
誰もが名前くらいは聞いたことがあるブランドこと“ロレックス”。
ロレックスは世界で最も有名な腕時計で日本人はもちろん海外の方まで幅広く愛されているブランドです。
しかし、名前を知っていてもロレックスってそもそもどんなブランドでどんな歴史があるのかをご存知の方はかなり少ないかと思います。
そこで今回は何故ロレックスってそんなにも有名なのか、どのような歴史を歩んできたのか と言うロレックスの背景と売っているモデルはどのようなモデルなのか、リセール率が高いアイテムは何なのかをご説明させていただきます。
ロレックス初心者の方は必見な情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1 ロレックスがなぜ人気なのか。その3つの秘密とは
ロレックスがなぜ人気なのかご存知でしょうか?
皆様は『有名だから』とお答えするかと思います。もちろんこれは間違いではありません。
ロレックスが人気と言われている理由には有名の他に、『機能性』や『資産価値』があるため人気がかなり高いブランドとなったのです。
1章ではその3つの人気になった秘密について掘り下げてご説明させていただきます。
1-1 最も知名度が高いから
人気になった要因はたくさんあるのですが、日本において最も必要な要素は“知名度”です。
知名度がかなり高く色んな人が知っているブランドを日本人は好む傾向にあります。
『そのブランドがどういうものなのか』と言うよりも『このブランドはみんな知っているのかどうか』ということを気にしている人が多いのです。
そのブランドが自分のステータスになるのかどうかに注目している人が多いので、ブランドなぜ人気なのか、何が良いのかを気にする人は少ないです。
あまりにも知名度が高すぎるため、時計に詳しくない人でもロレックスのことを知っており、『ロレックス=高級時計』と言うイメージから一般の人にも自分のステータスをアピールすることが出来ます。
また、1本100万円くらいで売られているイメージがあるロレックスですが、ドレスモデルや中古品を選ぶことで30万円くらいの価格でも売れれているので、一般の人でも購入しやすい価格が用意されているのも人気の一つと言えます。
1-2 価格だけではなく機能性も高いから
そしてその人気と言うのは価格が安いだけではありません。
高級時計として人気がかなり高いロレックスですが、機能性もかなり高く“人気”だけで選ぶ方以外にも“機能性”で選ぶ方にも好まれております。
ロレックスと言うと人気なラインでデイトナと言うものがありますが、このデイトナはクロノグラフ機構と言う複雑機構を搭載しております。この複雑機能だけでなく、サブマリーナやシードゥエラーでは高性能な防水機能、ミルガウスでは耐磁性能を兼ね備えていたり、高性能な時計が多数存在しております。
機能性が高いのはもちろんあるのですが、デザイン性も兼ねているものが多く、デザインの人気が高いのも特徴的です。(※製品ラインナップは3章以降でご紹介させていただきます。)
ただ、人気が高くても『機能性が悪く商品の質が安定していないもの』ではここまで長い間愛される商品には育ちません。愛される商品に成長し、その結果資産価値が高いブランドへとなりました。
1-3 資産価値が高いブランドだから
ロレックスは全世界で有名な高級時計です。
需要がかなり高いということもあり、資産価値がかなり高いブランドです。
例えば、100万円でデイトナを購入した場合に人気商品であれば105万円で売れることもあります。時計としての資産価値もありますが、資産運用としても使われているブランドがロレックスなのです。
購入して二束三文にならないのも多くの人に愛されている一つの要因です。
また、一般的には古くなった商品の価値と言うものは安くなってしまいますが、ロレックスの場合にはアンティーク品として取り上げられ、最近ではポールニューマンデイトナのロレックスが20億円で落札されたことでも有名です。
50年くらい前に30万円で購入した時計がそれほどまでの価値がつくのはロレックスくらいで、その人気っぷりが伺えます。
人気な理由は何となくお分かりになられましたでしょうか?
『有名で機能性が高く、資産価値がある』これがロレックスを人気にしている要因なのです。
そんなロレックスはそのような歩みでここまで有名なブランドになったのでしょうか?
