デニムの色落ちを防ぐ洗濯のやり方を解説!色移りしてしまった時の対処法も紹介

デニムは色合いや風合いが命。じっくり履き込んで“育てる”のが醍醐味ですが、思わぬ落とし穴も…。

「え、こんなに色落ちしてた?」
「お気に入りのスニーカーに色移り…最悪!」

なんて経験、ありませんか?

デニムの色落ちは仕方ないと思われがちですが、ちゃんと原因と対策を知れば、無駄なダメージを回避できます。そこで本記事では、デニムが色落ちする理由や、色落ちを防ぐ洗濯方法、もし色移りしてしまったときのリカバリー術まで徹底解説。

大事な1本を長く愛せるように、ぜひ最後まで読んでみてください。


デニムの色落ちは「インディゴ」が原因?

デニムの色落ちを防ぐには、まずその原因を理解することが大切。デニムがほかのアイテムと比べて色落ちしやすいのは、染料として「インディゴ」が使用されているためです。

インディゴは、藍の葉から抽出された天然染料で美しい色合いが特徴ですが、「繊維に定着しづらく、摩擦や水に弱い」という特徴があります。

このため、糸の奥深くまで染料を浸透させるのは難しく、表面に留まりやすい傾向があります。その結果、少しの摩擦や刺激でも色が落ちやすくなるのです。また、摩擦や水だけでなく、お湯、洗剤、直射日光なども色落ちを引き起こす原因なので覚えておきましょう。


デニムの色落ちを防ぐための洗濯方法

ハンガーラックにかけられたデニム達

清潔な状態を保つためには、定期的に洗濯する必要があります。ただ、なかには「色落ちが不安で、つい洗うのをためらってしまう…」という人もいるのでは?

実は、デニムの色落ちを防ぐ洗濯方法というものがあります。「洗濯機で洗うケース」と「手洗いのケース」でそれぞれの方法を解説します。

洗濯機でデニムを洗うケース

まずは、洗濯機でデニムを洗うケースの手順を見ていきましょう。

  1. 洗濯表示に記載された上限温度を確認
  2. 洗剤を入れる(デニム専用洗剤や中性洗剤
  3. 裏返してネットにINしたデニムを洗濯機の中に入れる
  4. ダメージの少ないドライコースなどで洗う
  5. 1分ほど脱水する

実は洗濯時にお湯を使うと、色落ちしやすくなってしまいます。

そのため、洗濯表示に記載されている温度を上限として、それ以下の水温で洗うようにしましょう。基本的には、家庭の水道水(常温)で問題ありません。

また、粉末洗剤の場合は、先に洗剤を入れて溶かしきってからデニムを入れるのがポイント!「溶け切っていない洗剤が、デニムに直接触れて色落ちする」という被害を抑えることができます。

さらに、洗剤の種類も意識したいポイント。デニム専用や中性タイプの洗剤を選ぶと、繊維や染料へのダメージを最小限に抑えられます。とくに、以下のデニム専用洗剤がおすすめです。

・ナノコロイド「デニムウォッシュ ヴィンテージ」
・桃太郎ジーンズ「ジーンズ用洗剤」
・Jウォッシャー「デニム用洗剤」
・ゼブラ「ゼブラ ブラック」
・フレディレック「デニムソークウォッシュ」

洗濯機のモードは、弱水流または手洗いモード、ドライモードにするのが正解。強い水流だと、そのぶん摩擦が増えてしまうので、色落ちを引き起こす可能性は高くなります。優しい水流でデニムを守りましょう。

手洗いでデニムを洗うケース

デニムをできるだけ長くキレイに保ちたいなら、「手洗い」がおすすめ。自分で力加減を調整できるので、洗濯機よりも色落ちを防ぎやすいです。以下の手順を参考にしてください!

