
ダンクの中には流通量が少なく、定価よりも高値で取引されるものも存在します。とくにシュプリームやダイヤモンドサプライなどのコラボ作品はプレミア価格がついているので、買取に出せば高価買取が実現できる可能性があります。
ダンクをはじめとしたナイキスニーカーの買取を検討されている方は、一度「BRING」までお問い合わせくださいませ。相談から査定までスピーディーに対応しております。