次章では歴史について掘り下げてみましょう。
2 ロレックスが作り上げてきた歴史
2-1) 1905年“ロンドン”にて創業
ロレックスはスイス時計のイメージがありますが、実はロンドンで生まれた会社なのです。
創業者はハンス・ウィルスドルフで元々は時計専門商社で「ウィルスドルフ&デイビス社」として設立しました。当時懐中時計が主流でしたが、腕時計のニーズが高まると予見し会社を設立します。
当時の腕時計は性能があまりにも良くなかったため、性能を良くして一般的に使えるよなアイテムを作ろうと構想を重ね、気密性の高いケース且つ高精度なブームメントを作っている『エグラ―社』と契約を結びます。
2年後の1907年には時計会社が集約しているスイスに事務所を移転し、1908年より“ROLEX”の商標登録を行いました。
商標登録後は検定局で公式高精度検定の最高レベル(クラスA)を獲得し、1914年にはキュー天文台(イギリス)でもA級認定を受ける腕時計業界初の快挙を成し遂げたのです。
2-2) 1926年防水加工特許を取得!ドーバー海峡横断に成功
1926年には防水性能の強化に挑戦します。今では通常ではありますが、当時には珍しい、金属の塊をくりぬいたケースにねじ込み式のリューズと裏ブタを組み合わせた、防水ケースを開発し特許を取得しました。このケースはその形からオイスターと名前が付けられており、ロレックスのイメージにもなっております。
防水機能がついたことによりロレックスは1927年にドーバー海峡の横断に挑戦します。
挑戦したのはメルセデス・グライツというイギリス人秘書です。世界初の防水時計としてロレックスの時計を着用しながら10時間かけて横断に成功しました。この横断は“イギリス人女性”としてかなり話題となったのですが、その時着用していた時計も話題となり、ロレックスの知名度が上がりました。その当時のロンドンの新聞はロレックスオイスターが世界進出!と一面を飾ったようです。
この偉業によりロレックスの知名度が爆発高くなり、世界中で人気が出る第一歩を踏み出しました。
2-3) 1931年世界初の自動巻き機構を開発
続いて生み出したのは自動巻き機構。これが生まれた理由は防水機構の強化を行うためにリューズの閉め忘れを減らす必要があったことにあります。そこでリューズの閉め忘れを抑えるために開発されたのが自動巻き機構です。1931年に腕時計として世界初の前回転方式ローターの自動巻き機構として「パーペチュアル」が開発されました。現在使われているロレックスの機構の原型となっているも機構で、これがなければ今のロレックスは誕生していなかったでしょう。
1935年には世界最速ドライバーの一人である、マルコム・キャンベルと手を結びロレックスと共に世界最速を目指しました。その結果ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで時速300マイル(485km)という記録を樹立しました。スポンサーとなったロレックスの知名度はここでも右肩上がりで伸び続け、高所得者層の方に好まれるブランドとなったのです。
2-4) 1945年ロレックス主要ドレスモデル『デイトジャスト』が誕生
1945年にはロレックスの原点ともいえるオイスターとパーペチュアルを合わせた『デイトジャスト』が登場します。デイトジャストと言うとシンプルなデザインでかなり高級感があることで有名のモデルです。今では一般的なデザインである、デイト機能を搭載しており、色んな時計の原点と言うような印象を受けます。
しかし当時のデイトジャストは0時になると自動切換えになる機能が搭載しておらず、自分自身で再度まかなければいけませんでした。
この機能が改善されたのは1955年のことで、この年から自動切換えのカレンダーを搭載したロレックスが登場します。
時系列は少しずれるのですが、1953年は新作がかなり豊富で、今でも主要ブランドであるエクスプローラー、サブマリーナなど数々の名作が生まれております。現在あるロレックスのほとんどのモデルはこの頃から登場しているのです。
2-5) 1963年ロレックス主要スポーツモデル『デイトナ』が誕生
そして1963年、ついにデイトナを誕生させます。
デイトナと言うとスポーツモデルでスマートな印象が強いクロノグラフのラインです。FIレーサーが着用してスピードを測るための機能、タイマー、ストップウォッチなどが搭載しております。
FIレーサーではないですが、レーサー件俳優のポールニューマンが愛用したデイトナのおかげでアメリカへの知名度が爆発しました。そしてポールニューマンは人気がかなり高い人物で彼がデイトナ愛用したポールニューマンはロレックスのなかでも異様で20億円者価格で取引されました。