  1. 洗面器にぬるま湯をためて洗剤を溶かす
  2. 裏返したデニムを入れて10分ほどつける
  3. 20回ほど押し洗いをする
  4. 泡がなくなるまですすぐ
  5. 1分ほど脱水する

洗い方のポイントは、まずぬるま湯に10分ほど浸けてから、やさしく押し洗いすること。ゴシゴシこするのはNG。最小限の刺激でも、しっかり汚れを落とせます。

このとき忘れずにチェックしたいのが、洗剤がしっかり水に溶けているかどうか。粉末タイプなどはとくに、溶け残りがあるとシミやムラの原因になりがちです。

すすぎの後は、軽く脱水をかけましょう。洗濯機で脱水する場合は、デニムを内側の壁に沿わせるようにセットすると、摩擦を抑えてシワもつきにくくなります。


デニムを干す際の注意点

デニムを干す際には、色落ちを防ぐために以下のポイントを意識することが重要です。

・直射日光に弱いので、日陰で干す
・満遍なく時間をかけずに乾燥させる
(裏返しにする、筒状に広げる、ウエスト部分を広げてピンチハンガーで固定する、裾を上にして吊るすなど)
・シワを伸ばしてから干す
・乾燥機など使用せず、なるべく自然乾燥にする

デニムは直射日光に弱く、長時間当たると色褪せの原因に。だからこそ、日陰で干すのが鉄則です。

また、乾かすことに時間をかけすぎると色落ちが進みやすくなるため、洗濯後はできるだけ早く乾かすことも重要。そのために、いくつかポイントを押さえておきましょう。

まず、デニムは裏返して干すのが基本!ポケットやウエスト部分など、生地が重なるところにも風が通るので、乾きやすくなります。

さらに、筒状に広げて干すのも効果的。ウエスト部分をピンチハンガーで固定する方法や、裾を上にして吊るす方法なら、空気の通り道が増え乾燥時間を短縮できます。加えて、干す前にシワをしっかり伸ばしておくと、乾いたときのゴワつきを防ぎ、色落ち対策にもなります。

注意したいのは「乾燥機を使わない」こと。 高温の熱で生地が縮んだり、ダメージを受けたりするリスクがあるため、高価なデニムや装飾付きのものはとくにNG。もし乾燥機を使うなら、半乾きの状態で取り出し、最後は自然乾燥させるのがベストです。

この干し方を意識すれば、お気に入りのデニムを長くキレイな状態で楽しめます。


他の洗濯物に色移りしてしまった時の対処法

デニムから落ちた色がほかの衣類に移ってしまうこともありますが、落ち着いて対処すればキレイに戻ります。

色移りしてしまった人は、以下の対処法を実践してみましょう!

・粉末洗剤を溶かしたお湯につける ※洗浄力が強ければ液体でもOK
・頑固な色移りには酸素系漂白剤を追加する
・プロに依頼する

粉末洗剤を溶かしたお湯につける ※洗浄力が強ければ液体でもOK

最初にお伝えしたとおり、デニム生地に用いられているインディゴは「お湯で落ちやすい」という特徴があります。色落ち予防のコツを逆に活用し、すっきりキレイに落としましょう。

手順は、まず40〜60℃のお湯を用意して粉末洗剤(または洗浄力の強い液体洗剤)を入れます。次に色移りした衣服を入れたら、30分〜1時間ほどつけ置きをしてください。あとはそのまま洗濯すればOK!汚れが落ちているか確かめてみてください。

ただし、衣類によってはお湯の使用が難しい場合もあります。実践する前に、洗濯表示タグをチェックして、繊維を傷める可能性がないかをよく確認しておきましょう。

頑固な色移りには酸素系漂白剤を追加する

通常の洗剤だけではキレイに落とせなかった場合、より洗浄力の強い酸素系漂白剤を使用するのがおすすめです。洗剤液に適量の酸素系漂白剤を足して、あらためてつけ置きします。汚れが落ちているのを確認できたら、洗濯して仕上げましょう。

注意点は、衣類によっては酸素系漂白剤を使用できないケースがあることです。無理に使用すると、色移りは落とせても生地そのものがダメになってしまう可能性も。お湯同様に、試すときはあらかじめ確認しておくのがおすすめです。

プロに依頼する

「自分で手入れするのはちょっと不安…」そんなときは、洗濯のプロ(クリーニング業者)に相談するのもおすすめです!その道のプロなら、繊維や汚れの特徴をしっかり見極めたうえで、デニムを傷つけずに最適な方法でキレイに仕上げてくれます。

とくに、大切なデニムや頑固な汚れの場合は早めの対処がカギ。自力でお手入れを試す前に、一度相談してみるといいかもしれません。

もちろん、プロに依頼するにはコストがかかりますが、そのぶん、お気に入りのアイテムを確実に復活させられる可能性が高いです。大切なデニムを長く愛用するためにも、こうした選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?


