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いまや、ジュエリーの素材として欠かすことができない「金」。
金といえばよく指輪に使われていることが多いですが、いつ頃から指輪の素材として使用されるようになったのでしょうか？
この記事では、金の指輪の歴史について解説していきます。
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【金・ゴールド】金の指輪が誕生した歴史とは？世界と日本での経緯を紹介
目次
1 金の指輪はいつから作られていた？世界と日本の歴史を紹介
1-1 指輪はどうやって誕生した？その起源を解説
1-2 婚約指輪の風習を作ったローマ帝国
1-3 海外からジュエリーの文化を受け入れた日本
2 つける位置によって変わる指輪の意味とは？
2-1 親指
2-2 人差し指
2-3 中指
2-4 薬指
2-5 小指
3 さいごに
1 金の指輪はいつから作られていた？世界と日本の歴史を紹介
金は、紀元前3000年頃に人類によって発見され、採掘されるようになりました。
この章では、金が指輪の素材として使われるようになった歴史を、世界と日本に分けて解説します。
1-1 指輪はどうやって誕生した？その起源を解説
そもそも「指輪」は、人類史においてどうやって誕生したのでしょうか？
初期の指輪は、装飾品というよりも魔除け・護符として用いられ、麻や葦といった植物で作られていたと言います。
やがて文明が発展するにつれ、金属製の指輪が登場し、以下のような種類の指輪が作られるようになりました。
・婚約指輪
・結婚指輪
・寡婦指輪（未亡人がつける指輪）
・印章指輪（家柄や身分を示すための指輪）
ここまで、指輪の起源について簡単に説明いたしました。
ここからは、「金の指輪」の誕生について解説していきます。
1-2 婚約指輪の風習を作ったローマ帝国
金が発見された紀元前3世紀頃、すでにローマ帝国では婚約指輪という文化が芽生えていました。
はじめは鉄製の指輪が一般的でしたが、やがて金の加工技術があがると、富裕層を中心に「金の婚約指輪」を贈る習慣が生まれました。
金が指輪の素材として多く使われるようになったのは、この頃からだと考えられます。
ローマ帝国の滅亡後も、ヨーロッパでは婚約指輪の風習が続き、9世紀にはローマ教皇の宣言のもと、「結婚の際に結婚指輪を交換する」という習慣が誕生しました。
なお、「婚約指輪をつけるのは左手の薬指」という決まりを作ったのもローマ帝国です。
ギリシャ神話に「左手の薬指には心臓に繋がる血管がある」という逸話があることが、発祥の理由と考えられています。
1-3 海外からジュエリーの文化を受け入れた日本
日本で、金が指輪の素材として使われるようになったのは、明治3年（西暦1870年）頃です。
欧州と比べて歴史が浅いわけは、
・外国と比べると金の採掘量が少ないこと
・もともと日本にジュエリーの文化がなかったこと
以上が理由として考えられます。
日本は世界各国と比較すると金の取れる量が少なく、江戸時代までは大判・小判に使用するのが一般的でした。
また、和装がメインであった日本には、ジュエリーをつけるという風習がありませんでした。
鎖国が解けた明治時代に、ようやく海外から洋装・宝飾品の文化が取り入れられ、一般化していきました。
明治3年頃から、国内で金の指輪が作られるようになり、宝飾品をつける人が増えていったと言われています。
ここまで、指輪の歴史について解説してきました。
前述したように、「婚約指輪・結婚指輪は薬指につける」と決められていますが、ほかの指につける指輪にはどんな意味があるのでしょうか？
次の章では、指輪をつける位置とその意味について解説します。
2 つける位置によって変わる指輪の意味とは？
婚約指輪・結婚指輪をかならず薬指につけるように、指輪はつける位置によって、その意味が変わるとされています。
この章では、指輪をつける位置とその意味について解説します。
2-1 親指
親指につける指輪のことを「サムリング」と言います。
古くから、親指は権力や権威の象徴とされており、古代ローマでは「婚約指輪以外の指輪はすべて親指につける」という風習があったそうです。
現代では、リーダーシップや行動力を発揮したいときに親指に指輪をつけるとよい、と言われています。
2-2 人差し指
人差し指は英語で「インデックス・フィンガー」と言い、インデックスには「指針・指標」といった意味があります。
そのため、人差し指は成功や積極性、行動力の象徴とされており、集中力やコミュニケーション力を高めたいときに指輪をつけるとよいとされています。
2-3 中指
手の中央にある中指は、ひらめきの象徴とされています。
仕事やプライベートでインスピレーションを得たいときに、指輪をするのがおすすめです。
見た目のバランスがいいため、ファッションリングをつける位置として人気が高いです。
2-4 薬指
前述したように、薬指は心臓と直結する重要な指とされ、贈り物や大切な指輪をつけるのに最適とされています。
なお、ほとんどの国では、結婚指輪は「左手の薬指」につけるのが一般的ですが、一部の国では右手につける習慣があります。
2-5 小指
小指につける指輪のことを「ピンキーリング」と言います。
小指はチャンスの象徴とされ、幸運や恋愛のチャンスを呼び寄せたいときにつけるとよいとされています。
3 さいごに
ここまで、金の指輪の歴史、指輪をつける位置について解説しました。
古代ローマ期に婚約指輪として流通しはじめた金の指輪。
近年の日本ではプラチナの婚約指輪・結婚指輪が主流ですが、海外では依然として金の指輪のほうが人気です。
金は鮮やかな輝きを持ち、貴金属として値崩れしにくいので、人々を魅了し続けているのだと言えるでしょう。
希少性の高い金には、古くても価値がつくケースが多いです。
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