デイトナが誕生してから、間もなく登場したのがミグガウスです。
ミルガウスは耐磁性能がかなり優れている時計と言うこともあり、鉄道関係の人に愛されているモデルです。現在ではミルガウスほどの耐磁性能は生活するうえで必要ありませんが、帯電するリスクを減らすことが出来るため、保管状況が少し雑な人でも安心です。
ここまではロレックスの主な歴史です。
ここまでの歴史と現代までではブランド品の修正と改良を重ね、日本でも海外でも愛されるようになりました。
実際にどのようなモデルがあるのか、アイテムを見つつご紹介させていただきます。
3 【スポーツモデル編】モデル紹介
ロレックスの高級時計は大きく分けて
『スポーツモデル』と『ドレスモデル』の2種類に分かれます。まずはロレックスの中でも特に人気が高いスポーツモデルから見てきましょう。
スポーツモデルは8種類ございます。
『デイトナ』
『サブマリーナ』
『シードゥエラー』
『GMTマスター』
『ヨットマスター』
『エクスプローラー』
『ミルガウス』
『スカイドゥエラー』
其々どのような特徴があって、いくらくらいで売っているのか見てきましょう。
3-1 王道スポーツタイプ『デイトナ』
まずは王道のデイトナです。
ロレックスの中で最も人気が高いスポーツモデルの時計で、年齢層関係なく愛されております。
デイトナの正式名称は『コスモグラフ・デイトナ』という名前なのですが、時計を少し知っている人は違和感を感じるかもしれませんね。コスモグラフのコスモは宇宙を指しており、『デイトナ』はモータースポーツで有名なデイトナビーチを由来してつけられているのです。
宇宙ウォッチで売られたわけでなく、スポーツウォッチとして売られているのにコスモを冠しているのは、とある理由から来ておりました。
発売当時(1960年)の巨大マーケットと言うと今と変わらずアメリカで、デイトナはアメリカを意識して開発、販売を始めたことに意味があります。
1958年にはアメリカでロケット開発が進み、NASAが発足しました。NASAが発足したことにより世界は宇宙への期待が高まり、ここに乗っかるような形で『コスモ』の名前を冠します。
宇宙開発の『コスモ』、クロノグラフの『グラフ』、スポーツをイメージする『デイトナ』から『コスモグラフ・デイトナ』と呼ばれるようになりました。
現行品の価格帯は定価で130万円から1600万円とかなり金額幅があります。
一番下と上の商品をみて比べてみましょう。
◆ロレックスデイトナ 116500LN
出典:ROLEX
定価:1,387,100円
116500LNはデイトナの最新モデルで現行品の中でもっとも人気が高いモデルとなります。このモデルは定価130万円で売られているのに対して中古品相場は230万円とかなり高い金額まで上がってきております。需要が高すぎるため価格がこれだけ高騰しているのです。
◆ロレックスデイトナ 116576TBR
出典:ROLEX
定価16,200,000円
116576TBRは通称アイスブルーと言われるプラチナ文字盤のダイヤをあしらっている相手もとなります。機能性が高いのではなく、素材がかなり高価なため、これだけ高価な金額となっております。
一番下と上を比べてみて分かりますが、基本的なデザインは変わりません。丸形のケースにクロノグラフ機構を搭載したデザインとなっております。
この機械的なデザインが世の中で流行っており、長い間人気が続いているのです。
3-2 ダイバーシリーズ『サブマリーナ』
サブマリーナはロレックスの中でも人気が高いアイテムです。
ダイバーウォッチとして登場して以来大き目な時計が好きな方に好まれております。また、基本的にはクロノグラフなどの機構を搭載しているわけではないのでとてもシンプルなアイテムが多いです。
サブマリーナが登場したのはデイトナが登場したより少し前の1953年です。ダイバーウォッチとしてプロダイバーが問題なく使えるように開発されたプロ専用の防水腕時計がサブマリーナです。現在では300m防水のものもありますが、当時にしては異例の100m防水を実現し、新海660フィートでも動けることを証明したことで世界で話題となりました。
サブマリーナはベゼルのカラーにより『赤サブ』や『軍サブ』とも呼ばれております。
また、過去にはティファニー、カルティエ、ドミノピザなどとWネームを行っていた歴史もあります。
サブマリーナの定価は80万円~400万円とデイトナと比べるとかなり安価に感じます。