色落ちしたデニムをもっと楽しむ方法

「洗い方については勉強できたけど、すでに色落ちしてしまったデニムはどうしよう…」と悩んでいる人もいるかもしれません。お気に入りだったデニムが色落ちしてしまい、履かなくなってしまうこともありますよね。

でも、ちょっと待ってください!実は、色落ちはデニムならではの魅力のひとつなんです。経年変化を楽しむことで、自分だけのヴィンテージ感を楽しむ人も多くいます。せっかくなら、その色落ちをポジティブに捉えて、おしゃれに活かしてみませんか?

最後に、色落ちしたデニムをもっと楽しむためのアイデアを紹介します!

コーディネートで色落ちをオシャレに活かす

色落ちしたデニムは、こなれ感を演出するのにぴったり!

たとえば、淡いブルーに色落ちしたデニムなら、白Tシャツやスニーカーと合わせるだけで爽やかなカジュアルコーデが完成します。黒やネイビーなどのダークカラーアイテムを組み合わせれば、大人っぽく洗練された印象に仕上げることもできます。

「色落ちは失敗」と思わず、むしろコーディネートのアクセントとして楽しんでみましょう。色落ちデニムだからこそ生まれる独特の風合いが、あなたのスタイルをぐっと引き立ててくれますよ!

あえて色落ちを加速させて、自分好みの風合いに

「もっとヴィンテージっぽい雰囲気にしたい!」という人は、あえて色落ちを加速させる方法もおすすめです。

たとえば、以下のような方法で色落ちさせることができます。

・塩素系漂白剤を使用:部分的に脱色して、ユニークな表情をプラス。
・ブラシや軽石で擦る:ダメージ感を演出して、自分だけの一本に仕上げる。

ヴィンテージデニムのような味わい深い風合いを求めるなら、このプロセスも楽しみ方のひとつです。ただし、やりすぎには注意!作業前に目立たない部分で試してみると安心です。

新しい価値を見出す!色落ちデニムの買取価値は?

「もう履かなくなった…」そんな色落ちデニムも、実は新しい価値を見出せるかもしれません。

とくに、自然な色落ちが魅力的なヴィンテージデニムは、中古市場で高値がつくこともあります。ブランドや状態によっては、思わぬ価格で取引されるケースも!

履かなくなったデニムをただ手放すのではなく、一度買取査定に出してみるのも◎。「これって価値があるのかな?」と思う一本でも、意外な評価がつくことがありますよ。まずは気軽に査定を受けてみて、新しい価値を発見してみましょう!


デニムの価値を確かめるならBRINGにおまかせ!

ブランド品の販売・買取でおなじみの「BRING」では、色落ちしたヴィンテージデニムも積極的に買取中!「このデニム、どのくらいの価値があるのかな?」と思ったら、まずは査定を受けてみるのがおすすめです。売る・売らないは完全にお客様次第なので、気軽に価値を確かめるだけでもOK!

さらに、「BRING」ではマイナーなブランドでも買取可能。お気に入りだったアイテムが思わぬ高値で取引されることもありますよ。まずはお気軽にご相談ください!

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少しの手間でデニムの色移りを防ごう

デニムは色落ちしやすい素材ですが、ちょっとした工夫で色移りを防ぐことができます。洗濯時は裏返して単独で洗う、ぬるま湯と中性洗剤を使うなど、基本的なケアを押さえるだけでも効果的です。また、干す際に直射日光を避けることで、余計な退色を防ぐことも可能です。

それでも、デニムは履き込むほどに味わいが増すアイテム。意図せず色落ちしてしまった場合も、コーディネートやアレンジ次第で楽しむことができます。ヴィンテージのような風合いを活かした着こなしや、あえて色落ちを加速させるカスタマイズも、デニムの魅力の一つです。

適切なケアを心がけながら、自分だけの一本に育てていく。そんなデニムの楽しみ方を、ぜひ取り入れてみてください。

ハイブランドの販売&高価買取はBRINGにおまかせ!
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