価格による差を見てみましょう。
◆サブマリーナ114060
出典:ROLEX
定価:832,700円
現行品のサブマリーナです。デイト機能を搭載していないシンプルなデザインが特徴的です。
サブマリーナはデイト機能を搭載しているものと非搭載のものが存在しており、同じデザインのアイテムで比べたときにデイト機能のアイテムの方が安くなります。
◆サブマリーナ116619LB
出典:ROLEX
定価:3,980,000円
ホワイトゴールド製のサブマリーナデイト。通常ステンレスで作られているアイテムが貴金属になるだけで価格はかなり上がります。機能的には変わりませんが見た目がかなりゴージャスになります。
スポーツモデルの中でもラグジュアリーなアイテムが欲しい人に人気が高いです。
3-3 サブマリーナの上位互換『シードゥエラー』
サブマリーナの完全上位互換のアイテム。防水性能は1000mオーバーと潜水プロ向けのアイテムとして販売されております。
完全上位でありプロ向けの時計でありながら、『赤シード』や『レイル文字盤』といった珍しいヴィンテージものが特に人気が高く、潜水のプロ以外の一般の方にも愛されております。
シードゥエラーの定価は130万円~180万円とサブマリーナと比べるとかなり最低価格が高いようです。プロ仕様のアイテムということもあり、ラグジュアリーアイテムは現行品では販売しておりません。
◆シードゥエラー126660
出典:ROLEX
定価:1,298,000円
ケースサイズは44mm、素材はステンレスかなり大きいサイズの腕時計です。
少し前にデカ圧時計と言うものが流行りましたが、そのサイズに当てはまるくらい大きいです。気になる防水機能は1220mとかなり深い水圧まで耐えることが出来る丈夫な時計です。
◆シードゥエラー126603
出典:ROLEX
定価:1,754,500円
ステンレスとイエローゴールドを合わせて使っているモデル。サイズは43mmと126660と比べると若干小さ目。
金を使用していることによりデザイン性がよくなるので、プライベートでも着用している人が多いです。
3-4 空を愛する人にオススメ『GMTマスター(Ⅰ&Ⅱ)』
海がシーマスターやシードゥエラーを指すならば、空はGMTマスターでロレックス唯一のパイロットウォッチです。
通常の3針に回転するベゼルで二つの時刻を瞬時に表すことが出来ます。パイロットや仕事柄よく海外に行く方、旅行が好きな方に人気なアイテムです。尚、ⅠとⅡが存在ますが、Ⅰは1999年に廃盤となっております。
GMTマスターで最も人気なカラーはベゼルがブルーとレッドの二種類で構成されているもので、ペプシカラーとして有名です。
GMTマスターの定価は85万円~155万円とシードゥエラーと同じくらいの価格帯で販売されております。
価格による差を見てみましょう。尚、現行品はⅡのみが販売しております。
◆GMTマスターⅡ 116710LN
出典:ROLEX
定価:864,000円
最もシンプルなタイプのGMTマスターⅡ。黒文字盤に黒ベゼルでとにかくシンプルです。
ケースサイズは40mmでシードゥエラーと比べると小さく感じますが、どなたでも着用しやすいサイズとなっております。
◆GMTマスターⅡ 126711CHNR
出典:ROLEX
定価:1,565,300円
ステンレスとローズゴールドを合わせた素材です。ローズゴールドを合わせたことにより重厚感がありますが、派手なデザインではないのでプライベートでも仕事でも問題なく着用することが出来ます。
※ちなみに…
GMTマスターの中にはペプシベゼルと呼ばれるアイテムが存在し、このアイテムにだけは他のGMTマスターと比べてかなり人気が高い商品となっております。定価で購入することは難しく、アンティーク品でも250万円ほどで売っているので、所持している人は少ないです。
3-5 ヨットクルーザーや富裕層向けに作られた『ヨットマスター(Ⅰ&Ⅱ)』
ヨットマスターはヨットクルーズを行う富裕層向けに作られたアイテムです。ステンレス素材のみアイテムは存在せず、必ず金やプラチナなどの貴金属、セラミックなどの素材と必ず組み合わさっております。
ヨットマスターのⅠとⅡの違いは大きさにあります。Ⅰのケースサイズは40mmなのに対しⅡは44mmと少し大き目のサイズとなっております。
海の時計ではあるのですが、潜水目的ではありませんので、防水機能は100mと少し控えめになっております。
ヨットマスターの定価は130万~200万円と平均的に高価なラインナップとなっております。
最低と最高の差はどのようなものになっているのでしょうか?
◆ヨットマスター 126622
出典:ROLEX
定価:1,265,000円
ヨットマスター126622ではプラチナとステンレスを合わせて使っており、とてもシックなつくりとなっております。シンプルながら重厚感を兼ね備えており、高級感が溢れるモデルです。
◆ヨットマスターⅡ 116680
出典:ROLEX
定価:1,975,600円
ヨットマスターⅡ116680はブルーセラミックのベゼルにステンレスを合わせたアイテムです。
他モデルとの価格差は機能差にあります。ヨットマスターⅡ116680にはレガッタカウントダウン機能が搭載しているのです。このレガッタカウントダウン機能とはその名の通りカウントダウン式のタイマー機能でヨットレースで重要なスタートまでの時間を測ることが可能なのです。
3-6 探検家のための時計『エクスプローラー(Ⅰ&Ⅱ)』
エベレスト登頂時に着用していたオイスターウォッチを元に探検家(エクスプローラー)のために再設計された時計がエクスプローラーです。1971年には昼夜判別が出来る24時間針を搭載したエクスプローラーⅡが発売されました。
エクスプローラーⅠとⅡの違いはこの24時間針だけではなく、耐久性にも表れております。
エクスプローラーⅠはとにかくシンプルで時計がかなり正確に動くように設計されております。Ⅱではその正確な時計に『揺れ』の対策としてゼンマイにパラフレックスショック・アブソーバと言うものを装備しているため、かなり丈夫なつくりとなっております。また、リューズガードもついているので、リューズのズレも抑えることが出来るようになりました。
エクスプローラーⅠ&Ⅱの定価は50万~57万とロレックスのスポーツモデルの中ではかなり安価なモデルとなります。
◆エクスプローラーⅠ 114270
出典:ROLEX
定価:493,500円
ドレスウォッチを彷彿させるくらいシンプルなデザイン。ちなみに、この業界に入るまでエクスプローラーⅠがスポーツモデルと言うことを筆者は知らなかったです…笑
シンプルで正確な動きをする時計ということでサラリーマンが着用しているイメージが強いアイテムです。
◆エクスプローラーⅡ 16570
出典:ROLEX
定価:567,000円
エクスプローラーⅡと比べてちょっと大きめのモデル。24時間針が搭載しているため暗闇でも午前か午後なのかの判断が可能です。
3-7 耐磁性能が桁違い『ミルガウス』
ミルはフランス語で1000(mille)ガウスは磁気量の単位gaussを合わせた名前のミルガウス。名前の通り耐磁性能に特化した時計となっております。
高級時計はいくら丈夫であっても磁気帯びになってズレや故障になるリスクがかなり高いです。しかしミルガウスでは1000ガウス(アンペアに直すと79,500A/m)の時期を守ることが出来るので、かなり強力です。
磁気を発生させている身近なものをご紹介すると以下のようなものがあります。
- ノートパソコン:100ガウス(7,958A/m)
- タブレット端末:400ガウス(31,832A/m)
- ピップエレキバン:1,800ガウス(143,244A/m)
- MRI:10,000ガウス(795,800A/m)
ピップエレキバンやMRIなど磁力を商品としているものはかなり磁気が高いのですが、ノートパソコンやタブレット端末でも磁気を発生していることが分かるかと思います。
ミルガウスでは1000ガウスまで耐久することが出来ますので、日常生活ではまず問題ないでしょう。
ミルガウスは現行品で販売しているのは2種類で定価は788,400円と876,700円です。この2種類がどのような違いがあるのか比較して見ましょう。
※ちなみに、1st、2ndのモデルは流通量が少なく、相場が高騰しております。世界中で人気なモデルでヴィンテージ品としてはかなりレア度が高く、1500万円オーバーで取引されることもありました。そのため初期モデルは幻の逸品と呼ばれております。
◆ミルガウス 116400
出典:ROLEX
定価:788,400円
黒文字盤にオレンジ色の秒針でかなり分かりやすいデザインの時計です。とてもシンプルなデザインなので場所を選ばず使用することが出来ます。
◆ミルガウス 116400GV
出典:ROLEX
定価:876,700円
GVとつくと10万円近く値上がりしたミルガウス。違いはインデックスバーとサファイアクリスタルにあります。3、6、9時のインデックスバーは太く、サファイアクリスタルはグリーンを採用しているので目にも優しく視認性がかなり良くなっております。
両者とも秒針がジグザグしておりますが、これがミルガウスだけに搭載している秒針で稲妻をイメージしております。
3-8) 2012年に登場した最新作『スカイドゥエラー』
最新作として登場したスカイドゥエラー。
スカイドゥエラーはロレックスの中でも特に技術力が高いアイテムで、パーペチュアルカレンダー(年次カレンダー)を搭載しているコンプリケーションウォッチ(複雑時計)です。
今までコンプリケーションウォッチを開発していなかったロレックスでしたので、発売当初はかなり話題となりました。デザインはサロスシステムと呼ばれ、古代ギリシャの天文現象からインスピレーションを受け作られました。他のアイテムと比べると特徴的でカッコいいこともあり、現在でも人気が高いです。
スカイドゥエラーの定価は156万~500万円とかなりラグジュアリーな価格帯となっております。
◆スカイドゥエラー 326934
出典:ROLEX
定価:1,564,200円
最も安いモデルでも150万円超えております。その理由はコンプリケーションと呼ばれる年次カレンダーを搭載していることも理由の一つですが、素材はホワイトゴールドを使用していることにあります。機能だけでなく素材にまでこだわりを見せているのでかなり高価なアイテムとなりました。
◆スカイドゥエラー 326939
出典:ROLEX
定価:4,989,600円
一見安いモデルと比べて同じように見えますが、実は素材が異なります。こちらのアイテムが金無垢となっているため、一切ステンレスを使用しておりません。機能的には同じなのですが、文字盤がローマ字だったり、金をふんだんに使用していたりとかなり異なります。重厚感を求めたい場合にはこちらのモデルを選ぶようにしましょう。
4 【ドレスモデル編】モデル紹介
さて、続いてはドレスモデルの紹介となります。
ドレスモデルはスポーツモデルとは異なり、機能性ではなくデザイン性に特化したモデルが多く存在しております。
そんなドレスウォッチを大きく分けると以下5種類になります。
『デイデイト』
『デイトジャスト』
『オイスターパーペチュアル』
『エアキング』
『チェリーニ』
スポーツモデルと同じくどのようなアイテムなのか、どのくらいの価格なのか見ていきましょう。
4-1 ドレスウォッチの王道『デイデイト』
デイデイトは3時の位置に日付機能、12時の位置に曜日機能を搭載している時計です。
デイデイトはステンレス素材のアイテムは存在しておらず、すべて貴金属性のアイテムとなっております。そのため、一般層よりも富裕層に愛されているアイテムとしても有名です。
過去にサイズアップしたデイデイトⅡが販売されておりましたが、2015年を最後に生産終了となり、今ではデイデイトⅠのみが現行品として存在しております。
デイデイトの特徴の一つにベルトがあります。デイデイトのベルトはアメリカ大統領に送ったことをきっかけにプレジデントブレスレットと呼ばれております。
デイデイトの販売定価は380万~870万円と超高めな設定となっております。
一番安価なモデルと高価なモデルを見比べてみましょう
◆デイデイト36 128239
出典:ROLEX
定価:3,796,100円
ケースサイズが36mmのデイデイト。素材はホワイトゴールドを使用しているため、かなりシンプルで落ち着いているデザインです。
◆デイデイト40 228345RBR
出典:ROLEX
定価:8,694,000円
約870万円のデイデイトは時計と言うよりもジュエリーのような印象がかなり強いアイテムです。ベゼル、文字盤、インデックスにダイヤが使用されております…。インデックスはバケットカットされたダイヤモンドを使用しております。バケットダイヤモンドは品質の良いダイヤモンドでないと綺麗にカットできないので子のダイヤモンドだけでもかなりの価値があります。サイズは40mmと少し大きいです。
価格が高い理由はこれだけでなく、パワーリザーブの時間が約3日間とかなり長めに設定されており、機能性もかなり高いところにあります。
両者ともそうですが、かなり高価なアイテムなため、成功者しか持つことが出来ないアイテムです。
4-2 普遍のロングセラーモデル『デイトジャスト』
0時に自動的に日付が変更される『デイトジャスト機能』が搭載されたロレックスの王道モデルです。1945年に誕生してからずっと売れ続けているロレックスを代表するモデルです。
最近ではスポーツモデルが人気なため影が薄くなりがちですが、ドレスウォッチの中では最も人気が高く、どんな服装にも合わせることが可能なシンプルなデザインから幅広い層から選ばれ続けております。
デイトジャストの定価は68万~540万円とかなり価格幅が広いです。デイトナ同じようにターゲット層が一般層から富裕層とかなりはば広いことが理由でしょう。
◆デイトジャスト 178240
出典:ROLEX
定価:676,500円
31mmとかなり小さ目なモデルです。このモデルはユニセックスタイプなので性別問わず使用することが出来ます。女性からしたら少し大き目な時計、男性からしたらちょっと小さ目です。とてもシンプルでありながら洗礼されたデザインとなっております。
◆デイトジャスト 80285
出典:楽天市場
定価:5,400,000円
80285で最も高いのはレディースモデルです。大粒のダイヤモンドがベゼルにセットされており、素材がすべて金(ローズゴールドとホワイトゴールド)を使用されております。時計と言うよりかはジュエリーという印象が強いです。
4-3 ロレックスの原点『オイスターパーペチュアル(デイト)』
1931年に登場したオイスターパーペチュアル。オイスターパーペチュアルにはロレックスの三大発明である防水のオイスターケース、自動巻きのパーペチュアルが搭載されているモデルです。
ロレックスの原点であり、ロレックスを支えているモデルの一つでもあります。
オイスターパーペチュアルの定価は51万~91万円と他のロレックスと比べると比較的安いです。ミルガウスやエクスプローラーと同じような価格帯です。
◆オイスターパーペチュアル 176200
出典:ROLEX
定価:510,400円
シンプルイズザベストなモデル。レディースタイプで細めです。スポーツモデルではないのでエクスプローラーと比べて耐久性は劣りますが、文字盤のカラーは複数用意されており、選ぶのが楽しいです。
◆オイスターパーペチュアル デイト 115234G
出典:楽天市場
定価:909,700円
ケースサイズ34mmのホワイトゴールドを使用したモデルです。奇数の時間帯はダイヤモンドが使用されており高級感があります。高級感があるモデルの中でも91万円とかなり安価でこうにゅうすることが出来るため、デイデイトほど予算はないけど良いものが欲しいというような場合にはオススメです。
4-4 初心者にオススメ『エアキング』
元々はオイスターパーペチュアルとして存在していたエアキング。オイスターパーペチュアルの中でのペットネームとして存在していたのですが、人気が高いことからラインナップとして登場。
2014年に生産終了しましたが、2016年には製造を再開しました。エアキングはとにかくシンプルで使いやすく、価格も安価なところからロレックスの入門時計と言われております。
現行モデルは1種類となりますので、エアキングでは1種類ご紹介させていただきます。
◆エアキング 116900
出典:ROLEX
定価:676,500円
磁気シールドを搭載しているため、時期に強く今までのエアキングと異なりグリーンの秒針とロゴでかなりカジュアルなデザインです。
4-5 ロレックスの異端児『チェリーニ』
他のロレックスとはデザインがかなり異なり、独自の世界観で展開しているチェリーニ。
普通のロレックスしか知らない人が見るとこの時計は「偽物?」と間違えるくらいロレックスの特徴がありません。
この時計はスカイドゥエラーと同じくコミュニケーション機構(チェリーニはムーンフェイズ)を搭載しているモデルもあるため、ムーンフェイズをロレックスで探していたという方にはかなりオススメです。
尚、素材は一切ステンレスを使うことなく金素材を使っております。
チェリーニの定価は156万~205万円と価格幅はないもののかなり高価なラインナップとなっております。
そんなチェリーニはどのようなデザインになっているのか見ていきましょう。
◆チェリーニ タイム 50505
出典:ROLEX
定価:1,566,000円
今までの時計と比べていただきたいのですが、ロレックス感が一切ないですよね。ヴァシュロン・コンスタンタンのようなクラシカルで高級感がある。そのようなデザインをしております。
この中で唯一ロレックスぽいところというと防水が50mついているところでしょう。50m防水なので、日常生活の水くらいなら問題ありません。
◆チェリーニ デュアルタイム 50525
出典:ROLEX
定価:2,052,600円
デュアルタイム機能を搭載したロレックスです。6時の方向にあるのがデュアルタイムで、2つの時間帯を表示させることが出来ます。さらに6時の方向にあるデュアルタイム表示の左側には月と太陽のシンボルマークが出てくるため昼夜の判断も即時に行うことが出来ます。
5 【2020年最新】値上がり率が高いアイテムTOP5
「ロレックスってリセールが良いって聞くけど実際には何が良いの?」という声が多かったので時計の価格が上がっているランキングTOP5をご紹介させていただきます。
既に廃盤になってしまっているものもありますが、中古品として購入してもかなり売値がかなり高いのでリセール率は抑えることが出来ます。
価格が定価より上がっているということはそれだけ買取価格も高くなります。
まずはどのようなアイテムが高いのかランキングを見ていきましょう。
モデルはデイトナで埋め尽くされました。やはりロレックスのトップ商品ということもあり、需要がかなり高いようです。
実際にどのようなアイテムなのか見てきましょう。
5-1 【上昇率 171.94%】デイトナ 116520
出典:ROLEX
定価:¥1,172,600
中古相場:¥3,188,799
上昇率:171.94%
116520はロレックスの中でも特に最高作と言われており、長い間ロレックスをさせた伝説のデイトナです。
定価110万円にたいし310万円と200万円も上がっておりますが、これでも新型コロナの影響もあり下がった方なのです。350万円~400万円をいききしているので。もしも購入するとしたら今のうちに購入することをオススメします。
5-2 【上昇率 69.44%】デイトナ 116508
出典:楽天市場
定価:¥3,191,660
中古相場:¥5,408,000
上昇率:69.44%
2番目に高いのはグリーンカラーのデイトナ。ロレックスではブルーやレッド、イエローゴールドなどのカラーは見かけますが、グリーンはかなりレアなためここまで値上がりしました。
人気で需要が高いというよりはレアな個体でコレクター価値がある商品な理由で値上がりです。
5-3 【上昇率 45.88%】デイトナ 116503G
出典:楽天市場
定価:¥1,645,000
中古相場:¥2,399,800
上昇率:45.88%
116503G はインデックスダイヤの金無垢ロレックス。現在は金相場が高騰している背景もあり相場が高くなりました。また、ハイモデルロレックスの中では金と白のダブルカラーは人気が高いため価格が高い位置で落ち着いております。
5-4 【上昇率 35.40%】デイトナ 116506A
出典:楽天市場
定価:¥7,053,333
中古相場:¥9,550,000
上昇率:35.40%
アイスブルーと呼ばれるデイトナで、デイトナが好きな人なら必ず欲しいモデルです。価格は950万円とかなり高価ですが、これも116520と同様に新型コロナの影響で相場が下がっております。一時期は1000万円近くまで上がっていたので購入するなら今でしょう。また、ハイエンドモデルとロレックス人気が高い理由からこのモデルは下落するリスクがかなり低いです。
5-5 【上昇率 28.93%】デイトナ 116500LN白文字盤
出典:ROLEX
定価:¥1,993,283
中古相場:¥2,569,900
上昇率:28.93%
最新型のデイトナ。116520の後継機として登場しました。
発売当初からかなり人気で、1日で全国の販売店から消えるほどの人気があります。定価が200万円とかなり高値になっていることから、116520時代比べてロレックス自体の人気が高まったことと物価の上昇を感じます。
最後に
今回はロレックスとはいったい何なの?という疑問について掘り下げてみましたがいかがでしたでしょうか?
ロレックスについて調べていてもアイテムの価格とか写真が多かったので、ロレックスがなぜ人気なのか、どのような歴史を歩んできたのか、アイテムによる特徴はどんな感じなのかという情報まとめさせていただきました。
最後にリセール率についてお話させていただきましたが、ロレックスはかなりリセール率が高く、スポーツモデルに関しては新作が出て翌日には定価を上回ることも多々あります。
実は弊社ではブランドリバリューというブランド品の買取店を運営しております。もしもブランド、時計、貴金属などの不用品がありましたら、LINE査定など簡単に査定出来る方法もございますので、以下からご連絡くださいませ。
この記事をお読みの方が良いロレックスに出会えることを心よりお祈りしております。
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